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第1章 この度、伯爵令嬢になりました。

42*【リリア目線】

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【※この回には腐った表現が多々あります。苦手な方はスルーしてください。】


【リリア目線】

「アルノー、今日よね?チャコが行っちゃうのって‥‥間に合うかしら?」

「‥‥ダメですね。多分、もう行ってしまわれたかと。」

アルノーが腕時計で時間を確認します。‥‥そっか。行っちゃったのね。
チャコとは、ディナン殿下の誕生日会で会った、初めての友達です。
同じ趣向でとても話しやすく、初めて自分を偽らずにいられた友人‥‥いや、同志でした。

「しばらくは、自分だけで楽しむしかないのね‥‥はぁ」

「お嬢様‥‥。」

車の窓から先日の会合の事を思い返します。




◇◆◇◆◇◆




「擬人化?」

聞き慣れない言葉で聞き返してしまいました。

「そう。これはね、とっても便利だよ。気になったものや、好きなものを勝手に人型にして妄想に使うの。ん~例えば、」

チャコは徐に紅茶の入ったティーカップを机の真ん中におきました。

「この、紅茶くん。擬人化したらどんなふうになると思う?」

「?紅茶は、紅茶ですから‥‥想像がつかないわ?」

「ふふふ。じゃあ、私の取って置きの紅茶くんを紹介するね。」

不気味に笑いながら、カバンからいつものノートを取り出してチャコはニヤニヤとペンを走らせます。そのノートを除くために向かい合わせで座っていた椅子をチャコの隣にまで移動しました。

・・・こ、これはっ!!!

「チャ、チャコ‥‥これは、本気?」

「もちのろん!私の紅茶くんはね、金髪碧眼のみんな大好きDD男子!どんな物にも染まれるけど、ストレートでもイケるし万能くんじゃん?だけど、ちょっと神経質すぎるのが玉に瑕なんだよねぇ~潔癖くんなとこも可愛いけど。」

スラスラと麗しい男の子を書いている手は止まりません。
あぁ‥‥何この子、可愛い。紅茶くん、私推せます。

「え、どこから神経質要素が!?」

「え、だってそうじゃない?美味しい紅茶を入れるには、すんごく細心の注意を払って何秒単位でやらないと本当に美味しい紅茶は入れれないでしょ?ジンの入れるお茶、最初は結構渋くて、めちゃくちゃ尖ってる子でね、喧嘩上等っていうような大雑把くんだったよー。でも、ミルクくんと出会うとね、その尖った所が丸くなって行ってさ。最後には懐柔されてツンデレになっていくのがたまらなかったわ。あ、因みにミx紅ね。」

「確かに、それはヤバイわ。」

想像していくとよだれが出てきてしまいます。うん、ヤバイ。

「でも、そんなミルクくんでも、完全に丸くできないくらいの時があってさー。」

「え、何があってそんなに尖っちゃったの!?」

「あれはね・・・」


*ー*ー*ー*


「紅茶、ここにいたんだ。探したよ?」

裏口前の階段の隅でドヨンっとわかりやすく落ち込んでいる紅茶を見つけた。
隣に座って話しかけても反応がなくて、そんな事初めてで戸惑ってしまう。

「おい、紅茶。無視するなよ~」

少しおちゃらけながら肩に抱きついてみたがちょっと睨んでくるだけだ。

「‥‥なんだよ、俺なんかした?」

不安になって紅茶の服の袖を掴む。
・・・なんだよ。そんなに怒ってんなら言えよ。
そう思ったら少し眉を顰めてしまった。

「‥‥あっちいけよ、ミルク。蜂蜜が待ってるだろ。」

ぼそっと帰ってきた言葉が意味が分からなくて目を丸くする。

「‥‥は?」

「俺見たんだよ、昨日。蜂蜜と親しそうに一緒に傘入ってるの。」

ーーあぁ、あれ見られてたのか。

「俺、いつまでも渋さ抜けねーし、ミルクにばっかり頼っちまって…でも、ミルクにはあぁいう、甘くて可愛い方が似合ってると思う。いつまでも、俺になんか構わなくていいんだよ。ほっとけよ。」

「はぁ?ふざけんなよ!俺が、紅茶を放っておけるわけないだろ?それにあれは、なんでもないよ。たまたま蜂蜜の傘がなくって‥‥結構雨、降ってて…蜂蜜が困ってたから入れてあげただけで‥‥別になんでもないよ?」

