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温室
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ルイ君のお父さんに電話で相談すると、詳しい事はわからないけど雪の中で育つ野菜や、雪の多い所でもビニールハウスなどで野菜を育てているとDVDで見たと教えてくれる。
よし、スマホで検索だ。
あっ、本当だ、雪下野菜とか書いてある。でも、秋に収穫せずにって書いてあるからもぅ手遅れなのか……?
めっちゃ頑丈な大きな温室のようなものを出して、雪が解けてから畑を作ればいいんじゃないか……うん、良いと思う!
早速、外に出て巨大な温室を出してみた。全面強化ガラスだし、日が当たるとすぐにホカホカとしてきた。雪も解けてきてる。
ルイ君が起きてきたから耕運機で耕してもらって苗を植えていく。寒い所で育つ野菜を検索して、植えてみた。大根や人参など根菜類が多い。キャベツや白菜などの葉物もあるし、果物はリンゴや蜜柑が寒さに強い。
ここの人達に集まってもらって、畑仕事をしてもらう事にした。
皆んな大喜びで手伝ってくれた。この冬は食べ物が少なく全員、死を覚悟していたそうだ。間に合って良かった。まだ雪が降りはじめてからそんなに経ってないらしい。
ここは、ほとんど冬で半年ほど初夏くらいの気温の時があるらしい。冬の期間は一年ほど続くようだ。
他にも、この辺りに住んでいる人達がいないか聞いてみたが、ほとんど土の中で過ごすから知らないらしい。
マンションの空いてる部屋を使わせてもらって、休む事にして明日は、他の所を見て回る事になった。
朝、準備してから出発した。雪道だからルイ君の運転も慎重だ。道路を出しながら進んでいく。
穴を掘って暮らしているなら見つけるのが大変だ。雪が積もってきていて穴がどこにあるかもわからない。
2時間ほど進んで休憩にする。山の麓辺りでログハウスを出して中で薪ストーブを炊いてあったかい珈琲でも飲もうとケーキを出して用意する。休憩用だから靴のまま入った。
3人でほっこりしていたら、外が騒がしい。
外を見ると山からドワーフ達が5人降りてきていた。どうやら、薪ストーブの煙にビックリして見にきたようだ。
「こんにちは。中に入りませんか?」
「い、いいのか?」
「はい。どうぞ。何かあったかい物を作りますね。」
「……ありがとう。」
中に入って、暖かさにビックリしている。
鍋を薪ストーブの上に出して、シチューを作る。
なんとなく木のお皿とスプーンを出してみた。
大きなテーブルも出して、椅子に座ってもらう。
シチューとバケットを並べてどうぞと勧める。
恐る恐る口にして、目を輝かせてバケットにシチューをつけて夢中で食べ始める。
「こんなに美味しい物を食べるのは初めてだ。体も暖まるし疲れが取れるようだ。」
他の4人もうんうんと頷いて同意する。
ちゃっかりワーガも一緒に食べていた。
落ち着いた所で話しを聞いてみる。
「どこに住んでいるんですか?」
「この山に洞窟があるんだ。そこで皆んな暮らしている。」
「ドワーフだけで暮らしているんですか?」
「そうだ。少し先の山にはエルフが住んでいた。人間は地面の穴の中にだいたいいるな。獣人族も山に住んでると聞いた事があるな。」
「オーガは知りませんか?」
「うーん、オーガは聞かないなぁ。」
「そうですか。あの、人間とかエルフと仲良くできますか?」
「エルフとは交流があるが、人間は俺達ドワーフを見ると逃げていく。」
マンションに電話して、話しを聞いてもらった。
大昔に住む場所をかけて戦った事があるらしく、人間は全く歯が立たなかった。だからドワーフにもエルフにも近付いてはダメだと言い伝えられているらしい。近づくと殺されると言われていたようだ。でも、今ドワーフも手伝いに来てくれていて、その話しは嘘だったと分かったらしい。
「と、言う事なので人間達が住む場所で一緒に生活しませんか?畑も作ってますし、住む家も用意しますよ!」
「本当か??それはとても嬉しい。人間とも仲良くしたかったんだ。こんなに暖かい家に住めるなら最高だ!!」
「じゃあ、家族を連れてここに来てください。準備して待ってます。」
「すぐに連れてくる。」
5人が出て行ったので、温泉を出したりタオルや着替えを出した。
30分ほどで60人くらいだろうか、ドワーフ達がやって来た。
お風呂に入ってもらい、着替えてもらった。
ワーガとルイ君は男湯に、私は女湯に一緒に入った。
暖かい服に着替えてもらって、バスを出してマンションまで戻る。
マンションを増やしておいた。全部で5棟のマンションを出して、地下で繋げておいたから行き来が出来る。
温室も増やして、田んぼにも挑戦してみる事にした。ルイ君のお父さんが来てくれていて、農業指導をしてくれる。
その日はログハウスに戻って、次の山を目指そうと車に乗り込んだら携帯が鳴る。ファーナさんからだ。
『あっ、陽菜さん。こっちのマンションの辺りに住んでる人がいたらしくて、マンションを乗っ取ろうと襲って来たんです。オーガさん達がすぐに捕まえてくれたから皆んな無事ですが……どうしましょう?』
「うーん、とりあえずそっちまで戻りますね。」
行き先を変更して、最初のマンションに戻る。
マンションに着くと、もぅ暗くなっていた。
マンション一階に、ぐるぐる巻にされたエルフ達が30人ほど座っていた。
よし、スマホで検索だ。
あっ、本当だ、雪下野菜とか書いてある。でも、秋に収穫せずにって書いてあるからもぅ手遅れなのか……?
