悪役令嬢ですが最強ですよ？？

6歳

油断した。

ついに時はきた！ 
ナゾのカカシとの修行の成果を見せる時がきた！
本当につらかった！

だって！カカシ何回真っ二つにるんだよ？斬ったら声が出るぶんホラーだよ。
そのたびに魔力あげるから進化していく。
今では自分の想像したものになれるらしい。
(布だから布の犬とか布の猫とかになる)

まぁでも、カカシのお蔭で手加減が上手くなった気がする！
修行はちゃんと意味があったよ。

「よし！やるからには優勝します！！」

「「「頑張って！」」」

「がんばっちぇ！」

………。

「なんで皆来てるんですか？」

「娘の成長を見ないといけないからな！(リリーを傷つけたやつは私が責任もって排除しなくてはな。)」

「ふふふ、リリーちゃんの戦ってる姿を見たくてね。(リリーちゃんの戦い方は私に似てるのかしら？それともお父さんに似てるのかしら？)」

「リリーが怪我したとき治せるようにね(リリーが怪我したらすぐに棄権させないとな、あと怪我させた相手を倍にして返さないと)」

「ねぇさまのねかっこいいところみちゃくてきちゃの！」

「ありがとう！」

なんかルークとお母様は大丈夫だけどお父様とお兄様から黒いオーラが見えるわ。
なんとなくだけどケガだけは避けてみせる。
これは怪我してもしょうがない大会なのになんとなくお兄様達は怒りそうだ。

「見ててくださいね！絶対優勝してみせます！」

「「「(いや、優勝はすると思う)」」」

怪我だけを心配している家族だった。

「ねぇさまゆうちょうしてくだしゃいね！」

「あっ、この子のために優勝するわ」

真顔でいうリリィーだった。

「リリー僕のためにも優勝してよ。来週にはまた学校が始まるから帰らないといけないから。」

はっ！
忘れてました。もうそんなに時間がたっていたんですね。
途端に悲しくなってきました。

「わかりました！では私はみんなのために頑張りますね！」

「わかったからリリーよ、まだ大会の名簿に名前を書いてないだろう？書いてきなさい。」

「はい！」

もうすぐだ。
私の闘心が燃えてるわ！！

「ここに名前を書けばいいんですか？」

「はい、えーと参加されるのですか？」

「はい。」

たぶんまだ小さいのに？とか思われてるのかな。

「確認します…。大丈夫ですね、では1時間後には中に入っていてください。武器などは自分で用意できない場合中にあります。」

「はい、わかりました。」

よし、じゃあ今のうちになにか食べておこうかな。お腹すいちゃうし

「…わっ！ごめんなさい、前見てませんでした。」

「こちらこそすいません。気づきませんでした。」

ん？なんか聞いたことある声がする。

「怪我してませんか？」

「は、はい大丈夫です。」

やばい、短い赤い髪の毛に赤い瞳細いけど引き締まってる筋肉。
この人隠しキャラだ、唯一平民でたまたま町に行った時出会えるキャラだ。

冒険者ランクで、とても強い人だ。

「君も参加するのかい？」

「え、ええ。」

「僕もなんだ、ちょっと話しない？」

「え、ええ」

逃げる理由がないもの、でもね、隠しキャラルートでは私は出てこないの！
油断してた。

なにもおきませんように！！！