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目覚め
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心地よいまどろみの中、小鳥のさえずりが耳に届く。
俺は夢の世界から呼び戻され、下腹部にじんわりと残る快感を意識した。
昨夜、白いミームと交わったあと、俺は精を出し切った満足感ですぐに眠りこけてしまった。
生まれてこの方、あんなに気持ちのいい経験をしたことはなかった。
まさに魂が震えるほどの快感だった。
奴は俺から解放されると服を直し、警戒してかマントをすっぽりとかぶると洞穴の隅に縮こまっていた。
時折、敵意の目を俺に向け通じない言葉をはいていたが、奴の実力を知った今、武器さえ与えなければ大したことは出来ないだろうと考え、奴の小刀や弓を抱えるようにしてそのまま眠りについたのだった。
眠りにつく直前、俺の吐き出した精が気になるのか、奴がしきりに下腹部を気にしていたことまでは覚えている。
俺は起き上がると、洞穴の中央に熾火となっていた焚火に追加の薪をくべ火を起こす。
炎の明かりが洞穴内を照らし出すと、白いミームの姿が昨日いた場所にそのままあった。
体を壁に寄りかからせ、警戒心もなく眠り込んでいる。
すぅすぅと寝息を立てる姿を見ていると、昨夜のこの上ない快感を思い出した。
奴は俺にされた仕打ちが何なのか分かっているのだろうか?
正直、俺にもよくはわかっていないが、まさに本能の赴くままに行動してしまった。
昨晩の俺は本当におかしくなっていた。
『ファームの証』を『ミームの壺』に入れるなど、聖なるファームの種族を冒涜する行為だ。村の住人が聞けば、俺はファームを汚したとして殴り殺されるかもしれない。
まさに、昨夜の様に人を惑わせる力がミームの壺にはあり、奴はその力を使って俺をあのような狂気の沙汰に導いたのではないか?
だが、白いミームは俺の肉棒に突き刺されると、苦しみに悶え必死にそれに耐えていた。
その姿は本当に苦しそうだった。
わざわざ俺を惑わせて、自分を苦しめるような事をするものだろうか?
眠るミームを見ながら自問自答していた。
昨夜の行為を正当化しようといろいろと理屈をならべているが、実は俺の本心はもうわかっていた。
それはとても単純なものだ。
もう一度白いミームとあれをしたい……。
俺の素直な気持ちだった。
背徳的な行為だという事は十分理解していても、白くて柔らかい奴の体の感触を忘れることができない。
白いミームの事を『美しい』と感じてしまった、自分の気持ちにまで嘘はつけなかった。
思わずため息がついてでた。
しかし、いずれにしても儀式のためにこいつは殺さなくてはならない……。
少し胸が痛むが、これもファームとミームの宿命なのだ。
奴を見ているとまたおかしな気持になってしまう。
そう思った俺は食料となる動物を狩りに行くことにした。
芋の団子はあくまでも携帯食料で非常食に近い。現地で食料を調達できる時はそうするのが当たり前だった。
幸いこの森は動物の色が濃い。洞穴の外を少しうろつけば苦もなく獲物を得ることができるだろう。
俺は眠るミームを残し、洞穴の外へ向かった。
俺は夢の世界から呼び戻され、下腹部にじんわりと残る快感を意識した。
昨夜、白いミームと交わったあと、俺は精を出し切った満足感ですぐに眠りこけてしまった。
生まれてこの方、あんなに気持ちのいい経験をしたことはなかった。
まさに魂が震えるほどの快感だった。
奴は俺から解放されると服を直し、警戒してかマントをすっぽりとかぶると洞穴の隅に縮こまっていた。
時折、敵意の目を俺に向け通じない言葉をはいていたが、奴の実力を知った今、武器さえ与えなければ大したことは出来ないだろうと考え、奴の小刀や弓を抱えるようにしてそのまま眠りについたのだった。
眠りにつく直前、俺の吐き出した精が気になるのか、奴がしきりに下腹部を気にしていたことまでは覚えている。
俺は起き上がると、洞穴の中央に熾火となっていた焚火に追加の薪をくべ火を起こす。
炎の明かりが洞穴内を照らし出すと、白いミームの姿が昨日いた場所にそのままあった。
体を壁に寄りかからせ、警戒心もなく眠り込んでいる。
すぅすぅと寝息を立てる姿を見ていると、昨夜のこの上ない快感を思い出した。
奴は俺にされた仕打ちが何なのか分かっているのだろうか?
正直、俺にもよくはわかっていないが、まさに本能の赴くままに行動してしまった。
昨晩の俺は本当におかしくなっていた。
『ファームの証』を『ミームの壺』に入れるなど、聖なるファームの種族を冒涜する行為だ。村の住人が聞けば、俺はファームを汚したとして殴り殺されるかもしれない。
まさに、昨夜の様に人を惑わせる力がミームの壺にはあり、奴はその力を使って俺をあのような狂気の沙汰に導いたのではないか?
だが、白いミームは俺の肉棒に突き刺されると、苦しみに悶え必死にそれに耐えていた。
その姿は本当に苦しそうだった。
わざわざ俺を惑わせて、自分を苦しめるような事をするものだろうか?
眠るミームを見ながら自問自答していた。
昨夜の行為を正当化しようといろいろと理屈をならべているが、実は俺の本心はもうわかっていた。
それはとても単純なものだ。
もう一度白いミームとあれをしたい……。
俺の素直な気持ちだった。
背徳的な行為だという事は十分理解していても、白くて柔らかい奴の体の感触を忘れることができない。
白いミームの事を『美しい』と感じてしまった、自分の気持ちにまで嘘はつけなかった。
思わずため息がついてでた。
しかし、いずれにしても儀式のためにこいつは殺さなくてはならない……。
少し胸が痛むが、これもファームとミームの宿命なのだ。
奴を見ているとまたおかしな気持になってしまう。
そう思った俺は食料となる動物を狩りに行くことにした。
芋の団子はあくまでも携帯食料で非常食に近い。現地で食料を調達できる時はそうするのが当たり前だった。
幸いこの森は動物の色が濃い。洞穴の外を少しうろつけば苦もなく獲物を得ることができるだろう。
俺は眠るミームを残し、洞穴の外へ向かった。
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