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043 五十鈴新

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ネクタイを緩めながら再び西宮にキスをする。
陽と朱音にサカってるなんて言ったけれど、俺が1番サカってるな。
所詮、アイツらはガキだ。
本当に西宮が欲しいなら最後までするべきだったんだ。
嫌がられても自分のモノにしてしまえばよかったんだ。

「やだっ!五十鈴さん!」

「本当に嫌なら携帯そこにあるんだから陽が朱音を呼べって。早く呼ばないと──1番見られたくないシーンを見せつけることになるよ?」

警察でもなんでも呼ぶことも出来るのに西宮の頭の中は陽か朱音どちらを選ぶかでいっぱいなのだろう。
だけど今の西宮には選べない。
ブラウスを脱がせば白い滑らかな肌が現れる。

「──火傷、ならなくてよかった」

ブラを押上げ乳首を軽く下から舐めれば身体がビクリと反応する。

「恥ずかしそうな顔してるけど……オマエ感度いいよ」

そのまま口に含み舌で転がせばビクビクと身体を揺らす。
スカートのチャックを外しズラせばストッキング姿の西宮の下腹部に指を添わせば身体を捻る。

「西宮は処女だよな」

知りながらも口にすれば羞恥で更に頬を染める。
長年に渡り幼馴染達が守り、欲しがる西宮を俺のモノにする興奮も少なからずある。

「五十鈴さん!やめてください」

「その言葉に効果があると思うの?」

そういえば幼馴染達はやめたのかもしれないけれど俺は──無理だ。
お腹を舐め下半身へと降りてゆく。

「今、生理なんです」

西宮なりに考えた言い訳なんだろう。
必死な顔で言っているがだからどうしたとしか思えない。

「確かめてみるよ」

「嫌です。血まみれです」

結婚、子持ちだった男舐めんなよ。
子供のオシメを替えていた男だぞ。
西宮の身体を浮かせ下着をズラす。
閉じようと力を入れても簡単に開かせるられるのに。
けれど頑張って閉じている西宮に免じて足の指から攻めてみる。

「あっ」

足の親指を舐めれば予想していなかった行為に簡単に脚の力が緩む。
指をゆっくりと割れ目に沿わせ、硬い陰芽を優しく擦る。
身を捩り身体をくねらす西宮は本当に感度がいい。
男を悦ばす身体だ。
いや──女の朱音も悦ばしてたな。
案の定生理でもなんでもない。

「血には濡れてないけれど──濡れてるぜ?」

狭い中に指を一本入れれば逃げようとする。
その腰を逃さないように固定し陰部を舐めれば漏れる声は甘露のように甘い。

「五十鈴さん……こんなの嫌です」

「こんなに感じてるのに?西宮の中、トロトロだよ?」

分かってる。
西宮が嫌なのは俺とのセックスじゃない。
西宮は意外と性に寛容だと思う。
まぁ、処女で好きな相手なら3Pでもいいと言える人間だ。
恋や愛に疎いだけかもしれないが。

「陽ちゃんと朱音ちゃんに罪悪感を感じてる?」

「──分かってるならやめてください!」

ベルトを緩め西宮の手に触れさせる。

「こんなになってるのに止められると思う?」

硬くいきり勃ったそれを見せれば目を逸らされる。
そんな恥ずかしがる姿も興奮するのに。

「幼馴染を解放してやれるのはオマエだけだよ。オマエが他の男のモノになったら意外と幼馴染との関係も上手くいくかもな?」

そんな訳ないだろうがこれを機に壊した方がいい。
西宮を捉える為の足枷のような関係でしかないのだから。
西宮の陰部に自分のを擦り付ける。
この状況で西宮が好きだと言っても西宮には響かないんだろうな。
だからもう──言葉より行動で示す。

「あっ──やぁ…んぁっ!」

先っぽを挿れてゆっくりと進む。
西宮の奥へ奥へ進めば簡単に奥まで届く。

──挿れた瞬間からもう気持ちいい。
ゆっくりと動けば締めつけが多少強ばりのように強いが次第に適度に緩み絡みつく。 
ヤバい──脳みそ溶けそうなほど気持ちいい。

「初めての男は陽ちゃんじゃなく俺になっちゃったな」

「最低です──五十鈴さん」

涙目で睨む姿には興奮しかしない。
早く動きたい気持ちしかないけれど処女の西宮に少しは配慮をしたい。

「……痛くないか?」

「痛くて死にそうです……やめて」

痛いのは心だろ?
身体を揺らせば痛い表情ではない。

「あっ──あっ…んあっ」  

我慢しながらも声が漏らす西宮の嬌声が下半身にクる。
これまでのどの女のより気持ちいい。
イキそうなるのを避ける為、体位を変えるがダメだ、気持ち良すぎる。
西宮は気づいていないのか、知識がないのか、恐らくそこまで頭が回ってないのだろうけれど俺たちは今、ゴムなすセックスしている。
──由麻を俺の子だと思って育てていた。
由貴に裏切られた今でも由麻は可愛いけれど、やっぱり俺は自分の子供が欲しい。
それはもう由貴とじゃない。

「西宮──っ」

最奥に吐きだす。
自分でもこんな射精感は初めてと思うくらい吐き出した気がする。
俺と西宮の荒い呼吸だけがこの部屋を支配する。
傍に置いていた西宮の携帯が煌々と光りラインが来たことを伝える。

「──西宮、陽ちゃんからメールが来てるぞ」

西宮は携帯を見ることはなかった。




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