11 / 18
2、それはまるで夢の国
コーカス・レースは始まったばかり
しおりを挟む
「ん、――ふっ、」
ちゅ、くちゅ、ちゅぷ……っ、
唇と舌を使って、唾液が交換されていく。しっとりと重さを持った温かい水気が、喉に向かって流れ込んでくる。
こく、こく、こく……
ぴちゃ、ちゅぴっ、へぁ、ふあぁ、あぁ……
お互いの唾を飲む音、ずっと開きっぱなしの口でするぎこちない呼吸、たまに鼻の鳴る音。まくれたブラウスの下を、少し冷たい指先がそっと、ガラス細工を触るような繊細さで動き回っている。
「はぁ、あっ、……っ」
ただお腹とかをさすられただけなのに全身が熱くて、ますますキスが深くなってしまう。そのうち、ブラウス全体が内側から持ち上げられていく。
少しお腹がヒヤッとして、一気に無防備になったような気になる。唇が離されて、見えてくるのは柿本くんのいたずらっぽい笑顔。
「ふぁ――、え、えっ?」
「脱がすよ?」
「えっ、えっ……?」
ただ狼狽えているだけの間に、すぽっと頭から抜かれてしまう。せっかく服の下に隠せていた身体が、丸出しにされる。
「ちょっ、やめてよそんな急に……っ」
テレビで見ているモデルさんみたいにスタイルがいいわけじゃないし、体育の得意な吉田さんみたいに引き締まっているわけでもない。出てたらいいところは全然出てないのに、出なくていいお腹にはお肉がついている。
そうやって比べていったら、どんどん下の方に持っていかれてしまう。
こんな身体、見せたくなかったのに……。
「隠さなくていいよ有栖、こんなに可愛いのに」
言いながら、柿本くんがぎこちない手つきでブラを外す。少し硬い、決して大きい方ではない手の中にすっぽりと胸が収まってしまうのがちょっと残念な気もしたけど、すぐに乳首をくすぐる舌の感触がそんなの吹き飛ばして。
「あっ、ちょ――っ、そんなの、赤ちゃんみたい、んんっ」
「いいじゃん、ちゅっ、綺麗な桜色で、つい舐めたくなっちゃったんだよ」
ちゅ、ちゅっ――
「ん、ふぅ――――」
スカートの中の下着を引き下ろされて、指で掻き回されて、一瞬だけ頭がふわっとした。その様子を見ていた柿本くんが、指も下も止めて「ちょっと座って」と言ってくる。
「ぇ、なに、――――っ!!?」
その場に座ったわたしの真正面には、勃起した柿本くんのソレがわたしに向かって伸びていた。先っぽがちょっと濡れていて、小刻みにピクピク震えている姿が本当に可愛らしい。
ちょっとだけ指先でつついてみると、「うあっ、」という抑えたような声が頭上から聞こえてきた。
「ねぇ有栖。有栖のエロい顔見てたらなんか、すごいドキドキしちゃってさ……、あの、はぁ、もし嫌じゃなかったら口でしてくれないかな?」
恥ずかしそうに、でももし断っても無理やりふぇらさせられてしまうんじゃないかっていうくらい興奮した息遣いで、柿本くんが遠慮がちに頼んできた。
そんなの、断るはずないのにね。
「いいよ……♪」
口いっぱいに頬張った柿本くんのモノは、手で触っていたときよりも硬くて、熱かった。
ちゅ、くちゅ、ちゅぷ……っ、
唇と舌を使って、唾液が交換されていく。しっとりと重さを持った温かい水気が、喉に向かって流れ込んでくる。
こく、こく、こく……
ぴちゃ、ちゅぴっ、へぁ、ふあぁ、あぁ……
お互いの唾を飲む音、ずっと開きっぱなしの口でするぎこちない呼吸、たまに鼻の鳴る音。まくれたブラウスの下を、少し冷たい指先がそっと、ガラス細工を触るような繊細さで動き回っている。
「はぁ、あっ、……っ」
ただお腹とかをさすられただけなのに全身が熱くて、ますますキスが深くなってしまう。そのうち、ブラウス全体が内側から持ち上げられていく。
少しお腹がヒヤッとして、一気に無防備になったような気になる。唇が離されて、見えてくるのは柿本くんのいたずらっぽい笑顔。
「ふぁ――、え、えっ?」
「脱がすよ?」
「えっ、えっ……?」
ただ狼狽えているだけの間に、すぽっと頭から抜かれてしまう。せっかく服の下に隠せていた身体が、丸出しにされる。
「ちょっ、やめてよそんな急に……っ」
テレビで見ているモデルさんみたいにスタイルがいいわけじゃないし、体育の得意な吉田さんみたいに引き締まっているわけでもない。出てたらいいところは全然出てないのに、出なくていいお腹にはお肉がついている。
そうやって比べていったら、どんどん下の方に持っていかれてしまう。
こんな身体、見せたくなかったのに……。
「隠さなくていいよ有栖、こんなに可愛いのに」
言いながら、柿本くんがぎこちない手つきでブラを外す。少し硬い、決して大きい方ではない手の中にすっぽりと胸が収まってしまうのがちょっと残念な気もしたけど、すぐに乳首をくすぐる舌の感触がそんなの吹き飛ばして。
「あっ、ちょ――っ、そんなの、赤ちゃんみたい、んんっ」
「いいじゃん、ちゅっ、綺麗な桜色で、つい舐めたくなっちゃったんだよ」
ちゅ、ちゅっ――
「ん、ふぅ――――」
スカートの中の下着を引き下ろされて、指で掻き回されて、一瞬だけ頭がふわっとした。その様子を見ていた柿本くんが、指も下も止めて「ちょっと座って」と言ってくる。
「ぇ、なに、――――っ!!?」
その場に座ったわたしの真正面には、勃起した柿本くんのソレがわたしに向かって伸びていた。先っぽがちょっと濡れていて、小刻みにピクピク震えている姿が本当に可愛らしい。
ちょっとだけ指先でつついてみると、「うあっ、」という抑えたような声が頭上から聞こえてきた。
「ねぇ有栖。有栖のエロい顔見てたらなんか、すごいドキドキしちゃってさ……、あの、はぁ、もし嫌じゃなかったら口でしてくれないかな?」
恥ずかしそうに、でももし断っても無理やりふぇらさせられてしまうんじゃないかっていうくらい興奮した息遣いで、柿本くんが遠慮がちに頼んできた。
そんなの、断るはずないのにね。
「いいよ……♪」
口いっぱいに頬張った柿本くんのモノは、手で触っていたときよりも硬くて、熱かった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
上司は初恋の幼馴染です~社内での秘め事は控えめに~
けもこ
恋愛
高辻綾香はホテルグループの秘書課で働いている。先輩の退職に伴って、その後の仕事を引き継ぎ、専務秘書となったが、その専務は自分の幼馴染だった。
秘めた思いを抱えながら、オフィスで毎日ドキドキしながら過ごしていると、彼がアメリカ時代に一緒に暮らしていたという女性が現れ、心中は穏やかではない。
グイグイと距離を縮めようとする幼馴染に自分の思いをどうしていいかわからない日々。
初恋こじらせオフィスラブ
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる