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第2部4章 死にキャラは死に近く
05 初デート
しおりを挟むその日はよく晴れた。
空には雲一つなく晴天で、代わりにいつもは飛んでいない異国の飛行船が青い空の海を泳いでいた。物珍しさに、その飛行船を眺めていれば、ツンと俺の頬を俺の大好きな人がつつく。
「何を見ていたんだ、ニル」
「飛行船。ゼラフが、異国文化の魔法機械学の授業で……っていってるの思い出して。アルチュールもその話をね」
「……デート中に他の男の名前を出すのは、酷くないか。ニル」
「あはは、ちょっと浮かれてて。いつもよりおしゃべりになってるかも」
俺がそういうと、それでも他の男の名前を出したな、と嫉妬心むき出しのセシルの顔が目に映る。本当に、どこまでも俺のことが好きだな、と胸がきゅんとする。
別に、嫉妬されたくて名前を出したわけではないが、偶然にも嫉妬させてしまったらしい。
「うん、俺は今セシルとデートしてるもんね。セシルだけ見なきゃ」
「別に義務ではない、からな。俺が嫌なだけで」
「分かってるよ。でも、デート……セシルとデート。セシルのいろんな顔見れるのは面白いからね。俺の恋人様は、俺のことが大好きって。俺も好きだよ、セシル」
「……っ。はあ……それならいいが。嬉しそうだな。顔色もいい」
顔色がいいって何? と俺は思いながら、吹き付ける風に目を閉じてしまう。髪の毛が風に揺らされ、すごい勢いで乱れている気がする。せっかくセットしてきたのに、と乙女みたいなことを思いながら目を開けると、すぐそこにセシルの顔があった。キスできる距離に、俺はドキンと顔が熱くなる。
「せし、近い……近いよ」
「ニルの顔を近くで見たい。ダメか?」
「うぅ~~~~ダメじゃない! ダメ!」
「フッ、どっちだ。どっちでもかわいいが」
ああ、もう目の前でそんなキラキラした顔されたら、心臓が持たない!
俺もデートだからって相当浮かれてるけど、セシルも浮かれている。どっちもが、恋愛脳暴走中みたいな感じで、互いの行動にいちいちときめいているらしい。
浮かれるのも仕方がない。腰にはいつも下げている剣がリングに収納され、俺たちは平民と変わらぬ装いで城下町に繰り出していた。もちろん、外出許可は取ってあるので、春休みのように、勝手に城を抜け出したわけではない。後から何か言われる心配はないのだ。
先日は、収穫祭一日目ということで、少しあわただしかったが、二日目の半日は自由をもぎ取れた。その時間に俺たちはかねてから約束していたデートをしようとここへ来たのだ。
そういえば、あの春休みのお忍び城下町はデートに入らないのかと思ったが、あのときはまだ互いに好きだって気づいていなかったのでノーカンだ。というか、二人でお忍びでどこかに行くことはよくある。でも、今回は明確にデートだと互いに認識しているので、実質初めてのデートだ。
変装魔法はかけてあるので、俺たちが誰かよっぽど魔力に敏感な人間でなければ気づかない。それもあって、気楽に街を歩くことができた。
収穫祭は、いわゆるハロウィンみたいなもので、あちらこちらに装飾が施されており、バザールも開かれている。噂に聞くとそこには、異国の品や、普段見ないようなハンドメイドもあり一軒一軒見て回っていたら日が暮れると、宮中メイドたちが事前に情報をくれていた。ぜひ、いってみたいと、俺はセシルがデートプランに入れていることを願うしかなかった。
あちらこちらから良い匂いが漂ってきて、食欲もそそるし、いつも以上に帝都はにぎわっていた。
「そろそろ次の場所に移動するか。バザールに行こうと思うんだが」
と、セシルは言うと俺に手を差し出してきた。デートだから、手をつなごうといいたいのだろう。いつもは距離が近いくせに、手をつなぐのは恥ずかしいのかと、少し頬を赤らめているセシルを見て胸がきゅうっと締め付けられる。
そういえば、小さいころセシルは恋人つなぎは恥ずかしいだろ! と、俺の羞恥心を煽ろうとして失敗したことがあるな、と思い出し笑えて来た。セシルは、笑っている俺に対し「手、つないでくれないのか」と怒ったように言う。
「ううん、つなぐよ。ちょっと、昔のこと思い出していただけ。はい、恋人つなぎ」
「……っ、ニル、お前は」
「したかったんでしょ? だって、デートなんだもん。それに、周りもカップルだらけだし、恥ずかしくないって」
あたりを見渡せば、そこら中にカップルがいた。子連れもいるが、お忍びで来ているであろう平民に扮した貴族もいる。しかし、平民のことをよくわかっていないのか、そのオーラを隠せていない。手をつないで指を絡ませ、恋人つなぎをしている。この国では、同性カップルも珍しくない。
元が、BLゲームということもあって、男性同士のカップルが目立つがさほど気にならなかった。
俺が、セシルの大きな手に指を忍ばせれば、セシルはわかりやすく反応して頬を染めた。
「何恥ずかしがってんのさ。いつも、セシルはもっと恥ずかしいこと俺にするのに」
「なっ、これとそれは別だ……嬉しいんだ。単純に。ニルからそんなことをされると」
と、しどろもどろになりながらセシルは言うと、俺に追撃されたくないのか、手を引いて歩き出す。ちょっと、と俺は言ったが「デートを再会する」と変なことを言ってセシルは俺の手を引っ張った。
本当に俺の恋人様は、シャイなのか積極的なのかわからない。でも、セシルが楽しそうにしているのを見るのが、俺は好きだから俺も楽しい。
デートってそういうものじゃないだろうか。
初心者なので全く分からないが、俺の手を引いて歩くセシルの後姿を見つめるのは悪くなかった。隣を歩いてくれるのも嬉しいが、こうやって手を引いてくれるのも。つながっている手が熱い。
バザールへ移動して、俺たちは異国の物珍しい品に目を惹かれた。思い出したくもないが、ライデンシャフト侯爵邸で出されたあのティーカップの柄は好きだったし、形もかなり変わっていて一つくらいは欲しいと思っていた。他にも、装飾品の凝られている本や、アクセサリーなど、主に三か国の品が置いてあるのが面白い。
その中でも、俺たちはある店の前で足を止めた。
「砂時計……しかも、砂が下に落ちたら色が変わるってどういう仕組み?」
「いいな。青と、水色か……夜から昼に変わるみたいだな。その逆も」
「あっ、セシルの言いたいことなんとなくわかったかも」
その店には、大きな砂時計から、小さな砂時計まで並べられており、他にも変わった水時計もあってみていて飽きなかった。さらさらと砂が落ちるその様を見て、時間を感じ、店主にひっくり返していいかと許可をもらってまた傾けてみる。
俺たちが目を奪われたのは数分を刻む小さな砂時計だった。それは、砂が下に落ちると、上部にあったときとは色が変わるという不思議なもの。店主によると特殊な魔法がかけられているといい、セシルがいったように、夜から昼へ、昼から夜へと変わるような時間の移り変わりを表現しているらしい。それが、俺の瞳とセシルの瞳と似ていたから、互いにこれが欲しいと目を奪われた。
考えていることが一緒だと嬉しい。
「じゃあ、これ一つ買います!」
「ニル、俺が出そう」
「ええ、でも……」
「デートだろ? 記念に買わせてくれ。俺からのプレゼントだ」
「じゃあ、俺も何かセシルにプレゼントする。次の店で何かいいものがあったら言って? 俺が買うから」
砂時計は小さいわりにかなりの値段だった。それは、量産できないからであり、魔法がかけられた特殊なものだからだろう。デザインもよくて、俺はセシルから手渡され、それを慎重に受け取った。
「これって、このリングにしまえるんだっけ」
「ああ。その大きさなら剣と一緒に内蔵できるだろう」
「……ハイテクすぎる。魔法というか近未来的科学」
「近みら……どういうことだ、ニル」
「ううん、何でもない。そうだよね、落としたらまずいし」
剣を収納しているリングだが、まだほかにもしまうことができるらしく、コツンと砂時計を当てて、俺はリングに収納した。まさに、某青い猫型ロボットのポケットみたいな機能で俺は感心する。しかしながら、文明の発展は魔法があるせいかそこまで進んでいない。汽車や、飛行機といったものはなく、最近飛行船が開発されたが、これの燃料も魔力によるものなので、俺がいた前世とは仕組みが違う。
砂時計をしっかりし前た後、俺は改めてセシルのほうを見た。
「ありがとう、セシル。大事にする」
「俺は、ニルのその顔が見えるだけで、満足だ。そうか、大事にしてくれ」
「また、思いで一つできちゃった。やった」
「……っ、はぁ~」
「セシル?」
顔を上に向けたかと思うと、セシルは片手で顔を覆い、ため息なのか鳴き声なのかよくわからない声を出していた。
ちょっと、怖いんだけど、と思っていると、ペチンと俺の頬が叩かれる。
「いたっ……ちょっと、セシル!」
「ニルが」
「俺が何? もう、叩かないでよ。子供じゃないんだから」
悪い、と謝罪はもらったが、再度手が飛んできそうだったので、俺は思わずセシルの手を掴んだ。
セシルはハッとしたように俺を見たが、俺は怒っていないことだけ伝えてセシルの手を優しく掴みなおす。
昔、セシルは何かと俺のこと叩いてきて大変だったなあということを思い出したのだ。あの時は、何で叩かれたか理由が分からなかったが、今になって少しだけわかるような気がした。
暴力を振るいたいわけじゃないんだけど、感情がままならなくてそのまま手が出ちゃうって感じだろう。俺限定だけど、毎度叩かれるのはちょっと、とは思う。俺のせい、なのか?
「かわいい、お前は本当に昔から、かわいい」
「何真面目に言ってんだよ! もう、次! 次のお店行こう。ありがとうございました!」
人の往来もあるし、買わないのにずっと店の前にいるのは迷惑だろう、と今度は俺がセシルの手を引いて歩く。セシルは俺に引っ張られるがままになっていたが、後ろで時々フッとか、ははっとか、楽しそうな声が聞こえてくるので落ち着かない。普段は引っ張るほうだから、引っ張られるのが単純に嬉しいのか、デートしているこの瞬間が楽しいのかわからないが、幸せオーラにあてられちょっと恥ずかしくなってくる。
それから、俺たちはフルーツの串刺しを買ってシェアしあい、セシルには俺からタイピンを送らせてもらった。
一日中いられると思ったが、俺たちがそこまで買い物が長くないことが判明し、歩くのも早いことも相まって、一通りデートプランにあったことは成し遂げてしまった。デートってこんなものなのか、と思いつつも、しっかりと一秒一秒、彼と一緒にいた思い出というのは刻まれていって、満足感はあった。幸せで満たされて、二周でも、三周でもバザールを見に行きたくなる。
帝都の噴水の近くでは吹奏楽団が演奏をしていて、俺たちはそれを少し離れたところから見ることにした。
「今度、演劇とか見に行く? チケット取れたらだけど」
「取れるだろう。俺が何としてでも用意する。ニルからのデートのお誘いだろ?」
「えっ、あ、いや。そう、なのかな……セシルと一緒に見に行きたいなて思っただけで、そっか、でぇと……」
意識していないわけじゃないが、デートと名前を付けるより先に、セシルとどこかに行きたい、一緒にいたいという思いがきてしまう。恋人になったのだが、元から大切な人で大好きな人で、さらにもっと好きになったみたいな感じだから。恋人という自覚はあれど、それに頼らず、ただ純粋に好きだと。
セシルはそんな俺を見て、嬉しそうに口角を上げていた。
「何でも俺は構わないが。ニルと一緒にいられるなら、俺も嬉しい」
「セシル……ごめん、いや、ありがとう。俺も同じ気持ち」
ごめん、と言いかけて言い直す。きっと、ありがとうって言ってくれるほうがセシルは喜ぶから。案の定、セシルはさらに顔をほころばせ、俺の頬をするりと撫でた。本当に俺に触れることも大好きなんだから、と俺はセシルを受け入れる。こうやって見つめあうのも好きだ。こっぱずかしいけど、見つめられるのは悪くないと思えるから。俺にだけ集中している。そんな優越感に浸れるから。
夜色の瞳は、俺を見つめうっとりと蕩けている。恥ずかしくなって俺はちょっと視線を外してしまうが、好きだ、とまっすぐ伝えられているようで、心の中が熱く燃える。
そのときちょうど、吹奏楽団の演奏が終わったようで、あたりは拍手に包まれる。
「あ、聞きそびれちゃった」
「そうだな。もう一曲聞いていくか?」
「うーん、どうしよう。他にもいろいろ回りたいし。でも、セシルが聞きたいっていうなら、俺はそれでもいいけど」
「ニルはどうしたい?」
「え?」
俺は、質問に答えたつもりだったが、どうやらこれは返答じゃないらしかった。
質問をさらにされ、俺は困惑気味に顔を上げる。
「俺のことを考えてくれるのは嬉しいが、ニルがしたいことを優先したい。お前はもっと欲深くなってもいい」
「十分欲深いと思うけど。俺だって、セシルがやりたいことをするってことが、幸せだし、それが俺のしたい、ことだと思うけど」
どうなんだろうか。俺がセシルとしたいこと。
あまり考えたことがなかった。セシルと一緒にいるだけでいいし、セシルが楽しんでいる顔を見るのが好きだ。でも、そう思うと、俺の欲は? 俺は何を欲しいんだろうかと、自分の欲の薄さにぶち当たる。まあ、それでもいいんだろうけど、言われてみると、立ち止まってしまうというか。
最近は、セシルをもっと独占したいっていう欲は出てきているが、他には何かないのだろうか。
俺は悩んだが、答えが出ずに「とりあえず、歩きたい」とだけ伝える。セシルは、小さくうなずいて、また俺の手を優しく握ってくれた。剣を握っている堅い手が、それでもきれいな形の指が俺の指に絡まる。
俺は今のままでも十分と思うのに、でも、何か足りない気がするのだ。
(俺の、欲しいもの……か)
ずっと与えられてきた気がした。だから、欲しいと願ったものはこれまでなかったのかもしれない。両親にも大切に育ててもらって、それで、セシルに大切にされて。これ以上何を望めばいいのだろうか。
欲しいものは与えられてきた。俺はそれだけで満足していた。元から、欲が薄いほうなのかもしれない。
デート中にこんなことを考えるのも嫌だけど、恵まれてきたというのは彼の言う通りだ。
(リューゲ……)
与えられなかったもののこと、そして、俺が抱くべき欲を今一度見直さなければなと、俺は目の前で揺れる銀色を追って歩くのだった。
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