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第4章 君と一緒の夏
29. クランクアップ
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「ではエキストラの方、先に横や後ろから撮るので、まっすぐ前を向いておいてください。その後、少し雑談しているシーンも撮らせてもらいます」
凌悟君が私抜きのカットを撮っている間に、食い入るように脚本を読んでブツブツと口にする。台詞は覚えている。少しでも、自分のものにしたい。笹倉夏美に、なりたい。
「じゃあ一晴、撮影入るよ。敦史、マイクは大丈夫?」
「大丈夫です、ちゃんと音拾ってます」
「谷川先輩、レフ板こんな感じで問題ないですか?」
「うん、しっかり光入ってきてる」
機材の準備は全て整った。手が空いていたので、カチンコにチョークで220と書く。終業式の日、一年生をエキストラに迎えて、うまくできないままOKになった、219の次のカットだ。
「凌悟君、ちょっとだけ待ってね」
窓際に深呼吸を一つ。パーにした左手に右手のグーをパンッと打ち付ける。窓の外を見ると、いつもと変わらない青い空が広がっている。
教卓の前に立ち、真っ直ぐ前を見た。大勢のエキストラが私を見ている。
喉の奥に異物がグッと詰まるような感覚。プレッシャーで、もう何も言えなくなりそうになる。女子が多いから余計だろうか。中二のあの失敗を、女子グループの子にたくさん笑われたのを思い出してしまう。
大丈夫。逆に女子は多い方がいい。壁は高い方がその分登ったときに気分がいい、なんて何かの歌詞で聞いた気がする。
「…………ふう」
もう一度だけ深呼吸して、頭にさっき見た空を思い浮かべる。この世界に、私と同じようにチャレンジしようとしている人がどのくらいいるだろうか。これだけ広い空の下だ、結構いる気がする。一人じゃない。そう思うだけで、腕にグッと力が入った。
「凌悟君、大丈夫だよ」
「分かった。じゃあいきます、カット220、ようい……アクション!」
カチンコの音が響く。私は教卓に手を乗せ、息を吸った。
『私ね、実は歌の動画を投稿してるの! 最近はすこしずつ再生数も伸びてきて、一万いくようになったんだ! それで……良かったら、良かったらこれから、一緒に歌ってくれない?』
視線を逸らして話すこともできたけど、それだと千織たちを呼んだ意味がない。自分に負荷がかかるのも知ってて、敢えてみんなとじっくり視線を合わせる。
『私、歌合戦で失敗しちゃったでしょ? それで結構孤立しちゃってさ……だから私考えたの。どうやったら戻れるかなって。それで、動画の投稿を思いついたんだ。歌の失敗だったから、歌で取り返したいと思って』
映画を撮り始める前は、こんな風になるなんて、目立つのがダメなのを克服したいと思うなんて、想像もしてなかった。
乗り越えたい。辛かったことも糧にして、また笑えるようになりたい。クラスの輪に入りたい。堰を切ったように、願いが溢れてくる。
『あのとき、みんなにたくさん迷惑かけてごめんね。時間かかっちゃったけど、またみんなと一緒にいられるようになりたいんだ。私、あんまり駆け引きとかできないから真正面から言っちゃうけど、もう一度仲間に入れてほしいの!』
口にしていて思わず泣きそうになる。これは私。笹倉夏美は、私なんだ。
ずっと気持ちにフタをしていただけで、本当はずっと戻りたかったのかもしれない。別に中心にいなくてもいい。輪の中に入って過ごせるなら、今はそれで十分だ。
『だから、動画を教室で撮らせて! 歌える人は一緒に歌ってほしいし、歌えない人も一緒に肩組んでほしい!』
大声で叫んで頭を下げる。やや酸欠気味でボーッとした頭で、凌悟君からの指示を待っていた。
「カット、オッケーです! 一晴、ナイス演技!」
その声にパッと彼を見ると、力強くOKマークを作っていた。
「あ……ありがとう」
「吉水さん、めっちゃ良かったですよ!」
糸倉君や国稀さん、エキストラのみんなから、小さな拍手が起こる。演技を褒められたけど、嬉しいかどうかは正直ちょっと分からない。だって、演技じゃなかったから。
「エキストラの皆さん、あと数カット撮ったら終わりになりますので、最後までよろしくお願いします!」
こうしてエキストラが必要になる残りのカットを撮っていく。私は、一度もNGを出さなかった。
「ありがとうございました。助かりました」
出演してくれた吹奏楽部の方を見送る。ほとんどすることもなかったのに「なんか楽しかった!」と行ってもらえるのはありがたい。
去り際に、千織から声をかけてもらった。
「イッちゃん、すごく良かった。昔みたいだったよ」
「そっか、そう思ってもらえたなら嬉しいな。練習頑張ってね」
「うん、イッちゃんも残りの撮影ファイトだよ!」
手を振って別れる。同じ中学から来た人がいるなんイヤだと最初は思っていたけど、千織が一緒で良かったと思える。
「じゃあ残ってる細かいカットを撮っちゃおう。敦史や国稀も出番あるからよろしくな」
お昼をおにぎりで手早く済ませて、私達しか出ないカットを撮影していく。もうこの教室の窓からの景色も見慣れたもので、自分の教室でもないのに愛着が湧いていた。
そして。
「カット! これで……全カット撮影終了です!」
凌悟君が高らかに宣言し、全員で手が痛くなるほど拍手をする。
「楽しかった! お疲れ様でしたー!」
「お疲れ様でした」
「凌悟君、ありがとう。糸倉君も国稀さんも、ありがとうね」
「いやいや、一晴が出てくれたおかげだから。こっちこそありがとうだよ」
こうして、無事に「リトライ&リライト」はクランプアップした。
「何とか無事に終わって良かったな」
「そうだね、これで編集に集中できるもんね」
夕方一七時。部室を出る準備をしながら凌悟君と話す。一年生二人は予定があるらしくそれぞれ先に出ていった。私は特に用事もなかったので、動画を再生してカチンコに書かれたカット数やテイク数を見ながらファイル名を「082_01」といった形に直していく手伝いをしていた。大変な作業だけど、これをやっておけば明日から凌悟君がスムーズに編集に着手できる。
「来週からはどのくらいの頻度で集まるの?」
「あー、今と変わらないかな。編集自体は一人で作業することになるから、みんなでバーッて話し合って方針決めて、部活ないときにコツコツと進めておくって感じになると思う」
シューズロッカーから外に出ると、太陽の光は大分暗くなっていた。もうしばらくすると真っ赤に焼けて、今日が終わっていくことを告げながら燃え落ちるのだろう。
「あ、あれ! そっか、今日なんだ」
凌悟君が少し先を指差して小さく叫ぶ。正門を出て真正面にある掲示板に貼られていたのは、近くの盆踊り大会のお知らせだった。そういえば朝中学生たちが騒いでいたな。
ふと横の彼を見ると、微かに頬を染めている。そして、躊躇いながら、ゆっくり私の方を見た。
「……一晴、この後予定は?」
「え……特にないけど」
「じゃあさ、ちょっとだけ行ってみない?」
ハッと息を吸って、そのまま呼吸が止まってしまうかと思った。どうしよう、私も行けたらいいなと思っていたけど、まさか誘ってもらえるなんて。
「ほら、クランプアップの記念っていうかさ。俺も忙しくてお祭りも行けてなかったし」
緊張しているのか言葉を重ねるけど、あまり耳に入ってこない。嬉しさがこみあげてきて、でも表に出すのも恥ずかしくて、変な表情にならないように必死に耐えていたから。
「うん、行こうよ」
私の返事に彼は歯を零し、スマホで地図のアプリを立ち上げた。
「場所は……向こうだね」
会場の小学校に向かう。アスファルトの道を何度も曲がっているうちに、照明の演出が入ったように夕陽が射してきた。
「うわ、結構人いっぱいだね」
「思ったより混んでるな」
小学校の校庭は、この日は完全に「お祭り会場」と化していた。校庭の真ん中にやぐらが組まれ、上にのぼっている人が音頭を歌ったり笛を鳴らしたりしている。その周りを取り囲むように、浴衣姿の小学生やその両親たちが笠を持って踊っていた。地域の子ども会などから来ているのだろう。やぐらを挟むような形で白いテントが幾つも並び、フランクフルトや焼きそばを売っていた。
「お腹減った! なんか買おう。一晴、何が好き?」
「んん、りんご飴あれば食べたいかな」
「よし、探してみるか。白い天幕の上に売ってるもの書いてくれれば探しやすいんだけどなあ」
聞いてるうちに心が楽しくなってくる音頭をBGMに、二人で並んで露店を巡る。神輿も花火もないお祭りだけど、一緒に来れただけで十分だった。
「ちょっとやぐらの方行ってみようよ」
「うん」
真ん中に行こうとすると、別の高校らしき男子の集団が反対側からやってくる。はしゃいでいるのか、その中の二人が急にこちらも見ずに走り出した。
「わっ」
「一晴、こっち」
衝突しないよう、凌悟君が私の腕を持ってグッと引っ張る。
「あ……ごめん」
「ううん……大丈夫」
すぐに手を離したけど、手には彼の温もりがしっかりと残っていた。
「行こ……っか」
「うん、見よう見よう。私、踊りも見てみたいから」
楽しそうに踊る人々を二人で見ながら、束の間の夏休みらしい時間を過ごす。
好きだと気持ちを伝えたいけど、きっと彼の頭の中はまだ映画の中でいっぱいで。
でも、ほんの少しだけでも、同じように想ってくれていたらいいな。
誘ってくれたときの彼の真っ赤な頬に、小さな期待を込めた。
凌悟君が私抜きのカットを撮っている間に、食い入るように脚本を読んでブツブツと口にする。台詞は覚えている。少しでも、自分のものにしたい。笹倉夏美に、なりたい。
「じゃあ一晴、撮影入るよ。敦史、マイクは大丈夫?」
「大丈夫です、ちゃんと音拾ってます」
「谷川先輩、レフ板こんな感じで問題ないですか?」
「うん、しっかり光入ってきてる」
機材の準備は全て整った。手が空いていたので、カチンコにチョークで220と書く。終業式の日、一年生をエキストラに迎えて、うまくできないままOKになった、219の次のカットだ。
「凌悟君、ちょっとだけ待ってね」
窓際に深呼吸を一つ。パーにした左手に右手のグーをパンッと打ち付ける。窓の外を見ると、いつもと変わらない青い空が広がっている。
教卓の前に立ち、真っ直ぐ前を見た。大勢のエキストラが私を見ている。
喉の奥に異物がグッと詰まるような感覚。プレッシャーで、もう何も言えなくなりそうになる。女子が多いから余計だろうか。中二のあの失敗を、女子グループの子にたくさん笑われたのを思い出してしまう。
大丈夫。逆に女子は多い方がいい。壁は高い方がその分登ったときに気分がいい、なんて何かの歌詞で聞いた気がする。
「…………ふう」
もう一度だけ深呼吸して、頭にさっき見た空を思い浮かべる。この世界に、私と同じようにチャレンジしようとしている人がどのくらいいるだろうか。これだけ広い空の下だ、結構いる気がする。一人じゃない。そう思うだけで、腕にグッと力が入った。
「凌悟君、大丈夫だよ」
「分かった。じゃあいきます、カット220、ようい……アクション!」
カチンコの音が響く。私は教卓に手を乗せ、息を吸った。
