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第46話※

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「・・・・・・・・嘘。」

「さすがに本当の体を返すことは出来ないし、この姿は半日程度しか保てないんですけど・・・。魔法薬を作れれば、もっと長く姿を変えれるとおもうんですけど、今は材料がないから・・・。」

「・・・。」

鏡の中の自分を見て、とても懐かしく感じる。ゆっくりと、鏡の中の私に手を伸ばす。
美女ってわけじゃないし、なんならすっぴんだし、多分こっちに来た時の寝落ちしたままの姿だから髪も整ってないし。
でも、すごく懐かしくて、やっぱり私ってお母さん似だったんだなってどこか他人事のように思えて笑えてしまう。

「・・・俺はリビングにいるので、ゆっくり湯あみをしてください。・・・ずっと鏡を見て、逆上せないようしてくださいね。」

気を聞かせてヘンリーは私の頭をポンポンと撫でてからお風呂から出て行こうとしたから、思わず私はヘンリーの手を取った。

「・・・裕美様?」

「あ、えっと・・・、ありがとう。少しでもいい。この姿になれて、やっぱりどこかでホッとしてる。あっちの世界は本当にあったところだって。リリアーナじゃなくって、私は・・・月野裕美は存在したんだって思えて嬉しい。この姿でずっと居られなくても、ちゃんと“私”を知ってくれている人が居るって思えたら、安心した。」

私が言い終わると、ヘンリーは私の事をギュウっときつく抱きしめてきた。

「へ、ヘンリー?」

優しく頭を撫でられて、背中をポンポンと叩かれる。
それはなんだか、慰めてくれているような、励ましてくれているような感じがして、強張っていた体の力が抜けてヘンリーに少しだけ身を任せた。

「・・・・・裕美様、そんなに無防備だと、俺襲っちゃいますよ?」

頭の上で耐えるような声を出して、背中を撫でていたはずのヘンリーの手がいつの間にか際どい所を撫でる様になってきているのに気が付いて、私は急いでヘンリーから離れた。

「ご、ごめん。お風呂は、一人で入りますっ!!」

私はそう言って、自分から引き留めたくせにヘンリーの背中をグイグイ押してお風呂場から追い出して鍵を閉めた。

「・・・・調子狂うなぁ。」

優しくされたり、怖かったりして、どのヘンリーが本当なのか。どれが本心なのかが、いまいちよくわからない。
でも、さっきのヘンリーが“私”を好きだと言ってくれたのは本心なのかもしれない、そう思った。だって、私の本当の姿を見ても愛おしいと言うような視線がいつもと変わらなかったから・・・。

なんにしても学園から無事出れて、今日泊まる宿にもありつけたのだからもう、考えるのはやめよう。これまでの事じゃなく、これからの事を考えることにしよう。

「でも、なんでヘンリーが私の本当の姿知ってるんだ?・・・もしかして、寝てる間とかに魔法かけて試して見たりした?・・・・ってか、本当はすごい魔法使いだったの?ヘンリーって。・・・・・やめよう、とりあえず今日は考えるのやめよう。」

湯船から出て、タオルで体を拭いて、いつの間に置かれていたのか、脱衣所に置いてあるいつもの寝巻を見つけて手に取って着替えた。

「あ、良かった、遅かったのでそろそろ見に行こうかと思っちゃいましたよ。お茶を用意したので、こっちに来てください。」

ヘンリーがいつものお茶を作ってくれて、ソファの前のテーブルに置いた。
私は言われた通りソファに座って、お茶を一口飲んでふぅっと一息つく。

「・・・ヘンリーさん?なにしてるの?」

「ん?まだ髪が濡れていたので。ちゃんと乾かさないと。」

櫛で優しくとかされる。
その時に触れるヘンリーの手がとても優しくて、宝物を扱うように丁寧にとかされる。

「だ、大丈夫なのに・・・。」

「髪乾かすの、いつもユーリがやっていたでしょう?結構、羨ましかったんです。だから、やらせて下さい。」

そう言われると何も言えなくなってしまう。
ソファの後ろにヘンリーが立ち、優しく丁寧に髪を触れられていると、どこからか生暖かい風が吹いてきた。

とても優しく頭を触られて、ちょうどいい感じの風が吹いていて、私はついうとうとしてくる。

「もう寝ますか?」

「・・・ん、眠い。」

「畏まりました。」

「ふわっ!?」

私がうとうとと生返事をすると、ヘンリーがお姫様抱っこで軽々と私を持ち上げた。
いまはリリアーナの姿じゃないんだから重いのにっ!

「大丈夫、落としたりしないですよ。ほら、寝てて下さい。」

チュッと軽く額にキスをされる。なんだろ、スパダリって、この人の事いうのだろうか。やることがスマートすぎて、ついつい甘えてしまう。
ベッドにゆっくりと下ろされて、子供のように頭を撫でられ、目を閉じさせられた。
その時に少しだけ見たヘンリーは、とても幸せそうで、見たことないくらいの優しい笑みだった。

「おやすみなさい。また明日。」

「・・・・・・・おやすみ。」

私は一日行動して、その後に家出してと忙しい一日だったからか眠気に勝てなくてそのまま目を閉じた。





うん。甘かった。私が甘かった。
ヘンリーの事だから、なんだかんだでソファに寝るとか、私よりも早く起きて支度してくれてるとかかなぁって勝手に思ってた。

思ってたのに・・・・・・


「・・・ん。」


がっちりと後ろから私を抱きしめて、これでもかと密着して気持ちの良い寝息を立てて寝ている。

「う、動けない・・・」

これはなんだ?寝ている間にいなくならない様にとかそんな感じ?だからこんなにロックされてるの?結構きついよ?苦しいよ??

腕を外そうと試みるも、外そうとすればするほどきつく抱き直されてしまう。

「ヘンリー、起きて!苦しいよ!」

必死に、声をかけるも、ん~・・・っと項に顔を埋められてぐりぐりとされて匂いを嗅がれるだけで全然起きてくれない。

「ん・・・いい匂い。」

「え・・・?ひゃっ!」

なにかヘンリーが言ったと思ったらアムっという様にうなじを食まれた。チュッチュッと音を立てながらキスをされる。

段々と手つきも際どくなっていく。
肩と腰に巻き付いていた手はさわさわと上に下にと彷徨って、最後には寝巻をまくって直接肌に触れてくる。

「っ、ん。へ、ヘンリー?起きてんの?ちょっ、・・・んんっ」

お腹をサワサワしてたのに、片手が私の胸を鷲掴んだ。
指の間に乳首を挟まれてくりくりと捏ねられる。

「ん、んっ・・・ふっ、」

ヘンリーは寝ぼけているのか、強く握っているのに敏感なところを触る部分は優しくって変な気分になってきてしまう。

「っ!!」

ヘンリーの両手が私の両胸を弄りだすと、後ろからおしりに固い物が擦り付けられてきた。

(これ、ヘンリーの・・・?って、こいつ!シャツにパンツ!?なんでそんな薄着!?もう結構朝は寒いのに!)

ワンピースタイプの寝巻を着ていた私にとって、捲られて胸を触られている時点で下には下着しか着ていない。
ヘンリーの下着と私の下着だけを隔てて、擦り付けてくる熱が熱くて、とても硬くて、今にも私の中に入りたそうにヘコヘコと無意識にヘンリーが腰を振って私の敏感な所にぐりぐりと自分のモノを擦り付けてきている。

「ん・・・邪魔・・・。」

「ヘンっ!!あぁっ!!」

うなじでポツリと何か言ったと思ったら、ヘンリーは私の片足を自分の腰に乗せて先ほどよりも強く押し付けてきた。グリグリと下着が無かったらもう入ってしまっていたんじゃないかと言うくらいピンポイントで私の敏感なところを摩る。ヘンリーの先走りでなのか、私の愛液でなのか、それとも両方でなのか・・・もう、下着の意味を無くすくらいびちょびちょになってしまっている。

「んっ、んっ・・・んぅ・・・っだ、め、あぁ!」

(だめ、ヘンリー全然起きてくんないし…なのに気持ちよくて・・・頭、変になる。・・・私ってこんなにえっちだったっけ・・・?)

「っ、あぁ!」

ヘンリーが急に、うなじに吸い付いてきたと思ったら、私の耳たぶを食みだす。

「ん、ヘンリー・・・起きて・・・でしょ!」

ピンポイントでクチュクチュと耳を食まれ、ビクビクと体が反応するのにヘンリーが微かに笑ったような気がした。

「くく。バレてしまいましたか。あぁ、生きてきて一番幸せな目覚めです。幸せすぎてどうにかなりそう・・・。裕美様のここ、もう凄い事になってますよ。わかりますか?俺のが欲しくて下着越しでも俺のに吸い付いてくる。気持ちい…。あぁ、好きすぎてちんこ溶けそ…。」

そう言って、いつの間に出したのか、ヘンリーの下着が無くなっていて、ヘンリーのモノがグリグリと私のパンツ越しに刺激してくる。

「そ、んなわけっ・・・!あ、あ、やぁっ!」

ヘンリーが私の下着をずらして後ろから直接擦り付けてきた。

「あぁ、こんなにびちょびちょだからすぐに入りそうですね。あー気持ちい。どうですか?聞こえます?やらしい音が部屋中に響いてますよ。」

片手は私の敏感になっている芽を弄りながら、もう片方の手は乳首を根元からぐりぐりとこねくり回し、時折ひっぱったり先端を転がしたりと私が弱いとこを容赦なく弄ってくる。なにより、耳を食まれ、ぴちゃぴちゃと舐められ、時折首筋や耳裏に吸いつかれてビクビクと体が震えてしまう。

