79 / 81
第79話 従魔契約
しおりを挟む
「なっ?!ば、ば、馬鹿な事を!!こ、こんな所に王女殿下がいる訳が・・・」
キベリアード伯爵は間違いであって欲しいと僅かな期待を胸に恐る恐る目の前の少女の顔を見る。そして気付いてしまう。王宮で行われたナリア第三王女殿下の誕生日パーティーで一度だけ見た姿が目の前の少女と重なったのだ。
「あ・・あぁ・・・ま、まさか・・・な、何故・・ナリア第三王女殿下がこのような場所に・・・」
キベリアード伯爵は訳も分からず自分の犯した失態を数えながら跪き首を垂れる。
「ナ、ナリアちゃんが・・・第三王女・・・殿下?!」
「う、嘘だろ・・・お、俺・・かなりやらかしてるぞ・・・」
「ど、どうして・・・第三王女殿下がサーメリア学院に・・・」
ゼノアとミレード、エルスは今までのナリアに対する言動を全力で思い返していた。
「キベリアード伯爵。貴方はセルバイヤ王国の伯爵として有るまじき行為をしました。ここは大人しく私兵を引き沙汰があるまで謹慎してください。」
ナリアはリズナーの脇から一歩進んでキベリアード伯爵の前に出る。
(ほう・・・七歳には思えない立ち姿に言動・・・さすが王族と言ったところか。)
(・・・ぐっ・・・不味い!不味い!不味い!例えここで素直に引いたとしても私は終わりだ・・・私はこんな所で終わる訳にはいかんのだ・・・この国の為に私は必要なのだ!私が居ない王国などあってはならんのだ!!・・・ならば・・・)
キベリアード伯爵の全身から薄青のオーラが微かに揺らぐ。
ゼノアはそんなキベリアードの雰囲気を感じ取る。貴族の偏ったプライド、自分本位な考え、今こいつは反省なんかしていない・・・それどころか最悪な選択をしようといていると・・・
(・・・主様・・・)
ゼノアがキベリアード伯爵に目を向けていると不意に頭の中に声がする。それも綺麗で澄んだ女性の声である。
「えっ?!な、何?!だ、誰?!」
ゼノアがキョロキョロと辺りを見回していると目の前にブラッドガルムの顔が迫り首を少し傾げたような気がした。
(主様。私は先程、主様と従魔契約を致しましたブラッドガルムでございます。ですが今は主様のお力によりダークネスフェンリルへと進化したようです。今後、主様を害する輩は私が全て排除致しましょう。何なりとお申し付けください。)
見ているだけで吸い込まれそうな漆黒の毛並みを靡かせダークネスフェンリルがゼノアの前に座り頭を垂れている。
(えっ・・・えぇぇぇ!?!?ダ、ダークネス・・フェンリル?!た、確かゴルじいが言ってた危険度〈特Sランク〉の魔物の中に居たような・・・)
(さあ。主様・・・お命じください。”手始めにあの反省の色の無い愚かな輩を排除しろ”と。)
ダークネスフェンリルの目線を追うと蒼白い闘気をゆらりと纏い剣を握り締め立ち上がるキベリアード伯爵の姿があった。
「・・・ふっ・・・お、大人しくしていれば全てが終わる・・・私はこの国に必要なのだ・・・私の存在が必要不可欠なのだ!!くくっ・・・こうなったら・・・王女であろうが全て抹殺してゼロに戻せばいいっ!!!ここでは・・・何も・・・何も無かったのだぁぁぁぁぁぁ!!!」
キベリアード伯爵は狂気に顔を歪ませ勢いよく剣を振り上げ上段に構える!
