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第2.5幕 天才科学少年アーディル
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「子供は次の時代の国を豊かにするために勉強すべきだ」
氏康が国家会議、といっても氏康、狼人族の女王オルフェ、最長老ミエル、元氏康村村長の儀作、大工の棟梁作左衛門、町医師の玄爺の6人ほどでの小さな会議でそう切り出した。
未だ文官がいないこの国では長老たちが集まって物事を決めている。
「オルフェたちの協力で農作業の負担も軽減された、子供たちは将来に向けて文武両道研鑽に励むべきだと考えるんだ」
村長の儀作が返す。
「氏康様の言う事には賛同いたしますが、教える者が必要かと思います。我々ではせいぜい読み書き教えるくらいです、高い文明から教師を招くはできないのでしょうか」
町医師の玄爺もそれに続ける。
「そうですな、大和国の医学も大陸や異国からの知識で発展してきました。物事を進めるには学ぶべき相手が必要です」
オルフェが無責任に言う
「私たちが教えられるのは戦闘とサバイバルくらいだぞ、キャハハハ」
氏康は困る
「ともかく学び舎は必要だ。棟梁、子供が人数入るほどの学校を建ててほしい。俺も協力するし、オルフェも頼めるか」
「ああ、いいぞ。また家作りだな。あれは楽しいし好きだぞ」
数週間後に城の近くに校舎が建てられた。
赤獅子国には10歳以下の子供が45人、狼人族は5人、その中には生まれたばかりのリオンも含まれる。それらの子供たちがまず生徒とされた。
また、10代以上の者たちも学びたい者には解放された。特に大和の言葉を学ぶために狼人族の大人たちも時折参加した、そこでは逆に狼人族の言葉も大和の者たちが学び、文化が深くなっていった。言葉の先生は両方の言葉を操れるコネホが務めた。
学校の教科と担任は以下に決まった。
読み書き、算術:玄爺、サポート コネホ
道徳:儀作
生きる知恵:エミル
剣術:氏康
体術:オルフェ、サガ(オルフェの教え方が感覚的で不評だったので後にサガに交代した)
平和な国創りを目指す氏康だが、それは自分たちだけの都合だという事は理解していた。自国を襲撃してくる存在を否定できない以上、防衛のために武力は必要である。
そのために人を、国を守れる力を持つ事が必要だという考えていた。
一人一人向き不向きがある事も氏康は理解していた。
色々な事を学び、自分に合った分野を見つけてくれればという思いもあった。
学校では身体を使う事も訓練に必要だったが、遊びの要素が取り入れれた。
氏康の居た大和の国で子供たちが遊んでいた「ところところ」が使われた。
「鬼ごっこ」に近い遊びだが、鬼、親、子供たちに分かれ、親と子供は手を繋ぎ一列になり、鬼は子供を狙い、親はそれを守り、子供は守られながら逃げるという遊びだ。遊びの中で好守の概念を学ぶというものだった。そこに狼人族の戦闘戦術も加わり、なかなかの訓練となった。
更に身体能力の高い狼人族が混ざる事でこの遊びがエキサイティングな物になった。子供たちはキャッキャと楽しそうに遊んだ。
「ところところ」で遊んでいる子供たちを見て、子供たちの未来に光が見え始めうれしくなった氏康だったが、まだ満足はできなかった。
国の発展には「技術」がいる。その「技術」という物を得るためには「科学・化学」の知識が必要だが、この国にはそれを教えることのできる人材はいなかった。
良い教師はどこかにいないだろうか。それが氏康にとっての課題の一つとなった。
「氏康、いるかー!」
オルフェの大きな声が響いた。
ある日、氏康が生徒に剣術の訓練をしている時に、オルフェが一人の子供を連れてやって来た。
「父を探しているんです」
奥の部屋に連れて行き、席に着くなりその子供はそう言った。
聞けば、少年の名はアーディル・アズハル。12歳でペルシャ共和国という国から来たという。
行方不明の父を探して次元世界を一人で旅しているという。
オルフェたち国境の防衛隊に発見され、事情を話し城に連れてこられたのだ。
「どんな父君なんだ?」
「女好きのクソ野郎です」
「は?」
「父は僕の存在を知りません。生まれる前にさっさと次の女を探しに旅に出たからです」
「なんとも、少々面倒な話のようだな。それで会ってどうするつもりなんだ?」
