169 / 196
守護と殺人
守護と殺人7
しおりを挟む
『大和兄貴がいないとつまんないっすよ~。早く出勤してくださいよ~』
翌日の月曜日。朝からしょげた犬のスタンプを送信してきた蓮に、俺の心は擽られた。
『悪い。今日も行かねえ』
『えー!それはやばいっす!俺、そろそろ兄貴の顔見ないと死ぬっす!』
くすっと笑える文面に、俺は少し考える。
蓮は俺の血縁関係を知っているし、父親とも一度は酒を交わしている仲間。仲間と言っても犯罪組織の仕事仲間だが、この人懐こいキャラクターならば、桜子も怪訝な顔はしないだろう。
『じゃあ、うち来る?』
そう送れば。
『まじっすかいいんすか行くっす行くっす!!』
と、尻尾を振っている犬のスタンプで返された。
家族以外の人間と絡まなくなってから2週間目。俺は人恋しい気持ちもあったのかもしれない。
『住所載っけるからてきとーに来て。ついでにゲーム持って来て』
『はい!夕方までには行くっす!』
だから俺は、明るい蓮を誘ったんだ。
翌日の月曜日。朝からしょげた犬のスタンプを送信してきた蓮に、俺の心は擽られた。
『悪い。今日も行かねえ』
『えー!それはやばいっす!俺、そろそろ兄貴の顔見ないと死ぬっす!』
くすっと笑える文面に、俺は少し考える。
蓮は俺の血縁関係を知っているし、父親とも一度は酒を交わしている仲間。仲間と言っても犯罪組織の仕事仲間だが、この人懐こいキャラクターならば、桜子も怪訝な顔はしないだろう。
『じゃあ、うち来る?』
そう送れば。
『まじっすかいいんすか行くっす行くっす!!』
と、尻尾を振っている犬のスタンプで返された。
家族以外の人間と絡まなくなってから2週間目。俺は人恋しい気持ちもあったのかもしれない。
『住所載っけるからてきとーに来て。ついでにゲーム持って来て』
『はい!夕方までには行くっす!』
だから俺は、明るい蓮を誘ったんだ。
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる