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許せない
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エルフ達が大喜びだ。お酒も入って絶好調!!
小さな子も多く、ゆきちゃんが嬉しそうに一緒に走り回って遊んでいる。
程よく酔ったエルフの人達にチールの事を聞いた。
「もともと、俺達は違う場所で暮らして来たんだ。チールも少し魔力があるくらいで村長でもなかったし、大人しい奴だった。」
「少し昔に、夜に山に入って行って迷子になった事があって、それから、もぅ見つからないだろうと思った頃にひょっこり帰ってきて、自分の力で池を作ったから、そこに住みたい奴は従え!!と言ってきた。」
「そーだったなぁ。それから少しして、沢山の野菜の苗や種を持って来て、それも自分が魔力で出したって言ってたな。」
「それからだよな、チールが威張るようになって、水が止められないように皆んな従うようになったんだ。」
「畑で作物を作ったりは特に何も言わなかったけど、作れた物を半分は差し出せって言い出して、俺の水で育った物だから当たり前だとか言って持っていくようになった。」
「そーいえば、その頃だよな??チールが鬼がいるとか、鬼はエルフを食べるとか、山には近づくなとか言い出したんだ。」
「そうだったな。この水場から離れたら鬼に食われるとか言ってた。」
「一回鬼が来た事があったけど、あの時は酷く怯えていたよな。」
「確か、火の魔力が使える奴や力の強い奴を集めて、火のついた木を投げたり、石を投げたりして鬼を追い返してたな。」
「そうそう、鬼はそんなに抵抗もせずに帰って行ったんだ。」
「何か大声で言ってたけど、聞くと死んでしまうとかチールが言って、耳に草を詰めて聞こえないようにしてたんだったよな?」
「そうだった!1人聞いてしまった奴がいたけど、それからすぐに裏切り者とか言って村を追い出されてた。」
「あいつ、元気かなぁ?」
「それって、何色の鬼だったの?」
「赤色で、体の大きな鬼だった。」
もしかして……ボス??まさかね………。
「あっ、鬼じゃなくてオーガ。皆んなとっても優しいよ。エルフを食べたりしないし、力持ちで楽しい人達だから仲良くしてね!私の仲間にも沢山オーガがいるし、ここにも来てもらうから。」
「そーなのか?」
「確かに、ワーガさんは優しかったぞ!足の悪い俺のじいちゃんを背負ってバスに乗せてくれた。」
「ナナガさんも美人だし、優しい。」
「でしょ?仲良くしてね!」
「わかった!!」
早めに宴会を切り上げて、皆んなで片付けて、明日の畑作りの為にしっかり休む事になった。
次の日、田んぼ作りや畑作りなどを皆んなに任せて、私とワーガでボスの所に、なんか気になるから、話しを聞きにいった。
ボスは、家が快適でありがたいと言い、家の中に入れてくれる。
ボスが淹れた珈琲までご馳走してくれた。
私も、ケーキやシュークリーム、日持ちするクッキーやパウンドケーキなどを出して、小麦粉などの材料と作り方のDVDも渡した。
「実は、この先の湧き水が出ている所にエルフが住んでいたんです。」
湧き水と聞いてボスの顔色が変わった。
嫌な予感が当たったのかも……。
「その話しはしたくない!!」
「そうですか。エルフの村の人達がチールという村長に従っていて、チールが湧き水の水を出し続けていると言ってたんです。」
「………そーか。」
「他にも鬼がエルフを食べるとか、チールの力で畑の作物を出したとか。」
「…………そーか。悪いが帰ってくれ。」
「わかりました。」
「すまない。」
帰ろうとしたら、ボスと一緒にいる女の人が走って追いかけてくる。
車を止めて、話しを聞くと、少し昔にエルフが村に迷いこんできて、とても調子の良い事を言ってボスに擦り寄り、水がなくて村の人達全員が困ってて、村人の為に水場が知りたいと涙を流しながらボスにお願いして、水場の場所を教えると、また帰って来ると出て行き、本当に帰って来たと思ったら、その日の夜に畑は荒らし、種や苗を盗み、山に火を点けて逃げたようだ。
ボスは騙されたと思いたくないと話しに行ったが、傷だらけで大火傷をして帰って来たらしい。
それからボスは他所者を許さなくなったし、絶対に村に入れないようにしたそうだ。
ボスはずっと、畑の野菜が無くなったのも、山が燃えたのも、騙された自分のせいだと責めていたようだ。
確か、その迷い込んだエルフがチールという名だったと思う。と話してくれた。
最低の奴だ!!
ボスの教えてくれた情報を独り占めして、自分が水場を作ったように言い、皆んなを自分に従えさせ、作物を盗んで、話しを聞きに来たボスに攻撃するなんて!!
チールを許す事はできないかもしれない。アルだって好き勝手してきたけど、誰かを騙したり盗んだりはしていない。ナダもそうだ。
ワーガと2人で怒りマックスで村に帰る。
ナナガやルイ君、アルが私達の怖い表情を見て心配してくれた。ボスの事を話すと、皆んな許せないと怖い顔になる。
ルイ君といたゆきちゃんが、今にも泣き出しそうな顔になった。
ヤバい!