「だ、めぇ!も、おわり・・・」

声が出てしまうのが恥ずかしくって私は枕に顔を埋めた。

「ん?イきたいんですか?いいですよ、イッて。俺ので擦られて気持ち良くなってイッてください。ん・・・俺も射精そう。俺もイきそうですから、一緒にイきましょう?俺のを裕美様のいやらしいココにひっかけてグシュグシュに気持ち良くなって、一緒にイきましょう?」

「あっ、あ"っ、へんり、はげしっ、んっ」

私に太ももをぴったりと閉じさせて、後ろからヘンリーの大きくて硬いのを挟ませたと思ったら私の敏感な芽を押しつぶしながらグチュグチュと動く。

(中には入っていないのにこんなに気持ちいいものなの?ヘンリーのがイイトコに擦れて・・熱くて気持ちいい・・・。何も考えれなくなる・・・)

「ふっ、んっ、あん、ぅんん~~~~っ!!」

「っ!」

ヘンリーが腰を押し付けたと思ったら、太ももの間のモノがビクビクと動いて、生暖かいのが足に伝わって来た。

「・・・ふぅ。おはようございます、裕美様。少し待っててください。いまタオルと湯浴みの準備を・・・」

そう言って、ヘンリーは何事もなかったかのように私のこめかみにキスをして、お世話を焼いてくれるらしくベッドの淵に何事もなかったかのように腰掛けた。
私は、まだ肩で息をしているというのにヘンリーは何ともなさそうで。そう思うと憎たらしく思えてつい、睨んでしまう。

私の視線に気が付いたヘンリーが、少し考えた後、困ったように笑ったと思ったら、くたぁと横むきに寝ている私をくるりと仰向けにした。

「あ~~~ぁ。もう、一度で終わってあげようと思ったのに。そんな可愛く見つめられたら、またしたくなってしまったじゃないですか。」

そう言って、ヘンリーはシャツのボタンをゆっくりと外してシミひとつない綺麗に鍛え上げられた上半身を露にして、目眩がするほど艶やかな笑みで私を見下ろしながら、サラサラな黒髪をかきあげた。私は思わず見惚れてしまってゴクリと唾を飲み込む。

先ほど出したはずのヘンリーのモノが先ほどと変わらない・・・いや、少し大きくなって元に戻っている。私の上にヘンリーが覆い被さり、優しく何回も顔や頭、首筋や耳などあちこちにキスをされた。

「ん・・・ぁ、あっ!ちょっと!!」

防御力も、下着の意味もなくした下着をヘンリーがスルリとマジシャンのように鮮やかに剥ぎ取る。

「大丈夫、“まだ”入れないです。なので・・・協力だけして下さい。」

朝から無駄にさわやかにニッコリと笑いながらそう言って、私の足を持って、またぴたりと太ももを合わせられた。

クチュ・・・クチュ・・・

ヘンリーの熱いモノが私の太ももの間でまた動き出す。
下から上に、上から下に・・・クチュクチュと音を立てて、私の弱い所を刺激しながら動く。入ってしまいそうな期待と不安が入り混じってお腹の奥のキュンキュンが止まらない。ジワリ、コポリとどんどん蜜を垂らしていくのを感じた。

「裕美様も腰動いて来てますね。ココも、ヒクヒクして俺のに吸い付いて来て一生懸命、食べようと誘ってきますよ。」

時折、カリが入り口に突っかかって中に入ってしまいそうになる。ビクンと体が反応すると、上にのしかかって深いキスをしながらヘンリーが笑う。

「っ、入れたくなってきました?俺はいつでもいいですよ。っ、裕美様が良いって・・・、入れてって言ってくれるまで、ちゃんと待ちますから。偉いでしょ?だからはやく俺の事、好きになって下さい。あぁ、可愛い。もう、どこもトロけちゃって・・・。ねぇ、話聞いてます?」

丁寧に乳輪を舐め回して甘く噛んだり吸ったりしながら話す。その間も、止まる事なくグチュグチュと激しく水音を立てながら敏感なところを刺激してくる。何故こんなにも私の弱いところばかり知っているのか。入れていないのに気持ち良すぎて怖い。これで入れてしまったら私はどうなってしまうのか・・・そんなことを考えながらも頭の中も蕩けて来て必死にヘンリーにしがみついた。

「あ、あ、だめぇ・・そこで話しちゃっ・・・!へん、り!んっ、あんっ!へんりぃ、んん、もう、あたっ、し!イっちゃ・・・ぁぁあっ!!」

「イって、俺の事呼びながらイって下さい。裕美様、好きだよ。大好き。二度と誰にも触れさせるものか。俺だけの裕美、愛してるよ・・・っ。」

耳元で甘く、とても甘く囁かれながら、私は何度目かの絶頂を朝から味合わされた。
私がイった直後、ヘンリーも私のお腹に二回目とは思えない量の白濁を吐き出す。

(お腹があったかい・・・気持ちいい。・・私・・・流されすぎじゃない?こんな人間だったっけ・・・あ、だめ。いまはもう電池ぎれ――――)

自分の事を心の中で幻滅しつつ意識を手放した。
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