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ゆきちゃん
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「あっ、伝説とか言ってましたよね?その話しを教えてください。」
「古くから伝わる話しで、作物の不作が続き、早く雪が降る時に神様が来て食べ物を分けてくださった。その御礼に人間の赤子を1番高い山の頂上に貢ぎ物としてお供えすると、雪が止んで豊作が続いたと言い伝えられているんです。この冬は、雪は早く降るし不作で食べ物も少なく生きていけるかと心配していた時に、かみ……あなた様が美味しいスープを作って食べさせてくれました。こんなに暖かい服も。だから貢ぎ物として人間の赤子を……。先程、そこのオーガからあなた様が1番嫌がる事だと聞きました。しかし、あの子なら親もいませんし、この冬を越せるかどーか……。だから貢ぎ物としたのです。」
「わかりました。あの子は私が育てます。大丈夫です。子育てのプロもいますから!」
「ありがたい事です。あの子の親には申し訳ない事をしてしまいました。なんとか木の実のすりおろしなどで生きてましたが、誰も乳が出る者もおらず……。」
「ミルクもありますし、赤ちゃんがいる人も知ってますから、なんとかなると思います。お爺さん達が山に帰られても人間の人達はここに残してください。私達が住む場所を用意します。」
「………わかりました。皆と話し合ってきます。」
「ドワーフさん達はどうしますか?」
「俺達は、こんな暮らしができるならありがたい。人間とも、エルフとも仲良くやっていきたいと俺は思っている。他の皆んなにも聞いてくるよ。」
「決まったら教えてくださいね。私はこの部屋にいますから。」
2人は話し合いに出て行った。ルイ君を呼んで、赤ちゃんを連れて来てもらう。
可愛い女の子だ。まずは名前をつけよう。両親も名前なんてなかったからなぁ。
雪が降る頃に産まれたんだし、雪子ちゃんかな。うーん、平仮名で『ゆき』にしよう。
ルイ君やワーガ、ナナガに言うと素敵な名前だと言ってくれた。
ゆきちゃんは私の娘にしよう。結婚もまだだけど、ってか彼氏さえいないのに子持ち………。ちょっと切ない。
この世界では結婚しないって決めたし、地球に帰れるのもまだまだ先だからお母さんも経験してみたい。私にだって母性はあるのだ!!
ゆきちゃんにベビーベットを出して、ミルクを飲ませているとドワーフがやってきて、一緒に連れて行ってほしいと言われた。
昼になる前に、人間とドワーフをバスで送ってもらう事にした。
ルイ君のお父さんに電話して準備をしてくれるように頼んだ。
ルイ君が送ってくれる。
一台では無理だったのでマンションスミスからこっちに向かってもらった。
ミルクが終わり、オムツを替えて寝かしつけていたらエルフのお爺さんが来て、若いエルフ達は連れて行ってほしいが、自分達年寄りはプライドもあり、人間と平等にはできないと思うから山に帰る事にしたそうだ。
残るのは20人。だったら山に帰らずこの公民館で暮らしたらいいと伝えると喜ばれた。
ログハウスも使ってくれたらいいし、好きにしていいけど人間に出会っても下に見たりしないように伝えた。人間に会う事はないと思うけど一応ね!
ゆきちゃんのお世話をルイ君に任せて、食べ物を出したり温室を出して畑にしたりと暮らしていけるように整えた。
若いエルフ達も、ここなら安心できると喜んでいた。
2組は、若い夫婦が残ってくれるようだ。
廊下で繋げて近くに家を2軒出しておいた。
私達も、マンションスミスまで戻る。
ルイ君のお父さんにゆきちゃんを見てもらう。やはり、少し栄養が足りないようで、小さいと思うと言われた。そして、私とルイ君で交代で抱っこしているから、孫ができたと大喜びだった。いやいや、ルイ君に申し訳ないから……。
それを見て、ルイ君はちょっと顔を赤くして俺は別に……それでもいいけど~とか言ってたらしいがゆきちゃんが大泣きして私は全く聞こえてなかった。
ワーガが気にする必要ないとか、ルイは何も言ってなかったとか言いに来たけど、なんの事だかサッパリわからなかった。ただナナガに殴られていた。何があったんだ??
