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最終話

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霧が深くなってきた。それは島に近付いていくほどに深くなっていくとしか思えない濃さになっていく。周囲はもうかなり見えなくなってきている。

波打ち際で歩き始めた時には、見えていた島影は一層おぼろなものになっていて、距離感もだんだんとわからなくなってきていた。



「……」



その何も見えないという恐ろしさから、何度も、引き返そうと思ってしまう自分がいる。

現実的に考えて、その方が安全に決まっているのだから当然だろう。まさか元来た道を引き返せない、なんて事もきっとない気がしている。

戻ろうか、進もうか、と繰り返し擦り切れるほど考えて、私はまだ、湿った砂の道を歩いているのだ。

それにしても、どうして、こんなにも前が見なくなっていくのだろうか。見えていたものがどんどんと見えなくなっていって遠ざかる、それは心が折れてしまいそうな物を持っていた。



「……」



私はついに島影が、うすい灰色にしか見えなくなってきてしまったために、足を止めた。

足を止めて、その先の島影がもっと見えてこないものかと、目を凝らす。

しかし、私の願いもあまり期待できないようで、その島影は濃くなったりはっきりとしてきたりはしなかった。

もう戻った方がいいんじゃないだろうか、と理性的な心の一部が告げて来る。

生きていたいなら、戻った方が、安全なのではないだろうか。戻ってきた事を、王様達は驚くかもしれないけれど、島の主に選ばれていなかったようだ、と言えばきっと納得してくれる。

最高位の勲章も持っているから、生活に困る事は一生ないはずだ。だから、戻った方が、色々と都合のいい生活を送れるはずだ、と頭の中の冷静な部分が言ってくる。

それでも、私の足は、戻る方に進まずに、ただ、どちらにも行けないまま止まってしまっている。



「……?」



足を止めて考え込んで、どれくらいの時間が経っただろう。分からないけれど、結構な時間悩んでいた気がする。そんな私の注意をひいたのは、砂の道の湿気が徐々にましていたからだ。

足を止める前までは、湿った砂だったけれども、びちゃびちゃではなかった。

だが、今は、ちょっと動いたら水がしみでてきそうなほど湿っている。



「時間が、ないんだ」



私はそれを実感した。悩んで立ち止まってしまったら、私は海の中に飲み込まれる運命にあるのだ、とわかってしまったのだ。

どうする、と頭が混乱して、慌てふためていている。どちらに進めばいいのだろう、どれが私にとって最善なのだろう、正しい道はどれ?



「そもそも正しい道はあったのだろうか」



不意に、私の耳に入ってきたのは、私の声によく似た音で、それがどこから聞こえてきたのかまるで分らなかったけれど、その言葉は嫌にしっくりきた。

そもそもの正しい道は、はたしてどこにあったのか。それに対する納得のいく答えを私は持っていないのだ。



「……」



私は懐に入れている、お守りのようなナイフを探った。ナイフは体温を吸って生暖かく、その硬さだけを伝えて来る。

水はどんどん増えているのだろう。足で感じる限り、そうだ。

もう、私は、選ばなければならない。



「君にお礼を言うと決めたのだから」



私は、はっきりと、自分のやりたい事を越えに出した。そうだ。貴族社会の生活よりも、いないかもしれない恩人にお礼を言って、お墓を作って、ひっそりと生きる、それを選ぼうと決めたのだ。

だから、戻る選択肢は、もうありえないのだ。

私は顔をあげた。そして、またいっそうぼやけている島影を見つめて、再び足を動かし始めたのだった。

背後の波の音が、嫌に近くなった事に、気付いたのはそのすぐあとで、ああ、戻る道が失われたのだな、とその音から感じた。でも振り返らなかった。

きっとこれは振り返ってはいけないのだ、と第六感に似たものが告げて来ていたからだ。

私は進んだ。進んでも進んでも終わりの見えない砂の道。本当にあの島に着くかもわからないほど歩いて、私は不意に、火の爆ぜる音に似たものを耳にした。

前に誰かいるのだろうか。足を止めずに目を凝らして耳を澄ませると、薄ぼやけた炎の赤色に近付いていくのがわかった。



「こんにちは」



私が炎がしっかりと見える所までついた時、それでも声をかけてきた炎を焚いている人の顔は霧によって全く見えてこなかった。

だが、周囲の砂は乾いていて、確かに焚火が出来そうな条件がそろっていた。

という事は、ここはあの島の波打ち際とか、そう言った場所なのだろうか。

私は見慣れた景色をどこかに見出せないかと、周囲を見回してみたけれども、霧が濃くてわからなかった。

しかし、そんな私に、相手は普通の声で挨拶をして来た。この深すぎる霧の中でも、相手には私が見えているのだろうか。

それは一体どういう事か。そう思って周囲を何度も見回しても、砂の道の一部が広がり、その場所を作っているのだろう事くらいしかわからなかった。あの島に到着したかどうかも、今はまるで分らない。

そうだ、挨拶をしてもらったのだから、礼儀正しく挨拶をしなければ。

私ははっとして、出来うる限り丁寧な動作で、見えない相手に一礼をした。



「こんにちは。私はシャトレーヌと言います、あなたは?」



「わしは腕自慢の漁師だよ」



「漁師の方ですか。ここはあなたの暮らす島のどこかですか?」



「そうとも言えるし、そうでないとも言える」



「なるほど、あちこちの島を渡る漁師さんなのですね」



私は相手の言葉に納得した。魚を求めて島を渡り歩く漁師というのは、そんなに珍しい話ではないと聞いた事があったためだ。

一人頷いた私は、霧がやや晴れて来て、声をかけてきた漁師の人の姿が、結構はっきり見えてきた事に驚いた。

それでも、顔はいまいちわからない。それはそうだろう。波打ち際を出発したのは夕方、今の時間帯的に考えて、多分夜なのだ。焚火の灯りである程度は見えても、顔はわからないかもしれない。

そして、見えた漁師の人は間違いなく、熟練の人に見えた。着ている物や持っている持ち物などは、使い込まれていて、きっと息をするように操れるのだろう事がうかがえたのだ。



「あんたは、どこに行くつもりでここを歩いてきたんだい」



「命の恩人がいた島を目指して、まっすぐ歩いて来ました」



「そうかい。疲れただろう。ちょいと火に当たっていきなさい」



「ありがとうございます」



私は相手が何かの恐ろしいものにも見えなかったので、素直に頷いて漁師の人の前に座り、火に手をかざした。火はしっかりと暖かい。

これも夢ではなさそうだ。歩く事につかれた私が見ている夢では、ないだろう。



「命の恩人がいた、という事は、今はいない島なのかい」



「……わからないんです。でも、きっと助からなかったと思うんです。知り合いの魔女の方は、生きているというような事を言ってくれましたけれど……信じたいんですけど、最後に見たものが見たものなので」



「じゃあ、一つ聞いてもいいかい」



「はい」



漁師の人は、私の言っている相手が牛頭の怪物だなんて思ってもいないだろう。だから聞くに違いない。

そんな事を心の隅で考えつつ頷くと、彼はこう問いかけてきた。



「その命の恩人が助かって生きていたら、あんたはどうするんだい」



「ありがとう、と言ってから、ごめんね、と謝ります」



「何にお礼を言って、何を謝るんだい」



「たくさん助けてくれた事にお礼を。彼を殺そうとした人達を、意地でも止められなかった事に謝罪を」



「なるほど、なるほど」



漁師の人は頷いている。それからこう問いかけてきた。



「その男は、あんたの事を好きだったんじゃないかい」



「それは、よく分からない所もあるんです。私が、彼の常識を知らないからだと思うんですけど、意思疎通がうまくいかない部分もあって」



「じゃあ、その男があんたに、一生を添い遂げてほしいと言ったらどうするんだい」



「……それに関しては、何度も何度も考えたんですけど、まずは、ちゃんと話し合う事から、私達は始まるんだと思ってます」



「話し合う、か。言葉が通じなくても?」



「言葉が通じなくても、お互いに言いたい事を訴えかけられれば、何か違ってくると信じたいんです。彼は私が痛いと言ったら、力を弱めてくれる相手でした。殺さないで、と言ったら、手を止めてくれる理性を持っていました。だから、彼を信じるんです」



「たとえ牛頭の怪物でも?」



そう問いかけた漁師の人の空気が変わる。嘘とか誤魔化しとかを見破る何者かの力がそこに垣間見えている気がして来た。

この人は……人なのだろうか、それとももっと違う、私の知らない力を持った存在?

