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第3章 失われた魔法と無力の魔導師
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「……まぁ、そうなるな。お前が誰からに殺された所から」
宗司の視線がさらに鋭くなる。和哉は頭を抱えてあの時の事を見ていたのかと溜息をついた。
「ああ、なんでお前がそんなのを知っているんだよ。忘れろ! あれは幻覚だ。ただのお前の妄想だ。」
「そんなわけないだろ! てめぇーが訳の分からねぇ氷を体内から出していたことぐらい知っているんだよ‼」
「本当に見ていたんだな。分かった。全部話してやるよ……」
和哉は、今日まであったことを全て宗司に話した。彼女が魔導師であり、自分が一度死にかけたこと、そして、自分が魔導師を使えることを————
————何がどうなっているんだよ。こいつが魔法使いだと? 分からねぇ……。
だが、
「つまり、お前は今、普通の人間ではなくなったということになるんだな」
「ああ、そして、白雪真彩もまた、俺と同じ魔導師だ」
宗司の視線がさらに鋭くなる。和哉は頭を抱えてあの時の事を見ていたのかと溜息をついた。
「ああ、なんでお前がそんなのを知っているんだよ。忘れろ! あれは幻覚だ。ただのお前の妄想だ。」
「そんなわけないだろ! てめぇーが訳の分からねぇ氷を体内から出していたことぐらい知っているんだよ‼」
「本当に見ていたんだな。分かった。全部話してやるよ……」
和哉は、今日まであったことを全て宗司に話した。彼女が魔導師であり、自分が一度死にかけたこと、そして、自分が魔導師を使えることを————
————何がどうなっているんだよ。こいつが魔法使いだと? 分からねぇ……。
だが、
「つまり、お前は今、普通の人間ではなくなったということになるんだな」
「ああ、そして、白雪真彩もまた、俺と同じ魔導師だ」
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