めっちゃ頑丈な大きな温室のようなものを出して、雪が解けてから畑を作ればいいんじゃないか……うん、良いと思う!
早速、外に出て巨大な温室を出してみた。全面強化ガラスだし、日が当たるとすぐにホカホカとしてきた。雪も解けてきてる。
ルイ君が起きてきたから耕運機で耕してもらって苗を植えていく。寒い所で育つ野菜を検索して、植えてみた。大根や人参など根菜類が多い。キャベツや白菜などの葉物もあるし、果物はリンゴや蜜柑が寒さに強い。
ここの人達に集まってもらって、畑仕事をしてもらう事にした。
皆んな大喜びで手伝ってくれた。この冬は食べ物が少なく全員、死を覚悟していたそうだ。間に合って良かった。まだ雪が降りはじめてからそんなに経ってないらしい。
ここは、ほとんど冬で半年ほど初夏くらいの気温の時があるらしい。冬の期間は一年ほど続くようだ。
他にも、この辺りに住んでいる人達がいないか聞いてみたが、ほとんど土の中で過ごすから知らないらしい。
マンションの空いてる部屋を使わせてもらって、休む事にして明日は、他の所を見て回る事になった。
朝、準備してから出発した。雪道だからルイ君の運転も慎重だ。道路を出しながら進んでいく。
穴を掘って暮らしているなら見つけるのが大変だ。雪が積もってきていて穴がどこにあるかもわからない。
2時間ほど進んで休憩にする。山の麓辺りでログハウスを出して中で薪ストーブを炊いてあったかい珈琲でも飲もうとケーキを出して用意する。休憩用だから靴のまま入った。
3人でほっこりしていたら、外が騒がしい。
外を見ると山からドワーフ達が5人降りてきていた。どうやら、薪ストーブの煙にビックリして見にきたようだ。
「こんにちは。中に入りませんか?」
「い、いいのか?」
「はい。どうぞ。何かあったかい物を作りますね。」
「……ありがとう。」
中に入って、暖かさにビックリしている。
鍋を薪ストーブの上に出して、シチューを作る。
なんとなく木のお皿とスプーンを出してみた。
大きなテーブルも出して、椅子に座ってもらう。
シチューとバケットを並べてどうぞと勧める。
恐る恐る口にして、目を輝かせてバケットにシチューをつけて夢中で食べ始める。
「こんなに美味しい物を食べるのは初めてだ。体も暖まるし疲れが取れるようだ。」
他の4人もうんうんと頷いて同意する。
ちゃっかりワーガも一緒に食べていた。
落ち着いた所で話しを聞いてみる。
「どこに住んでいるんですか?」
「この山に洞窟があるんだ。そこで皆んな暮らしている。」
「ドワーフだけで暮らしているんですか?」
「そうだ。少し先の山にはエルフが住んでいた。人間は地面の穴の中にだいたいいるな。獣人族も山に住んでると聞いた事があるな。」
「オーガは知りませんか?」
「うーん、オーガは聞かないなぁ。」
「そうですか。あの、人間とかエルフと仲良くできますか?」
「エルフとは交流があるが、人間は俺達ドワーフを見ると逃げていく。」
マンションに電話して、話しを聞いてもらった。
大昔に住む場所をかけて戦った事があるらしく、人間は全く歯が立たなかった。だからドワーフにもエルフにも近付いてはダメだと言い伝えられているらしい。近づくと殺されると言われていたようだ。でも、今ドワーフも手伝いに来てくれていて、その話しは嘘だったと分かったらしい。
「と、言う事なので人間達が住む場所で一緒に生活しませんか?畑も作ってますし、住む家も用意しますよ!」
「本当か??それはとても嬉しい。人間とも仲良くしたかったんだ。こんなに暖かい家に住めるなら最高だ!!」
「じゃあ、家族を連れてここに来てください。準備して待ってます。」
「すぐに連れてくる。」
5人が出て行ったので、温泉を出したりタオルや着替えを出した。
30分ほどで60人くらいだろうか、ドワーフ達がやって来た。
お風呂に入ってもらい、着替えてもらった。
ワーガとルイ君は男湯に、私は女湯に一緒に入った。
暖かい服に着替えてもらって、バスを出してマンションまで戻る。
マンションを増やしておいた。全部で5棟のマンションを出して、地下で繋げておいたから行き来が出来る。
温室も増やして、田んぼにも挑戦してみる事にした。ルイ君のお父さんが来てくれていて、農業指導をしてくれる。
その日はログハウスに戻って、次の山を目指そうと車に乗り込んだら携帯が鳴る。ファーナさんからだ。
『あっ、陽菜さん。こっちのマンションの辺りに住んでる人がいたらしくて、マンションを乗っ取ろうと襲って来たんです。オーガさん達がすぐに捕まえてくれたから皆んな無事ですが……どうしましょう?』
「うーん、とりあえずそっちまで戻りますね。」
行き先を変更して、最初のマンションに戻る。
マンションに着くと、もぅ暗くなっていた。
マンション一階に、ぐるぐる巻にされたエルフ達が30人ほど座っていた。
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