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ひたすら進む

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 とりあえず牧場の奥に見える山に向かって走る。
 山に着いたらドローンで確認。

 ここら辺はすみれ村の山が連なっているようだ。
 かなり高くドローンを飛ばして山の奥を映すと、かなり先に開けた場所が見える。
 1番山が少ない所でも10コほどトンネルが必要になりそうだ。
 昼前だけど、ここにシェアハウスを出して、後を任せて私はトンネル出しを頑張る事にした。
 今回、3バカトリオはすみれ村に置いてきた。まだまだ食事作りに人手がいるし、料理に慣れるまでいてもらう事になった。
 ミイナとターモも看病に残ってもらったから、5人のオーガとルイ君とワーガ、ナナガと私だけだ。
 トンネルを出してから、ハルー村からエルフとドワーフには2人づつ来てくれるように頼んである。
 
 ルイ君に1番トンネルを出しやすい場所を探してもらって、ドローンで一つ一つ山を確認しながらトンネルを出して行く。
 かなりドローンを使ってトンネルを出すのにも慣れてきた。
 車でハゼドン特製のキャラ弁を美味しくいただいて、昼からもトンネルを出していく。
 車でトンネルを走って進むが、走っても走ってもトンネルだ。
 途中橋を出したりしながらトンネルを3時間ほど走るとやっとトンネルを抜けた。
 
 広い場所のようだ。山に沿って進むと多分元ハルー村の反対側になるのか山が崩れたり洪水の跡がある場所に出る。ドローンで確認すると山の向こうに元ハルー村が見えた。
 ただ山がかなり連なっていて、多分、ダンドンさんやライルさん達がいた里は、元ハルー村に近い山だったようだ。
 なんとか道路を出して進むが、先が全く見えない。
 辺りが暗くなってきたから、電話で今夜は3人でこっちにシェアハウスを出して泊まると伝える。
 明日、このシェアハウスまで来てもらう事になった。

 次の日もひたすら進むと昼頃に、ファーナさん達が暮らしていたような家を見つける。
 50人ほどここで生活しているようだ。
 この辺りも草もほとんど生えていない何もない所だ。ファーナさん達が食べていた芋を作っているようだけど、ほとんど残ってない。
 近づくと、逃げる元気もないのか、こちらを見て怯えた顔をするだけだった。
 急いでゼリー飲料を飲ませたり、経口補水液を飲ませたりする。お粥も出して食べさせる。
 外はガンガン照りで暑いから、熱中症にもなってそうだ。
 外にシャワーを出して、ワーガとルイ君は男の人と子どもを、私は女の人を綺麗に洗って着替えてもらう。
 公民館を出して、涼しくしてジュースを飲んだり、食べれそうなら軽い食事をしてもらった。
 
 布団を敷いて、涼しい部屋でぐっすりと寝てもらう事にした。
 少し食事をして、皆んな爆睡だ。夜になっても蒸し暑いから寝れなくて体力が落ちていたのもあるのだろう。
 その間に、メノガとローガにここまで来てもらった。他の村にも手伝えそうなら、応援に来てほしいと連絡を入れてもらう。ハルー村からすぐに10人ほど向かわせると連絡があった。
 
 私達は、先に進む。また少し行くと獣人族の村があり、さっきの人達ほどではないけど疲れ果てているようだった。
 ここにもシャワーと公民館を出した。シャワーの説明をワーガとルイ君に任せて、公民館に食事を出しておく。
 今日はもぅ暗くなってきたから、ここまでにしようと言う事になって、少し離れた所にスカイツリーを出してライトアップした。
 私達も公民館で一緒に過ごす事にした。
 ここにも応援を呼んだから、もうしばらくしたら到着するだろう。
 公民館でシャワーを浴びて、広い部屋でくつろいでいるとローガがやってきた。ホナガ、ナナガとハルー村からの応援の数人で最初のシェアハウス、ソーガとケイガが人がいた公民館に来てくれ、ローガが応援10人連れてここまで来てくれた。
 とりあえず広いから、移動にも時間がかかる。
 今夜はゆっくり休んでもらう事にした。ローガが他の村からも数人づつしか出せないけど明日中くらいにここまで来てくれるそうだ。
 すみれ村もまだまだ大変な状況だし、たんぽぽ村もひまわり村も全く落ち着いてない。
 ここにいる人達だけでなんとかしなければいけない。
 しばらくは、公民館に出した食べ物やハルー村から応援に来てくれた人達が一緒に持って来てくれた食料でなんとかなる。
 ルイ君、ワーガ、ローガ、私で明日からの事を話し合う。
 ここの場所がどんな所か、広さなどを確認してから村を作る事になった。
 ローガはここに残ってもらい、この公民館での指揮を取ってもらう事にした。
 オーガ五人衆には携帯が渡してあるから連絡をしっかり取り合う事にした。ナナガにも渡してある。
 
 朝早く、ここの事は任せてドローンでこの辺りを確認してから道路を出しながら進む。
 小さな村があちこちにあるようだ。公民館と食料を出して電話をして次に進む。キリが無い。
 最初のシェアハウスはナナガに任せてホナガもこっちに向かってくれている。他の村からの応援も到着したら、次の公民館に最初の応援が移動して、どんどん押し出しのようにこっちに向かって来てくれている。道路と公民館を目印にして、私達はとりあえず進む事にした。
 すぐにでも救助が必要な人を見つけたら水を飲ませたりはするが、近くの動ける人に任せて、ひたすら進み続けた。
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