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第2部2章 フラグが次々立つ野外研修

10 ささやかな思い出の日に

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 二泊三日の研修も残すところあと一日になった。

 俺たちは、事情を担当教師に説明し、二日目の課題は免除となった。これは言い訳なんじゃないかと俺は、ちょっと胸がかゆかったが、緊急事態だったため、課題どうこうではないと免除を受け入れた。アイネたちももちろん。
 そして、一応圏外に強力な魔物がいたことも伝えた。アルカンシエル王国の、とは伝えなかったが、今後同じ森で研修を行う際の下調べをもっと入念にすることだろう。そこで、発覚したら仕方がないというか。


「ダンスは苦手なんですよね……」
「えっ、意外。アルチュールって、王子さまって感じがするからダンスは得意な方だと思ってた。お、俺も苦手だけど。セシルはなんでもそつなくこなすけど、俺のダンスは剣舞って言われたし」
「確かにニーくんはそんな感じします」
「ええ……何で。酷い」


 二日目の最後は、今回の研修で仲良くなった人たちとさらに親睦を深めようとのことで、キャンプファイヤーが予定されていた。それは、予定通り行われることになったのだが、如何せん男子が多い。
 野外研修は必須科目ではないので、他の単位を入れられるし、そっちの方が楽だという人は多いだろう。まあ、二泊三日行くだけで、通常の単位と同じくらいもらえるからコスパはいいが、野宿が嫌だという人も多い。元は貴族だし、そういう文化がないというのもあるだろう。

 それに、二泊三日も外で動くということで、魔法科や、商業科も極端に少なく、女子に関してはさらに限りなくいないといっていい。だから、ここに参加する女子は基本的にルームメイトであろうがなかろうが、女子の班というふうにくまされるし、貴族令嬢も多いことから、男子とは離れた場所でキャンプを行う。もちろん、女性教員と一緒に。
 まあ、そんなこんなで、男子が多い中、女子がいれば、いつもはそこまで興味がない令嬢にも興味がわくわけで。みんなキャンプファイヤーのダンスは女子と踊りたいみたいだった。俺は、どっちでもいいけど。

 俺は、実は人見知りだし、知っている人がいいな……なんて心の中では思っている。

 中央のやぐらに火がともされ、もう少しでダンスが始まる。
 俺は、アルチュールの隣で、ダンスが億劫だという話をしていた。ちなみに、セシルとゼラフは先ほどのことでもめているらしい。結局文句を言いに行ったのかと思うと同時に、他のことも話すような何とも言えない雰囲気を感じ、ついていきたいところだったが見失ってしまった。セシルとゼラフがいったい何を話すというのだろうか。
 気になったが、首を突っ込んで怒られるのもあれなので、後から話してもらえるなら聞こうと諦めた。
 アルチュールは、ゼラフ以外に話す人がいないのか、俺の隣にいる。まあ、彼も彼で異国の王子さまで留学生だから、皆話しかけづらいのだろう。


「アルチュール、さっきの話なんだけど」
「ああ、魔物の話ですよね。セッシーに共有してくれたんですよね」
「……ごめん、いわない方がよかった?」
「いえ。どのみち言わなければならない話でしたから。早めに把握してくれると助かります。それに、セッシーは知っておくべきですし、その権利があると思います」
「権利ね……アルチュールも、その、大変だね。俺がこんなこと言ってもいいか分からないけど」


 王太子であり、期待される立場。しかし、アルチュールの国は二つに分裂しようとしている。まだ、反乱分子は少ないとはいえ、海外との交流を嫌がる人間はいるだろう。異国の文化が入ってくるのが嫌だという人は少なくはない。自国の文化がけがされると嫌悪感を抱いている人もいるだろう。伝統を重んじることも大事だが、受け入れることも大事だと思っている。
 ただ、今問題なのはそれだけではない。


「海域の問題、かな。アルカンシエル王国ともめるなら」
「そうですね。やはり、そこは大きな問題だと思います」


 近年突如、アルカンシエル王国とサテリート帝国の海域の境に島が出来た。島といっても小島で、人が住めるような場所ではない。無人島と言える場所だ。だが、そこで取れる実や、そこになっている草木がサテリート帝国で栽培されているものと合致したため、サテリート帝国は海域を見直すようにと要求している。
 アルカンシエル王国はもともと海域が広い海の国とも言われていたため、海域が狭くなるのも、海が他国に独占されるのも嫌っていた。だから、もめているのだ。


(アルチュールの青って海の青だもんな。すごく、綺麗で……)


 彼の髪の色も、瞳の色も海をほうふつとさせる青だ。俺とセシルの空の瞳とはまた違う、広大な海原をほうふつとさせる青色をしている。アルチュールにとっても、海は大切なものなのだろう。出会ったときに、俺がその青を褒めたとき、嬉しそうにしていたことからそううかがえる。


「まだ、僕は外交に大きくかかわれませんがいずれは。穏便に解決したいですが、他にも問題が多いですし。何より、自分が王になった代で戦争が……なんてことになったら、国民に顔向けできませんから」
「そう、だね。セシルもそうだと思う……」


 ここ数十年の間に大きな戦争はないからこそ、これからも穏便に、と互いの顔色を窺っている。それが、臆病だとか、自国の貴族から不満の声が上がると。サテリート帝国はその色が薄いが、アルカンシエル王国は違うらしい。
 それぞれの国でその国ならではの問題を抱えているからこそ、解決に向けて議論が進められ、でも進まないと。
 とにかく、平和であってほしいし、続いてほしい。それは、アルチュールと同意見だ。


「ニル、戻ったぞ」
「セシル。戻ってこないかと思って心配した」


 声をかけられ顔を上げれば、その夜色と目があった。暗闇でも、そこに夜空が広がっていて、見惚れてしまう。この自然の中でも、満天の星空の下にいても、セシルの瞳は曇らないし、永久に輝いている。本物の夜空よりもきれいだ。


「セッシーおかえりなさい。お話はどうでした?」
「ああ、まずまずだな。アルチュール、俺はお前とも話したいと思っている。研修が終わったら付き合ってくれるか?」
「もちろんです。僕も、セッシーと話したいと思っていたところですし」


 互いに微笑んで握手を交わす。この二人のように外交も行けばいいのだが、国際交流となるとまた違うんだよな、と気が遠くなる。
 というか、セシルと話していたはずのゼラフの姿が見えないが、どこに行ったのだろうか。セシルに聞くと、知らないとはぐらかされそうなので、俺は聞かないことにし、ダンスが始まるという声に二人の手を引いて輪の中に入る。
 ダンスの音楽が流れ始めれば、輪も動き始める。
 本当は、ダンスなんて嫌だけど仕方ない。
 輪の中に入れば、一瞬のうちにもみくちゃにされて、すぐにダンスが始まった。知っている人がいいな、と思ったが、セシルは遠くへ流されてしまったみたいだ。それよく護衛が務まるなと言われたら、ぐうの音でも出ないけど。


「踊ってくれますか、氷の君」
「……っ、アルチュール」
「ファーストダンスが、ニーくんなんて、僕は今日ついてますね」


 差し出された手の主を見れば知り合いだった。俺に微笑んだ彼は、青く美しい瞳を俺に向けている。赤い炎に照らされた青色は、混ざり合うことなく、その青を主張していた。
 ダンスはすでに始まっているし、ここで立ち往生もなんだ。俺は、アルチュールの手を取った。知り合いでよかったと思うと同時に、俺が躍るパートが、女性パートであることに気づくのにはそこまで時間がかからなかった。リードされている。


