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第二部 絆ぐ伝説
第六話二一章 女が海賊になる理由
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サップは〝ブレスト〟の部屋を訪れた。
『乗り込んだ』と言った方が正しいだろう。眉を吊りあげ、唇を引き結んだ怒りの表情。右手は腰に吊されたカトラスの柄をしっかりと握りしめている。
敵地に乗り込む。
そう表現するのがぴったくりくる姿だった。〝ブレスト〟の部屋に向かうサップの姿を見た船員たちが、不穏な空気におののくほどに。
サップは三〇代半ば。体つきは決して大きくはない。大柄な荒くれ男たちのなかに混じれば埋もれてしまう。その程度の背丈と肉の幅しかない。たとえば、いまは亡きガレノアのような分厚い肉の塊と比べれば、ほんの薄っぺらい板のようにしか見えない。
くすんだ金髪を短く刈りあげ、その上から布を巻きつけている。体は大きくはないが海での暮らしに鍛えられているだけあって、さすがにガッシリしている。肌は南海の強烈な日差しと吹きつける潮風にさらされてなめし革のよう。洗いざらしのシャツとパンツを身につけ、『海賊御用達』の剣であるカトラスを腰に佩いている。
まさに、海の漢。
やや小柄な体をのぞけば、まずはそう言うにふさわしい外見の持ち主だった。
海賊になっておよそ一〇年。そろそろ『熟練者』と言ってもいい程度には年期を積んでいる。天性の操船の勘があり、船に乗り込むようになってからほどなくして、操舵手を任されるほどになった。そして、〝ブレスト〟がガレノアの跡を継いで自由の国の第二代提督になったとき、その手腕を見込まれて『砂漠の踊り子』号の船長として任命された。〝ブレスト〟からの信頼も篤く、このふたりは提督と船長としてきわめてうまくやっていた……はずだった。これまでのところは。
その関係に亀裂が入るかも知れない。いや、亀裂だけならまだいい。もしかしたら、取り返しの事態につながるかも知れない。
頭は誰かね、老いぼれ。
自由の国の軍隊となったいまも、その言葉と掟とは元海賊たちの心のなかに生きているのだ。
船員たちの不安とおののきのなか、サップは上官である〝ブレスト〟の部屋に乗り込んだ。怒りの形相のままに。その部下の訪れを〝ブレスト〟は冷ややかな沈黙をもって迎えた。
そんなふたりを、室内に設えられた止まり木の上からオウムの鸚鵡が見守っている。
「どういうつもりだ、〝ブレスト〟」
と、サップは上官のことを呼び捨てにした。これは別に今回に限ったことではない。軍隊とは言ってももとは海賊。上下関係など歯牙にもかけない無法者たちの集まり。それだけに、相手が誰であろうと役職名などではなく名前で呼びあうのが自由の国の軍隊の慣習となっている。もちろん、敬語など使うこともない。陸の掟には縛られない、むしろ、その逆を行くのが海の世界というものだった。
「なにが?」
と、〝ブレスト〟は部下の詰問に対して静かに答えた。感情というものを感じさせない声で。聞くものによっては『馬鹿にされている!』と、腹を立てたことだろう。
サップもそうだった。もともと吊りあげていた眉をさらに吊りあげると、両手で音高く〝ブレスト〟の前の卓を叩いた。
「とぼけるな! セシルのことだ。なんで、あんな子どもに、あそこまでつらく当たるんだ。新人いびりにしてもやり過ぎだぞ!」
「なにがおかしい? わたしが男を憎んでいることは知っているでしょう」
「とぼけるなと言うんだ! セシルは女だ。本人がなんと言おうと、まだほんの小さな女の子だ。そんなことは見ればわかる。お前だってわからないはずはないだろう」
「本人が男と名乗っているからには男。それだけのこと」
「クワアッー」
と、鸚鵡が一声、鳴いたのはさすがに、〝ブレスト〟の冷淡な態度をたしなめる必要を感じたからだろうか。
はあ、と、サップは溜め息をついた。それは〝ブレスト〟の態度に対するものというより、自分自身を落ち着かせるための仕種だった。
「……落ち着いて話をしようか」
「落ち着いていないのは、お前だけでしょう」
「お前がそうさせてるんだ!」
サップは一声、そう叫んだあともう一度、大きく息を吐いた。それから、静かな口調で語りかけた。
「いまさら言うまでもないがお前の部下は、おれも含めてその多くが男装の女だ。奴隷の立場から逃げてきたり、結婚相手の横暴に耐えきれなくなって逃げてきたり、意に沿わない結婚から逃れようとしたり……皆、それぞれの事情があって陸の世界から逃げ出し、海の世界にたどり着いた女たちだ。
おれだってもとは貴族の娘だった。セシルとそうかわらない歳の頃に金目当てで年寄りの商人のもとに、嫁に出されそうになった。それが嫌でいやで、家を逃げ出して……それでも、世間知らずの貴族の娘なんかがひとりでやっていけるほど世間は甘くない。騙され、売り払われて、ひどい目にさんざん遭って……それでようやく、海の世界にたどり着いた。よその国に売り払われるために船室に閉じ込められ、将来に絶望して心を殺して過ごしていた頃、その船を襲ったガレノアに助けられ、海賊になった。
そのとき、はじめてパンツをはいた。剣を手にした。生まれてはじめて、男と同じ服装をしたんだ。そのときのことはいまでもはっきり覚えている。男と同じ服を着て、男と同じように武器をもつ。体のなかからいままでに感じたことのない力があふれ出してきた。男と堂々と渡り合える。その喜びに正直、体が震えたもんさ。でも……」
サップは言葉をとぎらせた。悔しそうに唇を噛みしめた。眉間に皺をよせた表情に懊悩の色がにじんでいた。
そんなサップの肩に鸚鵡が飛び移り、慰めるためだろう。『クルル』と小さく鳴きながらサップの頬に頭をこすりつけた。
その仕種に落ち着いたのかサップは、鸚鵡の翼を優しくなでながら言った。
「……それは、決して自分で望んだことじゃない。おれだけじゃない。皆、そうだ。海の世界にたどり着き、男になって海賊になった女たちの誰ひとりとして、海賊なんかになりたくなかった。皆みんな、本当はまっとうな職について、まっとうな人生を送りたかったんだ。誰が好きこのんで、縛り首になるような人生なんて送りたがるもんか。
でも、女が男たちに支配されずに生きていくためには、陸の掟に縛られずに生きていくためには、それしかなかった。女であることをやめ、男になり、海賊という犯罪者になるしかなかったんだ!
それを誰よりも悔しがっていたのは、ガレノアじゃないか。
『おれはしょせん、負け犬さ。男と渡り合うためには男になるしかなかった。世間と渡りあうためには犯罪者になるしかなかった。世の中ってやつを一発、ぶん殴ってはやったがそれだけのことだ。なにひとつ、かえられなかった』
よくそう言っていたじゃないか。
そして、言っていた。
『これから生まれてくる娘っ子たちには、そんな人生を送ってほしくはねえ。女として、男と渡りあっていってほしい』
そして、やっと……やっと、ガレノアのそんな思いを実現できるようになったんじゃないか。おれたちはもう海賊じゃない。自由の国の軍人だ。自由の国に所属することでやっと、海賊なんていう犯罪者じゃない。まっとうな職業人になれたんだ。縛り首になるのじゃなく、仕事を引退して、恩給をもらってのんびり余生を過ごす……そんな人生を夢見られるようになったんだ。
そして……そして、なにより、もう女が女であることを捨て、男になる必要はなくなった。自由の国として、誰にも支配されず、縛られることなく生きたいと願う女たちを迎え入れ、女のまま自分の望む人生を生きられるようにする。それができる場所を提供する。それができるようになったんじゃないか。
そうとも。おれたち自身の手でそんな場所を、そんな世界を作れるようになった。ガレノアの願いがいまようやく、実現しようとしているんだ。そして、〝ブレスト〟。お前は誰よりもガレノアのその思いに共感していたはずだろう。お前の男に対する憎しみは、男に支配される女たちへの思いの裏返し。そのはずだろう。だからこそ、ガレノアはお前を自分の後継者に選んだ。だからこそ、おれたちも、おれたちよりも若く、年季も少ないお前を提督として認めた。そのお前がなんで、あんな年若い女の子を男に作り替えようとしているんだ。どうして、女のまま人生を送らせてやろうとしないんだ」
サップのその言葉に――。
〝ブレスト〟は静かな沈黙をもって答えていた。だが――。
鸚鵡が今度は〝ブレスト〟の肩に飛び移った。布に覆われた〝ブレスト〟の頬に頭をこすりつけた。その仕種は、
「語れ」
と、〝ブレスト〟に促しているように見えた。
「……力」
ポツリ、と、〝ブレスト〟は呟いた。
「えっ?」
「どんな生き方を選ぶにせよ、誰にも支配されずに生きようと思えば力がいる。そう。その力がなかったから、あの方は……」
「あの方?」
ほう、と、今度は〝ブレスト〟が溜め息をついた。サップのものとはちがう、哀しみを込めた小さな溜め息だった。
「もう、さがりなさい」
「……〝ブレスト〟」
「それから……」
「なんだ?」
「セシルを呼んで」
『乗り込んだ』と言った方が正しいだろう。眉を吊りあげ、唇を引き結んだ怒りの表情。右手は腰に吊されたカトラスの柄をしっかりと握りしめている。
敵地に乗り込む。
そう表現するのがぴったくりくる姿だった。〝ブレスト〟の部屋に向かうサップの姿を見た船員たちが、不穏な空気におののくほどに。
サップは三〇代半ば。体つきは決して大きくはない。大柄な荒くれ男たちのなかに混じれば埋もれてしまう。その程度の背丈と肉の幅しかない。たとえば、いまは亡きガレノアのような分厚い肉の塊と比べれば、ほんの薄っぺらい板のようにしか見えない。
くすんだ金髪を短く刈りあげ、その上から布を巻きつけている。体は大きくはないが海での暮らしに鍛えられているだけあって、さすがにガッシリしている。肌は南海の強烈な日差しと吹きつける潮風にさらされてなめし革のよう。洗いざらしのシャツとパンツを身につけ、『海賊御用達』の剣であるカトラスを腰に佩いている。
まさに、海の漢。
やや小柄な体をのぞけば、まずはそう言うにふさわしい外見の持ち主だった。
海賊になっておよそ一〇年。そろそろ『熟練者』と言ってもいい程度には年期を積んでいる。天性の操船の勘があり、船に乗り込むようになってからほどなくして、操舵手を任されるほどになった。そして、〝ブレスト〟がガレノアの跡を継いで自由の国の第二代提督になったとき、その手腕を見込まれて『砂漠の踊り子』号の船長として任命された。〝ブレスト〟からの信頼も篤く、このふたりは提督と船長としてきわめてうまくやっていた……はずだった。これまでのところは。
その関係に亀裂が入るかも知れない。いや、亀裂だけならまだいい。もしかしたら、取り返しの事態につながるかも知れない。
頭は誰かね、老いぼれ。
自由の国の軍隊となったいまも、その言葉と掟とは元海賊たちの心のなかに生きているのだ。
船員たちの不安とおののきのなか、サップは上官である〝ブレスト〟の部屋に乗り込んだ。怒りの形相のままに。その部下の訪れを〝ブレスト〟は冷ややかな沈黙をもって迎えた。
そんなふたりを、室内に設えられた止まり木の上からオウムの鸚鵡が見守っている。
「どういうつもりだ、〝ブレスト〟」
と、サップは上官のことを呼び捨てにした。これは別に今回に限ったことではない。軍隊とは言ってももとは海賊。上下関係など歯牙にもかけない無法者たちの集まり。それだけに、相手が誰であろうと役職名などではなく名前で呼びあうのが自由の国の軍隊の慣習となっている。もちろん、敬語など使うこともない。陸の掟には縛られない、むしろ、その逆を行くのが海の世界というものだった。
「なにが?」
と、〝ブレスト〟は部下の詰問に対して静かに答えた。感情というものを感じさせない声で。聞くものによっては『馬鹿にされている!』と、腹を立てたことだろう。
サップもそうだった。もともと吊りあげていた眉をさらに吊りあげると、両手で音高く〝ブレスト〟の前の卓を叩いた。
「とぼけるな! セシルのことだ。なんで、あんな子どもに、あそこまでつらく当たるんだ。新人いびりにしてもやり過ぎだぞ!」
「なにがおかしい? わたしが男を憎んでいることは知っているでしょう」
「とぼけるなと言うんだ! セシルは女だ。本人がなんと言おうと、まだほんの小さな女の子だ。そんなことは見ればわかる。お前だってわからないはずはないだろう」
「本人が男と名乗っているからには男。それだけのこと」
「クワアッー」
と、鸚鵡が一声、鳴いたのはさすがに、〝ブレスト〟の冷淡な態度をたしなめる必要を感じたからだろうか。
はあ、と、サップは溜め息をついた。それは〝ブレスト〟の態度に対するものというより、自分自身を落ち着かせるための仕種だった。
「……落ち着いて話をしようか」
「落ち着いていないのは、お前だけでしょう」
「お前がそうさせてるんだ!」
サップは一声、そう叫んだあともう一度、大きく息を吐いた。それから、静かな口調で語りかけた。
「いまさら言うまでもないがお前の部下は、おれも含めてその多くが男装の女だ。奴隷の立場から逃げてきたり、結婚相手の横暴に耐えきれなくなって逃げてきたり、意に沿わない結婚から逃れようとしたり……皆、それぞれの事情があって陸の世界から逃げ出し、海の世界にたどり着いた女たちだ。
おれだってもとは貴族の娘だった。セシルとそうかわらない歳の頃に金目当てで年寄りの商人のもとに、嫁に出されそうになった。それが嫌でいやで、家を逃げ出して……それでも、世間知らずの貴族の娘なんかがひとりでやっていけるほど世間は甘くない。騙され、売り払われて、ひどい目にさんざん遭って……それでようやく、海の世界にたどり着いた。よその国に売り払われるために船室に閉じ込められ、将来に絶望して心を殺して過ごしていた頃、その船を襲ったガレノアに助けられ、海賊になった。
そのとき、はじめてパンツをはいた。剣を手にした。生まれてはじめて、男と同じ服装をしたんだ。そのときのことはいまでもはっきり覚えている。男と同じ服を着て、男と同じように武器をもつ。体のなかからいままでに感じたことのない力があふれ出してきた。男と堂々と渡り合える。その喜びに正直、体が震えたもんさ。でも……」
サップは言葉をとぎらせた。悔しそうに唇を噛みしめた。眉間に皺をよせた表情に懊悩の色がにじんでいた。
そんなサップの肩に鸚鵡が飛び移り、慰めるためだろう。『クルル』と小さく鳴きながらサップの頬に頭をこすりつけた。
その仕種に落ち着いたのかサップは、鸚鵡の翼を優しくなでながら言った。
「……それは、決して自分で望んだことじゃない。おれだけじゃない。皆、そうだ。海の世界にたどり着き、男になって海賊になった女たちの誰ひとりとして、海賊なんかになりたくなかった。皆みんな、本当はまっとうな職について、まっとうな人生を送りたかったんだ。誰が好きこのんで、縛り首になるような人生なんて送りたがるもんか。
でも、女が男たちに支配されずに生きていくためには、陸の掟に縛られずに生きていくためには、それしかなかった。女であることをやめ、男になり、海賊という犯罪者になるしかなかったんだ!
それを誰よりも悔しがっていたのは、ガレノアじゃないか。
『おれはしょせん、負け犬さ。男と渡り合うためには男になるしかなかった。世間と渡りあうためには犯罪者になるしかなかった。世の中ってやつを一発、ぶん殴ってはやったがそれだけのことだ。なにひとつ、かえられなかった』
よくそう言っていたじゃないか。
そして、言っていた。
『これから生まれてくる娘っ子たちには、そんな人生を送ってほしくはねえ。女として、男と渡りあっていってほしい』
そして、やっと……やっと、ガレノアのそんな思いを実現できるようになったんじゃないか。おれたちはもう海賊じゃない。自由の国の軍人だ。自由の国に所属することでやっと、海賊なんていう犯罪者じゃない。まっとうな職業人になれたんだ。縛り首になるのじゃなく、仕事を引退して、恩給をもらってのんびり余生を過ごす……そんな人生を夢見られるようになったんだ。
そして……そして、なにより、もう女が女であることを捨て、男になる必要はなくなった。自由の国として、誰にも支配されず、縛られることなく生きたいと願う女たちを迎え入れ、女のまま自分の望む人生を生きられるようにする。それができる場所を提供する。それができるようになったんじゃないか。
そうとも。おれたち自身の手でそんな場所を、そんな世界を作れるようになった。ガレノアの願いがいまようやく、実現しようとしているんだ。そして、〝ブレスト〟。お前は誰よりもガレノアのその思いに共感していたはずだろう。お前の男に対する憎しみは、男に支配される女たちへの思いの裏返し。そのはずだろう。だからこそ、ガレノアはお前を自分の後継者に選んだ。だからこそ、おれたちも、おれたちよりも若く、年季も少ないお前を提督として認めた。そのお前がなんで、あんな年若い女の子を男に作り替えようとしているんだ。どうして、女のまま人生を送らせてやろうとしないんだ」
サップのその言葉に――。
〝ブレスト〟は静かな沈黙をもって答えていた。だが――。
鸚鵡が今度は〝ブレスト〟の肩に飛び移った。布に覆われた〝ブレスト〟の頬に頭をこすりつけた。その仕種は、
「語れ」
と、〝ブレスト〟に促しているように見えた。
「……力」
ポツリ、と、〝ブレスト〟は呟いた。
「えっ?」
「どんな生き方を選ぶにせよ、誰にも支配されずに生きようと思えば力がいる。そう。その力がなかったから、あの方は……」
「あの方?」
ほう、と、今度は〝ブレスト〟が溜め息をついた。サップのものとはちがう、哀しみを込めた小さな溜め息だった。
「もう、さがりなさい」
「……〝ブレスト〟」
「それから……」
「なんだ?」
「セシルを呼んで」
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