「ぶん殴ってやるんです」
「しかしなぜここにいると思ったんだ」
「父の痕跡がこの星にあったからです」
「痕跡っといっても、我々の国が出来たのはほんの数カ月前の事だぞ」
するとアーディルはランプ型の機械を操る、するとそこから巨大な何かが飛び出した。
「彼に分析してもらって父の痕跡がここにあると判明したんです」
「なんだこれは?」
「これは僕が作ったサポートAIである『マーリド』です」
「マーリドです、以後お見知りおきを」
マーリドと呼ばれたそのロボットは挨拶をした。
「お主が作ったのか、これを?」
「父は性格はクソなんですが、なんでも天才科学者らしいんです。どうやら僕にもそれが遺伝したらしく、7歳で博士号を取りました」
「ハカセゴウというのはよくわからんが、とにかくお主が頭がいいのが分かった」
「滞在して父を探してもいいですか」
「聞いて回ってもいいが、もし異国の人間がこの国を訪れたら俺のところに連絡が来ているはずだ。あいにくと父君の話しは聞いておらんな。実際、訪問者はお主で二人目だ。前の人間は村井のきあと言って、日本という国から来たと言っていた。さらに言うと、この赤獅子国の大地以外は海だと思うんだが。まだ調査をしていないので分からんが」
「調べて地図を作ってもいいですか。同時に父も探せるかもしれない」
「かまわんが」
するとアーディルはランプ型の機械を再び操り、そこから鳥型のロボットを生み出した。
「これは飛行型ロボットのアンカです。これにこの星を回らせます。1週間もかからず全体像を掴めると思います」
言うなり空に放ち、飛んで行った。
「次から次に凄いな」
氏康はあっけにとられる。
氏康は閃いた。
「滞在する間にお願いがあるのだが」
「なんですか?」
「実は最近、学校を作ったんだが、『科学』の領域を教えられる教師がいなくてな。父を探す傍らでいいんだがしばらく教えてくれんか。見ての通りこの国は未だ文化のレベルが低いのでな」
「かまいませんよ。母国でも大学で教壇に上がっていましたし」
「それは助かる」
その日から
新たな科目が加わった。
科学・化学:アーディル
科学・化学の領域は子供たちにとっては未知の領域だった、まるで魔法の様なその授業はすぐに人気となった。
滞在中にアーディルはこの国のインフラを整えていった。
それまで街の灯りは全て火による照明だったが、それを電気で行うようにしたのだ。
結果街の火事の件数は比較的に減少した。
実はその電力はジンライの雷を使った物だった。
ジンライは空気中に含まれる電気を食べてそれをエネルギーにしている。
戦いの時はそれを放電して戦っているのだ。
ジンライが貯めた電気を雷として放出し、それを蓄える蓄電池をアーデイルは作った。
その制作には何人かの子供が手伝いをしていた。アーディルの話しでは科学者としての見込みのある子供が何人もいるとの事だった。
ジンライも国の役に立つことがうれしかったらしく、また、人の感謝から得られる神気はジンライにより大きな聖獣としての力をもたらせた。
一方でアーディルの放った調査ロボットのアンカが戻ってきて、この星にはこの赤獅子国の大地以外はない事が分かった。同時に大地を得るにはデュエルで得るしか無い事を氏康は理解した。
アーディルがやって来てから数週間が経過したある日。
氏康のところにアーディルが訪問してきた。
「どうした、アーディル」
「父の痕跡がこの星から消えた。どうやらこの星のどこかの海をクルーズして、飽きて次に行ったらしいです」
「だがロボット鳥のアンカが海を調査してみたんだろう」
「父の事です、ステルス機能で隠れていたのかも。おそらく何処の星でも問題を起こすでしょうし」
「次の場所に行くのか?」
「はい、ここのでの生活は楽しかったんですが、僕の目的は父の捜索なので」
「ぶん殴ってやるんだったな」
「はい、力一杯」
「残念だが、仕方がないな」
「科学の学習用にロボットをおいていきます。名前はソロモンとしました。母国では知恵の王の名前です」
「それは助かる。何かあったらここを頼ってくれ、お主はもう我々の家族だぞ」
「僕とそう年が変わらないのに、あなたは父の様でした。立派な国を創ってくださいね」
「ああ。見送りを呼んでこようか」
「寂しくなるんでいいですよ。もう行きます。マアッサラーマ」
「これまでのこと感謝するぞ、アーディル」
アーディルは微笑み返し、ランプ型の機械から絨毯を出してそれに乗った。
そして光の中に消えて行った。
学校ではアーディルが残してくれたソロモンが今日も教鞭を執っている。
それを子供たちが目を輝かせて聞いている。
またも訪問者に助けられ、赤獅子国のインフラが整い始めた。
そして季節は秋に向かっていた。
氏康が国家会議、といっても氏康、狼人族の女王オルフェ、最長老ミエル、元氏康村村長の儀作、大工の棟梁作左衛門、町医師の玄爺の6人ほどでの小さな会議でそう切り出した。
未だ文官がいないこの国では長老たちが集まって物事を決めている。
「オルフェたちの協力で農作業の負担も軽減された、子供たちは将来に向けて文武両道研鑽に励むべきだと考えるんだ」
村長の儀作が返す。
「氏康様の言う事には賛同いたしますが、教える者が必要かと思います。我々ではせいぜい読み書き教えるくらいです、高い文明から教師を招くはできないのでしょうか」
町医師の玄爺もそれに続ける。
「そうですな、大和国の医学も大陸や異国からの知識で発展してきました。物事を進めるには学ぶべき相手が必要です」
オルフェが無責任に言う
「私たちが教えられるのは戦闘とサバイバルくらいだぞ、キャハハハ」
氏康は困る
「ともかく学び舎は必要だ。棟梁、子供が人数入るほどの学校を建ててほしい。俺も協力するし、オルフェも頼めるか」
「ああ、いいぞ。また家作りだな。あれは楽しいし好きだぞ」
数週間後に城の近くに校舎が建てられた。
赤獅子国には10歳以下の子供が45人、狼人族は5人、その中には生まれたばかりのリオンも含まれる。それらの子供たちがまず生徒とされた。
また、10代以上の者たちも学びたい者には解放された。特に大和の言葉を学ぶために狼人族の大人たちも時折参加した、そこでは逆に狼人族の言葉も大和の者たちが学び、文化が深くなっていった。言葉の先生は両方の言葉を操れるコネホが務めた。
学校の教科と担任は以下に決まった。
読み書き、算術:玄爺、サポート コネホ
道徳:儀作
生きる知恵:エミル
剣術:氏康
体術:オルフェ、サガ(オルフェの教え方が感覚的で不評だったので後にサガに交代した)
平和な国創りを目指す氏康だが、それは自分たちだけの都合だという事は理解していた。自国を襲撃してくる存在を否定できない以上、防衛のために武力は必要である。
そのために人を、国を守れる力を持つ事が必要だという考えていた。
一人一人向き不向きがある事も氏康は理解していた。
色々な事を学び、自分に合った分野を見つけてくれればという思いもあった。
学校では身体を使う事も訓練に必要だったが、遊びの要素が取り入れれた。
氏康の居た大和の国で子供たちが遊んでいた「ところところ」が使われた。
「鬼ごっこ」に近い遊びだが、鬼、親、子供たちに分かれ、親と子供は手を繋ぎ一列になり、鬼は子供を狙い、親はそれを守り、子供は守られながら逃げるという遊びだ。遊びの中で好守の概念を学ぶというものだった。そこに狼人族の戦闘戦術も加わり、なかなかの訓練となった。
更に身体能力の高い狼人族が混ざる事でこの遊びがエキサイティングな物になった。子供たちはキャッキャと楽しそうに遊んだ。
「ところところ」で遊んでいる子供たちを見て、子供たちの未来に光が見え始めうれしくなった氏康だったが、まだ満足はできなかった。
国の発展には「技術」がいる。その「技術」という物を得るためには「科学・化学」の知識が必要だが、この国にはそれを教えることのできる人材はいなかった。
良い教師はどこかにいないだろうか。それが氏康にとっての課題の一つとなった。
「氏康、いるかー!」
オルフェの大きな声が響いた。
ある日、氏康が生徒に剣術の訓練をしている時に、オルフェが一人の子供を連れてやって来た。
「父を探しているんです」
奥の部屋に連れて行き、席に着くなりその子供はそう言った。
聞けば、少年の名はアーディル・アズハル。12歳でペルシャ共和国という国から来たという。
行方不明の父を探して次元世界を一人で旅しているという。
オルフェたち国境の防衛隊に発見され、事情を話し城に連れてこられたのだ。
「どんな父君なんだ?」
「女好きのクソ野郎です」
「は?」
「父は僕の存在を知りません。生まれる前にさっさと次の女を探しに旅に出たからです」
「なんとも、少々面倒な話のようだな。それで会ってどうするつもりなんだ?」
