15 / 185
15.神様、再び
しおりを挟む
翌朝目覚めて大急ぎで身支度を整えていると、ピンポーンと初めて家の呼び鈴が鳴る。出てみると神様降臨!家に入ってもらいお茶を出す。
「まさか、こんなに早く来る事になるとはのぉー。元気そうじゃな。」
「はい、元気です。」
「早速で悪いが、君の魔力を見せてもらうぞ。」
神様は私の頭に手をかざして、顔を引きつらせる。
「………これほどとは。時間があまりないから、ここの世界の人の家とやらに案内してくれんか?」
「わかりました。では外に止めてある軽トラに乗ってください。」
「いや、ここから見えるなら、わしが連れて行く。」
外に出て、住宅を指差すと神様の服を持つよう言われる。次の瞬間住宅の前に居た。……すごい!
「ほほぅー、なかなか立派じゃ。中を見せてくれ。」
空いてる家を開けて見せると、ビックリしていた。家具に家電全て揃っている。ドヤ顔の私に、また顔を引きつらせながら畑の案内を頼まれる。
またまた瞬間移動。
「ふむ、このままじゃダメな植物があるな。…ここの環境に合わせて……」
杖を振ると、野菜が大きくなり収穫出来るような物もある。畑を囲ったフェンスも大きくなり畑も増えている。
「すごい……!」
今度は神様のドヤ顔…!
「これで、大丈夫じゃ。次はこの植物を見て魔力と交換すると、成長が早くここの環境に合った植物が出てくる。ついでに、ここに無い野菜も植えておいたぞ。」
「ありがとう!あっちに果物の木も植えたんです。」
神様が杖を振ると、果物の木もググッと大きくなり美味しそうな果物が沢山実っていた。この果物の木もここの環境に合わせてくれ、私の思い付かなかった色々な木や植物を沢山出してくれていた。
さすが神様だ。色んな事が自由自在。頼りになる~。ちょっとお茶目な所も好きになってきた。
よし、後から私の家の畑もお願いしてみよう!うちの野菜は種植えもあるから芽も出てないし、苗も小さいままだ。
その後、住宅の近くに戻り、ファーナさんに出したテントや、ウッドデッキ、シャワールーム、元々のファーナさんの家や竈門などを全部消してもらい、畑の近くに大きな公民館のような建物を作ってもらった。もちろん、お風呂にキッチン、冷暖房完備!これで昼ごはんをここで食べたり、休憩したり、皆んなで話し合いをしたり、赤ちゃんも建物の中で寝かせて畑仕事をしたりと便利になるはず。ベビーベットや細々とした物は後から私が出したらいい。
住宅の前にあったファーナさんの家が消えた所に、牧場を作ってくれた。かなり広い範囲を柵で囲い、住宅から1番離れてる所に牛舎や豚舎など建ててくれた。
住宅の50メートル横には、鶏小屋も建てられ小屋の周りも、広くフェンスで囲い、自由に走り回れるようにしてくれた。
そして、もう一度杖を振ると鶏やヒヨコがウロチョロしている。
牧場の方も、餌になる草がサワサワと風に揺れている。その中を牛や馬、羊に山羊がのんびりと歩いたり、草を食べたりしている。豚は、遠くて見えないけど、豚舎の方にいるようだ。
「よし、君の家に戻ろうか。」
瞬間移動で、私の家の前。
「神様~、私の畑もここに適応できるようにお願いします!」
「もちろんじゃ!」
杖を振ると大好きな西瓜が食べ頃になっている!やったーー!