一瞬怖くなったけれども、答える事はきちんとしようと決めて、私はバートン様とかと再会した後から、ずっと思っていた事を口にした。



「牛頭の彼は、力加減こそ雑でしたが、人として生まれた人よりも、人らしい心を持っていると思っています。彼の頭は牛でも、心は、優しい人だと」



漁師の人はそれを聞いて頷いた。そして一点を指さして、こう告げた。



「ここをまっすぐに歩けば、その牛頭の哀れな男がいる島に着く。あんたはあの男の側にいてもいい女性だ」



「……あなたは、一体」



「正体なんかは、聞いても意味のない物だ。その正体の言葉が正解かどうかもわからないだろう」



「それを自分で言ってしまったら、今あなたが教えている道案内も、正解かどうかわからなくなるのでは」



「なあに、答えは簡単だ。人じゃない物は、偽りを語る事がほとんどない。偽りを語るのは、偽りを語れるように生まれてきたモノだけだからな」



漁師の人がそう言ったその時、風が吹いて、炎が消えてしまった。そして周囲は暗くなったと思うと、漁師の人がいた気配から道具からが、一切なくなってしまっていた。



「……信じてみよう」



漁師の人が何者か、不安はあったけれども、どっちにしろ進まなくちゃいけないのだ。道を教えてもらった通りに進んでみよう。間違っていてもそれが私の選んだ道だ。

私は立ち上がって、また歩き出した。









「本当に着いた……」



それから少し進んだだけで、私は見慣れた海岸線に到着していた。見間違いようのないそこは、あの島だった。



「彼は」



きっとあの岩場で倒れているはず、と私はヒールのある靴を脱ぎ捨てて走り出した。走って走って、岩場をよじ登って、牛頭の怪物が倒れているだろう場所を探そうとして、走って盛大に転んだ。理由は簡単だった。何しろ周りは完全な闇のような状態で、人間が走って大丈夫な環境じゃなかったのだ。



「いった……」



転んだ拍子にどこかを切ったらしい。これじゃあ探す前に自分がぼろぼろになりそうだ、と私は判断して、一度キュルーケさんが言っていた通りに、家が無事か見に行った方がいいと判断した。

……彼の亡骸がどうなっているか、考えるだけで気が重くなるけれども、探す私がどうにもならなくなったら、それこそ彼にお礼も言えなくなる。

そのため私は家があった方に戻って、そして……驚きの光景を目にする事になった。



「家、ある……って、いる!?」



家は燃えていた事など嘘のようにきれいなままで、キュルーケさんの魔女としての力のすごさを目の当たりにして呆気にとられたけれど、それ以上に理解できなかったのは、その家の壁に背中を預けた状態で、牛頭の怪物が座り込んでいた事だった。

傷口がどうなっているのかは、暗くて見えない。私はそれでも、慎重に手を伸ばした。



「……っ」



初めて自分から触った彼の肩は冷たく冷えていて、硬かった。……死んでいるのかもしれない。

ここまで逃げて来て、もう、助からなくて?



「っ、う……」



こうなるだろうとは思っていた。きっとこうだと思っていた。でも実際に、死んでいるのを目の当たりにすると、涙がぼたぼたとこぼれて来て仕方がない。



「ごめん、ごめん、ごめん……っ!!」



私はお礼を言おうと思っていたのに、そんな言葉は欠片も出てこないで、口から出てきたのはひたすらに謝る言葉ばっかりで、それしか、もう出てこなかった。

そして、ひたすら泣いた私は涙をぬぐって、そうだ、最後になるから、この体を清めてあげなくては、と思ったのだ。

私の国では、最後の夜に、死者の身を清めて、早朝に送り出すという習慣があるのだ。



「最後にできるのがこれ位しかなくて、ごめん」



そう言って私は立ち上がり、家の中に入って、……家の中もちゃんと何もかもが無事だった……バケツを手に取って、しきたり通りに海水を汲みに行き、汲んだ後、その海水を牛頭の怪物にそっとかけた。







私は奇跡というものなのか、神の力なのか、をはっきりとこの時目にする事になった。



海水をかけられた傷口は、……消えたのだ。

そして何より、牛頭に海水がかかるや否や、牛頭が氷が溶けるように溶けていき、人の顔が現れたのだ。



「……うそ」



何が起きてこうなっているのか、と大混乱している私の前で、その人の瞼が震えて、瞳があらわになる。



あ、牛頭の怪物と同じ色の目だ、と混乱しながら思っていた時だ。

その人が口を開いたのだ。



「……ああ、あんただ。俺はあんたをずっと待っていた」



静かな声だった。ちょっと丸くて、優しい声だった。

私が何も言えない状態でいると、彼は私を見上げて、困った顔で問いかけて来る。



「あんた、どうしたんだ。いや、そもそも、俺はちゃんとあんたがわかる言葉を喋れているのか?」



「……っ!!」



私は牛頭の怪物が生きていたのだ、そしてもう大丈夫なのだ、と目の当たりにして膝から崩れて、泣きじゃくった。

牛頭の怪物だった人は、ちょっとためらった後に、私の肩に手を当てて、私を見つめていた。



満月が、煌々と明るい、月夜の奇跡だった。





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