62 / 90
第三章
いつだって一人を追っていた
しおりを挟む
「あれが夢なのか現実なのか未だにわからない。けれど私はこうしてラファエルの記憶を持ち、今は王女としてここにいる」
しん、と静かな部屋にアンジェリカの声だけが響く。
他にも色々な音が鳴っているはずなのに、ラファエルの耳は王女の声しか聞き取ることが出来ない。それ以外の音が全てなくなってしまった心地だった。
アンジェリカの言った現象にはラファエルも覚えがあった。自称神様とやらが出てきた時がそうだった。全てが白く、前も後ろもわからない空間でラファエルは神様のお節介というやつに身体を与えられた。
だがあの時神は確かに言っていた。『あの身体の持ち主の魂は死んでる。お前にわかりやすく言えば植物状態ってやつだな。けど意識を取り戻すことは万に一つもありえねえ』だがもし、その万に一つが今目の前で起こっているのだとしたら。
「…僕、は…」
絞り出した声は酷く掠れていた。
今目の前で起きているこの現象が夢なのか現実なのかすら今のラファエルにはわからない。それくらい非現実的なことなのに、今にも破裂しそうな程動いている心臓がこれが現実なのだと叩きつけて来る。
「…僕は、どう、したら…」
アンジェリカの目がラファエルを捕らえた。その途端身体が何かに縛り付けられたように硬直する。否、ラファエルの身体が勝手にそうなってしまう。
「…どう、とは?」
静かな問い掛けにラファエルは唾を飲んだ。
「……自分でも、わかりません。僕は、僕は確かにラファエルじゃない。だけど、あなたが僕に何を望んで、この話をしているのか、僕にはわからない」
そう、何もかもがわからないのだ。
目の前のアンジェリカが何故ラファエルにこの話をしたのかがわからない。
「嗚呼、そのこと」
動揺し顔面を蒼白にしているラファエルに比べてアンジェリカの表情は穏やかで口元に笑みさえ称えている。
「心配しないで、私はこの話をあなた以外にするつもりはないから。勿論あなたからローデンを取り上げる気も、これから先干渉することもしない。…ただ自分がどうしているのかを確かめたかったの。私は、ほら、心配を掛けていたでしょう?」
苦く笑うアンジェリカの仕草に、ラファエルの脳内で一つの記憶が現れる。
男子らしい遊びを何一つせず、剣も持たず、かといって算術や語学に秀でるわけでもなくひたすら他家の令嬢が嗜むような刺繍と楽器に夢中になっていた頃だ。もう少し男らしくありなさいと言われる度に首を縦に振らなかったラファエルを見て、周りの大人たちは困惑したように誰もが表情を顰めていた。
「…私、こうなってよかったと心から思っているの。私にとっても、ローデン家にとっても素晴らしいことだと思ってる。私は自分の好きなことが否定されない場所にいて、その代わりローデン家にはあなたがいる。ハンターとして優秀だって聞いています。そして聡明な人だとも。あなたがラファエルになってくれて良かった」
華やかに、心底安堵したように微笑むアンジェリカを見てラファエルは困惑した。
「…受け入れて、いるんですか?」
「え?」
「こんな、こんな非現実的な現象、あなたは受け入れているんですか?ラファエルに、前の自分に戻りたいってそう」
「思わないよ」
強く、短く返された言葉。
「思うわけがない。ラファエルとしての人生は私にとって地獄だった。戻るくらいなら死を選ぶ」
言葉を失った。
中途半端に開いたラファエルの口はゆっくりと閉じて、射抜くような目で見てくるアンジェリカから視線を逸らした。
「どうしてこんなことが起きているのかはわからない。けどそんなものは私にとってはどうでもいい。私はアンジェリカ。アンジェリカとして生きて、アンジェリカとして死んでいく。これを覆す気なんて無い」
あまりにも強い意志に、ラファエルは視線を下げるしかなかった。
すっかり冷めてしまった琥珀色の水面に自分の顔が写る。途方に暮れたような、そんな情けない顔をしていた。
「……あなたは前の自分に戻りたいと思うの?私は前のあなたを知らない。だけど、貴族の家を飛び出して冒険をしているあなたは客観的に見て自由でとても楽しそうだと思う。それなのにあなたは前の自分に未練があるの?」
「…そ、れは…」
何も言えなかった。そうだとも、違うとも、言えなかった。
自分はなんのために冒険を選んだのだろうか。あのまま家に残って貴族として真っ当に生きていくという選択肢もあったのに、何故危険の伴う冒険を選んで今日まで続けてきたのだろうか。
そこに以前の未練はあっただろうか。そもそも未練と呼べるようになるほど以前の自分の思いを昇華できているのだろうか。考えれば考えるほど頭の中がぐちゃぐちゃになってなんの言葉も出てこない。
「…わかりません」
沈黙の末、出たのはたったこれだけだった。
「そう」
感情の読めない声でアンジェリカが呟いて、冷たくなった紅茶を飲む。
ソーサーにカップが戻ったのを視界の端で捉えたあと、アンジェリカがラファエルの前に新聞を置いた。一瞬何か理解できなかったが、それがアルフレッドのSクラス昇格の記事だとわかって、こんな状況なのに少しだけ緊張が和らいだ気がした。
紙面に映るアルフレッドはとんでもなく仏頂面だ。無愛想な顔で、少し睨んですらいるのにそれが案外クールで格好いいと評判だと聞いたときは二人で大笑いした。
そのアルフレッドの姿を、アンジェリカの手入れされた指先がなぞった。輪郭を撫でるようなその手付きにラファエルの胸の奥がざわりと揺れる。
「……アルフレッドと冒険を?」
先程までの強い意志を伴った声とは違う、どこか花を浮かばせたような声にまた胸の奥がざわついた。
「…そうです」
ややあって答えたラファエルに「そう」と吐息のような声で返したアンジェリカにまた一つ記憶が蘇る。それは自分のものではなく、かつてのラファエルのもの。
今目の前にいる人物の記憶だ。
その目はいつだってたった一人を追っていた。その人と初めて会った時からずっと。近くにいられたことはなかったけれど、部屋の窓からだとか、木陰からだとか、そんなところから邪魔にならないように見ていた。
ラファエルは映像としての記憶しかわからない。そこにあった感情も匂いなどもわからない。けれど何度か思い返してみて、自分なりの結論に至った筈だ。
かつてのラファエルは、アルフレッドに好意を寄せていたと。
「格好良くなったよね、アルフレッド。二年、三年近いのかな。その間のことはわからないけど、Sランクハンターになったって知ったときね、私とても嬉しかったの。記憶を取り戻したときだって、鍵はアルフレッドだった」
ラファエルは顔を上げた。そしてそこにいるアンジェリカの表情を見て愕然とした。
アンジェリカの目はずっとアルフレッドを見ている。その視線は優しく穏やかで、頬は薄く桃色に色付いていた。その華やかな表情を、その視線の温かさを、ラファエルは知っている。
「…だけど写真だと目の綺麗さが全然わからない。…ねえ、ラファエル」
続く言葉を、ラファエルは予想出来た。
「アルフレッドを私に頂戴」
寸分違わず告げられた言葉に胸が締め付けられるように痛んだ。
しん、と静かな部屋にアンジェリカの声だけが響く。
他にも色々な音が鳴っているはずなのに、ラファエルの耳は王女の声しか聞き取ることが出来ない。それ以外の音が全てなくなってしまった心地だった。
アンジェリカの言った現象にはラファエルも覚えがあった。自称神様とやらが出てきた時がそうだった。全てが白く、前も後ろもわからない空間でラファエルは神様のお節介というやつに身体を与えられた。
だがあの時神は確かに言っていた。『あの身体の持ち主の魂は死んでる。お前にわかりやすく言えば植物状態ってやつだな。けど意識を取り戻すことは万に一つもありえねえ』だがもし、その万に一つが今目の前で起こっているのだとしたら。
「…僕、は…」
絞り出した声は酷く掠れていた。
今目の前で起きているこの現象が夢なのか現実なのかすら今のラファエルにはわからない。それくらい非現実的なことなのに、今にも破裂しそうな程動いている心臓がこれが現実なのだと叩きつけて来る。
「…僕は、どう、したら…」
アンジェリカの目がラファエルを捕らえた。その途端身体が何かに縛り付けられたように硬直する。否、ラファエルの身体が勝手にそうなってしまう。
「…どう、とは?」
静かな問い掛けにラファエルは唾を飲んだ。
「……自分でも、わかりません。僕は、僕は確かにラファエルじゃない。だけど、あなたが僕に何を望んで、この話をしているのか、僕にはわからない」
そう、何もかもがわからないのだ。
目の前のアンジェリカが何故ラファエルにこの話をしたのかがわからない。
「嗚呼、そのこと」
動揺し顔面を蒼白にしているラファエルに比べてアンジェリカの表情は穏やかで口元に笑みさえ称えている。
「心配しないで、私はこの話をあなた以外にするつもりはないから。勿論あなたからローデンを取り上げる気も、これから先干渉することもしない。…ただ自分がどうしているのかを確かめたかったの。私は、ほら、心配を掛けていたでしょう?」