「慣れてるじゃん、アルチュール。やっぱり、王子様だね」
「それをいうなら、セッシーもでしょ? ニーくんは、僕のことをたびたび王子様っていいますけど、何でです?」
「いや、王子様だから……笑わない?」
「笑いません、理由を教えてください。ニーくんの口から」


 彼は俺の腰に手を添えさらに、俺をリードし、顔を近づける。顔で言えば、アルチュールは好みなんだよなあ、とぼんやり思いながら、俺は頬を少しだけ赤く染め、目線をそらすように言う。


「だって、アルチュールは絵本に出てくる王子様みたいだから。かっこいい……というか。なんかそのイメージが強くて」


 女児向けの絵本を読んだことがある。そこに出てきた王子様は、紳士的で優しくて、敬語で、笑顔がかっこよくて。それが、アルチュールそっくりだったから。何でそんな絵本を読んだのかわからない。騎士道物語のほうが絶対に俺にあっていただろうに。幼いころ手にした絵本は、そんな夢物語の絵本だった。
 アルチュールはそれを聞いて、目を丸くしていたが、うっとりするようにまた微笑む。ふわりと優しい空気が流れるように。彼の周りだけ、暖かな光が飛んでいるようだ。


「そうだったんですね。ニーくんは、本当にかわいいところがあるといいますか。かわいいです」
「もう……俺はかわいくないんだけど」


 そんなことを言っているうちに、ダンスの相手は次の人へと変わる。アルチュールは俺の手から離れる際、名残惜しそうにきゅっと握ってからその細く美しい指を離していく。お辞儀も、最後の最後まで美しくて、キレイだ。ほれぼれするほどに。
 いつまで何人続くんだろうかと、俺は次の相手のもとへ行く。といっても、ローテンションというか、順番はそこまで飛ばない。


「俺と踊ってくれますか、騎士様」
「……君は似合わないと思うけど、そういうの。ね、ゼラフ」
「ハッ、あいつには惚けてたくせに、俺にはそんなのなしかよ」
「君に似合わないといっただけ。踊らないとは言ってないし、ゼラフは、ゼラフらしいほうがいい」


 知り合いばかりが回ってくる。というか、わざとそういう配置だったんじゃないかと思うほど用意周到というか。
 俺に手を差し伸べたゼラフの手を、俺は少しの間見つめてからとった。まだ大丈夫とは言わないが、彼の手を掴んだ瞬間魔力が流れ込んでくる。先ほどたっぷりゼラフの魔力を体内に流されたため、彼の魔力を体が覚えている。


「相性はいいと思わねえか、俺たち」
「そうだね。まあ、魔力は」
「大事なことだろうが。まあ、その様子を見れば、さっきよりかは安心できるが」
「……気にしてくれてたんだ。その、ゼラフありがとね」


 言葉を遮りたかったわけではないが、このダンスもそこまで長くない。セシルがいない状況で感謝を伝えなければ、きっと邪魔が入ると、俺は先ほどの感謝を口にする。
 ゼラフは当然のことをしたまで、と笑っていたが、あんな緊急事態にサッと動ける人間は多くないだろう。そこは、ゼラフのすごいところだと何度も思う。実戦を積んでいるような、そんな気さえするが、ゼラフの二年上の余裕というやつもあるのだろう。
 本当に、邪な気持ちも何もなく、俺は感謝している。それが、いまいち伝わっていないのはさみしいところだが。


「ゼラフには二回も助けられちゃってるからね。何か返したいとは思ってるんだけど」
「ふーん、じゃあ、魔力供給じゃねえキスってのはどうだ」
「セシルに怒られる」


 てか、単純に俺が嫌だ。

 にやにやとして言ってくるところが、またむかつくというか。どうせ、いいなんていわれないのをわかっていて言っているところも、嫌いだなと思った。
 俺のことを好きなのかからかいたいのかわからない。だから、俺も安易に飛びつけないというか。
 俺が思っていることが、もしかしたら不正解の可能性だってあるわけだし。


(というか、ゼラフもダンス上手だな……)


 セシルよりもゼラフは高いし、足が長い。アルチュールはセシルと同じくらいか、少し低いくらいで、その下が俺。セシルの隣にばかりいたからそこまで身長差を感じなかったが、こうしてアルチュールやゼラフと関わってくると俺が一番背が低いことに気づかされる。もう、伸びないと思うから悲しい。


「半分だけ冗談な。いつでも、キスは歓迎するぜ。ニルのキスならな」
「なんで、ゼラフも俺にそんな……」
「んだよ、途中で止めやがって」
「いや。俺の勘違いだったら嫌だし。これからも、よき同級生として仲良くしてくれると嬉しい。本当に今日はありがとう、忘れない。ゼラフ」


 スッと目を向けてやれば、珍しく、そのローズクォーツの瞳が揺れていた。まるで、初めて何かをもらったときのようなきらめきの目に、俺は首を傾げそうになる。だが、次にと押し出されるようにして輪は回っていく。
 ゼラフでもあんな顔するんだと、俺は不思議になりながらも、最後であろうダンスの相手のほうを見る。


「よかった。あの二人と踊って、セシルとは踊れなかったらって、ちょっと思っちゃった」
「俺も、俺が最後か、みたいな顔をされなくて、よかったと思ってる。ニル」
「そんな顔するわけないじゃん。むしろ、セシルと踊りたかったよ。あの二人はリードしてくれたけど、セシルはどうかな?」
「知っているだろ。ニルよりはうまい」
「俺と比べないで。じゃあ、全部委ねるよ?」


 半分こちらが冗談で言ってやれば「全て委ねろ」なんて真剣な目で言われてしまったので、俺は心臓が飛び出しそうになった。
 アルチュールは王道の王子様だけど、セシルも変わらない王子様だと思う。
 彼の手から伝わってくる温度に、俺は何度安堵を覚えればいいのだろうか。安心と、平穏と。彼の手を握るだけで、心が軽くなる気がする。
 セシルは、なんでもできて、俺にできないことも簡単にできてしまう。俺の憧れ。これ以上遠くに行ってほしくないけど、どうだろうか。
 ダンスだって苦手だって言っていたくせに、そつなくこなすんだから頭が上がらない。何をやらせても、平均以上はできて、それでいて様になっていて。
 俺の恋人様は本当に何でもできる。ちょっと嫉妬深いけど、それを除けばスパダリってやつか。


「何か心配事か?」
「ううん、セシルが完璧すぎてちょっと嫉妬。最高に完璧な恋人を持ったなって話」
「そうか。完璧、なのだろうか」
「完璧じゃ、ないか。セシルは」


 自分で完璧と口にして、思ってもいたが、セシルがそういうなら違うだろうし、彼は完璧主義というタイプでもない。押し付けはいけないかもしれない。
 まあ、俺にとっては今のままでも完璧だし、さらに完璧になるならそれでもいいと思っている。あまり離れないでほしいとは思うけど、俺に合わせなくてもいい。


「それで? 野外研修は楽しかった? セシル」
「ああ。アクシデントはあったがそれなりにはな。いい思い出になると思う」
「そっか、それならよかった」


 セシルが楽しみにしていたことだったから、楽しめればいいなと思っていたけど、本人は十分満足そうだし、俺もその顔を見てほっとした。
 セシルにリードされながら、俺はふと空を見上げる。空には満天の星が輝いており、時々スッと一直線に白い何かが走る。青と、紫と、ピンクと……言葉では言い表せないほど広大な空が広がっている。それは、そう、セシルの瞳みたいに。


(やっぱり好きだなあ、俺は)


 この夜空も、この日常も。セシルといるこの時間が。
 俺は、この野外研修を忘れることはないだろう。心に刻みつけ、俺は最後、セシルとダンスを踊り切った。


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