4 / 261
第一部 はじまりの伝説
四章 騎士の思い
しおりを挟む
一年に及ぶ死闘のあと、騎士マークスはついに亡道の司を打ち倒した。そして、いま、マークスは残された兵士たちを引き連れて帰国の途についていた。
一年前。この島にやってきたときには海を埋め尽くすほどの大船団だった。そのときには、一千万に及ぶ兵士たちを引き連れていた。それがいまはたった数隻の船。付き従う兵も数千人。亡道の司を打ち倒すためにどれほどの犠牲が必要だったか、一目でわかるちがいだった。それでも――。
それは確かに、人間の手で亡道の司を打ち倒し、この世界を守り抜いた凱旋だったんだ。
そして、ただひとつ。かわらないことがあった。
それは天命の巫女。
ハープをかき鳴らし、天命の曲を奏でつづける天命の巫女。
かの人はいまも船の舳先に立ち、一時も休むことなくハープを奏で、天命の曲を奏でつづけている。その姿はまさに自動人形。生きた人間の姿なんかじゃなかった。
マークスはそんな天命の巫女に優しく話しかけた。
「ご苦労さまでした、天命の巫女さま。自分自身に天命の理をかけ、天命の曲を奏でつづける自動人形になったその決意、どれほどのものか。そして、人形になっているとは言え、一年もの間、一時も休むことなくハープをかき鳴らしつづけることはどれほどの苦役だったことか。その覚悟に対する感謝の思い、とうてい言葉などでは表せません。
ですが、あなたの献身は報われました。亡道の司は滅び、世界は守られたのです。いまはどうか、ごゆるりとお休みください。そして、人間に戻り、ご自分の守られた世界を見つめてください。あなたの献身に感謝を捧げる世界中の人々の姿をその目に」
やがて、船団は港に着いた。
そこには『世界中の』と言いたくなるほどの人が集まっていた。どこを見ても、人、人、人。本当に、世界に残されたすべての人が集まっているんじゃないか。そう思わせるぐらいの人の数だった。
人々は歓喜の声をあげて船団を迎えた。どの顔も、どの表情も喜びにあふれ、幸せに輝いていた。
ついに、亡道の司は打ち倒された。
騎士マークスの剣によって、葬られたのだ。
その報は高速艇によって一足先に王宮にと伝えられていた。そこから、さらに早馬によって大陸中へと届けられた。文字通り、世界中の人々の耳に届いていたんだ。それこそ、『亡道の司との戦いってなに?』なんて、呑気なことを言うぐらい遙かな山奥に位置する辺鄙な村に至るまで。
旅の講釈師たちが『いまこそ、自分の腕の見せ所!』とばかりに騎士マークスの物語を自分なりの物語に仕上げ、語り、世界中に広めていった。まあ、そこで語られる話はずいぶんと作りごとや誇張、まちがいが混じっていたから本当の姿とは全然、別物だったんだけど。それでも、講釈師たちの活動によって『亡道の司死す!』の報が大陸中に広められ、人々を安心させたことはまちがいない。
それぐらい、人類にとって亡道の司は重大な脅威であり、その脅威から解放されることは切実な願いだったんだ。
その願いがついに叶った。
その喜びに突き動かされ、港には亡道の司を打ち倒した勇者を一目見ようと世界中の人が押し寄せてきていたんだ。一〇〇歳を超えたおばあちゃんでさえ『最後に一目、勇者さまを見てみたい』って、まるで人生の最後に宗教の聖地巡礼に行くような思いでやってきていた。
船が港にとまった。
マークスが姿を表した。船から降り立った。歓喜が爆発した。
「マークス、勇者マークス!」
って、マークスの名前が何度となく連呼された。
その場に集まる人たちを代表して国王と王妃、それに、ふたりの子供たち――王子と王女――が、前に進み出た。これ以上ないと言うぐらいの喜びに満ちた顔でマークスを出迎えた。
「でかした、騎士マークス! よくぞ亡道の司を打ち倒してくれた。さすが、我が王国随一の騎士じゃ。そなたの業績に報いるに惜しみはせん。まずは王家に次ぐ身分である大公爵の爵位、広大な領地、一万を超える使用人、金銀財宝、それに……おお、そうじゃ! 国中の絵師と講釈師とを総動員してそなたの姿を絵物語に残し、語らせよう! 未来永劫、そなたの業績が讃えられるようにな。じゃが、そんなものは序の口に過ぎん。そなたにはわしの娘を娶らせ、いずれはわしの跡を継いで国王に……」
国王のありったけの賛辞を、だけど、マークスは首を横に振ってさえぎった。
「お心遣い感謝いたします、陛下。ですが、私にはそのような過分な待遇を受ける資格はありません」
「なんじゃと?」
「亡道の司討伐が成功したのは何百万という兵士たちが自らの生命をなげうち、亡道の司を弱らせたからこそ。そして、なによりも、天命の巫女さまが自らを犠牲にして天命の曲を奏でつづけてくれたからこそです。そのどちらが欠けても亡道の司討伐は叶いませんでした。報いるのならば私ではなく、死んでいった兵士たちと天命の巫女さまにこそ」
「ふむ、なるほど。しかし、亡道の司めを討ち取ったのは確かにそなたなのじゃろう?」
「弱りきった亡道の司にとどめを刺すなど誰にでも出来ます。私がその役を担えたのは、ただ単に指揮官という恵まれた立場にいたために最後まで生き残ったという、それだけのことに過ぎません。私以外の誰かが指揮官の立場にいれば私は死に、その指揮官が亡道の司を打ち倒していました。私が讃えられる謂れなどありません」
「ふむ、なるほど。そなたは謙虚じゃのう。じゃが、まあ、良いではないか。いまはとにかく亡道の司めを打ち倒したことを素直に喜ぼうではないか。さあ、さっそく城に来るがよい」
「陛下。第一に讃えられるべきは天命の巫女さまです。まずは天命の巫女さまをこそ」
「おお、おお、そうであったな。どれ、誰か天命の巫女どのを城にお運びせよ。その業績にふさわしい、城の最上階へな! そして、祝いの宴じゃ! 今日は無礼講じゃぞ。心行くまでこの良き日を祝い尽くそうではないか!」
王さまは陽気にそう叫んだ。
王さまは気がついていなかった。このとき、マークスの抱いていた気持ちに。
王さまの言うとおり、その日、開かれた宴は『史上最大、空前絶後』と言ってもいいほどのものだった。なにしろ、大陸中から集まった人たち全員が参加する資格を与えられたんだから。
亡道の司の侵攻による被害と一年に及ぶ激闘。
そのせいですっかり食べ物も、資金も、少なくなっていたけれど、その乏しい食糧と資金をかき集めて全員で騒ぎ抜いた。
当たり前だろう?
明日からはもう亡道の司の脅威にさらされることはない。安心して暮らし、食糧を作り、金を稼ぐことが出来る。それなのに、今日のこの日に惜しむ必要なんてあるものか!
底抜けの騒ぎがつづくなか、マークスはひとり、その場を抜け出していた。城の最上階でいまだハープを鳴らしつづける天命の巫女と対面していた。
「天命の巫女さま……」
マークスは天命の巫女に語りかけた。
「なぜなのです? 亡道の司はすでに倒れた。もうあなたが天命の曲を奏でつづける必要はなくなった。なのになぜ、あなたはハープを奏でているのです? もうあなたは自動人形でいる必要はなくなったんだ! どうか、人間に戻ってください。そして、あなたが守った、この世界をその目で見てください!」
「マークスさま」
突然の呼びかけ。その声は――。
マークスの前に立つ天命の巫女からではなく、後ろからかけられた。
マークスは振り返った。そこには白いドレスを着た若くてきれいなお姫さまが立っていた。
「サライサ殿下」
「『サライサ』とお呼びください。わたしはあなたに嫁ぎ、妻となる身なのですから」
そのお姫さまは王国の第一王女、マークスと結婚することになるはずのサライサ姫だった。
お姫さまの言葉に――。
マークスは背を向けた。
「私にそのような資格はありません」
「……天命の巫女さまが気になるのですか?」
「亡道の司討伐に成功したのは天命の巫女さまのおかげです。天命の巫女さまの天命の曲と、天命の巫女さまの血。それがあればこそ、亡道の司を打ち倒すことが出来た。もし、天命の巫女さまがいなければこの世界は亡道の司に呑み込まれ、滅びていました。人々の感謝も、賞賛も、『英雄』の二文字も、すべては天命の巫女さまに捧げられなくてはならないのです」
「でも、亡道の司にとどめをさしたのは、まちがいなくあなたなのでしょう?」
「運良く、たまたま、その役割を果たせる立場にいただけです。私の力では亡道の司相手になにもできなかった」
「それでも、軍を指揮し、亡道の司を討伐したのはまぎれもなくあなたの功績です。そして、あなたが指揮官として選ばれたのは、あなたが技量・功績・人格、すべてにおいて抜きん出た王国随一の騎士だったから。天命の巫女さまもあなただからこそ自分の血を託した。そう聞いております。あなたが『とどめを刺す立場』にいたのは、まぎれもなくあなたの実力。他の誰もかわることは出来なかった。どうか、胸を張って自らの功績をお誇りください。そして、今後はその力を王国の、いえ、世界の再建のためにお使いください。……わたしと共に」
「私は……」
マークスは答えた。
「私は何百万という兵士を死なせた殺し屋です。にもかかわらず、自分はのうのうと生き残った卑怯者。そんな資格はないのです」
一年前。この島にやってきたときには海を埋め尽くすほどの大船団だった。そのときには、一千万に及ぶ兵士たちを引き連れていた。それがいまはたった数隻の船。付き従う兵も数千人。亡道の司を打ち倒すためにどれほどの犠牲が必要だったか、一目でわかるちがいだった。それでも――。
それは確かに、人間の手で亡道の司を打ち倒し、この世界を守り抜いた凱旋だったんだ。
そして、ただひとつ。かわらないことがあった。
それは天命の巫女。
ハープをかき鳴らし、天命の曲を奏でつづける天命の巫女。
かの人はいまも船の舳先に立ち、一時も休むことなくハープを奏で、天命の曲を奏でつづけている。その姿はまさに自動人形。生きた人間の姿なんかじゃなかった。
マークスはそんな天命の巫女に優しく話しかけた。
「ご苦労さまでした、天命の巫女さま。自分自身に天命の理をかけ、天命の曲を奏でつづける自動人形になったその決意、どれほどのものか。そして、人形になっているとは言え、一年もの間、一時も休むことなくハープをかき鳴らしつづけることはどれほどの苦役だったことか。その覚悟に対する感謝の思い、とうてい言葉などでは表せません。
ですが、あなたの献身は報われました。亡道の司は滅び、世界は守られたのです。いまはどうか、ごゆるりとお休みください。そして、人間に戻り、ご自分の守られた世界を見つめてください。あなたの献身に感謝を捧げる世界中の人々の姿をその目に」
やがて、船団は港に着いた。
そこには『世界中の』と言いたくなるほどの人が集まっていた。どこを見ても、人、人、人。本当に、世界に残されたすべての人が集まっているんじゃないか。そう思わせるぐらいの人の数だった。
人々は歓喜の声をあげて船団を迎えた。どの顔も、どの表情も喜びにあふれ、幸せに輝いていた。
ついに、亡道の司は打ち倒された。
騎士マークスの剣によって、葬られたのだ。
その報は高速艇によって一足先に王宮にと伝えられていた。そこから、さらに早馬によって大陸中へと届けられた。文字通り、世界中の人々の耳に届いていたんだ。それこそ、『亡道の司との戦いってなに?』なんて、呑気なことを言うぐらい遙かな山奥に位置する辺鄙な村に至るまで。
旅の講釈師たちが『いまこそ、自分の腕の見せ所!』とばかりに騎士マークスの物語を自分なりの物語に仕上げ、語り、世界中に広めていった。まあ、そこで語られる話はずいぶんと作りごとや誇張、まちがいが混じっていたから本当の姿とは全然、別物だったんだけど。それでも、講釈師たちの活動によって『亡道の司死す!』の報が大陸中に広められ、人々を安心させたことはまちがいない。
それぐらい、人類にとって亡道の司は重大な脅威であり、その脅威から解放されることは切実な願いだったんだ。
その願いがついに叶った。
その喜びに突き動かされ、港には亡道の司を打ち倒した勇者を一目見ようと世界中の人が押し寄せてきていたんだ。一〇〇歳を超えたおばあちゃんでさえ『最後に一目、勇者さまを見てみたい』って、まるで人生の最後に宗教の聖地巡礼に行くような思いでやってきていた。
船が港にとまった。
マークスが姿を表した。船から降り立った。歓喜が爆発した。
「マークス、勇者マークス!」
って、マークスの名前が何度となく連呼された。
その場に集まる人たちを代表して国王と王妃、それに、ふたりの子供たち――王子と王女――が、前に進み出た。これ以上ないと言うぐらいの喜びに満ちた顔でマークスを出迎えた。
「でかした、騎士マークス! よくぞ亡道の司を打ち倒してくれた。さすが、我が王国随一の騎士じゃ。そなたの業績に報いるに惜しみはせん。まずは王家に次ぐ身分である大公爵の爵位、広大な領地、一万を超える使用人、金銀財宝、それに……おお、そうじゃ! 国中の絵師と講釈師とを総動員してそなたの姿を絵物語に残し、語らせよう! 未来永劫、そなたの業績が讃えられるようにな。じゃが、そんなものは序の口に過ぎん。そなたにはわしの娘を娶らせ、いずれはわしの跡を継いで国王に……」
国王のありったけの賛辞を、だけど、マークスは首を横に振ってさえぎった。
「お心遣い感謝いたします、陛下。ですが、私にはそのような過分な待遇を受ける資格はありません」
「なんじゃと?」
「亡道の司討伐が成功したのは何百万という兵士たちが自らの生命をなげうち、亡道の司を弱らせたからこそ。そして、なによりも、天命の巫女さまが自らを犠牲にして天命の曲を奏でつづけてくれたからこそです。そのどちらが欠けても亡道の司討伐は叶いませんでした。報いるのならば私ではなく、死んでいった兵士たちと天命の巫女さまにこそ」
「ふむ、なるほど。しかし、亡道の司めを討ち取ったのは確かにそなたなのじゃろう?」
「弱りきった亡道の司にとどめを刺すなど誰にでも出来ます。私がその役を担えたのは、ただ単に指揮官という恵まれた立場にいたために最後まで生き残ったという、それだけのことに過ぎません。私以外の誰かが指揮官の立場にいれば私は死に、その指揮官が亡道の司を打ち倒していました。私が讃えられる謂れなどありません」
「ふむ、なるほど。そなたは謙虚じゃのう。じゃが、まあ、良いではないか。いまはとにかく亡道の司めを打ち倒したことを素直に喜ぼうではないか。さあ、さっそく城に来るがよい」
「陛下。第一に讃えられるべきは天命の巫女さまです。まずは天命の巫女さまをこそ」
「おお、おお、そうであったな。どれ、誰か天命の巫女どのを城にお運びせよ。その業績にふさわしい、城の最上階へな! そして、祝いの宴じゃ! 今日は無礼講じゃぞ。心行くまでこの良き日を祝い尽くそうではないか!」
王さまは陽気にそう叫んだ。
王さまは気がついていなかった。このとき、マークスの抱いていた気持ちに。
王さまの言うとおり、その日、開かれた宴は『史上最大、空前絶後』と言ってもいいほどのものだった。なにしろ、大陸中から集まった人たち全員が参加する資格を与えられたんだから。
亡道の司の侵攻による被害と一年に及ぶ激闘。
そのせいですっかり食べ物も、資金も、少なくなっていたけれど、その乏しい食糧と資金をかき集めて全員で騒ぎ抜いた。
当たり前だろう?
明日からはもう亡道の司の脅威にさらされることはない。安心して暮らし、食糧を作り、金を稼ぐことが出来る。それなのに、今日のこの日に惜しむ必要なんてあるものか!
底抜けの騒ぎがつづくなか、マークスはひとり、その場を抜け出していた。城の最上階でいまだハープを鳴らしつづける天命の巫女と対面していた。
「天命の巫女さま……」
マークスは天命の巫女に語りかけた。
「なぜなのです? 亡道の司はすでに倒れた。もうあなたが天命の曲を奏でつづける必要はなくなった。なのになぜ、あなたはハープを奏でているのです? もうあなたは自動人形でいる必要はなくなったんだ! どうか、人間に戻ってください。そして、あなたが守った、この世界をその目で見てください!」
「マークスさま」
突然の呼びかけ。その声は――。
マークスの前に立つ天命の巫女からではなく、後ろからかけられた。
マークスは振り返った。そこには白いドレスを着た若くてきれいなお姫さまが立っていた。
「サライサ殿下」
「『サライサ』とお呼びください。わたしはあなたに嫁ぎ、妻となる身なのですから」
そのお姫さまは王国の第一王女、マークスと結婚することになるはずのサライサ姫だった。
お姫さまの言葉に――。
マークスは背を向けた。
「私にそのような資格はありません」
「……天命の巫女さまが気になるのですか?」
「亡道の司討伐に成功したのは天命の巫女さまのおかげです。天命の巫女さまの天命の曲と、天命の巫女さまの血。それがあればこそ、亡道の司を打ち倒すことが出来た。もし、天命の巫女さまがいなければこの世界は亡道の司に呑み込まれ、滅びていました。人々の感謝も、賞賛も、『英雄』の二文字も、すべては天命の巫女さまに捧げられなくてはならないのです」
「でも、亡道の司にとどめをさしたのは、まちがいなくあなたなのでしょう?」
「運良く、たまたま、その役割を果たせる立場にいただけです。私の力では亡道の司相手になにもできなかった」
「それでも、軍を指揮し、亡道の司を討伐したのはまぎれもなくあなたの功績です。そして、あなたが指揮官として選ばれたのは、あなたが技量・功績・人格、すべてにおいて抜きん出た王国随一の騎士だったから。天命の巫女さまもあなただからこそ自分の血を託した。そう聞いております。あなたが『とどめを刺す立場』にいたのは、まぎれもなくあなたの実力。他の誰もかわることは出来なかった。どうか、胸を張って自らの功績をお誇りください。そして、今後はその力を王国の、いえ、世界の再建のためにお使いください。……わたしと共に」
「私は……」
マークスは答えた。
「私は何百万という兵士を死なせた殺し屋です。にもかかわらず、自分はのうのうと生き残った卑怯者。そんな資格はないのです」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
ローズお姉さまのドレス
有沢真尋
児童書・童話
最近のルイーゼは少しおかしい。
いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。
話し方もお姉さまそっくり。
わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。
表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成
理想の王妃様
青空一夏
児童書・童話
公爵令嬢イライザはフィリップ第一王子とうまれたときから婚約している。
王子は幼いときから、面倒なことはイザベルにやらせていた。
王になっても、それは変わらず‥‥側妃とわがまま遊び放題!
で、そんな二人がどーなったか?
ざまぁ?ありです。
お気楽にお読みください。
ぼくの家族は…内緒だよ!!
まりぃべる
児童書・童話
うちの家族は、ふつうとちょっと違うんだって。ぼくには良く分からないけど、友だちや知らない人がいるところでは力を隠さなきゃならないんだ。本気で走ってはダメとか、ジャンプも手を抜け、とかいろいろ守らないといけない約束がある。面倒だけど、約束破ったら引っ越さないといけないって言われてるから面倒だけど仕方なく守ってる。
それでね、十二月なんて一年で一番忙しくなるからぼく、いやなんだけど。
そんなぼくの話、聞いてくれる?
☆まりぃべるの世界観です。楽しんでもらえたら嬉しいです。
悪女の死んだ国
神々廻
児童書・童話
ある日、民から恨まれていた悪女が死んだ。しかし、悪女がいなくなってからすぐに国は植民地になってしまった。実は悪女は民を1番に考えていた。
悪女は何を思い生きたのか。悪女は後世に何を残したのか.........
2話完結 1/14に2話の内容を増やしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる