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第二部 絆ぐ伝説
第三話四章 噂の剣客
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レムリア伯爵領の港町デーヴァヴァルマン。
世界三大港町のひとつに数えられるその港町にロウワンとビーブ、それに、トウナの三人は降り立った。自らが船長を務める船である『黒の誇り』号で三人をここまで送ってきたプリンスが別れ際、トウナに念入りに注意していた。
「いいか、トウナ。なにがあるかわからないんだ、くれぐれも注意するんだぞ」
「だいじょうぶ」
と、トウナの態度はなかなかに素っ気ない。
「自分が強くないことは知っている。荒事はロウワンやビーブに任せて、あたしは商人としての役割に徹するわ」
その言葉に――。
プリンスはなおさら不安そうな面持ちでロウワンを見た。ロウワンと言えどその視線の意味がわからないほど子どもではない。とは言え、トウナに対して友情以上のものを抱いていない身としては『やれやれ』と苦笑するぐらいしか反応しようがない。
「本当に気をつけるんだぞ、トウナ。いいな?」
プリンスは幾度となく念を押す。その態度にトウナは少々、苛ついたようだった。棘を含んだ口調で言い返した。
「だいじょうぶたって言ってるでしょう。子ども扱いしないで」
――子ども扱いしてないから心配してるんだけどな。
と、ロウワンは苦笑する。
「……本当なら、おれも一緒に行きたいんだけど」
プリンスの未練がましいその言葉を、トウナは容赦なく切り捨てる。
「あなたにはあなたの仕事があるでしょう」
「そ、それはそうだけど……」
「あなたは自由の国の軍人として、『黒の誇り』号の船長として、島の治安を守り、海の安全を守らなくてはいけない。その役割をきちんとこなして。でないと、自由の国と契約している意味がないわ」
「わ、わかってるよ……」
トウナにそう言われてプリンスは叱られた子イヌのように身をちぢこませた。さみしそうに肩を降ろして『黒の誇り』号に戻っていく。
その後ろ姿を見て、トウナは頭のまわりに『?』マークを飛びまわらせている。
「なにあれ? かの人、どうしたわけ?」
「……なあ、トウナ。プリンスにはもう少し優しくしてやったら?」
ロウワンの言葉にトウナは本気でわかっていない表情を浮かべる。
「どうして?」
「……いや、わからないならいいけど」
「………?」
――やれやれ。あんなわかりやすい態度に気がつかないなんて、トウナもまだまだお子ちゃまだなあ。
自分もトウナからそう思われていることも知らずに、こっそり溜め息をつくロウワンだった。
そんなふたりに対し、
――お前ら、どっちもどっちだ。
と言うあきれ顔を向け、好物のナッツをポリポリやっているビーブであった。
ロウワンたちがデーヴァヴァルマンを訪れたのはブージからもたらされた情報がきっかけだった。
――自由の国のための人材を求めている。
そうと聞いたブージはにんまり笑って言ったものだ。
「そういうことならさっそく、お役に立てるぜ。なにしろ、おれは裏の世界にはくわしいからな。裏の世界には表には出られねえ隠れた実力者がいるもんだ。そういう連中は誰にも頼れず、自分の腕一本で生きていかなきゃならねえ。その分、表の連中よりよっぽど腕はたしかだ。おれに任せてくれりゃあ、酒場の女から技術者まで、たちまちそろえてみせるぜ」
「そんなツテがあるならどうして、タラの島を襲ったときに医者や大工を求めたんだ?」
「そりゃあ、おめえ、国主さまよ。裏の世界の連中を動かすにはそれだけの金がいるってことよ」
ブージはそう言うと下心――まったく隠す気がないので『上心』と言うべきかも知れないが――丸出しの笑顔を浮かべた。
「と言うわけで、国主さまよ。工作費はたんまり頼むぜ。あと、人材ひとり当たりの特別手当も……」
ニヤニヤと欲望丸出しの笑顔を前に、ロウワンは興味なしとばかりに言いきった。
「では、あなたを人事の担当にする。人を誘うのが仕事だから報酬は月々の給料で支払う。特別手当はなしだ。それと、誘ってきた人材が期待外れだったり、問題を起こした場合は責任をとってもらう」
「しぶい! しぶいぜ、国主さま。そんなことじゃあ勤労意欲はわかねえよ。もっとこう、やる気になるもんを見せてくれねえと」
「いやならやめるんだな。おれが求めているのは金に釣られた仲間じゃない。都市網国家の理念に賛同し、自腹を切ってでもその理念の実現のために行動してくれる人間だ」
そう言われてはブージとしても反論のしようがない。両手をあげて降参することにした。
そんなやり取りのあと、ブージが『とっておき』とばかりにある情報を持ち出してきたのだ。
「自由の国の顔となるような凄腕の戦士を探してるんだよな? ちょうど、心当たりがあったりするんだがな」
「どんな心当たりだ?」
「おっと、タダってわけにゃあいかねえな。情報ってものはいつだって金になるもんだ」
「報酬は給料で支払うと言ったが?」
「そいつあ、おれが直接、誘ってきた分だろ。今回は国主さまに特別に情報を提供しようってんだ。その分は別にもらわねえとな」
ブージはニヤニヤ笑いながらそう言ってのける。隙あらば稼いでやろうというその根性はたしかに大したものだった。今回はロウワンの方が折れる結果となった。
ブージは情報代として袋いっぱいの硬貨をもらい、ホクホク顔で語った。
「実はよ。最近、デーヴァヴァルマンの港に凄腕の剣客が現れたそうだ」
「剣客?」
「ああ。東方風のかわった格好をしていてよ。やはり、東方の剣である太刀を振るうらしい。黒い長髪も美しい、えらい美丈夫だって噂だぜ」
「東方風の格好に東方の剣……。盤古帝国あたりから流れてきたのかな?」
「顔立ちそのものは西方風らしいけどな。ま、とにかく、こいつがめっぽう腕の立つ剣士らしいのよ。なにかと目立つ格好なもんでなにかと喧嘩を売られるんだが、すべて返り討ちにしたらしい」
「……そうか」
と、ロウワンはあまり気乗りしない返事をした。
町のゴロツキより強い、と言う程度ではロウワンの望みにはほど遠い。ロウワンが望むのは、ひとりで万の敵を威圧できるような人間離れした強豪なのだ。
――とは言え、探してみて損はないか。
期待ほどではなくても、戦力になる人間はひとりでもほしい。
ブージはつづけた。
「で、この剣客だけどよ。なんでも、ヌーナ共和国に向かうつもりらしい」
「ヌーナ共和国。パンゲアの東隣にある内陸の小国だったな」
「ああ、そうだ。そのヌーナに向かうのが、いまは面倒になっていてな」
「面倒?」
「よくはわからねえが、ヌーナ近辺でなにか問題が起きているらしくてよ。馬車の行き来がとまってるんだ。もともと、山脈のなかの小さくて貧しい国だ。わざわざ関わる旨味もねえし、向かうからやってくることもねえから交通の便が悪い。そこへきて、馬車もとまっているとなりゃあ、簡単には行けねえ。急げば見つかるだろうし、うまいことヌーナ行きの手配をしてやりゃあ、恩に着せてやることも出来る。こいつあ、お勧めだぜ」
さすがに稼ぎにうるさいだけのことはあって、恩の売り方というものを心得ている。
ロウワンはブージの正しさを認めた。
そして、デーヴァヴァルマンに向かうことを決めた。
デーヴァヴァルマンは世界三大港町のひとつに数えられる町だ。そこには、世界中から人と物、情報が集まる。もし、ブージの言っている東方風の剣客を見つけることができなくてもかわりの人材を見つけられる可能性は高い。それに、その他の入り用なものや、パンゲアとローラシア・ゴンドワナ連合の戦争の情報も手に入る。ロウワンにとってブージの情報は渡りに船だったわけだ。
と言うわけで、デーヴァヴァルマンに向かうことになったわけだが、トウナも同行することになった。
「男の人たちが漁に出る時期になって、村長としての仕事も暇になるから。留守の間のことはおじいちゃんがやってくれるしね。それに、印刷機とか医療器具を手に入れる必要があるなら、あたしも行った方がいいでしょう?」
なにしろ、あたしは自由の国の商人なんだから。
そう言って、トウナは同行を主張した。
まあ、要するに『あたしだって冒険したい!』と言うことなのだが、もとよりロウワンにトウナを拒む理由はない。プリンスの気持ちを察しているだけにその点、複雑ではあるのだが……。
ともかく、ビーブを加えた三人でデーヴァヴァルマンに向かうこととなった。その際、本来の乗船である『輝きは消えず』号はガレノアに預け、『黒の誇り』号で送ってもらうことにした。プリンスの指揮する船を選んだのは『少しでもトウナと関われるように』との、ロウワンなりの気遣いだった。
「『輝きは消えず』号をおれに預ける? それでいいのか?」
そう尋ね返すガレノアに対し、ロウワンはうなずいて見せた。
「ああ。今回はいままでとちがって上陸したらしばらくは戻らない。『輝きは消えず』号としたらその間ずっと港でまっているより、あなたに指揮されて海を泳いでいる方が気分がいいはずだ。よろしく頼む」
「おう。そう言うことなら喜んで任されるぜ。これで、おれさまの愛船も時間をかけてじっくり修理してやれるしな」
そして、ロウワンたちはやってきた。デーヴァヴァルマンの港へと。
タラの島とは比べものにならない大都会を前に、ロウワンは思いきり腕をあげ、胸を張った。
「さあ、行こうか。はじめての陸での冒険だ!」
世界三大港町のひとつに数えられるその港町にロウワンとビーブ、それに、トウナの三人は降り立った。自らが船長を務める船である『黒の誇り』号で三人をここまで送ってきたプリンスが別れ際、トウナに念入りに注意していた。
「いいか、トウナ。なにがあるかわからないんだ、くれぐれも注意するんだぞ」
「だいじょうぶ」
と、トウナの態度はなかなかに素っ気ない。
「自分が強くないことは知っている。荒事はロウワンやビーブに任せて、あたしは商人としての役割に徹するわ」
その言葉に――。
プリンスはなおさら不安そうな面持ちでロウワンを見た。ロウワンと言えどその視線の意味がわからないほど子どもではない。とは言え、トウナに対して友情以上のものを抱いていない身としては『やれやれ』と苦笑するぐらいしか反応しようがない。
「本当に気をつけるんだぞ、トウナ。いいな?」
プリンスは幾度となく念を押す。その態度にトウナは少々、苛ついたようだった。棘を含んだ口調で言い返した。
「だいじょうぶたって言ってるでしょう。子ども扱いしないで」
――子ども扱いしてないから心配してるんだけどな。
と、ロウワンは苦笑する。
「……本当なら、おれも一緒に行きたいんだけど」
プリンスの未練がましいその言葉を、トウナは容赦なく切り捨てる。
「あなたにはあなたの仕事があるでしょう」
「そ、それはそうだけど……」
「あなたは自由の国の軍人として、『黒の誇り』号の船長として、島の治安を守り、海の安全を守らなくてはいけない。その役割をきちんとこなして。でないと、自由の国と契約している意味がないわ」
「わ、わかってるよ……」
トウナにそう言われてプリンスは叱られた子イヌのように身をちぢこませた。さみしそうに肩を降ろして『黒の誇り』号に戻っていく。
その後ろ姿を見て、トウナは頭のまわりに『?』マークを飛びまわらせている。
「なにあれ? かの人、どうしたわけ?」
「……なあ、トウナ。プリンスにはもう少し優しくしてやったら?」
ロウワンの言葉にトウナは本気でわかっていない表情を浮かべる。
「どうして?」
「……いや、わからないならいいけど」
「………?」
――やれやれ。あんなわかりやすい態度に気がつかないなんて、トウナもまだまだお子ちゃまだなあ。
自分もトウナからそう思われていることも知らずに、こっそり溜め息をつくロウワンだった。
そんなふたりに対し、
――お前ら、どっちもどっちだ。
と言うあきれ顔を向け、好物のナッツをポリポリやっているビーブであった。
ロウワンたちがデーヴァヴァルマンを訪れたのはブージからもたらされた情報がきっかけだった。
――自由の国のための人材を求めている。
そうと聞いたブージはにんまり笑って言ったものだ。
「そういうことならさっそく、お役に立てるぜ。なにしろ、おれは裏の世界にはくわしいからな。裏の世界には表には出られねえ隠れた実力者がいるもんだ。そういう連中は誰にも頼れず、自分の腕一本で生きていかなきゃならねえ。その分、表の連中よりよっぽど腕はたしかだ。おれに任せてくれりゃあ、酒場の女から技術者まで、たちまちそろえてみせるぜ」
「そんなツテがあるならどうして、タラの島を襲ったときに医者や大工を求めたんだ?」
「そりゃあ、おめえ、国主さまよ。裏の世界の連中を動かすにはそれだけの金がいるってことよ」
ブージはそう言うと下心――まったく隠す気がないので『上心』と言うべきかも知れないが――丸出しの笑顔を浮かべた。
「と言うわけで、国主さまよ。工作費はたんまり頼むぜ。あと、人材ひとり当たりの特別手当も……」
ニヤニヤと欲望丸出しの笑顔を前に、ロウワンは興味なしとばかりに言いきった。
「では、あなたを人事の担当にする。人を誘うのが仕事だから報酬は月々の給料で支払う。特別手当はなしだ。それと、誘ってきた人材が期待外れだったり、問題を起こした場合は責任をとってもらう」
「しぶい! しぶいぜ、国主さま。そんなことじゃあ勤労意欲はわかねえよ。もっとこう、やる気になるもんを見せてくれねえと」
「いやならやめるんだな。おれが求めているのは金に釣られた仲間じゃない。都市網国家の理念に賛同し、自腹を切ってでもその理念の実現のために行動してくれる人間だ」
そう言われてはブージとしても反論のしようがない。両手をあげて降参することにした。
そんなやり取りのあと、ブージが『とっておき』とばかりにある情報を持ち出してきたのだ。
「自由の国の顔となるような凄腕の戦士を探してるんだよな? ちょうど、心当たりがあったりするんだがな」
「どんな心当たりだ?」
「おっと、タダってわけにゃあいかねえな。情報ってものはいつだって金になるもんだ」
「報酬は給料で支払うと言ったが?」
「そいつあ、おれが直接、誘ってきた分だろ。今回は国主さまに特別に情報を提供しようってんだ。その分は別にもらわねえとな」
ブージはニヤニヤ笑いながらそう言ってのける。隙あらば稼いでやろうというその根性はたしかに大したものだった。今回はロウワンの方が折れる結果となった。
ブージは情報代として袋いっぱいの硬貨をもらい、ホクホク顔で語った。
「実はよ。最近、デーヴァヴァルマンの港に凄腕の剣客が現れたそうだ」
「剣客?」
「ああ。東方風のかわった格好をしていてよ。やはり、東方の剣である太刀を振るうらしい。黒い長髪も美しい、えらい美丈夫だって噂だぜ」
「東方風の格好に東方の剣……。盤古帝国あたりから流れてきたのかな?」
「顔立ちそのものは西方風らしいけどな。ま、とにかく、こいつがめっぽう腕の立つ剣士らしいのよ。なにかと目立つ格好なもんでなにかと喧嘩を売られるんだが、すべて返り討ちにしたらしい」
「……そうか」
と、ロウワンはあまり気乗りしない返事をした。
町のゴロツキより強い、と言う程度ではロウワンの望みにはほど遠い。ロウワンが望むのは、ひとりで万の敵を威圧できるような人間離れした強豪なのだ。
――とは言え、探してみて損はないか。
期待ほどではなくても、戦力になる人間はひとりでもほしい。
ブージはつづけた。
「で、この剣客だけどよ。なんでも、ヌーナ共和国に向かうつもりらしい」
「ヌーナ共和国。パンゲアの東隣にある内陸の小国だったな」
「ああ、そうだ。そのヌーナに向かうのが、いまは面倒になっていてな」
「面倒?」
「よくはわからねえが、ヌーナ近辺でなにか問題が起きているらしくてよ。馬車の行き来がとまってるんだ。もともと、山脈のなかの小さくて貧しい国だ。わざわざ関わる旨味もねえし、向かうからやってくることもねえから交通の便が悪い。そこへきて、馬車もとまっているとなりゃあ、簡単には行けねえ。急げば見つかるだろうし、うまいことヌーナ行きの手配をしてやりゃあ、恩に着せてやることも出来る。こいつあ、お勧めだぜ」
さすがに稼ぎにうるさいだけのことはあって、恩の売り方というものを心得ている。
ロウワンはブージの正しさを認めた。
そして、デーヴァヴァルマンに向かうことを決めた。
デーヴァヴァルマンは世界三大港町のひとつに数えられる町だ。そこには、世界中から人と物、情報が集まる。もし、ブージの言っている東方風の剣客を見つけることができなくてもかわりの人材を見つけられる可能性は高い。それに、その他の入り用なものや、パンゲアとローラシア・ゴンドワナ連合の戦争の情報も手に入る。ロウワンにとってブージの情報は渡りに船だったわけだ。
と言うわけで、デーヴァヴァルマンに向かうことになったわけだが、トウナも同行することになった。
「男の人たちが漁に出る時期になって、村長としての仕事も暇になるから。留守の間のことはおじいちゃんがやってくれるしね。それに、印刷機とか医療器具を手に入れる必要があるなら、あたしも行った方がいいでしょう?」
なにしろ、あたしは自由の国の商人なんだから。
そう言って、トウナは同行を主張した。
まあ、要するに『あたしだって冒険したい!』と言うことなのだが、もとよりロウワンにトウナを拒む理由はない。プリンスの気持ちを察しているだけにその点、複雑ではあるのだが……。
ともかく、ビーブを加えた三人でデーヴァヴァルマンに向かうこととなった。その際、本来の乗船である『輝きは消えず』号はガレノアに預け、『黒の誇り』号で送ってもらうことにした。プリンスの指揮する船を選んだのは『少しでもトウナと関われるように』との、ロウワンなりの気遣いだった。
「『輝きは消えず』号をおれに預ける? それでいいのか?」
そう尋ね返すガレノアに対し、ロウワンはうなずいて見せた。
「ああ。今回はいままでとちがって上陸したらしばらくは戻らない。『輝きは消えず』号としたらその間ずっと港でまっているより、あなたに指揮されて海を泳いでいる方が気分がいいはずだ。よろしく頼む」
「おう。そう言うことなら喜んで任されるぜ。これで、おれさまの愛船も時間をかけてじっくり修理してやれるしな」
そして、ロウワンたちはやってきた。デーヴァヴァルマンの港へと。
タラの島とは比べものにならない大都会を前に、ロウワンは思いきり腕をあげ、胸を張った。
「さあ、行こうか。はじめての陸での冒険だ!」
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