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ひまわり村

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 シェアハウスを出して、助っ人の人達にここを任せて、ワーガと戻ってみる事にした。
 車で1時間ほどで到着して、どうなったのか聞く。
「トンネルを通って村を作っている所に行ってもらいました。でも、少しですが奴隷になっていた人達もいて、私の判断で公民館で休んでもらってます。オーガがこっそりと、まだ隠れて生活している人間と獣人族がかなりいると教えてくれました。」
「じゃあ、明日は助けに行かないと!」
「洗脳が解けるのは、もう少し時間がかかりそう。かなりの人数で村に送るのが精一杯。勝手に応援呼んじゃった。」
 勝手にごめんとナナガ謝る。
「それは問題ないよ。山が多いから里が沢山あるかもとは思ってたけど………こんなに人が多いなんて思わなかった。」

 明日の事を任せて、公民館に戻る。

 次の日、朝ご飯を自分達で並べてもらった。
 ルイ君、ワーガと3人でこの人達をどこの村に連れて行こうかと悩んでいたら、また次々に人間や獣人族が歩いて来ていた。
 オーガみたいに足も早くないから、ここまで来るのにかなりの時間がかかるようだ。
 お風呂などを頼み、各村に電話する。
 各村から、バスがここに向かって出ていると言ってくれている。
 
 グリーン村、ブルー村、中間の村からバスが到着。
 家族などバラバラにならないように、同じバスに乗るように言って昨日到着した人達にそれぞれの村に行ってもらう。
 どんどんとバスが到着し、次々に乗せて行ってくれる。

 今到着した人達は、ここで一泊してもらう事になった。迎えのバスにそれぞれ助っ人が乗って来てくれて、お風呂やご飯などを手伝ってくれた。
 ナナガ達がいる方にもバスが到着している。
 トンネルを出た所の村は、ひまわり村にした。帰りに看板を出そう。

 服やタオル、食料などを大量に出して、ルイ君とワーガとで、次に進む事にした。ここは、助っ人の人達にお任せだ。
 
 他のメンバー達と合流して、公民館を出して、ルールのおばあちゃんを呼んだ。
 奴隷だった人達はかなり酷い状態だった。
 
 トンネルを抜けて、ひまわり村に寄り、状況を聞いて看板を出す。家も増やしておいた。
 
 道路を出しながら山沿いを進んでいく。30分毎に止まってドローンで確認する。多分、中間の村辺りまで来ているだろう。
 まだ山が続いていて、開けた場所はない。こんな山ばかりの所に暮らしている人達がいたら、とてもじゃないけど見つける事はできないだろう。花火が見える範囲なら、もぅ村に来ているだろうし……。
 
 今日はここまでだ。辺りが暗くなってきたから、シェアハウスを出した。
 ルールのおばあちゃんに電話をかけて様子を聞く。
 まだまだ人間も獣人族も山から降りて来ていて、オーガ達が捜査をしてくれているが、範囲が広すぎて大変なようだった。ドローンなんかも使いながら頑張ってくれている。
 ダンドンさんにも様子を聞くと、たんぽぽ村では、獣人族とドワーフ、エルフがかなり仲良くなっている。助け合いながら、たんぽぽ村で生活していけそうだと言っていた。
 まだ動けない人も多く、子ども達も小さな子が多いからドワーフ、エルフが頑張ってくれるのがありがたいようだ。

 ファーナさんに電話して、ハルハちゃんの声や太郎君の声を聞いて癒される。
 ハルー村にも沢山の人間と獣人族が来てくれて、ますます賑やかになったそうだ。ドーガが張り切って仕切ってくれている。
 
 次の日も30分毎に止まってはドローンで確認する。レッド村辺りまで来て、やっと開けた場所が見えた。
 ワーガと山を越えてトンネルを出す。ここは3つの山にトンネルを出すだけですんだ。
 トンネルを抜けて、シェアハウスを出し、ルイ君とワーガとでドローンで確認して回る。
 道路を出しながら進んで、ドローンを飛ばすを繰り返す。

 ここは、かなり広かった。海までは山があって行けなかったけど、トンネルから真っ直ぐ海の方向に2時間半。レッド村から病院村、ハルー村の果樹園辺りまで何もない広い場所だった。
 その日は、確認だけで1日が終わってしまう。
ハルー村の端っこ辺りにもう一つトンネルを出しておいた。山2つ分のトンネルですんだ。

 ご飯を食べながら、この場所の説明をして、ドローンで撮影した映像を見た。
 とりあえず明日、ここを村にする事になった。準備を整える為にも、道路や家を沢山出して畑も作っておこうという事になった。
 一応花火を数発上げてみた。

 朝になって、それぞれに動いてくれる。私は、耕運機を出したり苗や肥料などを出したり、家を出したり道路を出したりとひたすら頑張った。
 ドーガに電話して、トンネルで繋がった事や、これから村を作るから可能なら手伝いに来てほしいと頼んだ。
 ここの村は『すみれ村』にした。
 銭湯や、温泉もあちこちに出したり、スーパーも避難所も出しておく。人が増えているから無駄になる事はないはずだ。
 畑仕事や公民館の片付けや、スーパーで品物を並べたりを手分けして頑張っていると、ドーガが手伝いに来てくれた。
 ハルー村の人達も大勢来てくれ、かなり早く村っぽくなった。

 夜、公民館で宴会をして盛り上がっていたら、窓の外に何かが動いているとナナガ教えてくれる。
 ワーガにそっと伝えて、2人で外を確認に行く。

「もぅ………だめ…………」
「わ…………おな…………て……」

 ボソボソと話す声が聞こえてきた。


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