「伯爵様!!おやめ下さい!!」
イーシアは立ち上がりリズナーの隣へと並び立つ。
「キベリアード伯爵!!馬鹿な事は止めるんだ!!今、私達は結界に護られている!!そんな事をしても伯爵の剣は私達には届かない!!」
「くくっ!!分かっているぞ!!そのガキの仕業だろう?!結界の外に居るこいつから始末すれば良い事だ!!」
キベリアード伯爵はリズナーの言葉を一蹴しゼノアを見下ろし力を込めて柄を握りしめる。
(・・・はぁ・・・本当に貴族って人種は・・・)
ゼノアが仕方なく身構えると背後からヒリ付くような魔力の高まりを感じる・・・
(・・・我が主様を・・・許さぬ・・)
「えっ?」
「キベリアード伯爵!!駄目だ!!それが一番の悪手だ!!」
「五月蝿い!!死ねぇぇぇ!!!」
(・・・我が主様に刃を向けるとは・・・許さぬぞ・・・)
キベリアード伯爵がリズナーの制止を振り切って振りかぶった剣をゼノアに向かって振り下ろす!しかしその瞬間、空から雷鳴が轟き黄金色の閃光がキベリアード伯爵を穿った。
ずびしゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!
「ぐっ・・・がっ・・・・」
キベリアード伯爵は何が起こったのかも分からずその場で焼け焦げた匂いを漂わせて立ち尽くす・・・
「えっ?!今のは何?!魔法?!」
ゼノアは目を輝かせる。
「な、何っ?!何が起こったの?!」
イーシアが目を丸くしてぺたんと座り込む。
(こ、これは・・・特級属性・・雷魔法か!?確か・・風魔法と火魔法を極めた者のみが習得出来る属性魔法・・・稀に長命種であるエルフや魔族が使うと言われている属性魔法・・まさか・・・)
リズナーは恐る恐るゼノアに目を向けるがゼノアが驚いているのを見て雷魔法を使ったのはゼノアでは無いと確信する。
(・・さ、流石に違うか・・だが今のがゼノア君では無いとすると・・・)
リズナーはゼノアの傍に座るダークネスフェンリルを見上げるのであった。
キベリアード伯爵は身に付けている黄金の鎧に魔法耐性が付与されていたお陰で辛うじて息はあるが指一本も動かす事が出来ずに膝から崩れて落ちた・・・
どしゃっ・・・
(えっ?!あの魔法は君が使ったの?!・・もしかして・・・殺したの?)
(いいえ。死んではいません。アレには主様に刃を向けた事を後悔する時間を与えるべきです。私の雷魔法で全身の筋肉や内臓にダメージを与えました。雷魔法は全身に帯電し私の魔力以上の回復魔法でない限り回復は出来ません。今後まともな生活は送る事は出来ないでしょう。ふっ・・当然の報いです。)
(・・・そ、そうなんだ・・でもちょっとだけ同情するよ・・・それに雷魔法か・・・僕も使えるかな・・・?)
(ふふっ・・もちろん。主様のお力なら問題なく使えるでしょう。それと、これから主様のお側にお仕えするのにこの姿では不便ですね。)
(えっ?!これから側に?!)
ゼノアが呆気に取られていると目の前のダークネスフェンリルが黒い闇に包まれる。闇が渦巻き晴れるとそこには漆黒の髪でショートヘアーの中に一房だけ紫色の髪が眉間に垂れており、黒と紫を基調とし胸を強調したメイド服を着たスタイルの良い美しい女性が立っていた。
「なっ・・・何ぃ?!ブ、ブラッドガルムが女性に?!・・・さ、流石に私の理解を越えている・・・」
「・・・う、嘘・・・あ、あの大きなブラッドガルムが・・・い、一体何が起こったの?!・・・あぁ・・も、もう驚かないと思ったのに・・・」
リズナーとナリアが唖然として女性を眺める。周りに居る者たちも声も出せずに腰を抜かして息を飲んでいた。
「えっ・・・あ・・あの・・・」
皆が注目する中、理解が追いつかず唖然とするゼノアの前に姿を変えたダークネスフェンリルが微笑みながら進み出る。
「主様。これから主様にお仕えするにあたり私に名前を頂けないでしょうか?」
ダークネスフェンリルが皆が見惚れる程の綺麗なお辞儀をする。
「・・・えっ・・・あっ・・な、名前を僕が?」
「はい。お願い致します。」
ダークネスフェンリルが優しく微笑む。
「・・・う、うん・・じゃ、じゃあ・・ダークネス・・フェンリル・・・ネス・・フェル・・ネス・・・フェルネス・・うん・・フェルネスはどうかな?」
「・・・フェルネス。ありがとうございます。私は主様の忠実な僕フェルネス。主様。これで〈従魔契約〉が完了致しました。これで私の能力と身も心も全て主様の物です。これから末長くよろしくお願い致します。」
「えぇっ?!す、全てって・・・・」
フェルネスは艶めかしい表情を浮かべながら動揺するゼノアを持ち上げると愛しげに抱きしめる・・・
「う、うぶっ・・・こ、これは・・・す、凄い・・・ま、まあ・・・いっか・・・」
フェルネスの胸に収まったゼノアは成すがままに考えるのを止めるのであった。
キベリアード伯爵は間違いであって欲しいと僅かな期待を胸に恐る恐る目の前の少女の顔を見る。そして気付いてしまう。王宮で行われたナリア第三王女殿下の誕生日パーティーで一度だけ見た姿が目の前の少女と重なったのだ。
「あ・・あぁ・・・ま、まさか・・・な、何故・・ナリア第三王女殿下がこのような場所に・・・」
キベリアード伯爵は訳も分からず自分の犯した失態を数えながら跪き首を垂れる。
「ナ、ナリアちゃんが・・・第三王女・・・殿下?!」
「う、嘘だろ・・・お、俺・・かなりやらかしてるぞ・・・」
「ど、どうして・・・第三王女殿下がサーメリア学院に・・・」
ゼノアとミレード、エルスは今までのナリアに対する言動を全力で思い返していた。
「キベリアード伯爵。貴方はセルバイヤ王国の伯爵として有るまじき行為をしました。ここは大人しく私兵を引き沙汰があるまで謹慎してください。」
ナリアはリズナーの脇から一歩進んでキベリアード伯爵の前に出る。
(ほう・・・七歳には思えない立ち姿に言動・・・さすが王族と言ったところか。)
(・・・ぐっ・・・不味い!不味い!不味い!例えここで素直に引いたとしても私は終わりだ・・・私はこんな所で終わる訳にはいかんのだ・・・この国の為に私は必要なのだ!私が居ない王国などあってはならんのだ!!・・・ならば・・・)
キベリアード伯爵の全身から薄青のオーラが微かに揺らぐ。
ゼノアはそんなキベリアードの雰囲気を感じ取る。貴族の偏ったプライド、自分本位な考え、今こいつは反省なんかしていない・・・それどころか最悪な選択をしようといていると・・・
(・・・主様・・・)
ゼノアがキベリアード伯爵に目を向けていると不意に頭の中に声がする。それも綺麗で澄んだ女性の声である。
「えっ?!な、何?!だ、誰?!」
ゼノアがキョロキョロと辺りを見回していると目の前にブラッドガルムの顔が迫り首を少し傾げたような気がした。
(主様。私は先程、主様と従魔契約を致しましたブラッドガルムでございます。ですが今は主様のお力によりダークネスフェンリルへと進化したようです。今後、主様を害する輩は私が全て排除致しましょう。何なりとお申し付けください。)
見ているだけで吸い込まれそうな漆黒の毛並みを靡かせダークネスフェンリルがゼノアの前に座り頭を垂れている。
(えっ・・・えぇぇぇ!?!?ダ、ダークネス・・フェンリル?!た、確かゴルじいが言ってた危険度〈特Sランク〉の魔物の中に居たような・・・)
(さあ。主様・・・お命じください。”手始めにあの反省の色の無い愚かな輩を排除しろ”と。)
ダークネスフェンリルの目線を追うと蒼白い闘気をゆらりと纏い剣を握り締め立ち上がるキベリアード伯爵の姿があった。
「・・・ふっ・・・お、大人しくしていれば全てが終わる・・・私はこの国に必要なのだ・・・私の存在が必要不可欠なのだ!!くくっ・・・こうなったら・・・王女であろうが全て抹殺してゼロに戻せばいいっ!!!ここでは・・・何も・・・何も無かったのだぁぁぁぁぁぁ!!!」
キベリアード伯爵は狂気に顔を歪ませ勢いよく剣を振り上げ上段に構える!
「伯爵様!!おやめ下さい!!」
イーシアは立ち上がりリズナーの隣へと並び立つ。
「キベリアード伯爵!!馬鹿な事は止めるんだ!!今、私達は結界に護られている!!そんな事をしても伯爵の剣は私達には届かない!!」
「くくっ!!分かっているぞ!!そのガキの仕業だろう?!結界の外に居るこいつから始末すれば良い事だ!!」
キベリアード伯爵はリズナーの言葉を一蹴しゼノアを見下ろし力を込めて柄を握りしめる。
(・・・はぁ・・・本当に貴族って人種は・・・)
ゼノアが仕方なく身構えると背後からヒリ付くような魔力の高まりを感じる・・・
(・・・我が主様を・・・許さぬ・・)
「えっ?」
「キベリアード伯爵!!駄目だ!!それが一番の悪手だ!!」
「五月蝿い!!死ねぇぇぇ!!!」
(・・・我が主様に刃を向けるとは・・・許さぬぞ・・・)
キベリアード伯爵がリズナーの制止を振り切って振りかぶった剣をゼノアに向かって振り下ろす!しかしその瞬間、空から雷鳴が轟き黄金色の閃光がキベリアード伯爵を穿った。
ずびしゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!
「ぐっ・・・がっ・・・・」
キベリアード伯爵は何が起こったのかも分からずその場で焼け焦げた匂いを漂わせて立ち尽くす・・・
「えっ?!今のは何?!魔法?!」
ゼノアは目を輝かせる。
「な、何っ?!何が起こったの?!」
イーシアが目を丸くしてぺたんと座り込む。
(こ、これは・・・特級属性・・雷魔法か!?確か・・風魔法と火魔法を極めた者のみが習得出来る属性魔法・・・稀に長命種であるエルフや魔族が使うと言われている属性魔法・・まさか・・・)
リズナーは恐る恐るゼノアに目を向けるがゼノアが驚いているのを見て雷魔法を使ったのはゼノアでは無いと確信する。
(・・さ、流石に違うか・・だが今のがゼノア君では無いとすると・・・)
リズナーはゼノアの傍に座るダークネスフェンリルを見上げるのであった。
キベリアード伯爵は身に付けている黄金の鎧に魔法耐性が付与されていたお陰で辛うじて息はあるが指一本も動かす事が出来ずに膝から崩れて落ちた・・・
どしゃっ・・・
(えっ?!あの魔法は君が使ったの?!・・もしかして・・・殺したの?)
(いいえ。死んではいません。アレには主様に刃を向けた事を後悔する時間を与えるべきです。私の雷魔法で全身の筋肉や内臓にダメージを与えました。雷魔法は全身に帯電し私の魔力以上の回復魔法でない限り回復は出来ません。今後まともな生活は送る事は出来ないでしょう。ふっ・・当然の報いです。)
(・・・そ、そうなんだ・・でもちょっとだけ同情するよ・・・それに雷魔法か・・・僕も使えるかな・・・?)
(ふふっ・・もちろん。主様のお力なら問題なく使えるでしょう。それと、これから主様のお側にお仕えするのにこの姿では不便ですね。)
(えっ?!これから側に?!)
