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第5章 剣の魔導士とそこにあるもの
067 剣の魔導士とそこにあるものⅪ
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「それじゃあ、三久さんに俺から女性用の軍服を差し上げます! どうぞ受け取ってください」
総司は裕也達と同じように装備ボックスから女性用の軍服を取り出して、それを三久に渡す。
受け取った三久は、マリエスト国の軍服を広げて、実際にサイズを確認する。長袖の黒の軍服に長めのスカート、実際に自分の目で見ると、何故か違和感が芽生える。
上下の軍服がどこからどう見ても自分のサイズにぴったりするほど恐ろしいのだ。総司に自分のスリーサイズや身長、体重などを一度も教えたこともないのにそれがすべてマッチングしているのが不思議でならない。
三久は、自分の貰った服を見終えると、掃除を見る。
総司は、どうだと言わんばかりに自慢げに堂々と立っている。
他の二人もそれを見て、少し引いてしまう程だ。
「少し怖い……」
と、二葉が言葉を漏らす。
「あ、あの……。総司さん、この服はどうやって作ったのですか? どう見ても私の服のサイズやスカートがピッタリなんですが……」
三久が恐る恐る尋ねる。
「そうだな、簡単に言えば男の感だ。女性に対して服をプレゼントする時はそれに似合うものを差し出すのが礼儀だからな。それに他にも色々と用意してあるからいつでも行ってくれ。三人の服をすぐに用意しますから!」
総司は決め顔でさらっと言う。
――――ええ! この人、なんだか怖すぎます。
――――三久、ここは耐えるのよ! 変だけど悪意はないと思うから!
――――右に同じ……。
――――二人とも酷すぎます! 分かってはいましたけど、どうにかしてください!
――――……。
――――……。
一花と二葉は、三久と目を合わせようとしない。
――――二人ともぉおおおおおおおお!
三久は涙目になりながら心の中で叫ぶ。
しかし、これを着なければ潜入することができない。
息を呑み、総司を部屋の外に追い出した後、仕方なく着替え始めた。
「はぁ……なんで私がこんな目に……」
と、三久は嫌々スカートを脱ぎ、軍の黒の長スカートに履き替え始める。
「まぁ、あいつは女性に対してはすごく優しい所はあるけど少し変なところがあるわよね。本当はいい奴なんだけど、残念だわ」
総司は裕也達と同じように装備ボックスから女性用の軍服を取り出して、それを三久に渡す。
受け取った三久は、マリエスト国の軍服を広げて、実際にサイズを確認する。長袖の黒の軍服に長めのスカート、実際に自分の目で見ると、何故か違和感が芽生える。
上下の軍服がどこからどう見ても自分のサイズにぴったりするほど恐ろしいのだ。総司に自分のスリーサイズや身長、体重などを一度も教えたこともないのにそれがすべてマッチングしているのが不思議でならない。
三久は、自分の貰った服を見終えると、掃除を見る。
総司は、どうだと言わんばかりに自慢げに堂々と立っている。
他の二人もそれを見て、少し引いてしまう程だ。
「少し怖い……」
と、二葉が言葉を漏らす。
「あ、あの……。総司さん、この服はどうやって作ったのですか? どう見ても私の服のサイズやスカートがピッタリなんですが……」
三久が恐る恐る尋ねる。
「そうだな、簡単に言えば男の感だ。女性に対して服をプレゼントする時はそれに似合うものを差し出すのが礼儀だからな。それに他にも色々と用意してあるからいつでも行ってくれ。三人の服をすぐに用意しますから!」
総司は決め顔でさらっと言う。
――――ええ! この人、なんだか怖すぎます。
――――三久、ここは耐えるのよ! 変だけど悪意はないと思うから!
――――右に同じ……。
――――二人とも酷すぎます! 分かってはいましたけど、どうにかしてください!
――――……。
――――……。
一花と二葉は、三久と目を合わせようとしない。
――――二人ともぉおおおおおおおお!
三久は涙目になりながら心の中で叫ぶ。
しかし、これを着なければ潜入することができない。
息を呑み、総司を部屋の外に追い出した後、仕方なく着替え始めた。
「はぁ……なんで私がこんな目に……」
と、三久は嫌々スカートを脱ぎ、軍の黒の長スカートに履き替え始める。
「まぁ、あいつは女性に対してはすごく優しい所はあるけど少し変なところがあるわよね。本当はいい奴なんだけど、残念だわ」
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