「あんなに溶け合っててなんでもない?‥‥は。じゃあ、ミルクは誰とでもあんなことできんだ?俺とも、なんでもない事なんだ?」

紅茶は自称気味に笑ったかと思うと、俺にかじりつく様に口つけてきた。

「ん‥‥ちょ、んあ‥‥こう、ちゃ‥‥まっ」

いつもなら、俺からしないとしてくれないのに‥‥
水気を帯びた音が頭の中に響いて恥ずかしくて目をギュッと閉じると、紅茶の手が離れるのは許さないとばかりに顔を掴んで耳を塞いできた。余計に頭の中に響いて変な気持ちになってくる。
次第に、紅茶の事を離そうと頑張ってた腕の力が抜けて逆にもっとという様に自ら求めていた。

「‥‥は。待てとか言う割に、自分からねだってんじゃねーか。」

「だって‥‥紅茶だから‥‥。」

「ほんと、おまえ‥‥」

ポヤーっとしてると急に紅茶が、ギュウッと強く抱きしめてきた。
強がってるのに首まで真っ赤な紅茶がとても可愛くて、愛おしく思う。
力無く、そろそろと紅茶の頭に手を置くと、紅茶は一瞬ビクッとしたけど逃げなかった。

「‥‥ヤキモチ、焼いたの?」

柔らかなクセのある金の髪を撫でる。

「っ!ちげーし!!」

言葉は乱暴なのに離さない腕が、言動がバラバラで笑えてくる。

「違うの?」

「っ!俺はただ…面白くなかっただけだ‥‥」

強気だった言葉にどんどん力がなくなって行って、最後の方はゴニョゴニョと弱気になってる。

「ふふ。それを、ヤキモチっていうんだよ。」

「‥‥ちげー。」

「素直じゃないなぁ。」

俺の方から、紅茶にキスを送ると先ほどまでの怒りは無くなった様で、されるがままキスされてくれる。可愛いなぁ。

「確かに、俺は、蜂蜜とも仲がいいのかもしれないけれど、紅茶以外とはここまで馴染まないよ。紅茶が一番だから。それは、忘れないでね?」

「・・・おぅ。」



~~回想終了~~

*ー*ー*ー*


「っ!!紅茶くん、よかったねぇーーーー!!」

チャコの話を聞いて、胸がズクズクします。
尊い‥‥本当、ツンデレ最っ高!

「まぁ、今では柔らかな笑みを絶やさない紅茶くんも、そんな尖った時期があったのよ~」

チャコは懐かしさを感じる様に目を細めました。‥‥っていっても、ジンってついこの間入った子だよね?それが、様変わりしたってすごい努力したんじゃない?

「ジン、凄く練習したんだね。うん、この紅茶、美味しいもの。」

「うんうん。柔らかな優男に変わった。ジンは、意外と器用なんだよね。」

「そっか~擬人化かぁ~面白い事考えるね、チャコ!」

「物の特性とか性格とか考えるの楽しいよー!今度、暇な時やってみて!あ、周りに人いない時にね。」

確かに。考えてたらどっぷり思考に使ってしまうから人がいないところでしないとですね。

「あ、そうそう。ジンが入ってきて、カートxハンクに変化があったの。」

「え、どういう事ですか!?詳しく!」

「この前‥‥領地から帰ってくる直前くらいに、侍女達と一緒にジンを女装させて遊んでたの。」

「ぶふっ!!チャコ、なんて事を‥‥」

思わず、紅茶を吹き出してしまいました。

「だって、ジンの髪長くて綺麗でしょう?弄ってたら止まらなくなって、化粧と服も変えてガチでがんばったのよ。いやね、思ってたよりも似合いすぎてビックリしたよー!!ほら、これ写真。」

チャコの持ってたカバンから不思議な形をした箱を取り出して見せてきました。
え、そっくりそのまま生き写しの様に箱の中に人がいます。なにこれ、すごい!

「え、これがジン!?」

「ね?可愛いでしょう?ぱっと見、いや、話さなければ男の子だって気づかれないんじゃないかレベルでしょう?うちの子、こんなに可愛かったのよ~」

チャコがニヘラと表情を崩しました。自慢気に語るその姿はもう、ジンの主人です。
うん、うん。ジン良かったね。

「それで?ハンク達がどうしたの?」

「あ、それでね、この女装が完成した時に、ハンクが部屋に入ってきたの!そしたら結構好みだったみたいで、それから何かにつけてハンクがジンに話しかけたり遊びに誘ったりしてるんだよねー。これはあれか?略奪になるのかな?カート兄様、振られたのかな?」

「・・・振られたんじゃないですかね。カートさんには申し訳ないですけども。ジン、可愛いから‥‥」

「だよね?でもさ、一つ問題があるんだよね。」

深刻そうにチャコが俯きます。

「も、問題って‥‥?」

「私的にね?ジンも、ハンクもネコなの。だから、もし二人がってなると、どっちがタチにすればいいの?悩みすぎてやばい。」

「た、確かに。それは悩む。」

確かに、話を聞く限り、ハンクもジンも攻めでは無さそうです。受け止める側というか‥‥

「あー!レイ兄様みたいにリバだったらこんなに悩まないんだけどなぁ。2人のタチ姿が全然見えないんだよ…2人とも可愛くてさ、いじめたくなるっていうか‥‥甘やかしたくなる様なタイプだからさ?鬼畜なしたり顔より、アヘってよがってる様なところばかりが頭に浮かんでくるんだよね‥‥」 

確かに、そう言われると想像してしまいます。うん、強気な顔よりもおどおどしてたりニコニコしてる方が似合ってます。

「ふふ。まぁ、今すぐに結果を出さなくてもいいんじゃない?ジンなんて、最近入ってきたばかりでしょう?まだチャコに見せていない裏の顔があるかもだし、2人のことを観察して行ったら何か浮かんでくるかもしれないわ!」

「そう、だね!もっと、よく観察してみる!」


コンコン


「リリアお嬢様、紅茶のお代わりはいかがでしょうか?」

アルノーがお代わりを持ってきてくれました。
ちょうど、カップの紅茶を飲みきたところでしたので、お代わりを貰うことにします。

「いただくわ。」

アルノーは、綺麗に一礼してから、琥珀色の液体をカップに注いでいきます。

「お嬢様、ミルクと、レモン、何方にされますか?」

アルノーに聞かれてピシッと時が止まってしまいました。

ミルク‥‥ミルクくんはいつも優しく包んでくれて、柔らかい口あたりでいつも笑顔を絶やさない可愛いけど主張は忘れないお兄様タイプ!

レモン‥‥スッキリした風味でさっぱりインテリ系のメガネ君。厳しい割に、紅茶くんには意外と甘く、影で支えてくれる人。いなくなって初めて助けられてたと自覚する感じの子!この子は、見た目の割に受けですね。

うーーん、どうしましょう。悩ましい。

「‥‥リリアお嬢様?」

ミルクとレモンを凝視して止まっている私を不思議そうにアルノーが覗き込みました。

「あ、えっとーー‥‥今日はミルクで!!」

考えを読めれない様に急いで答えます。
うん、やっぱり王道カプが一番かもしれないです。
チャコと目配せして、ニヤニヤを抑えようと顔に力が入ります。笑ったらダメ、笑ったらダメ。

「俺を選んでくれてありがとうな。ほら、これが欲しかったんだろ?お前のこと、俺で染めてやるよ。たっぷり中に注いでやるから、溢さず受け止めろよ。」

「ぶふぅーーーっ」

チャコが、コソコソと私にだけ聞こえる様に、紅茶にミルクが入るのを見ながら言葉を当てています。だめ、それは、今しちゃいけないやつ!!!アルノーがいるのに!

「リリアお嬢様?吹き出すなんて下品ですよ?」

アルノーに鋭く睨まれて顔が引きつってしまいました。
チャコが悪いのに!!
理不尽な気がしてチャコを見ると、その可愛い顔がいたずらが成功したと言う様に無邪気に笑うから私までつられてしまいました。


楽しい時間はあっという間で、もうチャコが帰らなければいけない時間です。
次に会えるのは、いつになるやら‥‥せっかく此処まで仲良くなれたのに、離れ離れになってしまうなんて。寂しくて悲しいです。

でも、お家のことに私がとやかくいう権利はありませんから…。これからも文通して、チャコとつながっていこうと思います。

「チャコ、元気でね。いっぱい手紙書くからね。」

思わず溢れ出てしまった涙でチャコが滲んで見えます。

「うん。私も書くね。リリ、私と友達になってくれてありがとう。」

「チャコ~・・・!」

チャコと泣きながらハグをしていると、ジンが視界に入りました。

「ジン、(ハンクと)頑張ってね。」

「あ、はい!有難うございます。」

ジンは腰を90度に折ってお礼を言ってくれました。

たぶん、ジンは正確な意味はわかってないでしょう。チャコも、そう思ったのか私達はまた顔を見合わせて笑い合いました。



次に会うときは、どんな変化が見れますでしょうか。とても楽しみです。



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