俺の兄ちゃんは冷酷王子///

yyyyy.s

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5話

兄ちゃん!

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粲斗は自分の母親の夢を見た
粲斗の母親は物心がついている6歳の時に亡くなっているので鮮明に覚えていて、よく夢を見る。

「母さんなんでそんなにありがとうっていろんな人に言うの?」

「人に感謝することが出来る人はね自分を幸せにできるのよ!そして幸せを感じられる人は周りにも幸せにできるの母さんもありがとうっていう言葉はとても大切にしてるのよ」

「そーなんだ!母さんいつもありがと!」

「あきと生まれてきてくれてありがとう、、、愛してる」


(母さんからはありがとうの言葉が大切と言う事を教えてもらったのにまだアイツには言えてない、、、、)
粲斗の夢の中にふと零の笑う顔が浮かんだ。


零は自分の部屋から出ようとしたら同じタイミングで粲斗も出て来た

「はよーっ」
零は返事が返ってこないと思いながらも粲斗に挨拶した

「おはよ」
小さな声で粲斗は返した

(珍しい。)

粲斗からの返答に零はうっすら笑ってしまう

「なんだよ」
粲斗は少し照れていた


「いただきまーす」
越してから初めて朝食を並んで食べた

少しずつ零に合わせようと粲斗は努力していたのだ

(珍しいないつもは空気のような対応するのに)
そう思いながらも零は内心嬉しかった

「そういえば零今度のテスト大丈夫なの?」

今週から部活が始まる

「赤点回避すればなんとかなるっしょ!」

「はぁ、、、」

「もし良かったら粲斗くん零にお勉強教えてくれる?…
零は運動は出来るけど勉強は昔からダメなのよね、、、」


粲斗は零と仲良くなるきっかけを作ってくれた事に喜んだ

「勿論です。」
すかさず返答する粲斗にまた零は驚いた

「今日から俺の部屋で勉強しよう」

????(返答はや!しかも今日?)

「粲斗くんよろしくね」
母さんは嬉しいみたいでニコニコしていた

零もまた粲斗のことを知れるチャンスだと思い嬉しかった

「ご馳走様でした」



「零おはよ!」

「はよー!」
「朝からいつもより元気だね!」

「そうか?」
零の顔を見れば優はすぐにわかった。

「そういえば、、、、」
朝に起こった出来事を零に教えた

「よかったね」
優はまた零に分かりにくくだが冷たく返した。
(朝の零が元気だったのはそう言う事だったのか)



キーンコーンカーンコーン
零は暖かい太陽の下のベンチで寝ていた
それを見て優は

(可愛いと呟き)
零の頬にキスをする

粲斗はそれを偶然にも見てしまう

ふぁー
「寝てた」
そこにたまたま粲斗は通った優は目を合わせると粲斗に優は、わざとらしく微笑む

チッと粲斗は舌打ちし優に鋭い睨みを効かせた

「やっぱり」

優は粲斗の零へのちょっとした思いに少し勘づいた。

「どした?優」
「なんでもない」

「教室戻ろう。」





(あーなんか緊張する。)

コンコン
「失礼します」
「面接かよと」
思わず粲斗は突っ込んだ

それに笑ってしまった零
少し緊張していたのがほぐれた。

「どこがわからないの?」
「数学が苦手で」
、、、
「ここの公式は」

今までで1番丁寧な対応をしてくれている事に零は驚いた。

「ここはこうで、、、」

粲斗の手は俺より大きく、粲斗から香る柔軟剤の香り、綺麗で、清潔感ある横顔に零は目が離せなかった。

「聞いてる?」ビクッと
粲斗を見つめる零と目が会いお互い目を逸らす。

その時に零の指先に粲斗の手が触れた
ビクッと零は反応した
びっくりしたとっさの動きで手を引っ込めてしまった

お互いにいつもと違う感じがたまらなく、くすぐったかった


「兄ちゃんありがとな!本当に分かりやすい!勉強嫌いだけどこんなに問題が溶けるのが嬉しい」

初めて兄ちゃんと呼ぶ零に粲斗は照れながらもクスッとわらってしまった

「笑うなよ」
そう言うと零も自然と笑えた

(笑う顔なんかいいな)

「れ、零」
照れながら名前を呼ぶ粲斗

だがすぐに顔が凛々しくなる
「そう言えばお前の友達とはいつから知り合いなんだ?」
珍しく粲斗からの質問だ

「あーあいつはただの幼馴染」
「ふーん」と粲斗はかえした

(向こうはそう言った感情じゃなさそうだけどな。)
粲斗は優がわざとらしく微笑んだ姿を思い出す。


ぽんぽんと頭を粲斗は零に優しく触れる
「あと1週間頑張ろうな」

ふわっと香る粲斗の香りに落ち着きを感じ
すると零は疲れていて寝てしまった

「本当無謀だな」
すると粲斗は優がキスしたところを上書きするかのように零の頬にキスをする。チュッ

頭、首筋、そして唇にも

粲斗のキスの音で部屋中に響く

そこで粲斗は零に対する自分の気持ちに気づいてしまう

零が目を覚ますと横には粲斗が寝息を立てていた。

「わっ!」
(俺寝ちゃってた)
零は慌てて起きる。

その時粲斗も一緒に目を覚ます。

悪い兄ちゃん俺

「昨日頑張ったもんな」
また粲斗は零の頭を優しく撫でる

粲斗の寝起きの顔と香りがあの時のように自分のが膨れていた
(やばい)と表情をした零

(どうしたんだ?)
粲斗は首を傾げた


「勉強教えてくれてありがとうな」
気づかれないようにすぐに自分の部屋へ戻った。
(にいちゃんの顔を見ただけで俺おかしい。)


零は反応してしまった自分の体を
粲斗の綺麗な手、横顔、香りを思い出しながら触って気づいた時にはもう頂点まで登ってしまっていた。
んっっ///

零は自分の感情がよくわからなくなっていた。
(テスト期間持つかな)

「朝ご飯できたわよー」

階段を降り、リビングには粲斗がいた

「おはよう零」
粲斗は零に挨拶した。

「おはよう」
挨拶を返したが零は粲斗の顔が見れなかった。

零の様子がおかしい事に粲斗は気付き顔を覗く
零はなぜか赤くなっていた。

「可愛いい」
粲斗はつい感情を表に出した

「え?今なんて?」

「学校行ってきます」
粲斗は何もなかったように家を出た。

「おれ声でてた」
手を顔に当て粲斗は赤面していた。
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