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英雄集結
Part 4
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痛いという感覚が遠ざかる。
どうにかして、この目の前の敵をねじ伏せ、怒りに任せて殴り倒し、僕の方が強いのだとわからせなくてはならない。
僕は何も悪く無い。
こいつが僕の事をキチガイ扱いするから悪いのだ。
僕はキチガイじゃない。
知恵遅れでもない。
カンキチでもない。
大体今時そんな差別用語、言ってる奴なんか聞いたことがない。
あの時は凛が悪かった。
僕はあらぬ誤解から母親に変な勘違いをされ、怒られ損もいいところだった。
それを凛は「自業自得でしょ?」と、言ったのだ。
ふざけるなっ!
自業自得でもなんでもない、ただの誤解で疑われたのだ!
怒るのは当然だ。
僕にはその権利すらもないのか!?
キチガイは、自分にかかった冤罪も、笑って済まさなければならないのか!?
ギンもだ。
何回言っても言うことを聞かなかった。
留守番させた腹いせに、僕のゲームのコードを噛みちぎっていたじゃないか!
怒って何が悪い! 躾だ!
母親に茶碗を投げつけたのも、何度言ってもわからないからだ!
僕は酢飯が嫌いなのだ!
そうしたらなんて言った?
「なら、食わんでよか」って言いやがった!
ふざけるな!!!
父親も父親だ。
普段は何も喋らないくせに、僕が怒ると、自分の役割が回ってきたかのように押さえつけにやってくる。
ふざけるな!!!!
お前なんぞとっくの昔に捻り倒せるぐらい、こっちは成長してんだ!!
舐めるのもたいがいにしろ!
『自分で思ってて恥ずかしくないのか?』
「あぁ!? どいつもこいつも俺を見下すけんいかんっちゃろうが!俺が馬鹿やけん舐めとっちゃろうが! されて当然たい! それこそ自業自得やろうが!」
『それはお前が先輩に誘われてやったシンナーが最初の原因だったんじゃないのか?』
「シンナーくらい誰でもすっだろうが! それでキチガイ扱いされとったら反抗期の男子は大体キチガイたい!」
『シンナー吸って夜中に出歩いて、補導もされて、タバコは吸う、酒は飲む、万引きもしょっちゅう。そんなやつ家族から嫌われて当然だろ?』
「だけん! 誰でもそれぐらいするっていいよろうが!」
『親にも手上げて、妹にも手上げて、物も言えないギンにまで手上げて。それが反抗期なのか?』
「お前も俺なら解るやろうが! なんでシンナーし始めたかも! 不良地味たことし始めたのも! お前なら解るやろうが!」
『あぁ、わかるよ? 怖い先輩にやれって脅されてシンナー始めたんだったな。それから不良になってしまったって自覚してからはもっと不良になってなめられないようになる為にタバコ、酒、バイク、窃盗、喧嘩。でも家族に手出したらそれは不良じゃなくて、キチガイだよ』
「うるせえ! 殺すぞ!」
『そうそう。そうやって何も言えなくなったら怒鳴ってきたよな。母ちゃんや凛は今の僕より言い方がキツかったから』
「殺す」
『あぁ、いいよ。殺せよ。その手に力を入れるだけで僕は死ぬ』
ふと、そう言われて下を見ると、鼻が潰れ、服は泥だらけで皺くちゃになった、汚い僕の姿があった。
その首には、僕の両手がかけられている。
「え? お前が、さっき」
『また言いように過去を塗り替えたのか? ずっと僕を傷付けていたのはお前だぞ?』
「あ、あ、え?」
『いつもそうだっただろ? 凛を殴った後も。なんで殴ってしまったんだろうって。なんで僕はこんな風になってしまったんだろうって』
「やめ、て」
何が何だかわからなくなり、俺は馬乗りになっていたところから転げ落ちるようにして離れた。
『いいよ。殺して。僕は死ななくちゃいけない。また悪い癖が戻ってくる。直ぐに手を出してしまう悪い癖が。また凛を殴ってしまう。今度は大切な知里を殴ってしまうかもしれない。僕を殺してくれ』
「いやだ」
『どうして? あの大切な知里にも手を上げるかもしれないんだぞ?僕を殺せよ』
「絶対にそんなことはしない」
『どうしてそう言い切れる? お前はキチガイの僕を知っているだろう? 多動性の僕のことをしっ「やめて!!」
やめて。
やめてやめてやめて。
やめてー!
やめてやめてやめてやめて。
お願いだから。やめてやめて。
キチガイでいい。
キチガイでいいから、やめて。
『僕は多動性なんだ』
あああああああああああああああーー!!
『小学生の頃、特殊学級にいただろう?』
お願いします。おねがいします。
もうやめてください。
きつい。きついから。やめてください。
『精神疾患なんだ。仕方がないだろう?』
あ、あ、あ、あ。
『僕を殺せばそれも消えるよ?』
殺せば消えるの?
もう僕を多動性って言わない?
『あぁ、もう君を多動性なんて呼ばせない。母ちゃんだって父ちゃんだって凛だって、今の君を見てそんな事を言ってくるかい?』
言わない。
『そうだろう? もうあと少し。僕さえ殺せば完璧に消えるんだ。知里を殴るかもしれないって心配もない。凛も母ちゃんも父ちゃんもギンも。僕に対して怯えない』
ほんとうに?
『自分を信じろ』
わかった。
ばいばい。
「っと! っぶねー!!」
『え?』
「いやぁー精神攻撃ってここまでキツイのな! 危うく泣き死ぬところだったぞ」
『どうして?』
「お生憎様。馬鹿だなお前ってか俺」
『何を言ってる? 僕を殺さないとまたあの病気がくるぞ?』
「本って知ってるか?」
『は?』
「本だよ本」
『何が言いたい』
「そうだよな。お前の時、俺全然本読まなかったもんな。本って凄いんぞ?」
『だから何が言いたい!!』
「多動行動。多動症候群。注意欠陥および破壊的行動障害。いわゆる発達障害だな。俺にはその障害がある」
『ああ、そうだ。お前は障害者だ。一生治らない病魔に侵され続けるんだ! どうだ? 嫌だろ?』
「治るってなんだ? 俺は病気なのか? 違うだろう。障害者だ」
『何を言ってんだ馬鹿か? 病気だから障害者なんだろうが』
「じゃあ風邪を引いたら障害者か? 違うだろ? 足を一本無くしたら障害者か? 障害者だろ? 俺はその障害者だ。病気じゃない!」
『何を言ってるのかわからねえんだよ! どうせ屁理屈だろうが! 病気でも障害者でもどっちでも一緒なんだよ!』
「屁理屈でいいんだよ馬鹿野郎。病気って言われるから治さなきゃって思うんだろうが! 障害者って言われればもう一生付き合っていくしかない! しかも俺のは目には見えない。足を無くした人よりも、目が見えない人よりも、耳が聞こえない人よりも、隠せる! 有り難い事だろう。親や周りは知ってるけど、初めて会った人にはわからない。仲良くならなきゃわからない! これってなかなか可愛らしい個性だとは思わないか? 目に見えて不自由な障害者が聞いたら僕の何処が障害者だって笑われるかもしれない。だけど僕は障害者であり、それは個性だ! 僕は本を沢山読んで、同じ障害の人の考え方、他の障害を抱えた人の考え方、医学的な知識から社会的に見た知識。ありとあらゆるモノを読んで学んできた! その結果、僕は障害者で社会的に見ても比較的に不自由な人生だってわかった。だからなんだ? 衝動が抑えきれないなら薬を飲めばいい。大切な人が出来たなら僕はこういう人間だと打ち明ければいい! この障害が僕であり、僕を形作ってきた個性だ!ただお前は多動性障害なんだ、と、訳の分からない括りで纏められて、自分がどんなものかも知らず流されて生きている訳じゃない! お前はその抑え込まれた衝動なんだろ?なにが森に追いやられただ! お前も認めているから僕の精神世界に存在しているんだろうが! そりゃあ怖い! お前が怖いよ! だから僕はこの森に逃げてきた。これから戦争になってクリーチャー相手とは言え暴力で相手を制圧する。そう考えた時僕はすぐにお前が思い浮かんだ。だから出てきたんだろう?」
『ふざけるな! なにが認めているだ! 忌み嫌って抑えつけてなにが認めているだ!』
「お前がいると僕は不幸になる。だから出てくんな」
『あ? だったら殺せばいいだろ!? 支離滅裂もいいところだ!』
「お前がいると僕は不幸になる。出てこられても困る。だけどお前が居ないと僕はそんな事もわからなかった。僕は僕がそうだって知っている。だから感謝してる」
『凛を殴って! 母ちゃんに物を投げつけて! 父ちゃんを投げ飛ばして! ギンを蹴って! それでも感謝してるってか!?』
「感謝してる。そしてごめんな。止めてあげられなくて」
『だまれっ!』
「事あるごとにそれ言うってことは、お前が一番辛いのは家族に手を上げたことなんだろう?」
『だまれぇ!!』
「ごめん。お前の言う通り本ばっか読んで頭でっかちになったのは良いけど、凛達に謝ってなかったわ」
『だまれええええええ!!』
「もう絶対お前にそんなことさせないから。黙って寝ててくれ。ごめん」
『うわぁぁぁあ!! だまれぇぇ!』
俺は僕の胸倉を掴み、押し倒そうとしてきた。
だけど僕は踏ん張って耐えた。
もう俺には僕ですら傷つけさせたくない。
僕は初めて見た自分の泣き顔を、誇らしいと思った。
どうにかして、この目の前の敵をねじ伏せ、怒りに任せて殴り倒し、僕の方が強いのだとわからせなくてはならない。
僕は何も悪く無い。
こいつが僕の事をキチガイ扱いするから悪いのだ。
僕はキチガイじゃない。
知恵遅れでもない。
カンキチでもない。
大体今時そんな差別用語、言ってる奴なんか聞いたことがない。
あの時は凛が悪かった。
僕はあらぬ誤解から母親に変な勘違いをされ、怒られ損もいいところだった。
それを凛は「自業自得でしょ?」と、言ったのだ。
ふざけるなっ!