「そぅじゃ、説明書を読む時間もないだろうから、伝えておく。この丘は、地球で言う、蚊やアリ、蜂などが沢山おるんじゃ。だから草が生える貴重な土地じゃのに、ここに住む者がおらんのじゃ。丘の下の方にはなぜか魔物が出ないんじゃ。」
「………それは、最初に教えて欲しかったです。」
「いやぁー、あの時は魔物避けの魔力でここら辺一帯を覆っていたから忘れておった。ぶはははははは。」
「いや、笑い事じゃないですよ!もぅ!!」
「すまんすまん。ここのアリに噛まれたり蚊に刺されたりすると毒を持っておるから最悪死んでしまう事もあるんじゃ。」
「めっちゃ危険じゃないですか!!なんで、早く教えてくれなかったんですか!!!」
「いやぁ~……ついウッカリのぉ~。」
「…………」
「そのお詫びも兼ねて、来たんじゃ。」
まだジトーーと睨んでいる私を見て、また焦りだした。
「…いや……、謝りに来ただけじゃないんじゃ、………あっ………ほれ、この家と畑一帯を魔物避けの魔力で覆っておこうと思ってな…。」
これ、絶対今、思い付いたに違いない!こんなうっかりで、神様が務まるのか?………地球が心配だ。
「そろそろ帰らねばならん。わしもなかなか忙しいんじゃ。」
「今日は、色々とありがとうございました。また困った事があったら来てもらえますか?」
「いや、今回は特別じゃ。地球の一年に一回1時間来れるかどーかじゃな。あまり地球を離れると色々と不都合がある。しかし今回、せっかく来たのだからこの世界に監視カメラのような物を飛ばしておいた。これで地球から確認出来るぞ。」
「……最初に来た時に、飛ばしておいたらよかったのでは?」
「いやいや、あの時はシステムエラーでそれどころでは無かったじゃもん!」
「可愛く言っても騙されませんよ!ところで、機械は直りそうですか?」
「………じ、実は、あの後、全く動かなくなってしまった。」
「……………。」
「さて、修理もあるし、早く帰らねば…。さらばじゃ~。」
神様、逃げたな~!
「まさか、こんなに早く来る事になるとはのぉー。元気そうじゃな。」
「はい、元気です。」
「早速で悪いが、君の魔力を見せてもらうぞ。」
神様は私の頭に手をかざして、顔を引きつらせる。
「………これほどとは。時間があまりないから、ここの世界の人の家とやらに案内してくれんか?」
「わかりました。では外に止めてある軽トラに乗ってください。」
「いや、ここから見えるなら、わしが連れて行く。」
外に出て、住宅を指差すと神様の服を持つよう言われる。次の瞬間住宅の前に居た。……すごい!
「ほほぅー、なかなか立派じゃ。中を見せてくれ。」
空いてる家を開けて見せると、ビックリしていた。家具に家電全て揃っている。ドヤ顔の私に、また顔を引きつらせながら畑の案内を頼まれる。
またまた瞬間移動。
「ふむ、このままじゃダメな植物があるな。…ここの環境に合わせて……」
杖を振ると、野菜が大きくなり収穫出来るような物もある。畑を囲ったフェンスも大きくなり畑も増えている。
「すごい……!」
今度は神様のドヤ顔…!
「これで、大丈夫じゃ。次はこの植物を見て魔力と交換すると、成長が早くここの環境に合った植物が出てくる。ついでに、ここに無い野菜も植えておいたぞ。」
「ありがとう!あっちに果物の木も植えたんです。」
神様が杖を振ると、果物の木もググッと大きくなり美味しそうな果物が沢山実っていた。この果物の木もここの環境に合わせてくれ、私の思い付かなかった色々な木や植物を沢山出してくれていた。
さすが神様だ。色んな事が自由自在。頼りになる~。ちょっとお茶目な所も好きになってきた。
よし、後から私の家の畑もお願いしてみよう!うちの野菜は種植えもあるから芽も出てないし、苗も小さいままだ。
その後、住宅の近くに戻り、ファーナさんに出したテントや、ウッドデッキ、シャワールーム、元々のファーナさんの家や竈門などを全部消してもらい、畑の近くに大きな公民館のような建物を作ってもらった。もちろん、お風呂にキッチン、冷暖房完備!これで昼ごはんをここで食べたり、休憩したり、皆んなで話し合いをしたり、赤ちゃんも建物の中で寝かせて畑仕事をしたりと便利になるはず。ベビーベットや細々とした物は後から私が出したらいい。
住宅の前にあったファーナさんの家が消えた所に、牧場を作ってくれた。かなり広い範囲を柵で囲い、住宅から1番離れてる所に牛舎や豚舎など建ててくれた。
住宅の50メートル横には、鶏小屋も建てられ小屋の周りも、広くフェンスで囲い、自由に走り回れるようにしてくれた。
そして、もう一度杖を振ると鶏やヒヨコがウロチョロしている。
牧場の方も、餌になる草がサワサワと風に揺れている。その中を牛や馬、羊に山羊がのんびりと歩いたり、草を食べたりしている。豚は、遠くて見えないけど、豚舎の方にいるようだ。
「よし、君の家に戻ろうか。」
瞬間移動で、私の家の前。
「神様~、私の畑もここに適応できるようにお願いします!」
「もちろんじゃ!」
杖を振ると大好きな西瓜が食べ頃になっている!やったーー!
「そぅじゃ、説明書を読む時間もないだろうから、伝えておく。この丘は、地球で言う、蚊やアリ、蜂などが沢山おるんじゃ。だから草が生える貴重な土地じゃのに、ここに住む者がおらんのじゃ。丘の下の方にはなぜか魔物が出ないんじゃ。」
「………それは、最初に教えて欲しかったです。」
「いやぁー、あの時は魔物避けの魔力でここら辺一帯を覆っていたから忘れておった。ぶはははははは。」
「いや、笑い事じゃないですよ!もぅ!!」
「すまんすまん。ここのアリに噛まれたり蚊に刺されたりすると毒を持っておるから最悪死んでしまう事もあるんじゃ。」
「めっちゃ危険じゃないですか!!なんで、早く教えてくれなかったんですか!!!」
「いやぁ~……ついウッカリのぉ~。」
「…………」
「そのお詫びも兼ねて、来たんじゃ。」
まだジトーーと睨んでいる私を見て、また焦りだした。
「…いや……、謝りに来ただけじゃないんじゃ、………あっ………ほれ、この家と畑一帯を魔物避けの魔力で覆っておこうと思ってな…。」
これ、絶対今、思い付いたに違いない!こんなうっかりで、神様が務まるのか?………地球が心配だ。
「そろそろ帰らねばならん。わしもなかなか忙しいんじゃ。」
「今日は、色々とありがとうございました。また困った事があったら来てもらえますか?」
「いや、今回は特別じゃ。地球の一年に一回1時間来れるかどーかじゃな。あまり地球を離れると色々と不都合がある。しかし今回、せっかく来たのだからこの世界に監視カメラのような物を飛ばしておいた。これで地球から確認出来るぞ。」
「……最初に来た時に、飛ばしておいたらよかったのでは?」
「いやいや、あの時はシステムエラーでそれどころでは無かったじゃもん!」
「可愛く言っても騙されませんよ!ところで、機械は直りそうですか?」
「………じ、実は、あの後、全く動かなくなってしまった。」
「……………。」
「さて、修理もあるし、早く帰らねば…。さらばじゃ~。」
神様、逃げたな~!
33
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
【完結】私との結婚は不本意だと結婚式の日に言ってきた夫ですが…人が変わりましたか?
まりぃべる
ファンタジー
「お前とは家の為に仕方なく結婚するが、俺にとったら不本意だ。俺には好きな人がいる。」と結婚式で言われた。そして公の場以外では好きにしていいと言われたはずなのだけれど、いつの間にか、大切にされるお話。
☆現実でも似たような名前、言葉、単語、意味合いなどがありますが、作者の世界観ですので全く関係ありません。
☆緩い世界観です。そのように見ていただけると幸いです。
☆まだなかなか上手く表現が出来ず、成長出来なくて稚拙な文章ではあるとは思いますが、広い心で読んでいただけると幸いです。
☆ざまぁ(?)は無いです。作者の世界観です。暇つぶしにでも読んでもらえると嬉しいです。
☆全23話です。出来上がってますので、随時更新していきます。
☆感想ありがとうございます。ゆっくりですが、返信させていただきます。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる