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第二部 絆ぐ伝説
第八話三章 憎んでいるのですか?
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結婚式の騒ぎがようやく収まった深夜――。
点を星空が覆い尽くし、柔らかい月の銀光が島を照らしだし、静かな風に誘われた穏やかな波が島の浜辺に打ちつける。森からは獣たちが気配を潜めてうごめく音と、フクロウの鳴き声。式場となった教会前には大量の酒とご馳走の残骸がはしたないほどに散乱し、酔いつぶれた男たちが酒と料理でパンパンになった腹をさらしながらいびきをかいて寝入っている。
森や、家屋の隠れ場所から姿を表したネズミたちが散らばった料理の残骸を食い荒らし、そのついでに寝転がっている男たちの腹もちょっぴりかじっていく。腹をかじられた男たちはカにでも食われたようにその場所を手で叩くとやはり、大きないびきをかいて眠りつづける。
ネズミたちはその手に追われるようにさっとその場所をはなれると再び、散乱した料理を食い荒らすべく戻っていく。空にはそんなネズミたちを獲物とするフクロウたちが、自らの豪華な晩餐会を開くべく月明かりに照らされながら音もなく舞っている。
そんななか、自由の国の仮の議会場である掘っ立て小屋に幾人かの人間が集まっていた。ロウワン、ビーブ、野伏、行者、メリッサ、セシリア、それに、式の主役であったトウナとプリンス。自由の国の主要人物とその仲間たちが集まり、今後のことについて話しあうためである。いまひとりの重要人物である〝ブレスト〟は、
「男との結婚を祝う気になんてなれない」
と、式のほんの最初だけお義理で出席したあと、『輝きは消えず』号に乗って哨戒活動に出てしまったのでこの場にはいない。
本来、〝ブレスト〟の乗船は自由の国の旗艦たる『砂漠の踊り子』号なのだが今回は、船員たちがみんな式に出席して飲んだくれていたので動かしようがなかった。哨戒活動に出ようと思えば、ひとりでも動くことのできる天命船『輝きは消えず』号を使うしかなかったのだ。
ともかく、掘っ立て小屋のなかには『未来を背負う』と覚悟を決めた若者たちが集まっていた。『外見だけ』なら一同のなかで三番目ぐらいに若い行者が頭を振りながら言った。頭が振られるたび、結いあげた髪に挿されたかんざしの飾りがシャラシャラと風雅な音を立てる。
「やれやれ。結婚式を挙げたばかりだというのに、いきなり政治の話とはね。粋ではないね」
行者のその言葉に、ロウワンは不満そうにうなずいた。
「まったくだよ。せっかく結婚したのにハネムーンにも行かないなんて」
ロウワンの言葉にトウナが尋ねた。
「『ハネムーン』って、なに?」
「結婚式のあとの旅行だよ! 新婚夫婦が旅行に出て、結婚を祝うんだ」
すると、トウナはキョトンとした表情で尋ね返した。
「お祝いの旅行? なんで、そんなことするの? 結婚したら一ヶ月間はハチミツ酒を飲んで精力をつけて、子作りに励むものでしょう」
あまりにもあけすけなトウナの言葉に、まだまだお子ちゃまなロウワンとセシリアは頬を赤くした。おとなであっても、研究一筋で色恋沙汰には縁のない堅物メリッサもまた、スッと頬に朱をさして目を閉ざしてうつむいている。
子作りの主役とも言うべきプリンスは、その黒い肌のおかげで色の変化には気付かれずにすんだが、その態度と表情から頬を熱くしていることはまちがいない。
トウナにしてみれば、ロウワンたちのそんな反応こそ理解できない。トウナをはじめ、タラの島の住人にとって『子作り』とは村の人口を維持していくために、住人それぞれが行わなくてはならない『義務』であり『仕事』である。
『義務』であり『仕事』を行うためになぜ、恥じらわなくてはならないのか。
タラの島の住人には誰ひとりとして理解できないだろう。そのあたりが生まれ育った慣習のちがいというもの。『文化の差』というものはやはり、大きいのだった。
「と、とにかく……」
これ以上、この話題がつづくことにいたたまれなくなったのだろう。子作りとなれば周囲からイジられずにはいられない新郎のプリンスが声をあげた。
「おれとしても、自分の国を作ろうとしているところだ、呑気に旅行になんて出ていられない」
「でも……」
と、ロウワンは不満そうに唇をとがらせた。
結婚式も盛大ならハネムーンも盛大、親類縁者や友人たちからたっぷりの餞別を受けとって各地をまわり、大量の土産物――と、できれば、新しい家族――をもって帰ってくる……というのが常識のゴンドワナに生まれたロウワンにしてみれば、大切な友人であるトウナとプリンスには同様の新婚生活を味わってほしかったのである。
「ロウワン。お前が気にしてくれることには感謝する。だが、おれはトウナと結婚できたというだけで充分なんだ。ハネムーンなんて必要ない」
プリンスは本人たちよりもまわりが赤面してしまうようなのろけを無自覚に口にした。まわりの人間たちが一斉に頬を赤く染めてうつむいたのを見て、ようやく自分の言ったことを自覚する。思わず、頬を熱くして縮こまるプリンスだった。
平然としていたのは、動物なだけに人間的な恥じらいなどもたないビーブぐらいなものである。
――そうそう。おれだって、コハと結婚したあとは子作り三昧で旅行なんて行かなかったしな。
そうのたまわり、夫婦生活の先輩としての貫禄を見せつけるビーブであった。
「と、とにかく、いまは国作りが最優先だ。自分のことにかまってなんていられない」
プリンスのその言葉はたしかに正論ではあったが、照れ隠しであることが見えみえだったのであまり説得力はない。
そのプリンスに声をかけたのは意外と言うべきか、自らも安心の国ラインの王となることを決意したセシリアだった。
「プリンス遊撃船団長」
と、セシリアはプリンスの目をまっすぐに見据え、自由の国の役職名でプリンスを呼んだ。
セシリアはもう、男装はしていない。一二歳の貴族令嬢という身分にふさわしい、華美ではないがさりげない高級感のあるドレスをまとっている。男に見せるために乱暴に刈りあげていた髪も、短いなりにきれいに整えている。再び伸ばすことにしたので数ヶ月もすれば、かつての豪華な黄金の長髪が蘇ることだろう。
そうしてドレスをまとい、お淑やかに座っていれば見た目も、立ち居振る舞いもやはり、一二歳の愛らしい貴族令嬢。どこからどう見ても男には見えない。そのセシリアを男と信じ込んでいたロウワンにしてみれば、
――なんでおれは、こんなかわいい子を男と思っていたんだ?
と、自分の朴念仁振りにあきれるばかりである。
ともあれ、その貴族令嬢セシリアはプリンスに向かって尋ねた。
「あなたはいま、ローラシアにおいて貴族狩りを行っていると聞いています。事実ですか?」
「事実だ」
プリンスは胸を張って堂々と答えた。いままでの恥じらいの表情などどこへやら、真剣そのものの真顔になっている。
ローラシア貴族の奴隷として鞭打たれる少年時代を送ってきたプリンスである。ローラシア貴族はすべて、憎むべき敵。さすがに、まだ一二歳の少女に対して敵意や憎悪をぶつけるようなことはなかったものの、セシリアもまた敵側のひとりにはちがいない。プリンスとしては、セシリア相手の心情は複雑だった。
とりあえず、この場においてはプリンスには、セシリアに対して指摘しておかなくてはならない点があった。
「しかし、『貴族狩り』などと言う犯罪めいた呼び方はやめてもらおう。罪に対する報いを与えるために、罪人を捕えているだけだ」
「罪に対する報い……。奴隷を鞭で殴ってきた奴隷主を捕え、かつて自分が奴隷として使ってきた人の奴隷にすることで自分の罪を自覚させる。そのためですか?」
「そうだ」
プリンスは揺らぐことのない岩のように答えた。
セシリアは自分の膝の上でギュッと、その小さな手を握りしめた。唇を噛みしめ、うつむいた。
『奴隷を鞭で殴ってきた』というなら、かの人の父である伯爵や、〝賢者〟との戦いで死んだふたりの兄、ルドヴィクスとアルバートも同じ。別に、本人たちが邪悪だからそうしていたわけではなく『それが常識だったから』していただけだが、だからと言って鞭打たれた側が忘れられるわけがない。
――もし、ルドヴィクス兄さまとアルバート兄さまが生きていたらやっぱり、プリンス遊撃船団長に捕えられ、奴隷にされていた……。
それは、セシリアにとってとうてい耐えられないことだった。そして――。
ふたりの兄を合わせたよりもずっと多くの回数、奴隷たちを鞭で殴ってきた父はいまも健在なのだ。
――父の身は、兄さまたちの名誉はわたしが守らなくては。
その思いが一二歳の少女を戦いに駆り立てた。プリンスの目をキッと見返し、尋ねた。
「プリンス遊撃船団長は……」
「プリンスでいい。いちいち長ったらしい役職名など言わなくていい」
「では、プリンスさま。プリンスさまは貴族を憎んでいるのですか?」
点を星空が覆い尽くし、柔らかい月の銀光が島を照らしだし、静かな風に誘われた穏やかな波が島の浜辺に打ちつける。森からは獣たちが気配を潜めてうごめく音と、フクロウの鳴き声。式場となった教会前には大量の酒とご馳走の残骸がはしたないほどに散乱し、酔いつぶれた男たちが酒と料理でパンパンになった腹をさらしながらいびきをかいて寝入っている。
森や、家屋の隠れ場所から姿を表したネズミたちが散らばった料理の残骸を食い荒らし、そのついでに寝転がっている男たちの腹もちょっぴりかじっていく。腹をかじられた男たちはカにでも食われたようにその場所を手で叩くとやはり、大きないびきをかいて眠りつづける。
ネズミたちはその手に追われるようにさっとその場所をはなれると再び、散乱した料理を食い荒らすべく戻っていく。空にはそんなネズミたちを獲物とするフクロウたちが、自らの豪華な晩餐会を開くべく月明かりに照らされながら音もなく舞っている。
そんななか、自由の国の仮の議会場である掘っ立て小屋に幾人かの人間が集まっていた。ロウワン、ビーブ、野伏、行者、メリッサ、セシリア、それに、式の主役であったトウナとプリンス。自由の国の主要人物とその仲間たちが集まり、今後のことについて話しあうためである。いまひとりの重要人物である〝ブレスト〟は、
「男との結婚を祝う気になんてなれない」
と、式のほんの最初だけお義理で出席したあと、『輝きは消えず』号に乗って哨戒活動に出てしまったのでこの場にはいない。
本来、〝ブレスト〟の乗船は自由の国の旗艦たる『砂漠の踊り子』号なのだが今回は、船員たちがみんな式に出席して飲んだくれていたので動かしようがなかった。哨戒活動に出ようと思えば、ひとりでも動くことのできる天命船『輝きは消えず』号を使うしかなかったのだ。
ともかく、掘っ立て小屋のなかには『未来を背負う』と覚悟を決めた若者たちが集まっていた。『外見だけ』なら一同のなかで三番目ぐらいに若い行者が頭を振りながら言った。頭が振られるたび、結いあげた髪に挿されたかんざしの飾りがシャラシャラと風雅な音を立てる。
「やれやれ。結婚式を挙げたばかりだというのに、いきなり政治の話とはね。粋ではないね」
行者のその言葉に、ロウワンは不満そうにうなずいた。
「まったくだよ。せっかく結婚したのにハネムーンにも行かないなんて」
ロウワンの言葉にトウナが尋ねた。
「『ハネムーン』って、なに?」
「結婚式のあとの旅行だよ! 新婚夫婦が旅行に出て、結婚を祝うんだ」
すると、トウナはキョトンとした表情で尋ね返した。
「お祝いの旅行? なんで、そんなことするの? 結婚したら一ヶ月間はハチミツ酒を飲んで精力をつけて、子作りに励むものでしょう」
あまりにもあけすけなトウナの言葉に、まだまだお子ちゃまなロウワンとセシリアは頬を赤くした。おとなであっても、研究一筋で色恋沙汰には縁のない堅物メリッサもまた、スッと頬に朱をさして目を閉ざしてうつむいている。
子作りの主役とも言うべきプリンスは、その黒い肌のおかげで色の変化には気付かれずにすんだが、その態度と表情から頬を熱くしていることはまちがいない。
トウナにしてみれば、ロウワンたちのそんな反応こそ理解できない。トウナをはじめ、タラの島の住人にとって『子作り』とは村の人口を維持していくために、住人それぞれが行わなくてはならない『義務』であり『仕事』である。
『義務』であり『仕事』を行うためになぜ、恥じらわなくてはならないのか。
タラの島の住人には誰ひとりとして理解できないだろう。そのあたりが生まれ育った慣習のちがいというもの。『文化の差』というものはやはり、大きいのだった。
「と、とにかく……」
これ以上、この話題がつづくことにいたたまれなくなったのだろう。子作りとなれば周囲からイジられずにはいられない新郎のプリンスが声をあげた。
「おれとしても、自分の国を作ろうとしているところだ、呑気に旅行になんて出ていられない」
「でも……」
と、ロウワンは不満そうに唇をとがらせた。
結婚式も盛大ならハネムーンも盛大、親類縁者や友人たちからたっぷりの餞別を受けとって各地をまわり、大量の土産物――と、できれば、新しい家族――をもって帰ってくる……というのが常識のゴンドワナに生まれたロウワンにしてみれば、大切な友人であるトウナとプリンスには同様の新婚生活を味わってほしかったのである。
「ロウワン。お前が気にしてくれることには感謝する。だが、おれはトウナと結婚できたというだけで充分なんだ。ハネムーンなんて必要ない」
プリンスは本人たちよりもまわりが赤面してしまうようなのろけを無自覚に口にした。まわりの人間たちが一斉に頬を赤く染めてうつむいたのを見て、ようやく自分の言ったことを自覚する。思わず、頬を熱くして縮こまるプリンスだった。
平然としていたのは、動物なだけに人間的な恥じらいなどもたないビーブぐらいなものである。
――そうそう。おれだって、コハと結婚したあとは子作り三昧で旅行なんて行かなかったしな。
そうのたまわり、夫婦生活の先輩としての貫禄を見せつけるビーブであった。
「と、とにかく、いまは国作りが最優先だ。自分のことにかまってなんていられない」
プリンスのその言葉はたしかに正論ではあったが、照れ隠しであることが見えみえだったのであまり説得力はない。
そのプリンスに声をかけたのは意外と言うべきか、自らも安心の国ラインの王となることを決意したセシリアだった。
「プリンス遊撃船団長」
と、セシリアはプリンスの目をまっすぐに見据え、自由の国の役職名でプリンスを呼んだ。
セシリアはもう、男装はしていない。一二歳の貴族令嬢という身分にふさわしい、華美ではないがさりげない高級感のあるドレスをまとっている。男に見せるために乱暴に刈りあげていた髪も、短いなりにきれいに整えている。再び伸ばすことにしたので数ヶ月もすれば、かつての豪華な黄金の長髪が蘇ることだろう。
そうしてドレスをまとい、お淑やかに座っていれば見た目も、立ち居振る舞いもやはり、一二歳の愛らしい貴族令嬢。どこからどう見ても男には見えない。そのセシリアを男と信じ込んでいたロウワンにしてみれば、
――なんでおれは、こんなかわいい子を男と思っていたんだ?
と、自分の朴念仁振りにあきれるばかりである。
ともあれ、その貴族令嬢セシリアはプリンスに向かって尋ねた。
「あなたはいま、ローラシアにおいて貴族狩りを行っていると聞いています。事実ですか?」
「事実だ」
プリンスは胸を張って堂々と答えた。いままでの恥じらいの表情などどこへやら、真剣そのものの真顔になっている。
ローラシア貴族の奴隷として鞭打たれる少年時代を送ってきたプリンスである。ローラシア貴族はすべて、憎むべき敵。さすがに、まだ一二歳の少女に対して敵意や憎悪をぶつけるようなことはなかったものの、セシリアもまた敵側のひとりにはちがいない。プリンスとしては、セシリア相手の心情は複雑だった。
とりあえず、この場においてはプリンスには、セシリアに対して指摘しておかなくてはならない点があった。
「しかし、『貴族狩り』などと言う犯罪めいた呼び方はやめてもらおう。罪に対する報いを与えるために、罪人を捕えているだけだ」
「罪に対する報い……。奴隷を鞭で殴ってきた奴隷主を捕え、かつて自分が奴隷として使ってきた人の奴隷にすることで自分の罪を自覚させる。そのためですか?」
「そうだ」
プリンスは揺らぐことのない岩のように答えた。
セシリアは自分の膝の上でギュッと、その小さな手を握りしめた。唇を噛みしめ、うつむいた。
『奴隷を鞭で殴ってきた』というなら、かの人の父である伯爵や、〝賢者〟との戦いで死んだふたりの兄、ルドヴィクスとアルバートも同じ。別に、本人たちが邪悪だからそうしていたわけではなく『それが常識だったから』していただけだが、だからと言って鞭打たれた側が忘れられるわけがない。
――もし、ルドヴィクス兄さまとアルバート兄さまが生きていたらやっぱり、プリンス遊撃船団長に捕えられ、奴隷にされていた……。
それは、セシリアにとってとうてい耐えられないことだった。そして――。
ふたりの兄を合わせたよりもずっと多くの回数、奴隷たちを鞭で殴ってきた父はいまも健在なのだ。
――父の身は、兄さまたちの名誉はわたしが守らなくては。
その思いが一二歳の少女を戦いに駆り立てた。プリンスの目をキッと見返し、尋ねた。
「プリンス遊撃船団長は……」
「プリンスでいい。いちいち長ったらしい役職名など言わなくていい」
「では、プリンスさま。プリンスさまは貴族を憎んでいるのですか?」
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