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王国編
転入試験 前編
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しばらく歩いて、『王の間』についた俺達は
一息ついてドアを叩き
「師匠...ただいま戻りまし」
た、と俺が言おうとしたら
「馬鹿弟子どもぉぉぉ!!!」
走って飛び膝蹴りしてきた師匠に阻止された。
「ぐはっ!!」
俺はその飛び膝蹴りによって壁まで吹っ飛んだ。
否、正確に言えば、壁ごと外に吹き飛ばされた。
相変わらずの化け物具合だ..と薄れゆく意識の中思っていると
同じように投げ飛ばされる雪とともはるが見えた。
生きてたらいいな。
そんな儚い願いを抱き、俺は意識を手放した。
「おい。起きろ。お前たち。」
そんな師匠の声で起こされた時にはもう、辺りは真っ暗だった。
「痛ぅ。身体が痛いいぃぃい!!!」
隣ではともはるが叫んでいる。
ざまぁ。
あっ雪は!?
「すーすー。」
まだ可愛い寝息を立てていた。
バシぃ!
まだ寝ていた雪を師匠が文字通りたたき起こした。
「痛い。ししょー。痛い。」
そんな雪に師匠が
「お前がこのパニックの元凶なのでな。少し強めにした。」
まぁ、仕方ないか。
「師匠、俺達への罰は済んだと思ってもよろしいでしょうか?」
そう俺が尋ねると師匠は
「まぁ罰なんて体裁上のものだした。私がグレンに怒られた腹いせに蹴っ飛ばしただけだから。」
とすごくいい笑顔で答えたのだった。
そんな事だろうと思ったよ!
そんな話をしていた時に王が来た。
「あははは。まさかオークキングをあんな短時間で討伐するとはな。成長したなお前達。」
まさかのお褒めのお言葉だが
訂正はしっかりしておこう。
「王、オークキングを倒したのは雪だけですよ?俺達はなにもしてません。」
王は大きく目を見開き、
「なんと!そこまで強うなったか!!ベル、例の件。正式にわしが認めるぞ!」
そう王は師匠に言った。
師匠は大きく口を開けて笑いだし
「だから言っただろう!こいつらは頑張ったと!」
そう王に言った後、師匠は俺達の方を向いて
「お前達!予定より早いが、あの学校の転入試験を受ける気はないか?」
そう言ったのだった。
一息ついてドアを叩き
「師匠...ただいま戻りまし」
た、と俺が言おうとしたら
「馬鹿弟子どもぉぉぉ!!!」
走って飛び膝蹴りしてきた師匠に阻止された。
「ぐはっ!!」
俺はその飛び膝蹴りによって壁まで吹っ飛んだ。
否、正確に言えば、壁ごと外に吹き飛ばされた。
相変わらずの化け物具合だ..と薄れゆく意識の中思っていると
同じように投げ飛ばされる雪とともはるが見えた。
生きてたらいいな。
そんな儚い願いを抱き、俺は意識を手放した。
「おい。起きろ。お前たち。」
そんな師匠の声で起こされた時にはもう、辺りは真っ暗だった。
「痛ぅ。身体が痛いいぃぃい!!!」
隣ではともはるが叫んでいる。
ざまぁ。
あっ雪は!?
「すーすー。」
まだ可愛い寝息を立てていた。
バシぃ!
まだ寝ていた雪を師匠が文字通りたたき起こした。
「痛い。ししょー。痛い。」
そんな雪に師匠が
「お前がこのパニックの元凶なのでな。少し強めにした。」
まぁ、仕方ないか。
「師匠、俺達への罰は済んだと思ってもよろしいでしょうか?」
そう俺が尋ねると師匠は
「まぁ罰なんて体裁上のものだした。私がグレンに怒られた腹いせに蹴っ飛ばしただけだから。」
とすごくいい笑顔で答えたのだった。
そんな事だろうと思ったよ!
そんな話をしていた時に王が来た。
「あははは。まさかオークキングをあんな短時間で討伐するとはな。成長したなお前達。」
まさかのお褒めのお言葉だが
訂正はしっかりしておこう。
「王、オークキングを倒したのは雪だけですよ?俺達はなにもしてません。」
王は大きく目を見開き、
「なんと!そこまで強うなったか!!ベル、例の件。正式にわしが認めるぞ!」
そう王は師匠に言った。
師匠は大きく口を開けて笑いだし
「だから言っただろう!こいつらは頑張ったと!」
そう王に言った後、師匠は俺達の方を向いて
「お前達!予定より早いが、あの学校の転入試験を受ける気はないか?」
そう言ったのだった。
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