「ゆきちゃん、大丈夫だよ。皆んな心配な事があるだけ。怒ってないよ!ねっ?」
「んー。」
「そーだぞ、ゆき!パパ達は難しいお話しをしてただけだぞ!」
「あい。」
ふぅ~、子どもは本当に色々と感じとるから、注意しなきゃ。
小さな子も多く、ゆきちゃんが嬉しそうに一緒に走り回って遊んでいる。
程よく酔ったエルフの人達にチールの事を聞いた。
「もともと、俺達は違う場所で暮らして来たんだ。チールも少し魔力があるくらいで村長でもなかったし、大人しい奴だった。」
「少し昔に、夜に山に入って行って迷子になった事があって、それから、もぅ見つからないだろうと思った頃にひょっこり帰ってきて、自分の力で池を作ったから、そこに住みたい奴は従え!!と言ってきた。」
「そーだったなぁ。それから少しして、沢山の野菜の苗や種を持って来て、それも自分が魔力で出したって言ってたな。」
「それからだよな、チールが威張るようになって、水が止められないように皆んな従うようになったんだ。」
「畑で作物を作ったりは特に何も言わなかったけど、作れた物を半分は差し出せって言い出して、俺の水で育った物だから当たり前だとか言って持っていくようになった。」
「そーいえば、その頃だよな??チールが鬼がいるとか、鬼はエルフを食べるとか、山には近づくなとか言い出したんだ。」
「そうだったな。この水場から離れたら鬼に食われるとか言ってた。」
「一回鬼が来た事があったけど、あの時は酷く怯えていたよな。」
「確か、火の魔力が使える奴や力の強い奴を集めて、火のついた木を投げたり、石を投げたりして鬼を追い返してたな。」
「そうそう、鬼はそんなに抵抗もせずに帰って行ったんだ。」
「何か大声で言ってたけど、聞くと死んでしまうとかチールが言って、耳に草を詰めて聞こえないようにしてたんだったよな?」
「そうだった!1人聞いてしまった奴がいたけど、それからすぐに裏切り者とか言って村を追い出されてた。」
「あいつ、元気かなぁ?」
「それって、何色の鬼だったの?」
「赤色で、体の大きな鬼だった。」
もしかして……ボス??まさかね………。
「あっ、鬼じゃなくてオーガ。皆んなとっても優しいよ。エルフを食べたりしないし、力持ちで楽しい人達だから仲良くしてね!私の仲間にも沢山オーガがいるし、ここにも来てもらうから。」
「そーなのか?」
「確かに、ワーガさんは優しかったぞ!足の悪い俺のじいちゃんを背負ってバスに乗せてくれた。」
「ナナガさんも美人だし、優しい。」
「でしょ?仲良くしてね!」
「わかった!!」
早めに宴会を切り上げて、皆んなで片付けて、明日の畑作りの為にしっかり休む事になった。
次の日、田んぼ作りや畑作りなどを皆んなに任せて、私とワーガでボスの所に、なんか気になるから、話しを聞きにいった。
ボスは、家が快適でありがたいと言い、家の中に入れてくれる。
ボスが淹れた珈琲までご馳走してくれた。
私も、ケーキやシュークリーム、日持ちするクッキーやパウンドケーキなどを出して、小麦粉などの材料と作り方のDVDも渡した。
「実は、この先の湧き水が出ている所にエルフが住んでいたんです。」
湧き水と聞いてボスの顔色が変わった。
嫌な予感が当たったのかも……。
「その話しはしたくない!!」
「そうですか。エルフの村の人達がチールという村長に従っていて、チールが湧き水の水を出し続けていると言ってたんです。」
「………そーか。」
「他にも鬼がエルフを食べるとか、チールの力で畑の作物を出したとか。」
「…………そーか。悪いが帰ってくれ。」
「わかりました。」
「すまない。」
帰ろうとしたら、ボスと一緒にいる女の人が走って追いかけてくる。
車を止めて、話しを聞くと、少し昔にエルフが村に迷いこんできて、とても調子の良い事を言ってボスに擦り寄り、水がなくて村の人達全員が困ってて、村人の為に水場が知りたいと涙を流しながらボスにお願いして、水場の場所を教えると、また帰って来ると出て行き、本当に帰って来たと思ったら、その日の夜に畑は荒らし、種や苗を盗み、山に火を点けて逃げたようだ。
ボスは騙されたと思いたくないと話しに行ったが、傷だらけで大火傷をして帰って来たらしい。
それからボスは他所者を許さなくなったし、絶対に村に入れないようにしたそうだ。
ボスはずっと、畑の野菜が無くなったのも、山が燃えたのも、騙された自分のせいだと責めていたようだ。
確か、その迷い込んだエルフがチールという名だったと思う。と話してくれた。
最低の奴だ!!
ボスの教えてくれた情報を独り占めして、自分が水場を作ったように言い、皆んなを自分に従えさせ、作物を盗んで、話しを聞きに来たボスに攻撃するなんて!!
チールを許す事はできないかもしれない。アルだって好き勝手してきたけど、誰かを騙したり盗んだりはしていない。ナダもそうだ。
ワーガと2人で怒りマックスで村に帰る。
ナナガやルイ君、アルが私達の怖い表情を見て心配してくれた。ボスの事を話すと、皆んな許せないと怖い顔になる。
ルイ君といたゆきちゃんが、今にも泣き出しそうな顔になった。
ヤバい!
「ゆきちゃん、大丈夫だよ。皆んな心配な事があるだけ。怒ってないよ!ねっ?」
「んー。」
「そーだぞ、ゆき!パパ達は難しいお話しをしてただけだぞ!」
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