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第三章
急転直下
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「で、どういうことなんだガランド」
「どういうことも何もそのまんまの意味だが」
冷静さを取り戻したミゲルが深く息を吐いてからガランドに視線を向ける。当人はさして気にしていない様子で料理に手をつけようとしたがさすがにセバスに睨まれたため渋々手を止める。
「新聞を見たんだと」
「それで?」
「それでって」
「新聞だけならラファエルではなくアルフレッドの筈だ。それなのになぜラファエルが」
難しい顔をして顎に手を添えたミゲルが低く呟く。
「ああ、アルフレッドは今ラファエルと旅に出てるから会えねえぞって言ったんだよ」
「ん?」
「そしたら姫様が「ラファエル、とはローデン家の御子息のことですか?」って聞いてきたからはいそうですって言ったらじゃあまずはラファエルに会いたいってなってな」
ガタンと立ち上がったミゲルがガランドの側に息ラファエルが止める間もなく肩を掴んでガクガクと強めに揺さぶる。
「貴様、貴様ガランド!ラファエルのことは口外するなと、あれほど、あれほど…!」
「いやあ悪い悪い、つい口が滑って」
「これでアンジェリカ様がラファエルに惚れでもしたらどうしてくれる!王宮だぞ!会えなくなるだろう!」
「いやほんと旦那様のそういうとこ良いわー」
「貴様ああああ!」
「アンジェリカ様って」
その不毛な争いを止めたのは他の誰でもないラファエル自身で、さして気にした様子もなく食事を続けながらセバスの方に顔を向けた。
「王女様だよね。確か一ヶ月前だっけ?倒れたみたいなのを風の噂で聞いたけど」
「はい、その通りでございます坊っちゃま」
アンジェリカはラファエル達の暮らす国の王族だ。
現国王の末の娘であり傾国と謳われる美貌からそれはそれは大事に育てられており、社交会にも滅多に顔を出すことはなく幻の姫君だなんて呼ばれていたりもする。
その姫様が原因不明の病に倒れたのは一ヶ月程前のこと。ラファエル達はヒノデの国にいたため全くわからなかったがその間は王宮が騒がしかったらしい。だがアンジェリカは無事意識を回復させ、現在は療養中ではあるが健康状態には問題がない、らしい。この少ない情報しかラファエルは持ち合わせておらず眉を寄せた。
「…まだ公務にも出られてない王女様に僕が会っていいの?」
「むしろほぼ軟禁状態で暇だっていってたぞ姫様」
セバスに宥められたミゲルが席につき、昼食を口に運んだガランドがあっさりと言葉を紡ぐものだから流石のミゲルも大きく息を吐いてこめかみを揉んだ。
「じゃあ僕とアルフで行けばいいのかな。そうすれば手間も掛からないだろうし」
「いや、ラファエルだけ良い」
「え?」
「は?」
今まで黙っていたアルフレッドも眉間に皺を刻んだ。
「んな顔で睨むな。ローデン家の末っ子殿は一回も社交会に出てないのに噂だけが独り歩きしてる幽霊みたいなもんだからな。会ってみたいっていう好奇心じゃねえか?姫様っていってもまだ十六だしな、好奇心旺盛なお年頃だろ」
ミゲルの手を緩く掴んで攻撃をいなしたガランドがからりと軽く笑う。そういわれて見れば確かにそうかもしれないとラファエルは頷いて「わかった」と続けた。
それにミゲルとアルフレッドは渋い顔をしたが相手は王族、正式な申し出ではないにしろ無視するわけにもいかず最終的には是と答えるしかなかった。自分の席に戻ったミゲルが深く息を吐きながらにこやかに食事を進める末の息子を見て眉尻を下げた。
「……やっぱりやめ」
「されない方がよろしいかと、旦那様」
すかさず入った信頼している家令からの一言にミゲルはがくっと肩を下げるのであった。
△▼△
「…うわ、でっか…」
ラファエルが王女アンジェリカと会うと決めてから話がトントン拍子で進んだ。あまりにも事態が早く動き過ぎていてラファエルはいまいち自覚も出来ていないまま馬車に乗り込んで初めて王宮へと赴いていた。
この身体として生きて約二年、その間登城なんてしなかったし社交界のパーティにだって一度も参加していない。それは前のラファエルも同じだが、記憶にある限りでは幼い頃父に連れられて参加しているような様子がある。けれどそれもその一度きりだ。
それ以外の記憶はほとんど屋敷の中で完結している。以前のラファエルは外に出るのを嫌がっていたのだろうかと想像するが所詮は想像。本当の気持ちなんてものは本物のラファエルしか理解し得ない。考えても無駄だろうと早々に思考を切り替えてラファエルは馬車から降りた。
本来なら小難しい手続きがあるらしいのだが今回は王女が特別に許可しているらしくスムーズに入城することが叶い、あれよあれよという間にアンジェリカの待つ部屋の近くにまで通された。
(……こんなガバガバに通していいのかな。これで僕が危険人物だったらどうするつもりなんだろう)
そんな物騒なことを思いながらラファエルは視線を微かに巡らせた。
全体的に白を基調とした中で床に敷かれた赤いカーペットが一際よく目立ち、随所に置かれた装飾品も定例が行き届いているのか光を反射してキラキラとしている。壁の一枚、柱の一本にまで職人の技が光っている景色は圧巻で正直見ているだけでも面白い。
けれどそんな訳にもいかずラファエルは無表情のまま先を歩く騎士の後ろをただ歩く。先導する騎士のうち一人が何度かラファエルの顔を振り返り、その度笑顔で返していたのだがついに我慢できなくなったのか小さな声で「あのぅ…」と身なりに似合わず情けない雰囲気で話しかけてきた。
「はい」
「…あなた本当にラファ」
「無駄口を叩くな」
先輩であろうもう一人の騎士に厳しい声に話しかけてきた騎士は肩を竦め、そこから会話は生まれなかった。
「…姫様、お連れいたしました」
程なくして豪奢な扉の前で騎士が止まり、ラファエルもそれに習う。固い声で告げられた言葉に部屋の中から細く繊細な声で「入りなさい」そう聞こえて今更ながらラファエルの身体に緊張が走った。
(……うわ、なんか手汗すごい。僕本当に王女様と会うのか)
あまりにも急すぎて半信半疑だった事態がここにきて真実だったのだと実感が湧き、緊張で心拍が上がる。脳内で何度か挨拶のシミュレーションを繰り返しながら扉が開くのを待って、そして現れた人物にラファエルは目を丸くした。
「…ありがとう、もういいわ。二人にして貰えるかしら」
「それはなりません」
「命令よ。人払いを。私が良いというまで部屋への立ち入りを禁じます」
繊細な声で発せられる鋭利な言葉はつららのようだった。
「お入りになって。突然こんなことになって驚かれているでしょう?」
けれどラファエルを見る表情は柔らかく。蜂蜜色の髪が日の光に反射して宝石のように輝いている。ラファエルはただ驚いていた。
困惑する騎士達をよそラファエルだけ中に入るように促され、それに逆らうわけにもいかず足を進める。
「閉めなさい」
それを合図に扉が閉まり二人きりになると椅子に優雅に腰掛けたままだった王女が音もなく立ち上がり、少しだけ近づく。整った相貌にしとやかな笑みを湛えたままラファエルを見つめて、そして赤く彩られた唇を開いた。
「……嗚呼、本当に私ですね」
「どういうことも何もそのまんまの意味だが」
冷静さを取り戻したミゲルが深く息を吐いてからガランドに視線を向ける。当人はさして気にしていない様子で料理に手をつけようとしたがさすがにセバスに睨まれたため渋々手を止める。
「新聞を見たんだと」
「それで?」
「それでって」
「新聞だけならラファエルではなくアルフレッドの筈だ。それなのになぜラファエルが」
難しい顔をして顎に手を添えたミゲルが低く呟く。
「ああ、アルフレッドは今ラファエルと旅に出てるから会えねえぞって言ったんだよ」
「ん?」
「そしたら姫様が「ラファエル、とはローデン家の御子息のことですか?」って聞いてきたからはいそうですって言ったらじゃあまずはラファエルに会いたいってなってな」
ガタンと立ち上がったミゲルがガランドの側に息ラファエルが止める間もなく肩を掴んでガクガクと強めに揺さぶる。
「貴様、貴様ガランド!ラファエルのことは口外するなと、あれほど、あれほど…!」
「いやあ悪い悪い、つい口が滑って」
「これでアンジェリカ様がラファエルに惚れでもしたらどうしてくれる!王宮だぞ!会えなくなるだろう!」
「いやほんと旦那様のそういうとこ良いわー」
「貴様ああああ!」
「アンジェリカ様って」
その不毛な争いを止めたのは他の誰でもないラファエル自身で、さして気にした様子もなく食事を続けながらセバスの方に顔を向けた。
「王女様だよね。確か一ヶ月前だっけ?倒れたみたいなのを風の噂で聞いたけど」
「はい、その通りでございます坊っちゃま」
アンジェリカはラファエル達の暮らす国の王族だ。
現国王の末の娘であり傾国と謳われる美貌からそれはそれは大事に育てられており、社交会にも滅多に顔を出すことはなく幻の姫君だなんて呼ばれていたりもする。
その姫様が原因不明の病に倒れたのは一ヶ月程前のこと。ラファエル達はヒノデの国にいたため全くわからなかったがその間は王宮が騒がしかったらしい。だがアンジェリカは無事意識を回復させ、現在は療養中ではあるが健康状態には問題がない、らしい。この少ない情報しかラファエルは持ち合わせておらず眉を寄せた。
「…まだ公務にも出られてない王女様に僕が会っていいの?」
「むしろほぼ軟禁状態で暇だっていってたぞ姫様」
