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迷宮『暗黒の世界』

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俺はそれから外に出た。昼だったので昼食を食べた。
そして街中でステラとシリアの軽装とステラには新しいレイピアでシリアには双剣を買った。
二人が「キリヤ様のは?」と聞いてきたが「俺は体術を使うからいい」と言うと物凄く心配されたがなんとか説得したら承諾してくれた。

俺たちが迷宮に行く目的はまずギルドメンバーのステータス強化。あと俺自身の強化だ。

そして俺たちは迷宮『暗黒の世界』に向かった。
『暗黒の世界』はアトランティスから西に位置する場所にある。
俺たちは街を出て少しの草原を歩くと開けた場所があり奥に洞窟の入り口があった。そして周りにはメンバー募集をしている冒険者や宿屋があった。

俺たちが奥の洞窟に向かうと兵士がいた。そこを通る時に兵士に話しかけないといけないようだ。


俺たちは早速奥の洞窟に向かうと思った通り兵士が、

「名前かギルド名を言ってください」
と言ってきたので
「ギルド名を『異端者』と言います。」
すると

「『異端者』か。聞かない名だな。」
「はい。今日作りましたから。」

「よし。通っていいぞ。」

そう言って道を開けてくれた。
俺たちが洞窟の入り口をくぐるとそこは空けた場所だった。
壁、天井、床全てが真っ白な石でできた広めの場所だった。

そこにはいろんな人がいた。
弓を持つ人、剣を持つ人、荷物を持つ人がいた。

この先に白い石でできた通路があった。俺たちはその通路を進んだ。途中道が何個か別れてたりまた空けた場所があったりといろいろあった。

そして少し進むとやっとモンスターが出てきた。
俺は(やっときたか!)と思ったが一応《真理の邪眼》で調べてみた。

ーーー魔物ーーー
ゴブリン
レベル1
HP49/49  MP28/28
能力値…アタック39  スピード31  耐久30
スキル  剣術レベル1
魔法…ゼロ
ーーーーーーーーー

あっ、こいつらステラやシリアより弱い。
こいつらはいいレベル上げになりそうだな。

「二人ともこのゴブリンは二人よりも弱い。いいレベル上げに使え。」

俺がそういうとステラが「はいっ!」と返事をしシリアが「キリヤ様頑張るね!」と言い駆けて行った。
すると10秒も経たずにゴブリンは息絶えた。

俺は二人の強さに素直に驚いた。いくらゴブリンが弱くてもこの速さで倒すのはちょっとやばすぎるだろと思った。

そして二人がゴブリンの素材を持って俺のとこまできた。
シリアは褒めて褒めて~と言わんばかりの顔をしていた。
ステラはちょっぴり恥ずかしそうに「どうでしょうか?」と聞いてきた。

俺は
「二人とも凄いな。いくら雑魚でもこんなに早いと驚くな。」

二人は幸せなそうに笑顔を向けてきた。


俺は二人からゴブリンの素材を貰って二人のステータスを見てみた。


ーーー獣人ーーー
ステラ・アスターク
レベル5
HP180/180  MP158/158
能力値…アタック200  スピード310  耐久200
スキル 剣術レベル2  瞬速レベル3
魔法  雷魔法レベル3
ーーーーーーーーー


ーーー獣人ーーー
シリア・アスターク
レベル5
HP160/160  MP160/160
能力値…アタック150  スピード170  耐久150
スキル  双剣術レベル5  肉体強化レベル5
魔法  風魔法
ーーーーーーーーー

二人とも能力値の上昇が速すぎやしないか?
やっぱ獣人だからかな。


そのあと何体か魔物を倒して2階層、3階層、4階層、と来て今から5階層だ。

5階層への階段を下りると1階層と同じく広めの空間が広がっていた。
真ん中には大人1人入れるぐらいのゲートと横に台座があった。

なんだと思い調べてみると、

ーーー魔道具ーーー
セーブゲート
説明
台座の上にギルドカードもしくは冒険者カードをかざし登録すればここからいつでも地上に戻れる。
ーーーーーーーーー


これは助かるな。ここからなら地上に戻れるのか。
だがこの迷宮はまだ10階層までしか攻略されてないんだろ?
ということはこのゲートは10階層までしかないのか。

あと、その後調べたことだがこのゲートは大昔の大魔法使いが作ったものらしい。



俺たちは迷宮初日とあって疲れていたので今日はここら辺にして1階層の出口へ向かった。


俺たちは迷宮から出ると右側にある宿屋で泊まる事にした。
銀髪の獣人は珍しのか、それとも単に二人が可愛すぎるのか分からないが何人もの探索者が二人を見ていていた。

俺は二人に近ずこうとする奴らがいたらぶっ潰そうと心に誓って宿の自室に着いた。


探索者から狙われないように三人で一つの部屋を取った。
そして二人が寝るのを待ってからちょっと出かけた。


俺は宿の隣の武器屋に行き、良い日本刀がないかどうかを探した。なぜ日本刀がいるかというともう前使っていた日本刀がボロボロだからだ。そして日本刀を探しても今回は良いのが見つからなかったのでがっくりしながら宿へ帰った。

宿に着いてベッドに潜るとまた二人に挟まれながら今回はぐっすり眠れた。
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