秘密

zebra

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コンプレッサー

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 「今日、うちに来ない?」

 マイに誘われて友人3人と彼女の家に来た。私も含めて全員小学校6年生の女の子。

 彼女の家は共働きだ。この時間には両親ともいない。

 お父さんはDIYの趣味があるらしく、そのための部屋が一階にある。

 「パパが留守で、私とママだけの夜遅くにね、この部屋で呻き声みたいなのが聞こえてきたのよ」

 「なに、それ、気持ち悪い」

 「私もそう思ってね、足を忍ばせてこの部屋の戸をほんの少しだけそっと開けてみたの」

 「何があったの?」

 「ママがいたの。しゃがみこんでいたんだけど、パンツを膝まで下ろしててね」

 「どういうこと?」

 「あれを持って、お股の間に当てていたの」

 マイはそれを見せてくれた。細いホースの先に嘴みたいな細い金具がついている。

 小さいときに弟と一緒にお風呂に入った時のことを思い出した。金具の形がおちんちんに似ている。

 何だかよく分からない。言われるままに手にすると、

 「ビュッ」

 強い風が飛び出した。

 「ああ、驚いた」

 「これね、パパが作業するときにゴミを飛ばしたりする機械なの。ママは、これをお股に吹きかけて呻き声をあげてたのよ」

 「えーっ」

 「ねえ、私たちもやってみない?」

 「本気?」
  
 「吹き出すのはただの空気だから、体に悪いことは無いはずよ」

 「マイのママ、何でこんなことやっていたのかな」

 「分からないけど、やってるときとっても気持ちよさそうに見えたよ」

 「面白いかもね」

 「決まりね。じゃあ、私からやるわよ」

 マイは恥ずかしがることもなく、パンツを膝まで下ろしてしゃがみこんだ。

 「確かこんな風にやっていたのよね」

 「ビュッ」

 マイは口を半開きにして声をあげた。

 「あっ」

 「どうだった?」
 
 「ママの気持ちわかった。これ、くせになるかもしれない。あなたたちもやってみなさいよ。私たちしかいないんだし、恥ずかしがること無いでしょ」

 「じゃあ、私から」

 私も結構好奇心が強い方だ。

 マイと同じようにパンツを膝まで下ろし、しゃがみこむ。

 「こんな具合かな?」

 「そう、それで、こういうふうに持って、ボタンを押すの」

 脳天を刺激されたかと思った。心地良いというか、今まで経験したことのない感触。

 私の様子を見て、他の二人もパンツを下し始めた。

 「次、私!」

 全員が初めての経験をした。

 「これって、オナニーなのかな?」

 「少女雑誌にこんなもの使うとは書いてなかったよ。「大人のおもちゃ」っていうものを使うって」

 「私たちが初めての経験かもね」

 「これからも使わせてもらっていい?」

 「いいよ。他の子には教えないこと。押し寄せてきたら困るから」

 「約束する」
 
 「このメンバーだけの秘密ね」
 
 「仲間だけしか知らない秘密を持つって楽しいね」

 



 
 
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