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君の音色と、無限大の可能性と

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 季節は巡り、再び夏が訪れた。

 陽炎かげろう燃ゆるアスファルト。汗がうなじを伝っていく。
 この夏は、去年よりもさらに暑い。

 和子が好きだったひぐらしが、窓の外で鳴いていた。

「アメリカにも、ひぐらしっていんのかな」

 そう思い、スマホで調べて。

「ん~……いないっぽいな」

 よくわからなくて、画面を落とす。

 俺は今日も、和子を想っている。
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