『私ね、実は歌の動画を投稿してるの! 最近はすこしずつ再生数も伸びてきて、一万いくようになったんだ! それで……良かったら、良かったらこれから、一緒に歌ってくれない?』
視線を逸らして話すこともできたけど、それだと千織たちを呼んだ意味がない。自分に負荷がかかるのも知ってて、敢えてみんなとじっくり視線を合わせる。
『私、歌合戦で失敗しちゃったでしょ? それで結構孤立しちゃってさ……だから私考えたの。どうやったら戻れるかなって。それで、動画の投稿を思いついたんだ。歌の失敗だったから、歌で取り返したいと思って』
映画を撮り始める前は、こんな風になるなんて、目立つのがダメなのを克服したいと思うなんて、想像もしてなかった。
乗り越えたい。辛かったことも糧にして、また笑えるようになりたい。クラスの輪に入りたい。堰を切ったように、願いが溢れてくる。
『あのとき、みんなにたくさん迷惑かけてごめんね。時間かかっちゃったけど、またみんなと一緒にいられるようになりたいんだ。私、あんまり駆け引きとかできないから真正面から言っちゃうけど、もう一度仲間に入れてほしいの!』
口にしていて思わず泣きそうになる。これは私。笹倉夏美は、私なんだ。
ずっと気持ちにフタをしていただけで、本当はずっと戻りたかったのかもしれない。別に中心にいなくてもいい。輪の中に入って過ごせるなら、今はそれで十分だ。
『だから、動画を教室で撮らせて! 歌える人は一緒に歌ってほしいし、歌えない人も一緒に肩組んでほしい!』
大声で叫んで頭を下げる。やや酸欠気味でボーッとした頭で、凌悟君からの指示を待っていた。
「カット、オッケーです! 一晴、ナイス演技!」
その声にパッと彼を見ると、力強くOKマークを作っていた。
「あ……ありがとう」
「吉水さん、めっちゃ良かったですよ!」
糸倉君や国稀さん、エキストラのみんなから、小さな拍手が起こる。演技を褒められたけど、嬉しいかどうかは正直ちょっと分からない。だって、演技じゃなかったから。
「エキストラの皆さん、あと数カット撮ったら終わりになりますので、最後までよろしくお願いします!」
こうしてエキストラが必要になる残りのカットを撮っていく。私は、一度もNGを出さなかった。
「ありがとうございました。助かりました」
出演してくれた吹奏楽部の方を見送る。ほとんどすることもなかったのに「なんか楽しかった!」と行ってもらえるのはありがたい。
去り際に、千織から声をかけてもらった。
「イッちゃん、すごく良かった。昔みたいだったよ」
「そっか、そう思ってもらえたなら嬉しいな。練習頑張ってね」
「うん、イッちゃんも残りの撮影ファイトだよ!」
手を振って別れる。同じ中学から来た人がいるなんイヤだと最初は思っていたけど、千織が一緒で良かったと思える。
「じゃあ残ってる細かいカットを撮っちゃおう。敦史や国稀も出番あるからよろしくな」
お昼をおにぎりで手早く済ませて、私達しか出ないカットを撮影していく。もうこの教室の窓からの景色も見慣れたもので、自分の教室でもないのに愛着が湧いていた。
そして。
「カット! これで……全カット撮影終了です!」
凌悟君が高らかに宣言し、全員で手が痛くなるほど拍手をする。
「楽しかった! お疲れ様でしたー!」
「お疲れ様でした」
「凌悟君、ありがとう。糸倉君も国稀さんも、ありがとうね」
「いやいや、一晴が出てくれたおかげだから。こっちこそありがとうだよ」
こうして、無事に「リトライ&リライト」はクランプアップした。
「何とか無事に終わって良かったな」
「そうだね、これで編集に集中できるもんね」
夕方一七時。部室を出る準備をしながら凌悟君と話す。一年生二人は予定があるらしくそれぞれ先に出ていった。私は特に用事もなかったので、動画を再生してカチンコに書かれたカット数やテイク数を見ながらファイル名を「082_01」といった形に直していく手伝いをしていた。大変な作業だけど、これをやっておけば明日から凌悟君がスムーズに編集に着手できる。
「来週からはどのくらいの頻度で集まるの?」
「あー、今と変わらないかな。編集自体は一人で作業することになるから、みんなでバーッて話し合って方針決めて、部活ないときにコツコツと進めておくって感じになると思う」
シューズロッカーから外に出ると、太陽の光は大分暗くなっていた。もうしばらくすると真っ赤に焼けて、今日が終わっていくことを告げながら燃え落ちるのだろう。
「あ、あれ! そっか、今日なんだ」
凌悟君が少し先を指差して小さく叫ぶ。正門を出て真正面にある掲示板に貼られていたのは、近くの盆踊り大会のお知らせだった。そういえば朝中学生たちが騒いでいたな。
ふと横の彼を見ると、微かに頬を染めている。そして、躊躇いながら、ゆっくり私の方を見た。
「……一晴、この後予定は?」
「え……特にないけど」
「じゃあさ、ちょっとだけ行ってみない?」
ハッと息を吸って、そのまま呼吸が止まってしまうかと思った。どうしよう、私も行けたらいいなと思っていたけど、まさか誘ってもらえるなんて。
「ほら、クランプアップの記念っていうかさ。俺も忙しくてお祭りも行けてなかったし」
緊張しているのか言葉を重ねるけど、あまり耳に入ってこない。嬉しさがこみあげてきて、でも表に出すのも恥ずかしくて、変な表情にならないように必死に耐えていたから。
「うん、行こうよ」
私の返事に彼は歯を零し、スマホで地図のアプリを立ち上げた。
「場所は……向こうだね」
会場の小学校に向かう。アスファルトの道を何度も曲がっているうちに、照明の演出が入ったように夕陽が射してきた。
「うわ、結構人いっぱいだね」
「思ったより混んでるな」
小学校の校庭は、この日は完全に「お祭り会場」と化していた。校庭の真ん中にやぐらが組まれ、上にのぼっている人が音頭を歌ったり笛を鳴らしたりしている。その周りを取り囲むように、浴衣姿の小学生やその両親たちが笠を持って踊っていた。地域の子ども会などから来ているのだろう。やぐらを挟むような形で白いテントが幾つも並び、フランクフルトや焼きそばを売っていた。
「お腹減った! なんか買おう。一晴、何が好き?」
「んん、りんご飴あれば食べたいかな」
「よし、探してみるか。白い天幕の上に売ってるもの書いてくれれば探しやすいんだけどなあ」
聞いてるうちに心が楽しくなってくる音頭をBGMに、二人で並んで露店を巡る。神輿も花火もないお祭りだけど、一緒に来れただけで十分だった。
「ちょっとやぐらの方行ってみようよ」
「うん」
真ん中に行こうとすると、別の高校らしき男子の集団が反対側からやってくる。はしゃいでいるのか、その中の二人が急にこちらも見ずに走り出した。
「わっ」
「一晴、こっち」
衝突しないよう、凌悟君が私の腕を持ってグッと引っ張る。
「あ……ごめん」
「ううん……大丈夫」
すぐに手を離したけど、手には彼の温もりがしっかりと残っていた。
「行こ……っか」
「うん、見よう見よう。私、踊りも見てみたいから」
楽しそうに踊る人々を二人で見ながら、束の間の夏休みらしい時間を過ごす。
好きだと気持ちを伝えたいけど、きっと彼の頭の中はまだ映画の中でいっぱいで。
でも、ほんの少しだけでも、同じように想ってくれていたらいいな。
誘ってくれたときの彼の真っ赤な頬に、小さな期待を込めた。
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