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6話
複雑な気持ち
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テストギリギリまで粲斗は零に勉強を熱心に教えた。
零の笑う顔、仕草、声、全てが愛おしく思える。
「このままつづけばいいのに」
「なんか言った?」
零は不思議そうに粲斗を見つめる
粲斗は零の額にツンと触った
「テストも終わる頃だし次の休みどこか行こう!まだあの時のお礼もしてないし」
「あの時?」
その日の夜のことを思い出し粲斗の体に目をやる零
だがすぐ視線を逸らした
「あーいいよ!家族だし当たり前じゃん」
家族と言うキーワードに粲斗の心にチクリとトゲが刺さった
「でもせっかくだし兄ちゃんと出かけたい。」
「じゃぁ次の休みの日モールに行こう。」
零は嬉しそうに頷いた。
「無邪気なところがかわいいな」
ついまた粲斗は口に出してしまった
「おい!」
粲斗に子供扱いされてたのに零は少し怒った
テスト当日
(この問題すげーわかる、自分では怖いぐらい解けた)
優が零に近づく
「テストどうだった?」
「凄い解けたんだ!」
零は嬉しそうに答えた
「兄ちゃんにお礼言わなきゃ」
ちょっと兄ちゃんのとこ行ってくる
優はギュッと零の腕を引っ張る
「どうした?優」
パッとすぐ離す
「なんでもない」
零は粲斗の教室に向かった。
「兄ちゃんいますか?」
「あれ?もしかして粲斗くんの弟?」
「可愛いー」
先輩女子から注目の的になった
だが聞かれるのはほとんど粲斗の事
「粲斗くん家ではどんな感じ?」
「連絡先教えて!」
(だる)
「俺連絡先まだわからないっすよねんじゃっ」
急いで教室を去ると
迅が不思議そうに零に尋ねた
「零!こんなとこでどうしたんだ?」
「先輩!こんにちわっす」
「兄ちゃんどこいるかわかりますか?」
「粲斗なら校舎裏に行ったと思うけど」
「ありがとうございます」
お辞儀をするとすぐに粲斗の元へと向かった。
「兄ちゃんねぇ」
迅は粲斗から零の話を聞かされていたので凛とした零を見て粲斗が嬉しそうに零の話をしたのも頷けた。
裏の校舎に着くと誰かの話し声が聞こえる
そっと近づくと
綺麗な女の先輩と粲斗がキスをしていたところを目の当たりにする。
ぱっ
「彼女いんのかよ」
その場から急いで教室へと戻った。
(まぁいてもおかしくないか。なんでこんな俺焦ってんだ?)
零は自分の表情がどんな表情をしているのか分からないまま教室へ戻ると目の前に優がいた
優はすぐに零の表情に気付き零を抱きしめた
「なんだよ優」
「零がそんな悲しい顔するから」
「俺男だぞ」
「そうだね」
しばらく優の胸の中でうっすら零は涙を浮かべていた。
「そだ!次の休み零あいてる?」
その日は兄ちゃんと約束していた日。
だが空いてると零は答えた。
じゃあうちに泊まりにおいでよ!
「うん」
粲斗との約束を無視し優の家に泊まる事になった。
粲斗が自分の教室に戻ると迅が零の事を話した。
「零が教室までわざわざお前のこと探しに来てたみたいだけど会ったか?」
「会ってない」
「また告白されてたんだろ?校舎裏にいるって言ったんだけどすれ違ったか?」
零が来ていた事を知ると嬉しそうに粲斗は微笑む。
粲斗は零があの瞬間を見ていた事は知らずにいた
零の笑う顔、仕草、声、全てが愛おしく思える。
「このままつづけばいいのに」
「なんか言った?」
零は不思議そうに粲斗を見つめる
粲斗は零の額にツンと触った
「テストも終わる頃だし次の休みどこか行こう!まだあの時のお礼もしてないし」
「あの時?」
その日の夜のことを思い出し粲斗の体に目をやる零
だがすぐ視線を逸らした
「あーいいよ!家族だし当たり前じゃん」
家族と言うキーワードに粲斗の心にチクリとトゲが刺さった
「でもせっかくだし兄ちゃんと出かけたい。」
「じゃぁ次の休みの日モールに行こう。」
零は嬉しそうに頷いた。
「無邪気なところがかわいいな」
ついまた粲斗は口に出してしまった
「おい!」
粲斗に子供扱いされてたのに零は少し怒った
テスト当日
(この問題すげーわかる、自分では怖いぐらい解けた)
優が零に近づく
「テストどうだった?」
「凄い解けたんだ!」
零は嬉しそうに答えた
「兄ちゃんにお礼言わなきゃ」
ちょっと兄ちゃんのとこ行ってくる
優はギュッと零の腕を引っ張る
「どうした?優」
パッとすぐ離す
「なんでもない」
零は粲斗の教室に向かった。
「兄ちゃんいますか?」
「あれ?もしかして粲斗くんの弟?」
「可愛いー」
先輩女子から注目の的になった
だが聞かれるのはほとんど粲斗の事
「粲斗くん家ではどんな感じ?」
「連絡先教えて!」
(だる)
「俺連絡先まだわからないっすよねんじゃっ」
急いで教室を去ると
迅が不思議そうに零に尋ねた
「零!こんなとこでどうしたんだ?」
「先輩!こんにちわっす」
「兄ちゃんどこいるかわかりますか?」
「粲斗なら校舎裏に行ったと思うけど」
「ありがとうございます」
お辞儀をするとすぐに粲斗の元へと向かった。
「兄ちゃんねぇ」
迅は粲斗から零の話を聞かされていたので凛とした零を見て粲斗が嬉しそうに零の話をしたのも頷けた。
裏の校舎に着くと誰かの話し声が聞こえる
そっと近づくと
綺麗な女の先輩と粲斗がキスをしていたところを目の当たりにする。
ぱっ
「彼女いんのかよ」
その場から急いで教室へと戻った。
(まぁいてもおかしくないか。なんでこんな俺焦ってんだ?)
零は自分の表情がどんな表情をしているのか分からないまま教室へ戻ると目の前に優がいた
優はすぐに零の表情に気付き零を抱きしめた
「なんだよ優」
「零がそんな悲しい顔するから」
「俺男だぞ」
「そうだね」
しばらく優の胸の中でうっすら零は涙を浮かべていた。
「そだ!次の休み零あいてる?」
その日は兄ちゃんと約束していた日。
だが空いてると零は答えた。
じゃあうちに泊まりにおいでよ!
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粲斗との約束を無視し優の家に泊まる事になった。
粲斗が自分の教室に戻ると迅が零の事を話した。
「零が教室までわざわざお前のこと探しに来てたみたいだけど会ったか?」
「会ってない」
「また告白されてたんだろ?校舎裏にいるって言ったんだけどすれ違ったか?」
零が来ていた事を知ると嬉しそうに粲斗は微笑む。
粲斗は零があの瞬間を見ていた事は知らずにいた
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