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中学一年生、冬の頃9
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「わかったわよ、あとはおふたりで仲良くどうぞっ。じゃあハルくんまたね。ナツは内気だし人見知りだけど悪い子じゃないから。もしよかったらお嫁にもらってやってね♪」
嵐だけ巻き起こし、扉の向こうに消えていくお母さん。おそるおそるハルくんの顔を見れば、彼はぷっと吹き出した。
「あははっ。強烈なキャラだね、ナツのお母さんっ」
わたしはとてもじゃないけど笑えない。あんな身内、一生ハルくんに会わせたくない。
「も~ごめんハルくんっ。変なことばかり言われて困ったよね……」
「ううん。驚いたけど楽しかったよ」
「あとでお母さんには厳しく注意しとく~」
「あははっ。そんな必要ないって」
うちの子のどこが好きなの?なんて、お母さんはハルくんの何を見て思ったのだろうか。
そんなわけないのに、そんなことあるの?
結局その日はそのままお開きになり、ハルくんは帰り際の玄関先で、お母さんに再びちょっかいを出されていた。
俺、ナツのこと──
その日の夜。ハルくんの言いかけた言葉の続きが気になって、わたしはよく眠れなかった。
嵐だけ巻き起こし、扉の向こうに消えていくお母さん。おそるおそるハルくんの顔を見れば、彼はぷっと吹き出した。
「あははっ。強烈なキャラだね、ナツのお母さんっ」
わたしはとてもじゃないけど笑えない。あんな身内、一生ハルくんに会わせたくない。
「も~ごめんハルくんっ。変なことばかり言われて困ったよね……」
「ううん。驚いたけど楽しかったよ」
「あとでお母さんには厳しく注意しとく~」
「あははっ。そんな必要ないって」
うちの子のどこが好きなの?なんて、お母さんはハルくんの何を見て思ったのだろうか。
そんなわけないのに、そんなことあるの?
結局その日はそのままお開きになり、ハルくんは帰り際の玄関先で、お母さんに再びちょっかいを出されていた。
俺、ナツのこと──
その日の夜。ハルくんの言いかけた言葉の続きが気になって、わたしはよく眠れなかった。
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