セバスに宥められたミゲルが席につき、昼食を口に運んだガランドがあっさりと言葉を紡ぐものだから流石のミゲルも大きく息を吐いてこめかみを揉んだ。
「じゃあ僕とアルフで行けばいいのかな。そうすれば手間も掛からないだろうし」
「いや、ラファエルだけ良い」
「え?」
「は?」
今まで黙っていたアルフレッドも眉間に皺を刻んだ。
「んな顔で睨むな。ローデン家の末っ子殿は一回も社交会に出てないのに噂だけが独り歩きしてる幽霊みたいなもんだからな。会ってみたいっていう好奇心じゃねえか?姫様っていってもまだ十六だしな、好奇心旺盛なお年頃だろ」
ミゲルの手を緩く掴んで攻撃をいなしたガランドがからりと軽く笑う。そういわれて見れば確かにそうかもしれないとラファエルは頷いて「わかった」と続けた。
それにミゲルとアルフレッドは渋い顔をしたが相手は王族、正式な申し出ではないにしろ無視するわけにもいかず最終的には是と答えるしかなかった。自分の席に戻ったミゲルが深く息を吐きながらにこやかに食事を進める末の息子を見て眉尻を下げた。
「……やっぱりやめ」
「されない方がよろしいかと、旦那様」
すかさず入った信頼している家令からの一言にミゲルはがくっと肩を下げるのであった。
△▼△
「…うわ、でっか…」
ラファエルが王女アンジェリカと会うと決めてから話がトントン拍子で進んだ。あまりにも事態が早く動き過ぎていてラファエルはいまいち自覚も出来ていないまま馬車に乗り込んで初めて王宮へと赴いていた。
この身体として生きて約二年、その間登城なんてしなかったし社交界のパーティにだって一度も参加していない。それは前のラファエルも同じだが、記憶にある限りでは幼い頃父に連れられて参加しているような様子がある。けれどそれもその一度きりだ。
それ以外の記憶はほとんど屋敷の中で完結している。以前のラファエルは外に出るのを嫌がっていたのだろうかと想像するが所詮は想像。本当の気持ちなんてものは本物のラファエルしか理解し得ない。考えても無駄だろうと早々に思考を切り替えてラファエルは馬車から降りた。
本来なら小難しい手続きがあるらしいのだが今回は王女が特別に許可しているらしくスムーズに入城することが叶い、あれよあれよという間にアンジェリカの待つ部屋の近くにまで通された。
(……こんなガバガバに通していいのかな。これで僕が危険人物だったらどうするつもりなんだろう)
そんな物騒なことを思いながらラファエルは視線を微かに巡らせた。
全体的に白を基調とした中で床に敷かれた赤いカーペットが一際よく目立ち、随所に置かれた装飾品も定例が行き届いているのか光を反射してキラキラとしている。壁の一枚、柱の一本にまで職人の技が光っている景色は圧巻で正直見ているだけでも面白い。
けれどそんな訳にもいかずラファエルは無表情のまま先を歩く騎士の後ろをただ歩く。先導する騎士のうち一人が何度かラファエルの顔を振り返り、その度笑顔で返していたのだがついに我慢できなくなったのか小さな声で「あのぅ…」と身なりに似合わず情けない雰囲気で話しかけてきた。
「はい」
「…あなた本当にラファ」
「無駄口を叩くな」
先輩であろうもう一人の騎士に厳しい声に話しかけてきた騎士は肩を竦め、そこから会話は生まれなかった。
「…姫様、お連れいたしました」
程なくして豪奢な扉の前で騎士が止まり、ラファエルもそれに習う。固い声で告げられた言葉に部屋の中から細く繊細な声で「入りなさい」そう聞こえて今更ながらラファエルの身体に緊張が走った。
(……うわ、なんか手汗すごい。僕本当に王女様と会うのか)
あまりにも急すぎて半信半疑だった事態がここにきて真実だったのだと実感が湧き、緊張で心拍が上がる。脳内で何度か挨拶のシミュレーションを繰り返しながら扉が開くのを待って、そして現れた人物にラファエルは目を丸くした。
「…ありがとう、もういいわ。二人にして貰えるかしら」
「それはなりません」
「命令よ。人払いを。私が良いというまで部屋への立ち入りを禁じます」
繊細な声で発せられる鋭利な言葉はつららのようだった。
「お入りになって。突然こんなことになって驚かれているでしょう?」
けれどラファエルを見る表情は柔らかく。蜂蜜色の髪が日の光に反射して宝石のように輝いている。ラファエルはただ驚いていた。
困惑する騎士達をよそラファエルだけ中に入るように促され、それに逆らうわけにもいかず足を進める。
「閉めなさい」
それを合図に扉が閉まり二人きりになると椅子に優雅に腰掛けたままだった王女が音もなく立ち上がり、少しだけ近づく。整った相貌にしとやかな笑みを湛えたままラファエルを見つめて、そして赤く彩られた唇を開いた。
「……嗚呼、本当に私ですね」
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