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14.神様と電話

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 そーだ!起き上がらずに調べる方法があるじゃないか!私ってば頭良い~!
 枕元に置いてあるスマホを取って、電話帳に唯一入ってる神様の所に電話をかける。
 すぐに出てくれた。
「もしもし~、神様?私です。」
『おぉ、君か~!』
「はい、私です。……名前って言ってなかったですねぇ。」
『そうじゃのぉ、聞いておらんが知っておるぞ。はるなちゃんじゃ。』
「ピンポーン!正解です。」
『神様じゃからな~。』
「そうですね~。あははは。」
 久しぶりに普通に話せる相手との電話がかなり嬉しくてテンションが上がってるのがわかる。
『そっちの生活はどうじゃ?魔力は貯まったか?』
「魔力はどえらい事になりましたよー!億越えですよ~。しかも、320億‼︎すごいでしょう~。」
『えっ?億⁇』
「はい。蚊取り線香置いたり、大きなアリがいるからアリの駆除剤置いたりしたらどんどん増えました。」
『…そ、そーじゃろぅ。うむ、わしの思った通りじゃ~…はっはははっ。』
 あれ?そこまで大金持ちならぬ、大魔力持ちになるとは思ってなかったようだ。
「それでですねぇ、ちょっと神様に聞きたい事があって電話したんです。まず一つは、気になってたんですがこの家のトイレやお風呂の排水ってどこに流れて行ってるんですか?ゴミもどこに捨てられてるのか気になってて。」
『それは、大丈夫じゃ。そちらの排水溝から勝手に空間が繋がるようになっておって、日本の下水に流れるようにしてある。ゴミも自動で分別されゴミ処理場に直接捨てられるようにしてあるぞ。』
「なるほど~。良かったぁ。こっちの人にも家を沢山建てたから心配になって……。それと、生き物を魔力で出す事は出来るのか聞きたいです。」
『た……沢山…家……。ほほぅ~。……生き物を出す事は出来ん。』
 ん?なんか神様動揺してる??
「やっぱり無理ですかぁー。」
『なぜ、生き物を出したいのじゃ?ペットでもほしくなったのか?』
「いや、そぅじゃなくて…。こっちの人と出会ったんですが、餓死しそうになってて助けるついでに、近くの人みんなの分の家も出して、今日畑も作ったんですが、お肉はどうしたら良いのか分からなくて…。鶏を飼えば卵も手に入りますし。ヒヨコが出せないかなぁと思ったんです。」
『なるほど…。分かった。少しそっちの様子も見たいから明日の朝、そちらに行こう。あまり長く留守には出来んが一時間くらいなら滞在できるじゃろ。その時に生き物の事はなんとかしよう。』
「ありがとうございます。助かります!」
『いやいや、そちらの世界の助けになってくれておるようじゃ、感謝する。では、また明日じゃな。』
「はい、また明日。」
 動物もなんとかなるのか~。ありがたい。
 はぁー、安心したら一気に睡魔がきた。今日もよく頑張った。明日は何しようかなぁ~。神様にしてもらいたい事沢山あるから起きたらリスト作ろう……うん、そうしよう……もぅ限界……ぐぅーーー。
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