自業自得でもなんでもない、ただの誤解で疑われたのだ!
怒るのは当然だ。
僕にはその権利すらもないのか!?
キチガイは、自分にかかった冤罪も、笑って済まさなければならないのか!?
ギンもだ。
何回言っても言うことを聞かなかった。
留守番させた腹いせに、僕のゲームのコードを噛みちぎっていたじゃないか!
怒って何が悪い! 躾だ!
母親に茶碗を投げつけたのも、何度言ってもわからないからだ!
僕は酢飯が嫌いなのだ!
そうしたらなんて言った?
「なら、食わんでよか」って言いやがった!
ふざけるな!!!
父親も父親だ。
普段は何も喋らないくせに、僕が怒ると、自分の役割が回ってきたかのように押さえつけにやってくる。
ふざけるな!!!!
お前なんぞとっくの昔に捻り倒せるぐらい、こっちは成長してんだ!!
舐めるのもたいがいにしろ!
『自分で思ってて恥ずかしくないのか?』
「あぁ!? どいつもこいつも俺を見下すけんいかんっちゃろうが!俺が馬鹿やけん舐めとっちゃろうが! されて当然たい! それこそ自業自得やろうが!」
『それはお前が先輩に誘われてやったシンナーが最初の原因だったんじゃないのか?』
「シンナーくらい誰でもすっだろうが! それでキチガイ扱いされとったら反抗期の男子は大体キチガイたい!」
『シンナー吸って夜中に出歩いて、補導もされて、タバコは吸う、酒は飲む、万引きもしょっちゅう。そんなやつ家族から嫌われて当然だろ?』
「だけん! 誰でもそれぐらいするっていいよろうが!」
『親にも手上げて、妹にも手上げて、物も言えないギンにまで手上げて。それが反抗期なのか?』
「お前も俺なら解るやろうが! なんでシンナーし始めたかも! 不良地味たことし始めたのも! お前なら解るやろうが!」
『あぁ、わかるよ? 怖い先輩にやれって脅されてシンナー始めたんだったな。それから不良になってしまったって自覚してからはもっと不良になってなめられないようになる為にタバコ、酒、バイク、窃盗、喧嘩。でも家族に手出したらそれは不良じゃなくて、キチガイだよ』
「うるせえ! 殺すぞ!」
『そうそう。そうやって何も言えなくなったら怒鳴ってきたよな。母ちゃんや凛は今の僕より言い方がキツかったから』
「殺す」
『あぁ、いいよ。殺せよ。その手に力を入れるだけで僕は死ぬ』
ふと、そう言われて下を見ると、鼻が潰れ、服は泥だらけで皺くちゃになった、汚い僕の姿があった。
その首には、僕の両手がかけられている。
「え? お前が、さっき」
『また言いように過去を塗り替えたのか? ずっと僕を傷付けていたのはお前だぞ?』
「あ、あ、え?」
『いつもそうだっただろ? 凛を殴った後も。なんで殴ってしまったんだろうって。なんで僕はこんな風になってしまったんだろうって』
「やめ、て」
何が何だかわからなくなり、俺は馬乗りになっていたところから転げ落ちるようにして離れた。
『いいよ。殺して。僕は死ななくちゃいけない。また悪い癖が戻ってくる。直ぐに手を出してしまう悪い癖が。また凛を殴ってしまう。今度は大切な知里を殴ってしまうかもしれない。僕を殺してくれ』
「いやだ」
『どうして? あの大切な知里にも手を上げるかもしれないんだぞ?僕を殺せよ』
「絶対にそんなことはしない」
『どうしてそう言い切れる? お前はキチガイの僕を知っているだろう? 多動性の僕のことをしっ「やめて!!」
やめて。
やめてやめてやめて。
やめてー!
やめてやめてやめてやめて。
お願いだから。やめてやめて。
キチガイでいい。
キチガイでいいから、やめて。
『僕は多動性なんだ』
あああああああああああああああーー!!
『小学生の頃、特殊学級にいただろう?』
お願いします。おねがいします。
もうやめてください。
きつい。きついから。やめてください。
『精神疾患なんだ。仕方がないだろう?』
あ、あ、あ、あ。
『僕を殺せばそれも消えるよ?』
殺せば消えるの?
もう僕を多動性って言わない?
『あぁ、もう君を多動性なんて呼ばせない。母ちゃんだって父ちゃんだって凛だって、今の君を見てそんな事を言ってくるかい?』
言わない。
『そうだろう? もうあと少し。僕さえ殺せば完璧に消えるんだ。知里を殴るかもしれないって心配もない。凛も母ちゃんも父ちゃんもギンも。僕に対して怯えない』
ほんとうに?
『自分を信じろ』
わかった。
ばいばい。
「っと! っぶねー!!」
『え?』
「いやぁー精神攻撃ってここまでキツイのな! 危うく泣き死ぬところだったぞ」
『どうして?』
「お生憎様。馬鹿だなお前ってか俺」
『何を言ってる? 僕を殺さないとまたあの病気がくるぞ?』
「本って知ってるか?」
『は?』
「本だよ本」
『何が言いたい』
「そうだよな。お前の時、俺全然本読まなかったもんな。本って凄いんぞ?」
『だから何が言いたい!!』
「多動行動。多動症候群。注意欠陥および破壊的行動障害。いわゆる発達障害だな。俺にはその障害がある」
『ああ、そうだ。お前は障害者だ。一生治らない病魔に侵され続けるんだ! どうだ? 嫌だろ?』
「治るってなんだ? 俺は病気なのか? 違うだろう。障害者だ」
『何を言ってんだ馬鹿か? 病気だから障害者なんだろうが』
「じゃあ風邪を引いたら障害者か? 違うだろ? 足を一本無くしたら障害者か? 障害者だろ? 俺はその障害者だ。病気じゃない!」
『何を言ってるのかわからねえんだよ! どうせ屁理屈だろうが! 病気でも障害者でもどっちでも一緒なんだよ!』
「屁理屈でいいんだよ馬鹿野郎。病気って言われるから治さなきゃって思うんだろうが! 障害者って言われればもう一生付き合っていくしかない! しかも俺のは目には見えない。足を無くした人よりも、目が見えない人よりも、耳が聞こえない人よりも、隠せる! 有り難い事だろう。親や周りは知ってるけど、初めて会った人にはわからない。仲良くならなきゃわからない! これってなかなか可愛らしい個性だとは思わないか? 目に見えて不自由な障害者が聞いたら僕の何処が障害者だって笑われるかもしれない。だけど僕は障害者であり、それは個性だ! 僕は本を沢山読んで、同じ障害の人の考え方、他の障害を抱えた人の考え方、医学的な知識から社会的に見た知識。ありとあらゆるモノを読んで学んできた! その結果、僕は障害者で社会的に見ても比較的に不自由な人生だってわかった。だからなんだ? 衝動が抑えきれないなら薬を飲めばいい。大切な人が出来たなら僕はこういう人間だと打ち明ければいい! この障害が僕であり、僕を形作ってきた個性だ!ただお前は多動性障害なんだ、と、訳の分からない括りで纏められて、自分がどんなものかも知らず流されて生きている訳じゃない! お前はその抑え込まれた衝動なんだろ?なにが森に追いやられただ! お前も認めているから僕の精神世界に存在しているんだろうが! そりゃあ怖い! お前が怖いよ! だから僕はこの森に逃げてきた。これから戦争になってクリーチャー相手とは言え暴力で相手を制圧する。そう考えた時僕はすぐにお前が思い浮かんだ。だから出てきたんだろう?」
『ふざけるな! なにが認めているだ! 忌み嫌って抑えつけてなにが認めているだ!』
「お前がいると僕は不幸になる。だから出てくんな」
『あ? だったら殺せばいいだろ!? 支離滅裂もいいところだ!』
「お前がいると僕は不幸になる。出てこられても困る。だけどお前が居ないと僕はそんな事もわからなかった。僕は僕がそうだって知っている。だから感謝してる」
『凛を殴って! 母ちゃんに物を投げつけて! 父ちゃんを投げ飛ばして! ギンを蹴って! それでも感謝してるってか!?』
「感謝してる。そしてごめんな。止めてあげられなくて」
『だまれっ!』
「事あるごとにそれ言うってことは、お前が一番辛いのは家族に手を上げたことなんだろう?」
『だまれぇ!!』
「ごめん。お前の言う通り本ばっか読んで頭でっかちになったのは良いけど、凛達に謝ってなかったわ」
『だまれええええええ!!』
「もう絶対お前にそんなことさせないから。黙って寝ててくれ。ごめん」
『うわぁぁぁあ!! だまれぇぇ!』
俺は僕の胸倉を掴み、押し倒そうとしてきた。
だけど僕は踏ん張って耐えた。
もう俺には僕ですら傷つけさせたくない。
僕は初めて見た自分の泣き顔を、誇らしいと思った。
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