道理恋慕

華子

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初犯と狼狽

初犯と狼狽5

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 芽衣は自身の母親に1本の電話を入れると、「コンビニでなにか買いたい」と言った。君とこうして昼飯の買い出しをするのも初めてだ。
 俺は財布の中身が幾らか潤っている事を確認してから、君の分も自分のカゴに入れさせた。ボリューミーなミックスサンドウィッチと、レジ前の期間限定味の唐揚げは半分こする予定。

「本当にいいの?私もお金あるよ?」

 千円を超えた会計に、トレーへ小銭を置く君。

「いいっていいって。さっきお土産もらったし、そのお礼」
「なんかごめん」
「全然ー」

 会計を済まして行く家路。俺の家が楽しみだと話す君の隣で、俺はどうしたらふたりがもっと親密になれるのかを考えていた。
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