苦く笑うアンジェリカの仕草に、ラファエルの脳内で一つの記憶が現れる。
男子らしい遊びを何一つせず、剣も持たず、かといって算術や語学に秀でるわけでもなくひたすら他家の令嬢が嗜むような刺繍と楽器に夢中になっていた頃だ。もう少し男らしくありなさいと言われる度に首を縦に振らなかったラファエルを見て、周りの大人たちは困惑したように誰もが表情を顰めていた。
「…私、こうなってよかったと心から思っているの。私にとっても、ローデン家にとっても素晴らしいことだと思ってる。私は自分の好きなことが否定されない場所にいて、その代わりローデン家にはあなたがいる。ハンターとして優秀だって聞いています。そして聡明な人だとも。あなたがラファエルになってくれて良かった」
華やかに、心底安堵したように微笑むアンジェリカを見てラファエルは困惑した。
「…受け入れて、いるんですか?」
「え?」
「こんな、こんな非現実的な現象、あなたは受け入れているんですか?ラファエルに、前の自分に戻りたいってそう」
「思わないよ」
強く、短く返された言葉。
「思うわけがない。ラファエルとしての人生は私にとって地獄だった。戻るくらいなら死を選ぶ」
言葉を失った。
中途半端に開いたラファエルの口はゆっくりと閉じて、射抜くような目で見てくるアンジェリカから視線を逸らした。
「どうしてこんなことが起きているのかはわからない。けどそんなものは私にとってはどうでもいい。私はアンジェリカ。アンジェリカとして生きて、アンジェリカとして死んでいく。これを覆す気なんて無い」
あまりにも強い意志に、ラファエルは視線を下げるしかなかった。
すっかり冷めてしまった琥珀色の水面に自分の顔が写る。途方に暮れたような、そんな情けない顔をしていた。
「……あなたは前の自分に戻りたいと思うの?私は前のあなたを知らない。だけど、貴族の家を飛び出して冒険をしているあなたは客観的に見て自由でとても楽しそうだと思う。それなのにあなたは前の自分に未練があるの?」
「…そ、れは…」
何も言えなかった。そうだとも、違うとも、言えなかった。
自分はなんのために冒険を選んだのだろうか。あのまま家に残って貴族として真っ当に生きていくという選択肢もあったのに、何故危険の伴う冒険を選んで今日まで続けてきたのだろうか。
そこに以前の未練はあっただろうか。そもそも未練と呼べるようになるほど以前の自分の思いを昇華できているのだろうか。考えれば考えるほど頭の中がぐちゃぐちゃになってなんの言葉も出てこない。
「…わかりません」
沈黙の末、出たのはたったこれだけだった。
「そう」
感情の読めない声でアンジェリカが呟いて、冷たくなった紅茶を飲む。
ソーサーにカップが戻ったのを視界の端で捉えたあと、アンジェリカがラファエルの前に新聞を置いた。一瞬何か理解できなかったが、それがアルフレッドのSクラス昇格の記事だとわかって、こんな状況なのに少しだけ緊張が和らいだ気がした。
紙面に映るアルフレッドはとんでもなく仏頂面だ。無愛想な顔で、少し睨んですらいるのにそれが案外クールで格好いいと評判だと聞いたときは二人で大笑いした。
そのアルフレッドの姿を、アンジェリカの手入れされた指先がなぞった。輪郭を撫でるようなその手付きにラファエルの胸の奥がざわりと揺れる。
「……アルフレッドと冒険を?」
先程までの強い意志を伴った声とは違う、どこか花を浮かばせたような声にまた胸の奥がざわついた。
「…そうです」
ややあって答えたラファエルに「そう」と吐息のような声で返したアンジェリカにまた一つ記憶が蘇る。それは自分のものではなく、かつてのラファエルのもの。
今目の前にいる人物の記憶だ。
その目はいつだってたった一人を追っていた。その人と初めて会った時からずっと。近くにいられたことはなかったけれど、部屋の窓からだとか、木陰からだとか、そんなところから邪魔にならないように見ていた。
ラファエルは映像としての記憶しかわからない。そこにあった感情も匂いなどもわからない。けれど何度か思い返してみて、自分なりの結論に至った筈だ。
かつてのラファエルは、アルフレッドに好意を寄せていたと。
「格好良くなったよね、アルフレッド。二年、三年近いのかな。その間のことはわからないけど、Sランクハンターになったって知ったときね、私とても嬉しかったの。記憶を取り戻したときだって、鍵はアルフレッドだった」
