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第2章・ただ春の夜の夢のごとし
6・夜に咲くは
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暗い寝室を出て、開いた襖の向こうでは、美希さんが少し拗ねた感じで立っていた。
あぁ、たぶんわたしを呼ぶのに時間かけさせちゃったからかな。
ごめんね、美希さん。
内心で謝りながら、2人並んでリビングに入る。
「もう、遅いよ煉……って、麻衣ちゃん!? ちょっ、あんた何考えて、」
「待って待って怒んないでよ美希。だってもう、知られてるんだからさ」
「えっ」
「そ、それ言わないって……!」
言いながら、煉さんはわたしのを指でなぞる。
「――――っ!?」
その刺激で、思わず声が漏れてしまう。駄目だ、もうそれくらいわたしは2人のせいで抑えられなくなってる……っ。煉さんの指についたものを見て、美希さんも言葉に詰まった様子だ。
「麻衣ちゃんね、俺たちがヤッてんの見てたっぽいよ? で、こんなに濡れてんの。たぶん自分でも弄ってたんじゃね?」
「…………っ」
ばかばか、そんなこと言わなくていいのに!
そう思っていたら美希さんが「それは敢えて言うことじゃないから」と煉さんをあしらってくれた。でも、その声がどこか硬いような気がして……ちょっと不安になった。
どうしよう、何て言おう?
ごめんなさい、なのかな?
勝手に覗いてたんだもん。
怒られたって当然だよね。
でも、我慢できなかった。
えっと、えっと、えっと。
美希さんは、言葉がまとまらないわたしの前で膝を落として、どこかいつもと違う笑顔で尋ねてきた。
「わたしたちの見て、どうだった?」
「えっ!? えっと……」
そんなこと訊かれるなんて思わなくて、つい言葉に詰まる。
言っていいのかな……? そう思いながら見ると、美希さんの顔は赤くて、息遣いもちょっと荒くて、何よりもその口元から垂れたよだれがとっても……
「すっごく、いやらしかったです」
そんな顔見せられたら、わたしだって言わずにはいられないよ。
「美希さんが煉さんのこと舐めてるところとか、それにいつも聞こえてくる声とか音とか、全部がいやらしくて、それで我慢できなくて……」
言っているうちに、恥ずかしくて涙が出てくる。でも、そんなわたしを美希さんは優しく抱きしめてくれた。
「大丈夫だよ、麻衣ちゃん。麻衣ちゃんくらいの歳なら、たぶんみんなそうだから」
そう言って、美希さんはわたしにキスをしてきた。舌を絡めて、同時に指で身体中あちこち愛撫しながら。それに、煉さんも後ろからわたしの背中とかお尻にキスしてきて……
「――っ」
何も考えられなくなりそうになりながら、わたしはただ2人のなすがままになった……。
あぁ、たぶんわたしを呼ぶのに時間かけさせちゃったからかな。
ごめんね、美希さん。
内心で謝りながら、2人並んでリビングに入る。
「もう、遅いよ煉……って、麻衣ちゃん!? ちょっ、あんた何考えて、」
「待って待って怒んないでよ美希。だってもう、知られてるんだからさ」
「えっ」
「そ、それ言わないって……!」
言いながら、煉さんはわたしのを指でなぞる。
「――――っ!?」
その刺激で、思わず声が漏れてしまう。駄目だ、もうそれくらいわたしは2人のせいで抑えられなくなってる……っ。煉さんの指についたものを見て、美希さんも言葉に詰まった様子だ。
「麻衣ちゃんね、俺たちがヤッてんの見てたっぽいよ? で、こんなに濡れてんの。たぶん自分でも弄ってたんじゃね?」
「…………っ」
ばかばか、そんなこと言わなくていいのに!
そう思っていたら美希さんが「それは敢えて言うことじゃないから」と煉さんをあしらってくれた。でも、その声がどこか硬いような気がして……ちょっと不安になった。
どうしよう、何て言おう?
ごめんなさい、なのかな?
勝手に覗いてたんだもん。
怒られたって当然だよね。
でも、我慢できなかった。
えっと、えっと、えっと。
美希さんは、言葉がまとまらないわたしの前で膝を落として、どこかいつもと違う笑顔で尋ねてきた。
「わたしたちの見て、どうだった?」
「えっ!? えっと……」
そんなこと訊かれるなんて思わなくて、つい言葉に詰まる。
言っていいのかな……? そう思いながら見ると、美希さんの顔は赤くて、息遣いもちょっと荒くて、何よりもその口元から垂れたよだれがとっても……
「すっごく、いやらしかったです」
そんな顔見せられたら、わたしだって言わずにはいられないよ。
「美希さんが煉さんのこと舐めてるところとか、それにいつも聞こえてくる声とか音とか、全部がいやらしくて、それで我慢できなくて……」
言っているうちに、恥ずかしくて涙が出てくる。でも、そんなわたしを美希さんは優しく抱きしめてくれた。
「大丈夫だよ、麻衣ちゃん。麻衣ちゃんくらいの歳なら、たぶんみんなそうだから」
そう言って、美希さんはわたしにキスをしてきた。舌を絡めて、同時に指で身体中あちこち愛撫しながら。それに、煉さんも後ろからわたしの背中とかお尻にキスしてきて……
「――っ」
何も考えられなくなりそうになりながら、わたしはただ2人のなすがままになった……。
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