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第三章 商業ギルドに気をつけろ!
第29話 商業ギルド長ヤーコフ
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夜になった。
俺は今夜も精霊の宿に泊まる冒険者向けに臨時の店を出し酒類販売に精を出している。
そして、俺の隣では魔法を覚えたソフィーが店を出したのだ。
「クリーン!」
「おお! ありがとよ!」
ソフィーが始めた商売は、『クリーン屋』だ。
冒険者に生活魔法クリーンをかけて、体や装備をきれいにしてあげるのだ。
料金は大銅貨二枚、日本円で約二百円。
子供の小遣い稼ぎ程度だが、ソフィーは冒険者に感謝され商売の喜びを感じているようだ。
「よう! リョージ!」
ガイウスである。
今日もビールとオツマミのセットを買ってくれた。
俺はガイウスにソフィーの商売について聞いてみた。
「良い目の付け所だと思うぜ!」
「そうなのか?」
ガイウスはソフィーのクリーン屋を褒めた。
「俺たち冒険者は魔物退治に出るだろう? そうすると魔法使いは魔力を使い切っちまう。俺のような魔法職以外も魔力を使い切っちまうことが多いんだよ」
「何に魔力を使うんだ?」
「ウォーターで飲み水を補給することもあるし、戦闘で返り血を浴びたらクリーンをかけることもある」
「返り血なんて一日の最後に落とせば良いんじゃないのか?」
「血の臭いがついたままウロウロしたら魔物を呼び寄せるかもしれねえだろう! こっちから魔物を見つけて不意打ちするのがセオリーだ!」
俺はガイウスの説明にうなった。
なるほど確かに、こちらから魔物を見つけて不意打ちで狩る方が圧倒的に有利だ。
ガイウスは、こういうノウハウを色々持っているのだろう。
冒険者というのは、専門職なのだなと感心した。
俺もソフィーも冒険者たちも良い雰囲気で過ごしていた。
だが、見知らぬ男たちが踏み込んできた。
「おやおやぁ! 勝手に商売をしてもらっては困りますねぇ!」
ねちっとした話し方、耳にへばりつくような声。
現れたのは商業ギルドで見かけた男だった。
デップリ太ったハゲ頭。
脂ギッシュな五十代の男だ。
ゆったりとした金のかかっていそうな服を着て、こちらに歩いてくる。
男の周りをチンピラ風のイカツイ男が固めていた。
護衛かな?
四人いる。
商業ギルドで見かけた男は、俺の前に来た。
「商業ギルドに登録していない者が、勝手に商売してもらっちゃ困るなぁ」
嫌な話し方だ。
俺は心の中で眉をひそめ口を尖らせたが、表面は営業スマイルで対応する。
「どちら様でしょう?」
「私を知らないのか?」
男は俺の質問に質問を返してきた。
かなり嫌な感じだ。
それでも営業スマイルを崩さないように対応を続ける。
「存じ上げませんが?」
「ふん! 私は商業ギルド長のヤーコフだ!」
非常に尊大な態度だ。
商業ギルド長ということは偉い人なのだろうが、こうも上から目線で来られると、こちらもカチンと来てしまう。
それでも教会に迷惑がかかってはいけないと思い俺は自重した。
このターンも営業スマイルを発動だ!
「ヤーコフ様ですか。どういったご用件でしょうか?」
「どういったご用件ですかだと~。とぼけるな! 商業ギルドに登録してないのに宿屋を経営し、店を開くとは何事だ!」
何事だと言われても……。
そもそも商業ギルドの許可が必要なのだろうか?
そんな話は聞いたことがないのだが……。
それにここは教会の敷地内だ。
俺はシスターメアリーに許可を取っている。
自分の正当性を主張した方が良いのか?
それとも商業ギルド長という権力がありそうな人物に逆らわない方が良いのか?
俺は判断が出来ないでいた。
俺が黙っていると、商業ギルド長ヤーコフは勝手に話を進めだした。
「宿代の半分を商業ギルドに納めろ。ここの店の売り上げの半分を寄越せ。そこの子供の店の分もだ」
「は?」
ヤーコフのあまりにも勝手で一方的な通告に、俺は思わず素で返事をしてしまった。
半分を寄越せとは無茶苦茶過ぎないだろうか?
俺が困惑していると、俺の隣にいたガイウスが怒りだした。
「商業ギルド長さんよ! アンタ勝手過ぎねえか? 半分てのは乱暴だろう! それに子供の小遣い稼ぎから巻き上げようってのは意地汚いだろう!」
ヤーコフが糸のように目を細め、ガイウスに陰湿な視線を飛ばした。
「貴様冒険者か? 商業ギルドから冒険者ギルドへの依頼を無くすぞ?」
「ほう! 面白え! やってみろ! キャラバンの護衛は誰がするんだ? 魔物素材や薬草を誰が集めるんだ? 俺たち冒険者がやってるんだろうが! そんな脅しでビビるかよ!」
「貴様……!」
売り言葉に買い言葉。
商業ギルド長ヤーコフとガイウスがにらみ合い、近くにいた冒険者が野次を飛ばしガイウスを後押しする。
ヤーコフの周りを固める四人のチンピラがガイウスに近づき、ガイウスとにらみ合う。
不味い雰囲気だな……。
一触即発……。
「あら? 何かご用ですか?」
ジリジリとした空気が満ちていたところに、シスターメアリーが現れた。
シスターメアリーの口元は笑顔だが、目は笑っていない。
商業ギルド長ヤーコフが、シスターメアリーにうやうやしく頭を下げた。
「やあ、これはシスター。困りますよぉ! 勝手に商売を始められては! 宿代の半分を商業ギルドに納めて下さい!」
「あら? 何のことかしら?」
「何のことですと? いや、こうして冒険者たちを泊めて宿代を集めてますよね? 宿屋を勝手に開いてますよね? 商業ギルドとしては――」
「ここは教会の宿坊ですよ! 敬虔な信者の方をお泊めしているだけです。信者の方が教会に寄付して下さっているだけです」
シスターメアリーは商業ギルド長ヤーコフに、黒い笑顔を向けた。
なるほど。上手い切り返しだなと俺は感心して、成り行きを見守った。
商業ギルド長ヤーコフは、シスターメアリーの言い分に驚き反論した。
「なっ!? そんな言い分が通るとお思いですか?」
「あらぁ! だって事実ですから! ねえ、皆さん! 皆さんは精霊教を信じていらっしゃいますよね? 精霊教の信者ですよね?」
シスターメアリーが近くの冒険者に呼びかけると、ガイウスを始めとする冒険者たちはニヤニヤ笑いながら大声で答えた。
「おう! 俺は精霊教徒だぜ!」
「そうでーす! 信者でーす!」
「毎日祈ってるぜ! 熱烈にな!」
「貴様ら! ウソをつくな! 酒と女にしか興味がないクセに!」
冒険者たちが話を合わせたので、商業ギルド長ヤーコフはカッカしだした。
俺は勝負あったなと笑いを堪えた。
だが、商業ギルド長ヤーコフは食い下がった。
俺のことを指さしシスターメアリーに問い質す。
「では、この商売人はどう説明されるのですか? 酒を売っているようですが?」
「あら! 精霊教徒同士がお酒や食べ物を融通しているだけですわ! 何か問題でも?」
「商取引でしょう!」
「だから何です? ここは教会です! 教会は不入の地ですよ! それとも商業ギルドは精霊教を敵に回すおつもりですか? 王都の大聖堂に報告をいたしましょうか? 王都の商業ギルドに抗議が行きますが……よろしくて?」
シスターメアリーがビシッと言い切った。
冒険者たちから感嘆の声が上がった。
「くっ……貴様ら覚えてろ!」
商業ギルド長ヤーコフは捨て台詞を残して立ち去った。
ふう……。とりあえずトラブルは回避出来たようだ。
しかし、何だったんだろう?
半分寄越せとか……。
そもそも商業ギルドが口を出すことなのだろうか?
俺は色々な疑問を抱えながら、冒険者たちに酒とツマミを売り、冒険者たちに礼を述べた。
俺は今夜も精霊の宿に泊まる冒険者向けに臨時の店を出し酒類販売に精を出している。
そして、俺の隣では魔法を覚えたソフィーが店を出したのだ。
「クリーン!」
「おお! ありがとよ!」
ソフィーが始めた商売は、『クリーン屋』だ。
冒険者に生活魔法クリーンをかけて、体や装備をきれいにしてあげるのだ。
料金は大銅貨二枚、日本円で約二百円。
子供の小遣い稼ぎ程度だが、ソフィーは冒険者に感謝され商売の喜びを感じているようだ。
「よう! リョージ!」
ガイウスである。
今日もビールとオツマミのセットを買ってくれた。
俺はガイウスにソフィーの商売について聞いてみた。
「良い目の付け所だと思うぜ!」
「そうなのか?」
ガイウスはソフィーのクリーン屋を褒めた。
「俺たち冒険者は魔物退治に出るだろう? そうすると魔法使いは魔力を使い切っちまう。俺のような魔法職以外も魔力を使い切っちまうことが多いんだよ」
「何に魔力を使うんだ?」
「ウォーターで飲み水を補給することもあるし、戦闘で返り血を浴びたらクリーンをかけることもある」
「返り血なんて一日の最後に落とせば良いんじゃないのか?」
「血の臭いがついたままウロウロしたら魔物を呼び寄せるかもしれねえだろう! こっちから魔物を見つけて不意打ちするのがセオリーだ!」
俺はガイウスの説明にうなった。
なるほど確かに、こちらから魔物を見つけて不意打ちで狩る方が圧倒的に有利だ。
ガイウスは、こういうノウハウを色々持っているのだろう。
冒険者というのは、専門職なのだなと感心した。
俺もソフィーも冒険者たちも良い雰囲気で過ごしていた。
だが、見知らぬ男たちが踏み込んできた。
「おやおやぁ! 勝手に商売をしてもらっては困りますねぇ!」
ねちっとした話し方、耳にへばりつくような声。
現れたのは商業ギルドで見かけた男だった。
デップリ太ったハゲ頭。
脂ギッシュな五十代の男だ。
ゆったりとした金のかかっていそうな服を着て、こちらに歩いてくる。
男の周りをチンピラ風のイカツイ男が固めていた。
護衛かな?
四人いる。
商業ギルドで見かけた男は、俺の前に来た。
「商業ギルドに登録していない者が、勝手に商売してもらっちゃ困るなぁ」
嫌な話し方だ。
俺は心の中で眉をひそめ口を尖らせたが、表面は営業スマイルで対応する。
「どちら様でしょう?」
「私を知らないのか?」
男は俺の質問に質問を返してきた。
かなり嫌な感じだ。
それでも営業スマイルを崩さないように対応を続ける。
「存じ上げませんが?」
「ふん! 私は商業ギルド長のヤーコフだ!」
非常に尊大な態度だ。
商業ギルド長ということは偉い人なのだろうが、こうも上から目線で来られると、こちらもカチンと来てしまう。
それでも教会に迷惑がかかってはいけないと思い俺は自重した。
このターンも営業スマイルを発動だ!
「ヤーコフ様ですか。どういったご用件でしょうか?」
「どういったご用件ですかだと~。とぼけるな! 商業ギルドに登録してないのに宿屋を経営し、店を開くとは何事だ!」
何事だと言われても……。
そもそも商業ギルドの許可が必要なのだろうか?
そんな話は聞いたことがないのだが……。
それにここは教会の敷地内だ。
俺はシスターメアリーに許可を取っている。
自分の正当性を主張した方が良いのか?
それとも商業ギルド長という権力がありそうな人物に逆らわない方が良いのか?
俺は判断が出来ないでいた。
俺が黙っていると、商業ギルド長ヤーコフは勝手に話を進めだした。
「宿代の半分を商業ギルドに納めろ。ここの店の売り上げの半分を寄越せ。そこの子供の店の分もだ」
「は?」
ヤーコフのあまりにも勝手で一方的な通告に、俺は思わず素で返事をしてしまった。
半分を寄越せとは無茶苦茶過ぎないだろうか?
俺が困惑していると、俺の隣にいたガイウスが怒りだした。
「商業ギルド長さんよ! アンタ勝手過ぎねえか? 半分てのは乱暴だろう! それに子供の小遣い稼ぎから巻き上げようってのは意地汚いだろう!」
ヤーコフが糸のように目を細め、ガイウスに陰湿な視線を飛ばした。
「貴様冒険者か? 商業ギルドから冒険者ギルドへの依頼を無くすぞ?」
「ほう! 面白え! やってみろ! キャラバンの護衛は誰がするんだ? 魔物素材や薬草を誰が集めるんだ? 俺たち冒険者がやってるんだろうが! そんな脅しでビビるかよ!」
「貴様……!」
売り言葉に買い言葉。
商業ギルド長ヤーコフとガイウスがにらみ合い、近くにいた冒険者が野次を飛ばしガイウスを後押しする。
ヤーコフの周りを固める四人のチンピラがガイウスに近づき、ガイウスとにらみ合う。
不味い雰囲気だな……。
一触即発……。
「あら? 何かご用ですか?」
ジリジリとした空気が満ちていたところに、シスターメアリーが現れた。
シスターメアリーの口元は笑顔だが、目は笑っていない。
商業ギルド長ヤーコフが、シスターメアリーにうやうやしく頭を下げた。
「やあ、これはシスター。困りますよぉ! 勝手に商売を始められては! 宿代の半分を商業ギルドに納めて下さい!」
「あら? 何のことかしら?」
「何のことですと? いや、こうして冒険者たちを泊めて宿代を集めてますよね? 宿屋を勝手に開いてますよね? 商業ギルドとしては――」
「ここは教会の宿坊ですよ! 敬虔な信者の方をお泊めしているだけです。信者の方が教会に寄付して下さっているだけです」
シスターメアリーは商業ギルド長ヤーコフに、黒い笑顔を向けた。
なるほど。上手い切り返しだなと俺は感心して、成り行きを見守った。
商業ギルド長ヤーコフは、シスターメアリーの言い分に驚き反論した。
「なっ!? そんな言い分が通るとお思いですか?」
「あらぁ! だって事実ですから! ねえ、皆さん! 皆さんは精霊教を信じていらっしゃいますよね? 精霊教の信者ですよね?」
シスターメアリーが近くの冒険者に呼びかけると、ガイウスを始めとする冒険者たちはニヤニヤ笑いながら大声で答えた。
「おう! 俺は精霊教徒だぜ!」
「そうでーす! 信者でーす!」
「毎日祈ってるぜ! 熱烈にな!」
「貴様ら! ウソをつくな! 酒と女にしか興味がないクセに!」
冒険者たちが話を合わせたので、商業ギルド長ヤーコフはカッカしだした。
俺は勝負あったなと笑いを堪えた。
だが、商業ギルド長ヤーコフは食い下がった。
俺のことを指さしシスターメアリーに問い質す。
「では、この商売人はどう説明されるのですか? 酒を売っているようですが?」
「あら! 精霊教徒同士がお酒や食べ物を融通しているだけですわ! 何か問題でも?」
「商取引でしょう!」
「だから何です? ここは教会です! 教会は不入の地ですよ! それとも商業ギルドは精霊教を敵に回すおつもりですか? 王都の大聖堂に報告をいたしましょうか? 王都の商業ギルドに抗議が行きますが……よろしくて?」
シスターメアリーがビシッと言い切った。
冒険者たちから感嘆の声が上がった。
「くっ……貴様ら覚えてろ!」
商業ギルド長ヤーコフは捨て台詞を残して立ち去った。
ふう……。とりあえずトラブルは回避出来たようだ。
しかし、何だったんだろう?
半分寄越せとか……。
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