ラファエルは顔を上げた。そしてそこにいるアンジェリカの表情を見て愕然とした。
アンジェリカの目はずっとアルフレッドを見ている。その視線は優しく穏やかで、頬は薄く桃色に色付いていた。その華やかな表情を、その視線の温かさを、ラファエルは知っている。
「…だけど写真だと目の綺麗さが全然わからない。…ねえ、ラファエル」
続く言葉を、ラファエルは予想出来た。
「アルフレッドを私に頂戴」
寸分違わず告げられた言葉に胸が締め付けられるように痛んだ。
34
お気に入りに追加
1,861
あなたにおすすめの小説
【1章完結】経験値貸与はじめました!〜但し利息はトイチです。追放された元PTメンバーにも貸しており取り立てはもちろん容赦しません〜
コレゼン
ファンタジー
冒険者のレオンはダンジョンで突然、所属パーティーからの追放を宣告される。
レオンは経験値貸与というユニークスキルを保持しており、パーティーのメンバーたちにレオンはそれぞれ1000万もの経験値を貸与している。
そういった状況での突然の踏み倒し追放宣言だった。
それにレオンはパーティーメンバーに経験値を多く貸与している為、自身は20レベルしかない。
適正レベル60台のダンジョンで追放されては生きては帰れないという状況だ。
パーティーメンバーたち全員がそれを承知の追放であった。
追放後にパーティーメンバーたちが去った後――
「…………まさか、ここまでクズだとはな」
レオンは保留して溜めておいた経験値500万を自分に割り当てると、一気に71までレベルが上がる。
この経験値貸与というスキルを使えば、利息で経験値を自動で得られる。
それにこの経験値、貸与だけでなく譲渡することも可能だった。
利息で稼いだ経験値を譲渡することによって金銭を得ることも可能だろう。
また経験値を譲渡することによってゆくゆくは自分だけの選抜した最強の冒険者パーティーを結成することも可能だ。
そしてこの経験値貸与というスキル。
貸したものは経験値や利息も含めて、強制執行というサブスキルで強制的に返済させられる。
これは経験値貸与というスキルを授かった男が、借りた経験値やお金を踏み倒そうとするものたちに強制執行ざまぁをし、冒険者メンバーを選抜して育成しながら最強最富へと成り上がっていく英雄冒険譚。
※こちら小説家になろうとカクヨムにも投稿しております
乙女ゲーム攻略対象者の母になりました。
緋田鞠
恋愛
【完結】「お前を抱く気はない」。夫となった王子ルーカスに、そう初夜に宣言されたリリエンヌ。だが、子供は必要だと言われ、医療の力で妊娠する。出産の痛みの中、自分に前世がある事を思い出したリリエンヌは、生まれた息子クローディアスの顔を見て、彼が乙女ゲームの攻略対象者である事に気づく。クローディアスは、ヤンデレの気配が漂う攻略対象者。可愛い息子がヤンデレ化するなんて、耐えられない!リリエンヌは、クローディアスのヤンデレ化フラグを折る為に、奮闘を開始する。
夫と妹に裏切られて全てを失った私は、辺境地に住む優しい彼に出逢い、沢山の愛を貰いながら居場所を取り戻す
夏目萌
恋愛
レノアール地方にある海を隔てた二つの大国、ルビナとセネルは昔から敵対国家として存在していたけれど、この度、セネルの方から各国の繁栄の為に和平条約を結びたいと申し出があった。
それというのも、セネルの世継ぎであるシューベルトがルビナの第二王女、リリナに一目惚れした事がきっかけだった。
しかしリリナは母親に溺愛されている事、シューベルトは女好きのクズ王子と噂されている事から嫁がせたくない王妃は義理の娘で第一王女のエリスに嫁ぐよう命令する。
リリナには好きな時に会えるという条件付きで結婚に応じたシューベルトは当然エリスに見向きもせず、エリスは味方の居ない敵国で孤独な結婚生活を送る事になってしまう。
そして、結婚生活から半年程経ったある日、シューベルトとリリナが話をしている場に偶然居合わせ、実はこの結婚が自分を陥れるものだったと知ってしまい、殺されかける。
何とか逃げる事に成功したエリスはひたすら逃げ続け、力尽きて森の中で生き倒れているところを一人の男に助けられた。
その男――ギルバートとの出逢いがエリスの運命を大きく変え、全てを奪われたエリスの幸せを取り戻す為に全面協力を誓うのだけど、そんなギルバートには誰にも言えない秘密があった。
果たして、その秘密とは? そして、エリスとの出逢いは偶然だったのか、それとも……。
これは全てを奪われた姫が辺境地に住む謎の男に溺愛されながら自分を陥れた者たちに復讐をして居場所を取り戻す、成り上がりラブストーリー。