ゼノアが呆気に取られていると目の前のダークネスフェンリルが黒い闇に包まれる。闇が渦巻き晴れるとそこには漆黒の髪でショートヘアーの中に一房だけ紫色の髪が眉間に垂れており、黒と紫を基調とし胸を強調したメイド服を着たスタイルの良い美しい女性が立っていた。
「なっ・・・何ぃ?!ブ、ブラッドガルムが女性に?!・・・さ、流石に私の理解を越えている・・・」
「・・・う、嘘・・・あ、あの大きなブラッドガルムが・・・い、一体何が起こったの?!・・・あぁ・・も、もう驚かないと思ったのに・・・」
リズナーとナリアが唖然として女性を眺める。周りに居る者たちも声も出せずに腰を抜かして息を飲んでいた。
「えっ・・・あ・・あの・・・」
皆が注目する中、理解が追いつかず唖然とするゼノアの前に姿を変えたダークネスフェンリルが微笑みながら進み出る。
「主様。これから主様にお仕えするにあたり私に名前を頂けないでしょうか?」
ダークネスフェンリルが皆が見惚れる程の綺麗なお辞儀をする。
「・・・えっ・・・あっ・・な、名前を僕が?」
「はい。お願い致します。」
ダークネスフェンリルが優しく微笑む。
「・・・う、うん・・じゃ、じゃあ・・ダークネス・・フェンリル・・・ネス・・フェル・・ネス・・・フェルネス・・うん・・フェルネスはどうかな?」
「・・・フェルネス。ありがとうございます。私は主様の忠実な僕フェルネス。主様。これで〈従魔契約〉が完了致しました。これで私の能力と身も心も全て主様の物です。これから末長くよろしくお願い致します。」
「えぇっ?!す、全てって・・・・」
フェルネスは艶めかしい表情を浮かべながら動揺するゼノアを持ち上げると愛しげに抱きしめる・・・
「う、うぶっ・・・こ、これは・・・す、凄い・・・ま、まあ・・・いっか・・・」
フェルネスの胸に収まったゼノアは成すがままに考えるのを止めるのであった。
198
お気に入りに追加
2,245
あなたにおすすめの小説
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!
yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。
しかしそれは神のミスによるものだった。
神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。
そして橘 涼太に提案をする。
『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。
橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。
しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。
さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。
これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
異世界へ全てを持っていく少年- 快適なモンスターハントのはずが、いつの間にか勇者に取り込まれそうな感じです。この先どうなるの?
初老の妄想
ファンタジー
17歳で死んだ俺は、神と名乗るものから「なんでも願いを一つかなえてやる」そして「望む世界に行かせてやる」と言われた。
俺の願いはシンプルだった『現世の全てを入れたストレージをくれ』、タダそれだけだ。
神は喜んで(?)俺の願いをかなえてくれた。
希望した世界は魔法があるモンスターだらけの異世界だ。
そう、俺の夢は銃でモンスターを狩ることだったから。
俺の旅は始まったところだが、この異世界には希望通り魔法とモンスターが溢れていた。
予定通り、バンバン撃ちまくっている・・・
だが、俺の希望とは違って勇者もいるらしい、それに魔竜というやつも・・・
いつの間にか、おれは魔竜退治と言うものに取り込まれているようだ。
神にそんな事を頼んだ覚えは無いが、勇者は要らないと言っていなかった俺のミスだろう。
それでも、一緒に居るちっこい美少女や、美人エルフとの旅は楽しくなって来ていた。
この先も何が起こるかはわからないのだが、楽しくやれそうな気もしている。
なんと言っても、おれはこの世の全てを持って来たのだからな。
きっと、楽しくなるだろう。
※異世界で物語が展開します。現世の常識は適用されません。
※残酷なシーンが普通に出てきます。
※魔法はありますが、主人公以外にスキル(?)は出てきません。
※ステータス画面とLvも出てきません。
※現代兵器なども妄想で書いていますのでスペックは想像です。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる