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第13章  地下の洞窟

139  地下の洞窟Ⅴ

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「それにしてもようやくここにたどり着いて、それを止める手段が見つからないか。さすが、魔法と錬金術の両方を会得した人物だ。天才の天才を通り越してやがる」


 デミトロフは、褒めたたえ落胆する。


 ハウロックもまた、天井を見上げたまま、そのまま床で大の字に寝る。


「デミトロフ、もしかすると、その地下の祭殿がこのレシピの隠し味になるんじゃないのか?」


「ああ……。俺もそう思った」


 デミトロフが小さく頷く。


「俺達の解読は大体八割は終わっているが、最後のこれがどうしても解き明かせない。お前がそういうようにエミリーが言っていた祭壇に行けば何かわかるのは確かだろうな」


「今から言ってみるか?」


「そうだな。時間もない、行くしかないだろう」


 デミトロフはハウロックの案に乗った。


「資料はここにおいて、早く移動しよう。誰かに見つかれば、元も子もない」


 デミトロフは立ち上がると、しわくちゃになった服をある程度整え、上からフードをかぶる。


 ハウロックも同じように上からフードをかぶり、二人は部屋を後にした。
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