※ ファンタジーは苦手分野なので練習で書いてます。設定等受け入れられない場合はすみません。
※他サイト様にも掲載中。
婚約破棄されて異世界トリップしたけど猫に囲まれてスローライフ満喫しています
葉柚
ファンタジー
婚約者の二股により婚約破棄をされた33才の真由は、突如異世界に飛ばされた。
そこはど田舎だった。
住む家と土地と可愛い3匹の猫をもらった真由は、猫たちに囲まれてストレスフリーなスローライフ生活を送る日常を送ることになった。
レコンティーニ王国は猫に優しい国です。
小説家になろう様にも掲載してます。
縦ロール悪女は黒髪ボブ令嬢になって愛される
瀬名 翠
恋愛
そこにいるだけで『悪女』と怖がられる公爵令嬢・エルフリーデ。
とある夜会で、婚約者たちが自分の容姿をバカにしているのを聞く。悲しみのあまり逃げたバルコニーで、「君は肩上くらいの髪の長さが似合うと思っていたんだ」と言ってくる不思議な青年と出会った。しかし、風が吹いた拍子にバルコニーから落ちてしまう。
死を覚悟したが、次に目が覚めるとその夜会の朝に戻っていた。彼女は思いきって髪を切ると、とんでもない美女になってしまう。
そんなエルフリーデが、いろんな人から愛されるようになるお話。
狼王子は、異世界からの漂着青年と、愛の花を咲かせたい
夜乃すてら
BL
沖野剛樹(オキノ・ゴウキ)はある日、車がはねた水をかぶった瞬間、異世界に飛ばされてしまう。
その国にある聖域――宙の泉には、異世界から物が流れ着くという。
異世界漂着物の研究者・狼獣人の王子ユーフェ・ラズリアに助けられ、剛樹はひとまず助手として働くが……。
※狼獣人は、獣頭獣身のことです。獣耳のついた人間のような可愛らしいものではありません。
この世界では、魚、虫、爬虫類、両生類、鳥以外は、吉祥花というもので生まれます。
※R18は後半あたりに入る予定。
※主人公が受です。
ムーンでも重複更新してます。
2018年くらいからぼちぼち書いている作品です。
ちょうど体調不良や中華沼落ちなどが重なって、ムーンでも二年くらい更新してないんですが、するつもりはありますし、たぶんアルファさんのほうが受け良さそうだなあと思って、こちらにものせてみることにしました。
あちらで募集してたお題、以下10個をどこかに使う予定です。何がどう使われるかは、お楽しみに(^ ^)
電卓、メスシリンダー、しゃっくり、つめ、くじら、南の一つ星、ひも、スプレー、オムレツ、バランスボール
お題にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
ショートショート集を予定してましたが、普通に長編になりそうです。
のんびり更新しますので、のんびりよろしくお願いします。
【完結】追憶と未来の恋模様〜記憶が戻ったら番外編〜
凛蓮月
恋愛
【8/14完全完結。ありがとうございます!】
【オマケの三章(本編追加予定話)を先行公開しておりましたが、長編版掲載に伴い11/5に非公開とさせて頂きました】
「記憶が戻ったら」の脇キャラたちの番外編です。
もちろん仲良し夫婦も出てきます(*•̀ᴗ•́*)و
【目次】
第一部〜ランゲ伯爵家〜【完】
護衛とエリン
(「本編/王太子からの呼び出し」にてお伴した二人)
仲良し夫婦
(本編主人公、ディートリヒとカトリーナのいちゃいちゃ話)
オスヴァルト
(ディートリヒの弟)
第二部〜オールディス公爵家〜【完】
前半
公爵家へ行ったのは
(ディートリヒとカトリーナの子)
後半
アドルフとマリアンヌ
(カトリーナの両親)
条件付きチート『吸収』でのんびり冒険者ライフ!
ヒビキ タクト
ファンタジー
旧題:異世界転生 ~条件付きスキル・スキル吸収を駆使し、冒険者から成り上がれ~
平凡な人生にガンと宣告された男が異世界に転生する。異世界神により特典(条件付きスキルと便利なスキル)をもらい異世界アダムスに転生し、子爵家の三男が冒険者となり成り上がるお話。 スキルや魔法を駆使し、奴隷や従魔と一緒に楽しく過ごしていく。そこには困難も…。 従魔ハクのモフモフは見所。週に4~5話は更新していきたいと思いますので、是非楽しく読んでいただければ幸いです♪ 異世界小説を沢山読んできた中で自分だったらこうしたいと言う作品にしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる