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第52話 学園襲撃
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1200年前、国境の村に2人の赤子が同時に別々の場所で産声をあげました。
男の子は〈イルバス〉女の子は〈メイシス〉と名付けなれ両親だけでなく村の人々からも愛されて育てられました。
しかし2人が10歳になったその日、隣国へ進軍していた味方の軍隊が村へ立ち寄り悲劇が起きました。
味方の筈の兵が略奪を始めたのです。お金や食料を奪い、挙句の果てには女性を襲い始めました。
更に抵抗する村の男達を殺し始めました。
そして1人の兵士が抵抗したイルバスの両親を殺してしまったのです。
イルバスは目の前で両親を殺され悲しみの余り亡骸にしがみ付いて泣き続け、そして強く思いました。
『人間なんてこの世から消えてしまえばいいい』と。
するとイルバスの身体から黒いもやが立ち昇り〈闇の加護〉が覚醒したのです。
これが〈闇のイルバス〉が誕生した瞬間でした。
すると兵士達は自分達のした事を隠そうと村人達を殺し始めたのです。
イルバスは我を失い兵士達の中に消えていきました。
メイシスの両親は兵士から身を隠す為にメイシスを地下室に隠しました・・・
キーンコーン!キーンコーン!
「はい!時間よ!〈闇と光の物語〉の続きはまた今度ね!」
「えー!良いところなのにぃー!」
フェリスが声を上げるがラミレス先生は笑顔で教室から出て行った。
〈闇のイルバス〉か・・・初めてちゃんと話を聞いたね・・・続きは今度アンリルさんに聞こうかな。
それより・・・まだいるね・・・
「ねえ!ミハエル君!今日は暇?」
ミハエルが考え事をしていると突然フェリスから声を掛けられてハッと振り向く。
「ん?あぁ・・ごめん!今日は急ぎの用事があるんだよ!また明日でいいかな?」
「そうなの・・残念。いいわ!明日絶対ね!」
「うん!約束するよ!じゃあね!!」
多分今から面倒な事になりそうだからね・・・
ミハエルはそそくさと教室を出て校舎から出ると尾行していた気配が増えていることに気付く。
気配が二つ増えてる・・・?この気配は・・・まずいね・・・まさかこんな所で・・?!
そう思い動き出そうとしたその時!
校門の方で子供達の悲鳴が聞こえる!!
「いやぁぁぁぁぁぁーーー!!!!」
「助けてぇぇぇぇぇぇーーー!!!」
しまった!遅かった!
ミハエルは校門へと走り出す!子供達が逃げ惑い校舎へと向かってくる!!
その先には2体の黒く大きな熊のような獣が校門の前で威嚇するように二本足で立っていた。
ヘル・ベアー
Lv 423
【称号】獣王
攻撃力 358904
防御力 326975
素早さ 259636
魔力 879
魔法力 1894
【加護】獣の加護
【スキル】〈剛腕〉
こんな子供達がいる中で・・・
「皆んな!!!早く校舎の中へ!!!」
ヘル・ベアーは四つん這いになり校門を破壊して追いかけてくる!!
がしゃぁぁぁぁん!!
「ぐろぉぉぉぉぉ!!!!」
「きゃぁぁぁ!!!!」
慌てた女の子がつまづいて転ぶ!!
止まる気配の無いヘル・ベアの突進!!
ミハエルが一歩出遅れた・・・
「あっ!!危ない!!!!」
皆がそう思った・・・その時!ミハエルの脇を一陣の風が通った!
「〈加速〉!!!」
アスランがミハエルの脇をすり抜け一瞬でヘル・ベアの前に立ちはだかる!
「させるかぁぁぁぁぁぁ!!!」
すばぁぁぁぁん!!!
そして勢いそのままで剣を振り下ろしヘル・ベアを縦に一刀両断する!!
ヘル・ベアは何が起こったか分からないまま身体を左右に切り分けられてアスランと女の子を素通りしてそのまま倒れる。
どさぁ・・
「間に合った!!!危なかった・・・君!大丈夫だったかい?」
アスランが女の子に振り向くと女の子は、ぽーっとしてアスランを見上げるのであった。
「さあ!早く校舎へ入るんだ!」
アスランが女の子の肩に触れるとビクッとして我に返る。
「う、うん!ありがとう!!!」
女の子は急いで立ち上がり駆けて行った。
アスラン君・・・さすが!また助けられたね・・・
「うりぁぁぁぁぁぁ!!!」
すると反対側から同然のように飛び出したヴェイグが振り下ろされるヘル・ベアの腕を斬り飛ばし返す刀で袈裟斬りで両断するのだった。
ずぱぁぁぁぁ!!
どさぁ・・・
「ふん!フェンリルに比べりゃ全然大したことねぇな!!」
アスランとヴェイグが剣を収めてミハエルの元へ来る。
「これは一体どうしたんだい?」
「また問題か?!」
「2人共ありがとう。助かったよ。恐らく狙いは僕だよ。」
「はぁ?!ミハエルを狙ってる馬鹿がいるのか?」
「多分それなら他の国の奴だね。クラインド王国でミハエル君に喧嘩を売る奴なんて居ないからね。」
「そうだよな!」
ヴェイグとアスランが苦手いする。
「だけど許せないね・・こんな子供達がいる所で!これはお仕置きだね・・・」
ミハエルは〈索敵〉で犯人の位置を探ると魔力を滲ませて歩き出した。
「もちろん俺も付き合うぜ!」
「僕もだ。」
ヴェイグとアスランもミハエルの左右に並び歩き出すのだった。
男の子は〈イルバス〉女の子は〈メイシス〉と名付けなれ両親だけでなく村の人々からも愛されて育てられました。
しかし2人が10歳になったその日、隣国へ進軍していた味方の軍隊が村へ立ち寄り悲劇が起きました。
味方の筈の兵が略奪を始めたのです。お金や食料を奪い、挙句の果てには女性を襲い始めました。
更に抵抗する村の男達を殺し始めました。
そして1人の兵士が抵抗したイルバスの両親を殺してしまったのです。
イルバスは目の前で両親を殺され悲しみの余り亡骸にしがみ付いて泣き続け、そして強く思いました。
『人間なんてこの世から消えてしまえばいいい』と。
するとイルバスの身体から黒いもやが立ち昇り〈闇の加護〉が覚醒したのです。
これが〈闇のイルバス〉が誕生した瞬間でした。
すると兵士達は自分達のした事を隠そうと村人達を殺し始めたのです。
イルバスは我を失い兵士達の中に消えていきました。
メイシスの両親は兵士から身を隠す為にメイシスを地下室に隠しました・・・
キーンコーン!キーンコーン!
「はい!時間よ!〈闇と光の物語〉の続きはまた今度ね!」
「えー!良いところなのにぃー!」
フェリスが声を上げるがラミレス先生は笑顔で教室から出て行った。
〈闇のイルバス〉か・・・初めてちゃんと話を聞いたね・・・続きは今度アンリルさんに聞こうかな。
それより・・・まだいるね・・・
「ねえ!ミハエル君!今日は暇?」
ミハエルが考え事をしていると突然フェリスから声を掛けられてハッと振り向く。
「ん?あぁ・・ごめん!今日は急ぎの用事があるんだよ!また明日でいいかな?」
「そうなの・・残念。いいわ!明日絶対ね!」
「うん!約束するよ!じゃあね!!」
多分今から面倒な事になりそうだからね・・・
ミハエルはそそくさと教室を出て校舎から出ると尾行していた気配が増えていることに気付く。
気配が二つ増えてる・・・?この気配は・・・まずいね・・・まさかこんな所で・・?!
そう思い動き出そうとしたその時!
校門の方で子供達の悲鳴が聞こえる!!
「いやぁぁぁぁぁぁーーー!!!!」
「助けてぇぇぇぇぇぇーーー!!!」
しまった!遅かった!
ミハエルは校門へと走り出す!子供達が逃げ惑い校舎へと向かってくる!!
その先には2体の黒く大きな熊のような獣が校門の前で威嚇するように二本足で立っていた。
ヘル・ベアー
Lv 423
【称号】獣王
攻撃力 358904
防御力 326975
素早さ 259636
魔力 879
魔法力 1894
【加護】獣の加護
【スキル】〈剛腕〉
こんな子供達がいる中で・・・
「皆んな!!!早く校舎の中へ!!!」
ヘル・ベアーは四つん這いになり校門を破壊して追いかけてくる!!
がしゃぁぁぁぁん!!
「ぐろぉぉぉぉぉ!!!!」
「きゃぁぁぁ!!!!」
慌てた女の子がつまづいて転ぶ!!
止まる気配の無いヘル・ベアの突進!!
ミハエルが一歩出遅れた・・・
「あっ!!危ない!!!!」
皆がそう思った・・・その時!ミハエルの脇を一陣の風が通った!
「〈加速〉!!!」
アスランがミハエルの脇をすり抜け一瞬でヘル・ベアの前に立ちはだかる!
「させるかぁぁぁぁぁぁ!!!」
すばぁぁぁぁん!!!
そして勢いそのままで剣を振り下ろしヘル・ベアを縦に一刀両断する!!
ヘル・ベアは何が起こったか分からないまま身体を左右に切り分けられてアスランと女の子を素通りしてそのまま倒れる。
どさぁ・・
「間に合った!!!危なかった・・・君!大丈夫だったかい?」
アスランが女の子に振り向くと女の子は、ぽーっとしてアスランを見上げるのであった。
「さあ!早く校舎へ入るんだ!」
アスランが女の子の肩に触れるとビクッとして我に返る。
「う、うん!ありがとう!!!」
女の子は急いで立ち上がり駆けて行った。
アスラン君・・・さすが!また助けられたね・・・
「うりぁぁぁぁぁぁ!!!」
すると反対側から同然のように飛び出したヴェイグが振り下ろされるヘル・ベアの腕を斬り飛ばし返す刀で袈裟斬りで両断するのだった。
ずぱぁぁぁぁ!!
どさぁ・・・
「ふん!フェンリルに比べりゃ全然大したことねぇな!!」
アスランとヴェイグが剣を収めてミハエルの元へ来る。
「これは一体どうしたんだい?」
「また問題か?!」
「2人共ありがとう。助かったよ。恐らく狙いは僕だよ。」
「はぁ?!ミハエルを狙ってる馬鹿がいるのか?」
「多分それなら他の国の奴だね。クラインド王国でミハエル君に喧嘩を売る奴なんて居ないからね。」
「そうだよな!」
ヴェイグとアスランが苦手いする。
「だけど許せないね・・こんな子供達がいる所で!これはお仕置きだね・・・」
ミハエルは〈索敵〉で犯人の位置を探ると魔力を滲ませて歩き出した。
「もちろん俺も付き合うぜ!」
「僕もだ。」
ヴェイグとアスランもミハエルの左右に並び歩き出すのだった。
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