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第五章 メロビクス戦争
第94話 和平の条件
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「いやあ! さっすが、我が、弟!」
「ありがとうございます……。アルドギスル兄上……」
ここは、アンジェロ隊の天幕だ。
クイックをしこたま飲んだアルドギスル兄上が、俺にからむ。
「いやあ! あの魔法は凄かったなあ~。ドゥバ、ドゥバ! ドゥバ、ドゥバ! ドゥバ、ドゥバ――」
「もう、五回目ですよ、兄上」
やべえ、アルドギスル兄上の話がループしている。
典型的な酔っ払いだ。
戦争は終わった。
俺たちフリージア王国軍は、午前中の戦いでメロビクス王大国軍と裏切ったニアランド王国軍を撃退したのだ。
しかし、色々と後始末やら戦後処理があるので、アンジェロ領には帰れない。
まず、アンジェロ隊に貴族や兵士たちが、大量に押し寄せてきた。
彼らは、俺が極大魔法メテオストリームで、敵軍を撃退したのを目の当たりにした。
そこで、貴族は俺とよしみを結びたい。兵士たちは、仕官したい。
俺は、大人気だ。
人数が多すぎて対応出来ないので、アンジェロ領からエルハムさんを転移魔法で連れてきた。
第二騎士団から、副官のポニャトフスキ騎士爵も借りた。
土地持ちの領主貴族を、爵位のあるじいとエルハムさんで対応。
軍関係の貴族士官たちをポニャトフスキ騎士爵が対応。
魔法使いは、ルーナ先生が対応。
兵士は、黒丸師匠が対応。
そして俺は、昼飯を食いに来たアルドギスル兄上の対応をしている。
「なあ、アンジェロ。お酒はない?」
「兄上。まだ昼ですよ」
「いいじゃなあーい! 僕はさあ~。がんばったから! 勝利の美酒が欲しいなあ~」
「……ちょっとだけですよ」
アルドギスル兄上も初陣で緊張しただろう。
空から見ていたけれど、前線近くで兵士を鼓舞して、がんばっていた。
ちょっと飲ませるくらいは良いだろう。
――なんて考えた俺が間違っていた。
アルドギスル兄上に即製蒸留酒クイックを出したら、一杯、二杯、三杯と、急ピッチで飲み干してしまった。
「いやあ! このお酒は最高だね! 味は酷いけれど、この体に染みる強い酒精が――」
この異世界にはアルコール度数の高い酒はない。
アルドギスル兄上は、飲みつけない強い酒をガンガン飲んでしまったのだ。
そりゃ、酔っ払うよ!
ちらりとお付きの騎士を見るが、『初陣で緊張していたから、仕方ないね~』という感じで、暖かく見守っている。
いや、止めろよ!
シラフでからまれる俺は大変なのだ!
「それでさあ。アンジェロ……」
「はい、はい」
「ぼかあ、がんばったのだ……よおお……」
アルドギスル兄上は、酔い潰れてしまった。
しょうがないな!
まったく!
お付きの騎士が、アルドギスル兄上を担いで帰って行き、アルドギスル兄上と入れ違いに、じいが天幕に入ってきた。
「ふう、やれやれですじゃ」
「じい、どう?」
「大領地、中領地貴族の対応は終わりました。エルハム殿は、まだ対応しておって、小領地貴族の対応をお願いしておりますじゃ」
面会を希望されても、王子である俺が、いきなり会うわけにはいかない。
まず、どんな人物で、どんな用件かを把握して、じいと対応を決めておかけなければ、厄介事に巻き込まれる。
例えば――。
「縁談の話が多いですじゃ」
これだよ!
あると思った。
貴族にとって婚姻は大きな武器だ。
有力な若い王族がいれば、婚姻を結びたがるのは当たり前だ。
しかし、北部王領に追放同然で王宮を出た俺に結婚話か……。
感無量だな。
俺が感慨にふけるも、じいは冷静に報告を続ける。
「ポポ王子派閥の貴族も来ておりました」
「ポポ兄上の? なぜ?」
「ポポ様のお母上は、ニアランド王国のご出身です。この度の戦でニアランドは裏切りました。敵国になったのです」
「なるほど……ポポ兄上は、敵国の血を引く王子だと……」
「左様でございます。それにポポ様だけが、後退をされ持ち場を守れなかった事も……。戦に弱い王子との印象が残ります」
俺は極大魔法メテオストリームで敵を討ち、アルドギスル兄上は挟み撃ちに遭っても、持ち場を死守した。
ポポ兄上の評価が下がっても不思議はない。
「そうか……派閥から離反者が出ているのか……それで、俺の所に?」
「これまで対立していたアルドギスル様よりは、受け入れられやすいと考えたのでしょう」
「そうか、わかった。ご苦労様でした」
ポポ兄上の事は、もう、いいだろう。
昔から、良い思い出がない。
「それから、夜はもっと大変になると思いますじゃ」
「どうして?」
「クイックの話をしましたら、皆様食いつきまして……。夜になったら、またいらっしゃるそうです」
「……用意しとくよ」
やれやれ。
戦争は終わったが、ノンビリさせて貰えなさそうだ。
*
――昼過ぎ。
戦場の西側で、ハジメ・マツバヤシとフリージア王国の宰相エノー伯爵が会談をしていた。
会談と言っても、馬上で話をするだけの非公式会談だ。
「マツバヤシ伯爵。ご健在で何より」
「そう……、ありがとう……。よくもまあ。僕を捜し当てたね」
ハジメ・マツバヤシは、嫌味のつもりだった。
『オマエの策は失敗した。よく顔を出せた物だ』
そんなニュアンスを言葉に込めたが、宰相エノー伯爵はサラリと流した。
「四方に騎士を偵察に出しましたので、運が良かったですな」
「へえ……そりゃ最高……。で、何か用かな?」
さっさと話を終わらせろ!
ハジメ・マツバヤシは、そんな気持ちを込めて、投げやりに返事をする。
だが、宰相エノー伯爵は、ハジメ・マツバヤシの気持ちなど一顧だにせずに淡々と話を続ける。
「戦後処理について、話しに参りました」
「ああ、そういうのは偉い人とやってよ」
「恐らくこの戦場で生き残った『一番偉い人』は、伯爵位を持つ貴殿と思われます」
「チッ! 仕方ないな。で、どうしたいの?」
「まず、和平ということでいかがでしょう?」
「基本的には良いんじゃない」
ハジメ・マツバヤシは、この戦争に乗り気ではなかった。
すんなりと和平に賛成したが、負けた自分たちに不利な条件を飲まされるだろうと予想した。
「で、条件は?」
「フリージア王国に対して、賠償を。金貨にてお願いいたします」
ハジメ・マツバヤシは考えた。
金貨を支払うのは、メロビクス王大国であって、自分の財布は傷まない。
しかし、戦争に負け、さらに賠償付きの不利な和平条約を結んで帰国すれば、責任を負わされるかもしれない。
保身の面から、この条件は飲めない。
ハジメ・マツバヤシは、強く出た。
「賠償? 誰に物を言ってるの? うちはメロビクス王大国だよ? 確かにこの戦場では負けたけどさ。本国に戻れば、兵隊は沢山いるよ。また、連れて戻ってこようか?」
「ご自由にどうぞ。それでは……、我が国はメロビクス王大国の王都に向けて進軍いたします」
「なに?」
「王都では、極大魔法メテオストリームを放つことにいたしましょう」
「そりゃ……ご機嫌な予告だね」
ハジメ・マツバヤシは、頬を引きつらせた。
ハジメ・マツバヤシは、メロビクス王に対して忠誠心はない。
しかし、せっかく伯爵位を得た国が消えて無くなるのは勘弁してもらいたい。
宰相エノー伯爵は、ハジメ・マツバヤシの表情を観察し、本命の提案を行った。
「金貨でのお支払いが、難しければ、他の条件でも構いません」
「ふーん……。他の条件を、聞こうか」
「それは――」
宰相エノー伯爵の提示する新たな条件を聞いて、ハジメ・マツバヤシはニヤリと笑った。
お付きの女魔法使いミオが、血相を変える。
「ハジメ様! なりません! そのような卑劣な条件を受け入れてはいけません!」
「いやあ。アリでしょう。僕はやるよ」
宰相エノー伯爵は、表情を変えなかったが、内心は喜びであふれていた。
「マツバヤシ伯爵。それでは、よろしくお願いいたします」
「任せて!」
ハジメ・マツバヤシは、宰相エノー伯爵の提示した新しい条件に合意した。
「ありがとうございます……。アルドギスル兄上……」
ここは、アンジェロ隊の天幕だ。
クイックをしこたま飲んだアルドギスル兄上が、俺にからむ。
「いやあ! あの魔法は凄かったなあ~。ドゥバ、ドゥバ! ドゥバ、ドゥバ! ドゥバ、ドゥバ――」
「もう、五回目ですよ、兄上」
やべえ、アルドギスル兄上の話がループしている。
典型的な酔っ払いだ。
戦争は終わった。
俺たちフリージア王国軍は、午前中の戦いでメロビクス王大国軍と裏切ったニアランド王国軍を撃退したのだ。
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俺は、大人気だ。
人数が多すぎて対応出来ないので、アンジェロ領からエルハムさんを転移魔法で連れてきた。
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土地持ちの領主貴族を、爵位のあるじいとエルハムさんで対応。
軍関係の貴族士官たちをポニャトフスキ騎士爵が対応。
魔法使いは、ルーナ先生が対応。
兵士は、黒丸師匠が対応。
そして俺は、昼飯を食いに来たアルドギスル兄上の対応をしている。
「なあ、アンジェロ。お酒はない?」
「兄上。まだ昼ですよ」
「いいじゃなあーい! 僕はさあ~。がんばったから! 勝利の美酒が欲しいなあ~」
「……ちょっとだけですよ」
アルドギスル兄上も初陣で緊張しただろう。
空から見ていたけれど、前線近くで兵士を鼓舞して、がんばっていた。
ちょっと飲ませるくらいは良いだろう。
――なんて考えた俺が間違っていた。
アルドギスル兄上に即製蒸留酒クイックを出したら、一杯、二杯、三杯と、急ピッチで飲み干してしまった。
「いやあ! このお酒は最高だね! 味は酷いけれど、この体に染みる強い酒精が――」
この異世界にはアルコール度数の高い酒はない。
アルドギスル兄上は、飲みつけない強い酒をガンガン飲んでしまったのだ。
そりゃ、酔っ払うよ!
ちらりとお付きの騎士を見るが、『初陣で緊張していたから、仕方ないね~』という感じで、暖かく見守っている。
いや、止めろよ!
シラフでからまれる俺は大変なのだ!
「それでさあ。アンジェロ……」
「はい、はい」
「ぼかあ、がんばったのだ……よおお……」
アルドギスル兄上は、酔い潰れてしまった。
しょうがないな!
まったく!
お付きの騎士が、アルドギスル兄上を担いで帰って行き、アルドギスル兄上と入れ違いに、じいが天幕に入ってきた。
「ふう、やれやれですじゃ」
「じい、どう?」
「大領地、中領地貴族の対応は終わりました。エルハム殿は、まだ対応しておって、小領地貴族の対応をお願いしておりますじゃ」
面会を希望されても、王子である俺が、いきなり会うわけにはいかない。
まず、どんな人物で、どんな用件かを把握して、じいと対応を決めておかけなければ、厄介事に巻き込まれる。
例えば――。
「縁談の話が多いですじゃ」
これだよ!
あると思った。
貴族にとって婚姻は大きな武器だ。
有力な若い王族がいれば、婚姻を結びたがるのは当たり前だ。
しかし、北部王領に追放同然で王宮を出た俺に結婚話か……。
感無量だな。
俺が感慨にふけるも、じいは冷静に報告を続ける。
「ポポ王子派閥の貴族も来ておりました」
「ポポ兄上の? なぜ?」
「ポポ様のお母上は、ニアランド王国のご出身です。この度の戦でニアランドは裏切りました。敵国になったのです」
「なるほど……ポポ兄上は、敵国の血を引く王子だと……」
「左様でございます。それにポポ様だけが、後退をされ持ち場を守れなかった事も……。戦に弱い王子との印象が残ります」
俺は極大魔法メテオストリームで敵を討ち、アルドギスル兄上は挟み撃ちに遭っても、持ち場を死守した。
ポポ兄上の評価が下がっても不思議はない。
「そうか……派閥から離反者が出ているのか……それで、俺の所に?」
「これまで対立していたアルドギスル様よりは、受け入れられやすいと考えたのでしょう」
「そうか、わかった。ご苦労様でした」
ポポ兄上の事は、もう、いいだろう。
昔から、良い思い出がない。
「それから、夜はもっと大変になると思いますじゃ」
「どうして?」
「クイックの話をしましたら、皆様食いつきまして……。夜になったら、またいらっしゃるそうです」
「……用意しとくよ」
やれやれ。
戦争は終わったが、ノンビリさせて貰えなさそうだ。
*
――昼過ぎ。
戦場の西側で、ハジメ・マツバヤシとフリージア王国の宰相エノー伯爵が会談をしていた。
会談と言っても、馬上で話をするだけの非公式会談だ。
「マツバヤシ伯爵。ご健在で何より」
「そう……、ありがとう……。よくもまあ。僕を捜し当てたね」
ハジメ・マツバヤシは、嫌味のつもりだった。
『オマエの策は失敗した。よく顔を出せた物だ』
そんなニュアンスを言葉に込めたが、宰相エノー伯爵はサラリと流した。
「四方に騎士を偵察に出しましたので、運が良かったですな」
「へえ……そりゃ最高……。で、何か用かな?」
さっさと話を終わらせろ!
ハジメ・マツバヤシは、そんな気持ちを込めて、投げやりに返事をする。
だが、宰相エノー伯爵は、ハジメ・マツバヤシの気持ちなど一顧だにせずに淡々と話を続ける。
「戦後処理について、話しに参りました」
「ああ、そういうのは偉い人とやってよ」
「恐らくこの戦場で生き残った『一番偉い人』は、伯爵位を持つ貴殿と思われます」
「チッ! 仕方ないな。で、どうしたいの?」
「まず、和平ということでいかがでしょう?」
「基本的には良いんじゃない」
ハジメ・マツバヤシは、この戦争に乗り気ではなかった。
すんなりと和平に賛成したが、負けた自分たちに不利な条件を飲まされるだろうと予想した。
「で、条件は?」
「フリージア王国に対して、賠償を。金貨にてお願いいたします」
ハジメ・マツバヤシは考えた。
金貨を支払うのは、メロビクス王大国であって、自分の財布は傷まない。
しかし、戦争に負け、さらに賠償付きの不利な和平条約を結んで帰国すれば、責任を負わされるかもしれない。
保身の面から、この条件は飲めない。
ハジメ・マツバヤシは、強く出た。
「賠償? 誰に物を言ってるの? うちはメロビクス王大国だよ? 確かにこの戦場では負けたけどさ。本国に戻れば、兵隊は沢山いるよ。また、連れて戻ってこようか?」
「ご自由にどうぞ。それでは……、我が国はメロビクス王大国の王都に向けて進軍いたします」
「なに?」
「王都では、極大魔法メテオストリームを放つことにいたしましょう」
「そりゃ……ご機嫌な予告だね」
ハジメ・マツバヤシは、頬を引きつらせた。
ハジメ・マツバヤシは、メロビクス王に対して忠誠心はない。
しかし、せっかく伯爵位を得た国が消えて無くなるのは勘弁してもらいたい。
宰相エノー伯爵は、ハジメ・マツバヤシの表情を観察し、本命の提案を行った。
「金貨でのお支払いが、難しければ、他の条件でも構いません」
「ふーん……。他の条件を、聞こうか」
「それは――」
宰相エノー伯爵の提示する新たな条件を聞いて、ハジメ・マツバヤシはニヤリと笑った。
お付きの女魔法使いミオが、血相を変える。
「ハジメ様! なりません! そのような卑劣な条件を受け入れてはいけません!」
「いやあ。アリでしょう。僕はやるよ」
宰相エノー伯爵は、表情を変えなかったが、内心は喜びであふれていた。
「マツバヤシ伯爵。それでは、よろしくお願いいたします」
「任せて!」
ハジメ・マツバヤシは、宰相エノー伯爵の提示した新しい条件に合意した。
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