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忘れてる
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次の日も、オーガの里に向かいながらスーパーや公民館、駐車場、車などを出していく。家も増やしておいた。
オーガの里に着いたのは昼だった。
オーガの里も人が沢山だ。畑や果樹園を広げようと今日も頑張ってくれている。
車を余るほど出して、ゴーガに足りない物はないか聞くと、やはり食料が不安らしい。
とりあえず避難所スーパーに日持ちする食料を出しまくり、積み上げておいた。3階を倉庫にして、ここにも食料品や衣料品などを置けるだけ出しておいた。リリガに、管理をお願いして、食堂に行く。
久しぶりにハゼドンに会った。元気そうだ。
お母さんとも会えたようだ。2回ほど会って話したと聞いた。
「どう?食堂はなんとかなりそう?」
「あぁ、働きたい人も多くて、なんとかなりそうだ。……それと、ハイドンに…………彼女が……。」
「えっ?ハイドンに彼女?まさかオーガ?」
「そうなんだ。めっちゃ可愛い子なんだよ!!羨ましい!!!」
「そっかぁ、ハゼドンは?」
「俺は………ダメだ。」
「そ、そっかぁ~。まぁ焦らなくても、そのうちハゼドンの魅力が分かる人が現れるよ!」
「俺の魅力ってなんだ?」
「ハゼドンは優しいし、面倒見もいいし、料理上手!」
「そうかなぁ~。えへへ……頑張るよ、俺!」
「うん、頑張って!!」
単純……。そこが可愛い所だよねぇ~。ハゼドンは、美女を狙いすぎてるからなぁ……。
食堂にも食料や食器などを出して、また、私がいない時に人が増えたら困るからと、マンションやアパートをかなり出して、ハルー村に帰る。
運転しながら、もぅこの世界に来て半年ほどになるなぁーと、ここに来てからの事を思い出していた。
ファーナさんに会って、ルイ君達に会って、どんどん人が増えて……。オーガには毎回イラッとさせられたなぁ。楽しい事もいっぱいあったし、日本では出来なかった事も沢山経験できた。もぅ何年もこの世界にいるような気分だ。
中間の村に寄って家を追加で多めに出し、ガソリンスタンドも増やしておいた。
もぅ少しでハルー村に着く頃、スマホが鳴った。
車を止めて電話に出る。
「もしもし、神様??」
『そうじゃ、陽菜。連絡できず悪かった。やっとその世界に派遣していた奴が見つかった!だが、また逃げられてしまってのぉ~……地球にも色々と悪さをしておって、陽菜がそちらの世界に行ったの……や………。』
プツッ、ツーツーツー
「えっ?神様??どうしたの?大丈夫?もしもし!!」
ダメだ…切れてしまってる……。
あっ、また電話がかかってきた。
「神様?」
『にげっ……』
プツッ…ツーツー
え?にげ…って何?逃げろって事?どこに?何から??
「みーつけたぁ!」
低い不気味な声が聞こえたと思ったら、急に真っ暗になった。
ん?ここどこ??
あっ、私の部屋だ。
えっ?もぅ7時半だ~遅刻する!!
大急ぎで起きて、お母さんが作ってくれた朝ご飯を食べて身支度を整え、玄関に急ぐ!
「行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい。気をつけてね!」
「はーい!」
早歩きで、バス乗り場まで行って乗り込み、会社の前まで20分。
ふぅ、間に合った!
「おはようございます!」
「あぁ、おはよう。今日も元気だなぁ。」
「おはよう。」
「おはよう!三田君、会議用に資料のコピーを頼むよ。」
「はい。分かりました!」
コピー機を動かしながら、何か忘れてる気がする……と不安な気持ちになる。
なんだったかなぁ?仕事はコピー頼まれただけで特に急ぎの事は無かったし、他に何かあったっけ?
「コピーできました。会議室に置いて来ます。」
「ありがとう。助かったよ。」
会議室で資料を配り、自分のデスクに戻る。パソコンに打ち込む資料のファイルを開き、打ち込んでいく。
うーん、特に何もないよね?何を忘れているんだろう……。
お昼になり、社食でハンバーグ定食を注文して一口食べる。
いつもの味じゃない!!あれ?でも私はここのハンバーグ定食が大好きで、ここのハンバーグが1番って思ってたのに……何で??社食のハンバーグはこの味だったのに、何で?
ずっと違和感を感じて仕事を終え、家に帰る。
家族でご飯を食べながら話していて、なぜか懐かしいと感じる。
明日も仕事だから早く寝なきゃ!
何か忘れてる……と思いながら数日が過ぎた。今日は土曜日、仕事は休みだ。
久しぶりにゆっくり寝たなぁ、もぅ9時だ。
起きて部屋から出ようとした時、ベットの下に光る物が見えた。
なんだろう……。
拾ってみると、オモチャのブレスレットだ。
あれ……なんだろう、これは大切な物だと思える。ただのオモチャなのに…。なんだかすごく懐かしい。
よく分からないけど、ブレスレットを着けてみた。
……あれ、何で泣いてるんだろう。
今日は、友達とランチの約束をしてるからそろそろ出なきゃ!
駅で待ち合わせて、近くのファミレスに入る。ファミレスでお喋りするのが目的だ。
高校の時の仲良し4人組で、仕事の話しや彼氏の話し、恋の話しで盛り上がる。
「陽菜は?今年こそ彼氏作って夏祭りデートするって言ってたよね?」
「うん。今年もダメだったぁー!」
「今度、彼の友達紹介しようか?」
「えっ!本当??どんな人?」
「うーん、かなりカッコイイよ!一回しか会った事ないけど、性格も良いって彼が言ってたよ。」
「えぇー、本当?是非紹介してよー!」
こっちの世界で彼氏が出来たら最高だよね!
ん?こっちの世界って何?
オーガの里に着いたのは昼だった。
オーガの里も人が沢山だ。畑や果樹園を広げようと今日も頑張ってくれている。
車を余るほど出して、ゴーガに足りない物はないか聞くと、やはり食料が不安らしい。
とりあえず避難所スーパーに日持ちする食料を出しまくり、積み上げておいた。3階を倉庫にして、ここにも食料品や衣料品などを置けるだけ出しておいた。リリガに、管理をお願いして、食堂に行く。
久しぶりにハゼドンに会った。元気そうだ。
お母さんとも会えたようだ。2回ほど会って話したと聞いた。
「どう?食堂はなんとかなりそう?」
「あぁ、働きたい人も多くて、なんとかなりそうだ。……それと、ハイドンに…………彼女が……。」
「えっ?ハイドンに彼女?まさかオーガ?」
「そうなんだ。めっちゃ可愛い子なんだよ!!羨ましい!!!」
「そっかぁ、ハゼドンは?」
「俺は………ダメだ。」
「そ、そっかぁ~。まぁ焦らなくても、そのうちハゼドンの魅力が分かる人が現れるよ!」
「俺の魅力ってなんだ?」
「ハゼドンは優しいし、面倒見もいいし、料理上手!」
「そうかなぁ~。えへへ……頑張るよ、俺!」
「うん、頑張って!!」
単純……。そこが可愛い所だよねぇ~。ハゼドンは、美女を狙いすぎてるからなぁ……。
食堂にも食料や食器などを出して、また、私がいない時に人が増えたら困るからと、マンションやアパートをかなり出して、ハルー村に帰る。
運転しながら、もぅこの世界に来て半年ほどになるなぁーと、ここに来てからの事を思い出していた。
ファーナさんに会って、ルイ君達に会って、どんどん人が増えて……。オーガには毎回イラッとさせられたなぁ。楽しい事もいっぱいあったし、日本では出来なかった事も沢山経験できた。もぅ何年もこの世界にいるような気分だ。
中間の村に寄って家を追加で多めに出し、ガソリンスタンドも増やしておいた。
もぅ少しでハルー村に着く頃、スマホが鳴った。
車を止めて電話に出る。
「もしもし、神様??」
『そうじゃ、陽菜。連絡できず悪かった。やっとその世界に派遣していた奴が見つかった!だが、また逃げられてしまってのぉ~……地球にも色々と悪さをしておって、陽菜がそちらの世界に行ったの……や………。』
プツッ、ツーツーツー
「えっ?神様??どうしたの?大丈夫?もしもし!!」
ダメだ…切れてしまってる……。
あっ、また電話がかかってきた。
「神様?」
『にげっ……』
プツッ…ツーツー
え?にげ…って何?逃げろって事?どこに?何から??
「みーつけたぁ!」
低い不気味な声が聞こえたと思ったら、急に真っ暗になった。
ん?ここどこ??
あっ、私の部屋だ。
えっ?もぅ7時半だ~遅刻する!!
大急ぎで起きて、お母さんが作ってくれた朝ご飯を食べて身支度を整え、玄関に急ぐ!
「行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい。気をつけてね!」
「はーい!」
早歩きで、バス乗り場まで行って乗り込み、会社の前まで20分。
ふぅ、間に合った!
「おはようございます!」
「あぁ、おはよう。今日も元気だなぁ。」
「おはよう。」
「おはよう!三田君、会議用に資料のコピーを頼むよ。」
「はい。分かりました!」
コピー機を動かしながら、何か忘れてる気がする……と不安な気持ちになる。
なんだったかなぁ?仕事はコピー頼まれただけで特に急ぎの事は無かったし、他に何かあったっけ?
「コピーできました。会議室に置いて来ます。」
「ありがとう。助かったよ。」
会議室で資料を配り、自分のデスクに戻る。パソコンに打ち込む資料のファイルを開き、打ち込んでいく。
うーん、特に何もないよね?何を忘れているんだろう……。
お昼になり、社食でハンバーグ定食を注文して一口食べる。
いつもの味じゃない!!あれ?でも私はここのハンバーグ定食が大好きで、ここのハンバーグが1番って思ってたのに……何で??社食のハンバーグはこの味だったのに、何で?
ずっと違和感を感じて仕事を終え、家に帰る。
家族でご飯を食べながら話していて、なぜか懐かしいと感じる。
明日も仕事だから早く寝なきゃ!
何か忘れてる……と思いながら数日が過ぎた。今日は土曜日、仕事は休みだ。
久しぶりにゆっくり寝たなぁ、もぅ9時だ。
起きて部屋から出ようとした時、ベットの下に光る物が見えた。
なんだろう……。
拾ってみると、オモチャのブレスレットだ。
あれ……なんだろう、これは大切な物だと思える。ただのオモチャなのに…。なんだかすごく懐かしい。
よく分からないけど、ブレスレットを着けてみた。
……あれ、何で泣いてるんだろう。
今日は、友達とランチの約束をしてるからそろそろ出なきゃ!
駅で待ち合わせて、近くのファミレスに入る。ファミレスでお喋りするのが目的だ。
高校の時の仲良し4人組で、仕事の話しや彼氏の話し、恋の話しで盛り上がる。
「陽菜は?今年こそ彼氏作って夏祭りデートするって言ってたよね?」
「うん。今年もダメだったぁー!」
「今度、彼の友達紹介しようか?」
「えっ!本当??どんな人?」
「うーん、かなりカッコイイよ!一回しか会った事ないけど、性格も良いって彼が言ってたよ。」
「えぇー、本当?是非紹介してよー!」
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ん?こっちの世界って何?
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