悪役令嬢ですが最強ですよ??

鈴の音

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2歳

犬ですか?

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リリーだよー!
え?知ってるって?ほら久しぶりだしね?

今ねピクニックしてますよ!!
ピクニックと言えば、サンドイッチを食べたりレジャーシート引いたりするのが私の中のピクニックですよ。

で、今行ってるピクニックは持ち歩きの机や椅子で、日傘が上にさしてありサンドイッチなんて出てこないし、紅茶飲んでるだけだよ。

こんなの、こんなの

「ちぎゃうよー!」

「リリーどうしたの?」

ヒュー兄様~こんなピクニックで満足出来るのですか!?

「リリーはきっと遊びたいんだよ。リリーちょっと遊んでおいで」

そうだ!ピクニックと言えば走り回ったりするんだ!

「あい!いってきましゅ」

そうだ、せっかく来たんだもの楽しもう!

キュー、キュー

??子犬の鳴き声?

「あれ、このこけがしてるじゃん。
ちょっとじっとしててね。」

『ヒール』っと。

「これでだいじょーぶらとおもうけどきみおやはどこにいりゅの?」

首を横に振りながら悲しく鳴くだけか。
もしかしたらいないのかな。
はっ!もしかしたら捨てられた…?

「らいじょうぶだよ。きみはわたしがそだててあげりゅ。きょうからきみはゆきだよ。」

オスかメスかわからないけど、真っ白な犬だから雪だよ。

『うん、気に入った。さすが僕のご主人様』

そう聞こえた瞬間光った。
まじで光ってる眩しい。目が、目がぁーー!

「リリー何があった!?」

お父様にお母様!!ついでにヒュー兄様!

「おめめいちゃのー!」

まぢでやばい!これは失明もんだよ!?
もう、なんなのさぁー

『すまない、ご主人様』

「いいれすよもう。」

……。ん?
私誰と話してるの?
こんな声私の家族にはいない。

「だれですか?」

『僕は雪だよ。ご主人様が名前くれたじゃないか。』

雪!?男だったのね…。ごめん。

「まさかフェンリルの子供か?」

『はい、僕はフェンリルの中でも物凄く聖力をもって生まれてきたのでご主人をつくるのがとても大変なのですが、ご主人様は僕より聖力が強いし、契約条件が揃ってたんですよ。』

「君はリリーを害さないな?」

『当たり前です。』
 
「あらあらだったらいいじゃない。リリーを守ってくれる者が増えるのはいい事よ。」

「そうだな。今日は帰ろうか、雪を洗わないといけないからな。」

皆忘れてると思うけど私まだ目がチカチカしてるんだけど。

「いちゃいよー」

もうピクニックはいかない!
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