盲目的な幻想

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すがる

twitterのタイムラインを流れる、欲、欲、欲、欲。
もっと、リツイートして。
もっと、ハートを押して。
もっと、私に興味を持って。
もっと、私を有名にして。
私はその投稿を全部読まずにリツイートとハートを押す。それが友情を示すってことの１つ。あなたのことをちゃんと大事にしてるんだよっていう。
寂しいから、1人じゃ孤独だから若者は誰かとつるむんだって大人はいうけれど。私たちの何を知ってるんだと、何も知らないくせに達観したように言うなんて、と。寂しいからでも孤独だからでもない。それがこの社会での、この世界での最低限のマナーで最低限のルールで、そうでなければ何も得られないし、何もできないから。私たちは辟易しながらもそのルールに従っているだけなのだ。
同じものだと思われるかもしれないが、大人が言う、古き良き時代なんて大人の立場から見たらの話で、私たちはこの世界に縛られているわけでも、縋り付いているわけでもない。ただ、大人がこじらせた結果のどうしようもない世界をただただ漂流しているだけなのだ。