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第8話 鏡の中で起きること アルマ視点(1)
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《うが!? あがぁああああああああああああ!?》
最初に異変が起きたのは、第3王子殿下。嗜虐的な笑みを浮かべていた顔が一変し、呻きながら激しく床を転がり始めた。
《ぎああああ!? あがああああああ!? あああああ!! あああああああああああああああああああ!?》
《ライアン!? どうしたんだ!? 大丈夫かっ!?》
《ぎぃいいい!? あがあああああああ!! うがああああああ!! あがあああああああああああああああああああああぁぁ、ぁ、ぁぁ………………》
左と右に行ったり来たりを繰り返して、その場で転がり続けた第3王子殿下。すぐにタデウス殿下たちが駆け寄るも一切反応できず、やがては大量の泡を吹いて失神してしまったのだった。
《《《《……………………》》》》
「……今のは……。なんなんだ……?」
「ものすごい、苦しみようだったわね……。あれは、何が起きたのですか……?」
動かなくなった第3王子殿下を、呆然と見下ろす殿下達。そんな姿を同じように眺めていたわたし達は、揃って女性へと顔を向けた。
「反射させた呪いの仕業、なのは分かります。第3王子に何があったのでしょうか?」
「あの人間はたった今、『心』の一部を――厳密に言うと、『邪な性質』を奪われてしまったのよ」
あの呪いは聖女の力を奪うもので、跳ね返った人達には聖力がない。そのため代わりに対象者の中にある『もっとも大きく強いもの』が奪われることになり、この人達はああいった性質を持つので、そうなってしまったのだそう。
「ここはワタシのフィールドだから、少し細工をして魂を奪わせることもできたのよ。けれど、アルマ。あんな人間たちでも、居なくなったら困るでしょう?」
「……はい。困ってしまいますね」
あの場にいるのは、キュメット様と神殿長様以外は王族。この国『サンヴィア』の象徴たる存在。
国王、王妃、王太子、その弟が一度にいなくなってしまえば、この国は様々な面でダメージを受けてしまう。
「ワタシは今回しかこっちに干渉しないから、そこを踏まえてそうしたの。それに、ふふふ。そうしておけば、2つの『良いコト』も生まれるしね」
「? よいこと、ですか?」
ソレによって得られる、プラス……? 何なのかしら……?
最初に異変が起きたのは、第3王子殿下。嗜虐的な笑みを浮かべていた顔が一変し、呻きながら激しく床を転がり始めた。
《ぎああああ!? あがああああああ!? あああああ!! あああああああああああああああああああ!?》
《ライアン!? どうしたんだ!? 大丈夫かっ!?》
《ぎぃいいい!? あがあああああああ!! うがああああああ!! あがあああああああああああああああああああああぁぁ、ぁ、ぁぁ………………》
左と右に行ったり来たりを繰り返して、その場で転がり続けた第3王子殿下。すぐにタデウス殿下たちが駆け寄るも一切反応できず、やがては大量の泡を吹いて失神してしまったのだった。
《《《《……………………》》》》
「……今のは……。なんなんだ……?」
「ものすごい、苦しみようだったわね……。あれは、何が起きたのですか……?」
動かなくなった第3王子殿下を、呆然と見下ろす殿下達。そんな姿を同じように眺めていたわたし達は、揃って女性へと顔を向けた。
「反射させた呪いの仕業、なのは分かります。第3王子に何があったのでしょうか?」
「あの人間はたった今、『心』の一部を――厳密に言うと、『邪な性質』を奪われてしまったのよ」
あの呪いは聖女の力を奪うもので、跳ね返った人達には聖力がない。そのため代わりに対象者の中にある『もっとも大きく強いもの』が奪われることになり、この人達はああいった性質を持つので、そうなってしまったのだそう。
「ここはワタシのフィールドだから、少し細工をして魂を奪わせることもできたのよ。けれど、アルマ。あんな人間たちでも、居なくなったら困るでしょう?」
「……はい。困ってしまいますね」
あの場にいるのは、キュメット様と神殿長様以外は王族。この国『サンヴィア』の象徴たる存在。
国王、王妃、王太子、その弟が一度にいなくなってしまえば、この国は様々な面でダメージを受けてしまう。
「ワタシは今回しかこっちに干渉しないから、そこを踏まえてそうしたの。それに、ふふふ。そうしておけば、2つの『良いコト』も生まれるしね」
「? よいこと、ですか?」
ソレによって得られる、プラス……? 何なのかしら……?
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