ゆきちゃんのお世話をしながらこの大陸で人を探して行くのは大変だ。どうしようかと思っていたらファーナさんがハルハちゃんと太郎君と一緒に育ててくれると電話で言ってくれる。それが1番良いとは思うけど、私が育てたい気持ちもあって少し考える時間をもらう事にした。
明日はマンションファーナまで戻り、ゆきちゃんのお披露目をする事にした。
夜も3時間おきのミルクタイムに、オムツ替え、服もミルクを吐いて着替えたりとほとんど寝る暇なくお世話をする。
それでもゆきちゃんは可愛くて、私が守らなきゃって気持ちがぐんぐんと湧いてくる。
朝になり、寝不足のままマンションファーナまで帰る。
ファーナさんやサーフ君の奥さんにゆきちゃんを紹介した。
これからの事も相談した。ルイ君もワーガもナナガも手伝ってくれると言ってくれる。でも、あちこち連れ回すのも心配だ。
かなり悩んだけど、やっぱり一緒に連れて行く事にした。
時間は今までの倍はかかるだろうけど、やっぱり育てると決めたからには一緒にいたいし、私の手で育てたい。
もし、何かで一緒にいる事が無理な時はいつでもファーナさんが預かると言ってくれた。ハルハちゃんも大きくなって首もすわったから、私の所まで行く事もできるから頼ってほしいと言ってくれる。
その気持ちがとっても嬉しくて、ありがたい。
「古くから伝わる話しで、作物の不作が続き、早く雪が降る時に神様が来て食べ物を分けてくださった。その御礼に人間の赤子を1番高い山の頂上に貢ぎ物としてお供えすると、雪が止んで豊作が続いたと言い伝えられているんです。この冬は、雪は早く降るし不作で食べ物も少なく生きていけるかと心配していた時に、かみ……あなた様が美味しいスープを作って食べさせてくれました。こんなに暖かい服も。だから貢ぎ物として人間の赤子を……。先程、そこのオーガからあなた様が1番嫌がる事だと聞きました。しかし、あの子なら親もいませんし、この冬を越せるかどーか……。だから貢ぎ物としたのです。」
「わかりました。あの子は私が育てます。大丈夫です。子育てのプロもいますから!」
「ありがたい事です。あの子の親には申し訳ない事をしてしまいました。なんとか木の実のすりおろしなどで生きてましたが、誰も乳が出る者もおらず……。」
「ミルクもありますし、赤ちゃんがいる人も知ってますから、なんとかなると思います。お爺さん達が山に帰られても人間の人達はここに残してください。私達が住む場所を用意します。」
「………わかりました。皆と話し合ってきます。」
「ドワーフさん達はどうしますか?」
「俺達は、こんな暮らしができるならありがたい。人間とも、エルフとも仲良くやっていきたいと俺は思っている。他の皆んなにも聞いてくるよ。」
「決まったら教えてくださいね。私はこの部屋にいますから。」
2人は話し合いに出て行った。ルイ君を呼んで、赤ちゃんを連れて来てもらう。
可愛い女の子だ。まずは名前をつけよう。両親も名前なんてなかったからなぁ。
雪が降る頃に産まれたんだし、雪子ちゃんかな。うーん、平仮名で『ゆき』にしよう。
ルイ君やワーガ、ナナガに言うと素敵な名前だと言ってくれた。
ゆきちゃんは私の娘にしよう。結婚もまだだけど、ってか彼氏さえいないのに子持ち………。ちょっと切ない。
この世界では結婚しないって決めたし、地球に帰れるのもまだまだ先だからお母さんも経験してみたい。私にだって母性はあるのだ!!
ゆきちゃんにベビーベットを出して、ミルクを飲ませているとドワーフがやってきて、一緒に連れて行ってほしいと言われた。
昼になる前に、人間とドワーフをバスで送ってもらう事にした。
ルイ君のお父さんに電話して準備をしてくれるように頼んだ。
ルイ君が送ってくれる。
一台では無理だったのでマンションスミスからこっちに向かってもらった。
ミルクが終わり、オムツを替えて寝かしつけていたらエルフのお爺さんが来て、若いエルフ達は連れて行ってほしいが、自分達年寄りはプライドもあり、人間と平等にはできないと思うから山に帰る事にしたそうだ。
残るのは20人。だったら山に帰らずこの公民館で暮らしたらいいと伝えると喜ばれた。
ログハウスも使ってくれたらいいし、好きにしていいけど人間に出会っても下に見たりしないように伝えた。人間に会う事はないと思うけど一応ね!
ゆきちゃんのお世話をルイ君に任せて、食べ物を出したり温室を出して畑にしたりと暮らしていけるように整えた。
若いエルフ達も、ここなら安心できると喜んでいた。
2組は、若い夫婦が残ってくれるようだ。
廊下で繋げて近くに家を2軒出しておいた。
私達も、マンションスミスまで戻る。
ルイ君のお父さんにゆきちゃんを見てもらう。やはり、少し栄養が足りないようで、小さいと思うと言われた。そして、私とルイ君で交代で抱っこしているから、孫ができたと大喜びだった。いやいや、ルイ君に申し訳ないから……。
それを見て、ルイ君はちょっと顔を赤くして俺は別に……それでもいいけど~とか言ってたらしいがゆきちゃんが大泣きして私は全く聞こえてなかった。
ワーガが気にする必要ないとか、ルイは何も言ってなかったとか言いに来たけど、なんの事だかサッパリわからなかった。ただナナガに殴られていた。何があったんだ??
ゆきちゃんのお世話をしながらこの大陸で人を探して行くのは大変だ。どうしようかと思っていたらファーナさんがハルハちゃんと太郎君と一緒に育ててくれると電話で言ってくれる。それが1番良いとは思うけど、私が育てたい気持ちもあって少し考える時間をもらう事にした。
明日はマンションファーナまで戻り、ゆきちゃんのお披露目をする事にした。
夜も3時間おきのミルクタイムに、オムツ替え、服もミルクを吐いて着替えたりとほとんど寝る暇なくお世話をする。
それでもゆきちゃんは可愛くて、私が守らなきゃって気持ちがぐんぐんと湧いてくる。
朝になり、寝不足のままマンションファーナまで帰る。
ファーナさんやサーフ君の奥さんにゆきちゃんを紹介した。
これからの事も相談した。ルイ君もワーガもナナガも手伝ってくれると言ってくれる。でも、あちこち連れ回すのも心配だ。
かなり悩んだけど、やっぱり一緒に連れて行く事にした。
時間は今までの倍はかかるだろうけど、やっぱり育てると決めたからには一緒にいたいし、私の手で育てたい。
もし、何かで一緒にいる事が無理な時はいつでもファーナさんが預かると言ってくれた。ハルハちゃんも大きくなって首もすわったから、私の所まで行く事もできるから頼ってほしいと言ってくれる。
その気持ちがとっても嬉しくて、ありがたい。
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