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第二十四話 一角獣の導き
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「ようこそ、お客人、いいや新しいこの家の持ち主殿」
中に入ったその時、サイヴァは右側から声をかけられて、本気で悲鳴をあげそうになった。
しかし悲鳴をあげずに済んだのは、驚きすぎていたからである。
「は、剥製が喋った……!!」
そう、彼女が驚くのも無理はない。なんという事か、右の壁に掛けられた、何かの獣の剥製が、流暢に喋りかけてきたからである。
その剥製は、目を瞬かせて、それはそれは丁寧に話すのだ。
「なんだ、新しい持ち主殿は、ここの事を狸の親方に聞いちゃいないのかい」
「狸、親方、え?」
「知らないのかい、まあ、数百年の時が流れた、この家の事を伝える事がないのも道理かもしれない」
「あ、あなたは一体……」
「丁寧な持ち主殿だね、私はファラダ。この家の案内役みたいなものさ」
「剥製なのに……」
「剥製? いいや違うね、わたしは、それ!」
それっという掛け声とともに、ファラダがかけられた壁から動き出す。そして信じられない事に、壁の中から胴体が現れたのだ。
もう驚きすぎて思考が止まりそうである。
しかし、ファラダは全体像が、馬に似たものであるらしい。蹄を鳴らして、ファラダは彼女に、首を上下に動かすお辞儀をした。
「私は一角獣の成れの果てさ。昔、悪さをし過ぎてこの家に閉じ込められてしまったのさ。自由になるのは、この屋敷の持ち主が外出の時に、馬を必要とするときだけ! おかげでずいぶんと暇な時間を過ごしてきた物さ」
「い、一角獣って、あの、幻の生き物?」
たしかにファラダは、頭上に光り輝く角を戴いているが……まさかの伝説の生き物の登場に、サイヴァは混乱しそうだった。
だが、ファラダは久しぶりの相手という事もあってうれしいのか、蹄を鳴らして知的な瞳でこう言った。
「さて、雪化粧の水晶をお持ちだろう?」
「……ええっと?」
「おや、おかしいね。それがなければこの家まで導かれる事なんてないのに」
「こ、これの事ですか」
サイヴァは慌てて胸の飾りを見せた。それはこの前貰った、水晶の飾りだ。
それを見ると、ファラダは満足そうにうなずく。
「それさそれさ! どんな宝石よりも尊い宝、炎鋼玉も氷真珠もただの色付き石! 狸の国の盟友に送られる、それは雪化粧の水晶! ああ、君の景色は冬の山なんだね」
「話がよく見えないんですけれど……」
「失礼した、戸惑うのも無理はない。狸の国が暗闇に隠れたのは数百年も昔の事、当時もあまり知られていなかった宝の事を、知らないのも仕方がない」
全く知りません。とサイヴァは言いたくなった。これは謎めいた宝石商が、サイヴァにとくれたものなのは、間違いのない事なのだが……それ以上の事が分からない。
あの宝石商が、狸の国の宝石商である事は、もはや確定した事と言ってもいいのだろうが……
「雪化粧の水晶は、狸の国の名の知れた半神たちが、恩を受けた相手に贈る水晶でね、持ち主が困った事になった時に、一番いい方法で手を差し伸べる、という物なのさ」
「……」
「君は今まで暮らしていた場所を出て行き、新しい所で暮らそうと思っていたのだろう? だからこの建物が現れたというわけだ」
「だから、私を、持ち主殿、と呼んだんですか?」
「そうだとも。君は正しく導かれてここにやってきた。つまり君がここの正当な持ち主であることは、我々にとって疑いの余地などない事」
「我々って、あなたみたいな存在が、この建物にいっぱいいるんですか?」
流石にもう驚かないぞ、と身構えたサイヴァに、ファラダが頷いた。
「いろいろなものが暮らしている。何しろこの建物は、数十年前まで、宿泊施設だったからね」
「宿泊施設?」
「ああ。前の持ち主だった狸の親方が、知り合いに広く使わせていたのさ。何しろ豪気な親方でね。友達の代わりに蔵に閉じ込められたから、それから使われなくなってしまったわけだが。親方ももう自由の身、そして恩人にこの建物を譲ると決めた様子なわけだ」
蔵に閉じ込められていた……? サイヴァはそれに覚えがあった。
村の、封印された物置きの事だ。そこで自分は、姿のない声の持ち主に、石を川に投げてほしいと頼まれて……
まさか。あの時?
目を見開き固まったサイヴァに、ファラダは何も聞かなかった。
サイヴァが十分心の整理がついた時に、話しかけてきただけである。
「さて、新たな持ち主殿。夜が更けている。すっかりお疲れだろう。私でよければ主寝室に案内するけれども」
「あ、はい……」
あの時のお礼がこの建物? ずいぶん大きなお礼であるが、サイヴァはもう行くあてがないのだ。
自分で逃げ出したのだから。
だから、ここをしばらく使わせてもらおう。と彼女は開き直った。
夜という事もあって薄暗い建物だが、見える限りではそれなりにいい建物のようだし、この家で自分に害をなす何かしらは、いないに違いない。
とりあえず一晩、寝かせてもらってから考えよう。
サイヴァはそう判断し、ファラダの後に続いて階段を上り、一つの立派な寝室に入る事になった。
そこは少し埃くさかった物の、十分まともな寝台と毛布であり、心身ともに疲弊していたサイヴァは、ありがたくそこを使わせてもらう事にした。
ファラダは、彼女が寝台にもぐりこむと、柔らかな蹄の音とともに階段を降りて行ったようで、サイヴァは一人残された。
彼女はすっかり疲れていたため、寝台に入ったとたんに、瞼が重くなり、そのまま眠りの世界に連れて行かれてしまった。
中に入ったその時、サイヴァは右側から声をかけられて、本気で悲鳴をあげそうになった。
しかし悲鳴をあげずに済んだのは、驚きすぎていたからである。
「は、剥製が喋った……!!」
そう、彼女が驚くのも無理はない。なんという事か、右の壁に掛けられた、何かの獣の剥製が、流暢に喋りかけてきたからである。
その剥製は、目を瞬かせて、それはそれは丁寧に話すのだ。
「なんだ、新しい持ち主殿は、ここの事を狸の親方に聞いちゃいないのかい」
「狸、親方、え?」
「知らないのかい、まあ、数百年の時が流れた、この家の事を伝える事がないのも道理かもしれない」
「あ、あなたは一体……」
「丁寧な持ち主殿だね、私はファラダ。この家の案内役みたいなものさ」
「剥製なのに……」
「剥製? いいや違うね、わたしは、それ!」
それっという掛け声とともに、ファラダがかけられた壁から動き出す。そして信じられない事に、壁の中から胴体が現れたのだ。
もう驚きすぎて思考が止まりそうである。
しかし、ファラダは全体像が、馬に似たものであるらしい。蹄を鳴らして、ファラダは彼女に、首を上下に動かすお辞儀をした。
「私は一角獣の成れの果てさ。昔、悪さをし過ぎてこの家に閉じ込められてしまったのさ。自由になるのは、この屋敷の持ち主が外出の時に、馬を必要とするときだけ! おかげでずいぶんと暇な時間を過ごしてきた物さ」
「い、一角獣って、あの、幻の生き物?」
たしかにファラダは、頭上に光り輝く角を戴いているが……まさかの伝説の生き物の登場に、サイヴァは混乱しそうだった。
だが、ファラダは久しぶりの相手という事もあってうれしいのか、蹄を鳴らして知的な瞳でこう言った。
「さて、雪化粧の水晶をお持ちだろう?」
「……ええっと?」
「おや、おかしいね。それがなければこの家まで導かれる事なんてないのに」
「こ、これの事ですか」
サイヴァは慌てて胸の飾りを見せた。それはこの前貰った、水晶の飾りだ。
それを見ると、ファラダは満足そうにうなずく。
「それさそれさ! どんな宝石よりも尊い宝、炎鋼玉も氷真珠もただの色付き石! 狸の国の盟友に送られる、それは雪化粧の水晶! ああ、君の景色は冬の山なんだね」
「話がよく見えないんですけれど……」
「失礼した、戸惑うのも無理はない。狸の国が暗闇に隠れたのは数百年も昔の事、当時もあまり知られていなかった宝の事を、知らないのも仕方がない」
全く知りません。とサイヴァは言いたくなった。これは謎めいた宝石商が、サイヴァにとくれたものなのは、間違いのない事なのだが……それ以上の事が分からない。
あの宝石商が、狸の国の宝石商である事は、もはや確定した事と言ってもいいのだろうが……
「雪化粧の水晶は、狸の国の名の知れた半神たちが、恩を受けた相手に贈る水晶でね、持ち主が困った事になった時に、一番いい方法で手を差し伸べる、という物なのさ」
「……」
「君は今まで暮らしていた場所を出て行き、新しい所で暮らそうと思っていたのだろう? だからこの建物が現れたというわけだ」
「だから、私を、持ち主殿、と呼んだんですか?」
「そうだとも。君は正しく導かれてここにやってきた。つまり君がここの正当な持ち主であることは、我々にとって疑いの余地などない事」
「我々って、あなたみたいな存在が、この建物にいっぱいいるんですか?」
流石にもう驚かないぞ、と身構えたサイヴァに、ファラダが頷いた。
「いろいろなものが暮らしている。何しろこの建物は、数十年前まで、宿泊施設だったからね」
「宿泊施設?」
「ああ。前の持ち主だった狸の親方が、知り合いに広く使わせていたのさ。何しろ豪気な親方でね。友達の代わりに蔵に閉じ込められたから、それから使われなくなってしまったわけだが。親方ももう自由の身、そして恩人にこの建物を譲ると決めた様子なわけだ」
蔵に閉じ込められていた……? サイヴァはそれに覚えがあった。
村の、封印された物置きの事だ。そこで自分は、姿のない声の持ち主に、石を川に投げてほしいと頼まれて……
まさか。あの時?
目を見開き固まったサイヴァに、ファラダは何も聞かなかった。
サイヴァが十分心の整理がついた時に、話しかけてきただけである。
「さて、新たな持ち主殿。夜が更けている。すっかりお疲れだろう。私でよければ主寝室に案内するけれども」
「あ、はい……」
あの時のお礼がこの建物? ずいぶん大きなお礼であるが、サイヴァはもう行くあてがないのだ。
自分で逃げ出したのだから。
だから、ここをしばらく使わせてもらおう。と彼女は開き直った。
夜という事もあって薄暗い建物だが、見える限りではそれなりにいい建物のようだし、この家で自分に害をなす何かしらは、いないに違いない。
とりあえず一晩、寝かせてもらってから考えよう。
サイヴァはそう判断し、ファラダの後に続いて階段を上り、一つの立派な寝室に入る事になった。
そこは少し埃くさかった物の、十分まともな寝台と毛布であり、心身ともに疲弊していたサイヴァは、ありがたくそこを使わせてもらう事にした。
ファラダは、彼女が寝台にもぐりこむと、柔らかな蹄の音とともに階段を降りて行ったようで、サイヴァは一人残された。
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