ソードオブマジック 異世界無双の高校生

王国編

授業

称号の儀が終わり俺たちは普通の学校生活へ戻った。
「...であるからして魔法形態はこのように発達してゆき...」
クリアーノの声が教室へ響く。
俺と雪、そしてともはる以外は真剣に話を聞き手元の黒板に書き写している。
なぜ俺たちが授業を真面目に受けないかというと師匠に叩き込まれた範囲だからだ。
しかもクリアーノの説明は一生懸命なのだが非常にわかりにくい。
これでは効率が悪いな。
「..の形態を黒。答えてみろ。」
そう思っていたらいきなり当てられた。
他のクラスメイトは俺達が真面目に授業を受けていないことを知っているのか、ちらほら「とけるわけねぇよな。」
などと聞こえてくる。
ほう。俺の1年の成果をみせてやろう。
「具現化しているのは火の属性の為、水属性の魔法を使う。と考えている生徒が多いようだが。」
俺がそこまでいうと
「待って。続きあるの？火の魔法には水の魔法ではないの？」
そう言ってきたのはニルヴァーナという生徒だった。
なぜ知っているのかというとこの生徒は入学試験の魔力測定で
一位で入学したことで有名だったからだ。
まぁ転入試験で俺たち3人全員が抜いたけど。
質問には答えておこうかな。
「あぁ。火は水に弱いのは事実だが、それよりも簡単に消す方法がある。まぁ見とけ。」
俺はニルヴァーナにそう言った後、クリアーノに
「クリアーノさん。ちょっと魔法使いますね」
俺がそう言うと
「あぁ。お前らには特別措置が言い渡されてるからな！」
なんだよ。特別措置って。まぁいい。許可は取れた。
「いくぞ？見とけ。」
クラスメイト全員が俺に注目する。
「フレイム。」
俺が詠唱をして空中に火を起こす。
クラスメイト達が「詠唱短縮！？」とか言ってるけど無視だ。
「この火を消すにはこうすればいい。ウィンド」
次は風初級魔法のウィンドで火を囲み酸素を抜く。
すると火はどんどん消えてゆく。
「こうすれば水魔法を使うより短時間で消せるし周りを水浸しにすることもないな。」
他のクラスメイトは唖然とした表情だ。
そんな中ニルヴァーナが
「なんで火が消えたの..?」
そう言ったのだった。
あぁ。そうか。
原子とかしらねぇのか。
やっちまったな。