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餅つき大会
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朝ファーファちゃんが起こしに来てくれ、手を引っ張って公民館まで連れて行かれる。
そこは餅つき大会と書かれた垂れ幕が貼ってあり、大きな臼が並んでいる。
しかも竈門まで作ってあって、そこでもち米を蒸している……。
蒸し上がったもち米を臼に入れ、こねてからつきはじめる。
オーガがすると臼が割れるからと、ドワーフ達が大活躍だ!
子ども用の杵も出しておいたのが役に立っていて、子ども達も並んで大人と一緒に餅つきを楽しんでいた。私も数回つかせてもらった!思ったより楽しかった!!
「よいしょー!よいしょー!」
掛け声をかけて気合いを入れる人や、高速でつく人、ドワーフやエルフの女性陣がとても上手だった。
色々な嫌な事を思い出すのがコツだと言っていた………怖い……。
次々につきあがる餅を公民館の中で奥様達が丸めたり、きな粉餅にしたりしてくれる。
私はオススメの大根おろし醤油を作った。
チーズを挟んだり、砂糖醤油、納豆餅に餡子餅、沢山作って皆んなで食べた。
来れない人達の分は、家まで持って行った。
なんだか力が湧いてきた!お餅は美味しいし、元気になったような気がする。
私も数種類のお餅をサーフ君の奥さんやファーナさんに持って帰る。
ちなみにルイ君のお父さんは、先頭きって餅をついていた………なんとも元気なおっちゃんだ!!
ルイ君のお父さんには立派な名前があるけど、私が『ルイ君のお父さん』と呼び続けたせいで村人全員からそう呼ばれている………なんか……ごめんね……。
ファーファちゃんとファーナさんにお餅を渡して、サーフ君の奥さんにも届けてから自分の家に帰って、洗濯や掃除をする。
ホッと一息つこうとした時に携帯に着信があった。
川向こう村からで、なぜか今まで連れて行かれていた女の人達が全員山を降りて来たと言っている。
すぐにワーガとルイ君に連絡して、一緒に川向こう村まで行ってもらう事にした。
夜に川向こう村に着いて、公民館に行くと何人ものドワーフやエルフが寝かされている。皆んな、身体中虫刺されの痕だらけだ!
話しができそうな人に声をかけて聞いてみる。
「何があったんですか?」
「…虫が………沢山刺されて……その虫が黒い気持ち悪いのに食べられて…………そ、それから、その黒いのが人の形になって………もぅ必要………ない……からと……。」
「わかりました。ゆっくり息をしてください。無理に話させてしまってごめんなさい。」
多分、私の想像通りだと悪魔が力をつけて、その力を使って魔王?みたいなものを復活させようとした………?!
ラノベの世界の話しだけど、これが1番しっくりくる。
ワーガとルイ君に私の考えを聞いてもらった。
2人共ありえない話しではないと言い、明日オーガの里まで行ってルールのおばあちゃん達に話しを聞いてみる事にした。
オーガの里に行き、私の考えを話し、ルールのおばあちゃんやおじいちゃん、長く生きているドワーフ達にも集まってもらい意見を聞かせてもらった。
「わしらが子どもの頃聞いた話しだ。この世界は魔物の王様がいて支配していた。やりたい放題で自然を破壊するし、気に入らなけば平気で命を奪うような王様だった。そんな時に神様が現れて山の奥深くに王様を閉じ込めた。だんだんと力が弱まっていき、魔物達も強い魔物はいなくなり今の弱い魔物だけになった。だからわしらが、山でも暮らせるようになったんだという昔話があった。」
「わしらドワーフにも、その話はあったぞ。」
じゃあ、やっぱり魔王みたいな存在がいて、復活しようとしてるって事なのかな?
この先どうしたらいいのかを話し合っていると、携帯が鳴った。川向こうからだ。ハンズフリーにして出る。
「はい、陽菜です。」
『た、大変だ!!山がおかしい!!』
「わかった!急ぎます!!」
ルールのおじいちゃんも一緒に来てくれるそうだ。ルイ君に運転してもらって急いで向かう。
到着して山を見ると悪魔がいると言っていた高い山の上に黒い雲がかかっていて、頂上が見えない。
その周りがどんどん綺麗な緑の葉の色から、焦茶色のような色に変わってきている。
それがジワジワと下に降りてきているように見える。
「最初は、黒い雲が集まってきたと思ったら、山の色が変わった。それがどんどん広がってきてるんだ!」
「高い山だから下まで来るのには時間がかかるだろうけど、気持ち悪くて……。」
山から距離はとってあるけど、ここから離れた方がいいかもしれない。
りんご村やみかん村にも確認したら山の色が変わってるのは確認できるそうだ。
他の村にも電話をするが、この山だけ色が変わっているようだ。
相談して、ハルー村や病院村、ビオラ町に移る事にした。
ハルー村などに連絡を入れて避難所の準備などを整えてもらう。
オーガの里、グリーン村、ブルー村、中間の村、たんぽぽ村、ひまわり村も避難してもらう事にした。
かなりの大人数だけど、ビオラ町なら余裕で大丈夫だ!
慌てなくても時間はあるから、ゆっくり準備して移動してもらう。
私は大急ぎでハルー村に帰る事にした。
家や避難所を増やさなきゃ!!
ルイ君とワーガで急いで戻る。ルールのおじいちゃんは、家族と合流して荷物を持って避難すると言っていた。里の皆んなに、ここの状況も説明してくると出した赤いスポーツカーで颯爽と走り去った……。ちなみに赤いスポーツカーはおじいちゃんのリクエストだ。
そこは餅つき大会と書かれた垂れ幕が貼ってあり、大きな臼が並んでいる。
しかも竈門まで作ってあって、そこでもち米を蒸している……。
蒸し上がったもち米を臼に入れ、こねてからつきはじめる。
オーガがすると臼が割れるからと、ドワーフ達が大活躍だ!
子ども用の杵も出しておいたのが役に立っていて、子ども達も並んで大人と一緒に餅つきを楽しんでいた。私も数回つかせてもらった!思ったより楽しかった!!
「よいしょー!よいしょー!」
掛け声をかけて気合いを入れる人や、高速でつく人、ドワーフやエルフの女性陣がとても上手だった。
色々な嫌な事を思い出すのがコツだと言っていた………怖い……。
次々につきあがる餅を公民館の中で奥様達が丸めたり、きな粉餅にしたりしてくれる。
私はオススメの大根おろし醤油を作った。
チーズを挟んだり、砂糖醤油、納豆餅に餡子餅、沢山作って皆んなで食べた。
来れない人達の分は、家まで持って行った。
なんだか力が湧いてきた!お餅は美味しいし、元気になったような気がする。
私も数種類のお餅をサーフ君の奥さんやファーナさんに持って帰る。
ちなみにルイ君のお父さんは、先頭きって餅をついていた………なんとも元気なおっちゃんだ!!
ルイ君のお父さんには立派な名前があるけど、私が『ルイ君のお父さん』と呼び続けたせいで村人全員からそう呼ばれている………なんか……ごめんね……。
ファーファちゃんとファーナさんにお餅を渡して、サーフ君の奥さんにも届けてから自分の家に帰って、洗濯や掃除をする。
ホッと一息つこうとした時に携帯に着信があった。
川向こう村からで、なぜか今まで連れて行かれていた女の人達が全員山を降りて来たと言っている。
すぐにワーガとルイ君に連絡して、一緒に川向こう村まで行ってもらう事にした。
夜に川向こう村に着いて、公民館に行くと何人ものドワーフやエルフが寝かされている。皆んな、身体中虫刺されの痕だらけだ!
話しができそうな人に声をかけて聞いてみる。
「何があったんですか?」
「…虫が………沢山刺されて……その虫が黒い気持ち悪いのに食べられて…………そ、それから、その黒いのが人の形になって………もぅ必要………ない……からと……。」
「わかりました。ゆっくり息をしてください。無理に話させてしまってごめんなさい。」
多分、私の想像通りだと悪魔が力をつけて、その力を使って魔王?みたいなものを復活させようとした………?!
ラノベの世界の話しだけど、これが1番しっくりくる。
ワーガとルイ君に私の考えを聞いてもらった。
2人共ありえない話しではないと言い、明日オーガの里まで行ってルールのおばあちゃん達に話しを聞いてみる事にした。
オーガの里に行き、私の考えを話し、ルールのおばあちゃんやおじいちゃん、長く生きているドワーフ達にも集まってもらい意見を聞かせてもらった。
「わしらが子どもの頃聞いた話しだ。この世界は魔物の王様がいて支配していた。やりたい放題で自然を破壊するし、気に入らなけば平気で命を奪うような王様だった。そんな時に神様が現れて山の奥深くに王様を閉じ込めた。だんだんと力が弱まっていき、魔物達も強い魔物はいなくなり今の弱い魔物だけになった。だからわしらが、山でも暮らせるようになったんだという昔話があった。」
「わしらドワーフにも、その話はあったぞ。」
じゃあ、やっぱり魔王みたいな存在がいて、復活しようとしてるって事なのかな?
この先どうしたらいいのかを話し合っていると、携帯が鳴った。川向こうからだ。ハンズフリーにして出る。
「はい、陽菜です。」
『た、大変だ!!山がおかしい!!』
「わかった!急ぎます!!」
ルールのおじいちゃんも一緒に来てくれるそうだ。ルイ君に運転してもらって急いで向かう。
到着して山を見ると悪魔がいると言っていた高い山の上に黒い雲がかかっていて、頂上が見えない。
その周りがどんどん綺麗な緑の葉の色から、焦茶色のような色に変わってきている。
それがジワジワと下に降りてきているように見える。
「最初は、黒い雲が集まってきたと思ったら、山の色が変わった。それがどんどん広がってきてるんだ!」
「高い山だから下まで来るのには時間がかかるだろうけど、気持ち悪くて……。」
山から距離はとってあるけど、ここから離れた方がいいかもしれない。
りんご村やみかん村にも確認したら山の色が変わってるのは確認できるそうだ。
他の村にも電話をするが、この山だけ色が変わっているようだ。
相談して、ハルー村や病院村、ビオラ町に移る事にした。
ハルー村などに連絡を入れて避難所の準備などを整えてもらう。
オーガの里、グリーン村、ブルー村、中間の村、たんぽぽ村、ひまわり村も避難してもらう事にした。
かなりの大人数だけど、ビオラ町なら余裕で大丈夫だ!
慌てなくても時間はあるから、ゆっくり準備して移動してもらう。
私は大急ぎでハルー村に帰る事にした。
家や避難所を増やさなきゃ!!
ルイ君とワーガで急いで戻る。ルールのおじいちゃんは、家族と合流して荷物を持って避難すると言っていた。里の皆んなに、ここの状況も説明してくると出した赤いスポーツカーで颯爽と走り去った……。ちなみに赤いスポーツカーはおじいちゃんのリクエストだ。
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