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新たな旅へ

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 またいつものメンバーで出発した。今回は、ゆきちゃんがちょっと寂しそうだった。保育園の皆んなと毎日遊んでいたから、車に乗って違う所に行く事に気付いて泣き出してしまった。
 大川村を過ぎて、さらに進んでいくとまた何もない砂漠のような土地が続く。
 公民館を出して一泊して、ひたすら進むとやっと山があった。
 山の麓は、少し草や小川があったりして家が沢山あった。
 オーガがかなりの人数住んでいて、村を作る事を喜んでくれた。
 5日間滞在して、村を完成させた。この先は海だと教えてもらい、ドローンで確認すると砂浜が続く海だった。塩作りの方法を教えて、塩を大川村や陶器村などに運んでほしいとお願いすると快く引き受けてくれる。
 道路を出しながら3日かけて海沿いを進んだが何もなかった。
 そのまま数日かけてオアシス村まで行き、スポーツ用品などを出したりして3日後に集合をかけた。
 
 さぁ、次の大陸目指して出発だ!!
 もちろんこの大陸からも一緒に行きたい人は大歓迎で、船まで来たら連れて行く予定だ。
 この大陸は、『オアシス大陸』で決定~!!

 3日後、ここに残りたい人は残ってもいい事になっているが、皆んな船に乗るようだ。ハゼドンも彼女と一緒に船に乗るらしい。
 
 今回この大陸から一緒に行くのは、数人だった。残った人達は、この大陸をもっともっと住みやすい場所にすると張り切っている。

 見送りには沢山来てくれていた。ナダもチールもいる。スマホで連絡は取れるし、また来るからと手を振って別れた。

 船の旅は3日続き、また新たな大陸を発見した。

 この大陸は、小さな大陸で1日あれば車で端から端まで移動できる大きさだった。
 『小大陸』に決定!

 ここには沢山のドワーフとエルフが住んでいて、1週間ほど滞在して村を作り次の大陸に出発した。誰も邪魔したり怒ったりする人もなく、穏やかな大陸だった。気候も穏やかで、春のポカポカ陽気がひたすら続くらしい。
 小大陸から船に乗る人は多く、豪華客船も増やした。

 さらに1日進むと、今度は大きな大陸を発見した。
 これは長期戦になりそうだ!

 船着場を出して、いつものメンバーで進む。

 この大陸は、少し寒いような気候のようだ。日本で例えるなら11月の中旬くらいだろうか。雪が降るほどではないけど、厚手の長袖トレーナーでは少し寒いかな……くらいの気温だ。夜は、上着を着ないと寒い。

 植物も普通に育っているし、雨もよく降るようだ。
 川も沢山あるし、草や木も沢山育っている。

 1日かけて進むと、人間達の暮らす村を発見した。

「こんにちは!私は陽菜と言います。ここの代表の方と話しがしたいのですが。」
「わしが村長のジュンだ。」
「私は、船で旅をしている人間の陽菜と言います。ここをもっと住みやすい村にしませんか?」
「………特に困ってはおらん。」
「そうですか。じゃあ、この近くにしばらく泊めてもらっていいですか?」
「それは、かまわんが……泊まる家などないぞ。」
「あっ、大丈夫です。それと、その格好じゃ、寒くないですか?」
「………寒いが、火を焚いて温まるから大丈夫だ。」
「これを着ませんか?」
 ぼろぼろの布に、葉っぱのような物を縫いつけたような格好に、さらに草で編んだような物を上から羽織っている。
 厚手のトレーナーを渡して着てもらう。
「おおおぉ!!なんと軽い!!」
「どうぞ使ってください。他の人達の分もありますよ。」
 部屋着のトレーナーとズボンを大量に渡す。

「ありがとう…。何も出来んがゆっくりしていってくれ。」
「はい、ありがとうございます。」

 少し離れた所に、公民館を出した。
 皆んな急に現れた建物にビックリして固まっている。
 ここの村の人達は、草の屋根と草の壁の家に住んでいる。草の布団に草を編んだ掛け布団。チクチクしそうだ。
 ぼろぼろの布は、昔近くに住んでいたエルフ達が織った物らしく、それを大切にずっと使っているらしい。新しい布は手に入らないと村長が言っていた。

 公民館を見て、村長が飛んできた!!
 
「ここここここれは、いいいい家家家……ああああああ。」
「落ち着いてください。」
「ははははははい!」
「はい、息を吸って~、吐いて~、吸って~……。」
「スー、ハー…………ふぅ。これは家ですか?」
「はい、そうです。中に入ってみますか?あっ、足を洗ってからお願いします。」

「ほぅ…………………………。」
「ここは公民館と言って、皆んなで使う場所です。皆さんが普段暮らす家も出せますよ。」
「ははぁ~……………。」
「こんな風な村を作りませんか?」
「ぜひ、よろしくお願いします!!」
「はい。任せてください。」

 家をどんどん出しながら、アルとナナガにお願いして温泉を出して入り方を教えてもらう。
 ルイ君とワーガにお願いして畑作りや果樹園作りをしてもらう。ゆきちゃんは、私と手を繋いであちこちに家を出したり道を出したり車を出したりを見守ってくれている。
 服屋さんを出して、服を並べたりするのもゆきちゃんが手伝ってくれた。
 食堂、体育館、音楽堂、運動場、細々とした物も次々に出していく。

 夜は皆んなでバーベキュー大会をした。
 村作りを始める前に電話で、ここまで道を辿って来てくれるよう頼んだので、その分のアパートなども出した。
 夜には到着して、ますます賑やかになった。

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