「ぶん殴ってやるんです」
「しかしなぜここにいると思ったんだ」
「父の痕跡がこの星にあったからです」
「痕跡っといっても、我々の国が出来たのはほんの数カ月前の事だぞ」
するとアーディルはランプ型の機械を操る、するとそこから巨大な何かが飛び出した。
「彼に分析してもらって父の痕跡がここにあると判明したんです」
「なんだこれは?」
「これは僕が作ったサポートAIである『マーリド』です」
「マーリドです、以後お見知りおきを」
マーリドと呼ばれたそのロボットは挨拶をした。
「お主が作ったのか、これを?」
「父は性格はクソなんですが、なんでも天才科学者らしいんです。どうやら僕にもそれが遺伝したらしく、7歳で博士号を取りました」
「ハカセゴウというのはよくわからんが、とにかくお主が頭がいいのが分かった」
「滞在して父を探してもいいですか」
「聞いて回ってもいいが、もし異国の人間がこの国を訪れたら俺のところに連絡が来ているはずだ。あいにくと父君の話しは聞いておらんな。実際、訪問者はお主で二人目だ。前の人間は村井のきあと言って、日本という国から来たと言っていた。さらに言うと、この赤獅子国の大地以外は海だと思うんだが。まだ調査をしていないので分からんが」
「調べて地図を作ってもいいですか。同時に父も探せるかもしれない」
「かまわんが」
するとアーディルはランプ型の機械を再び操り、そこから鳥型のロボットを生み出した。
「これは飛行型ロボットのアンカです。これにこの星を回らせます。1週間もかからず全体像を掴めると思います」
言うなり空に放ち、飛んで行った。
「次から次に凄いな」
氏康はあっけにとられる。
氏康は閃いた。
「滞在する間にお願いがあるのだが」
「なんですか?」
「実は最近、学校を作ったんだが、『科学』の領域を教えられる教師がいなくてな。父を探す傍らでいいんだがしばらく教えてくれんか。見ての通りこの国は未だ文化のレベルが低いのでな」
「かまいませんよ。母国でも大学で教壇に上がっていましたし」
「それは助かる」
その日から
新たな科目が加わった。
科学・化学:アーディル
科学・化学の領域は子供たちにとっては未知の領域だった、まるで魔法の様なその授業はすぐに人気となった。
滞在中にアーディルはこの国のインフラを整えていった。
それまで街の灯りは全て火による照明だったが、それを電気で行うようにしたのだ。
結果街の火事の件数は比較的に減少した。
実はその電力はジンライの雷を使った物だった。
ジンライは空気中に含まれる電気を食べてそれをエネルギーにしている。
戦いの時はそれを放電して戦っているのだ。
ジンライが貯めた電気を雷として放出し、それを蓄える蓄電池をアーデイルは作った。
その制作には何人かの子供が手伝いをしていた。アーディルの話しでは科学者としての見込みのある子供が何人もいるとの事だった。
ジンライも国の役に立つことがうれしかったらしく、また、人の感謝から得られる神気はジンライにより大きな聖獣としての力をもたらせた。
一方でアーディルの放った調査ロボットのアンカが戻ってきて、この星にはこの赤獅子国の大地以外はない事が分かった。同時に大地を得るにはデュエルで得るしか無い事を氏康は理解した。
アーディルがやって来てから数週間が経過したある日。
氏康のところにアーディルが訪問してきた。
「どうした、アーディル」
「父の痕跡がこの星から消えた。どうやらこの星のどこかの海をクルーズして、飽きて次に行ったらしいです」
「だがロボット鳥のアンカが海を調査してみたんだろう」
「父の事です、ステルス機能で隠れていたのかも。おそらく何処の星でも問題を起こすでしょうし」
「次の場所に行くのか?」
「はい、ここのでの生活は楽しかったんですが、僕の目的は父の捜索なので」
「ぶん殴ってやるんだったな」
「はい、力一杯」
「残念だが、仕方がないな」
「科学の学習用にロボットをおいていきます。名前はソロモンとしました。母国では知恵の王の名前です」
「それは助かる。何かあったらここを頼ってくれ、お主はもう我々の家族だぞ」
「僕とそう年が変わらないのに、あなたは父の様でした。立派な国を創ってくださいね」
「ああ。見送りを呼んでこようか」
「寂しくなるんでいいですよ。もう行きます。マアッサラーマ」
「これまでのこと感謝するぞ、アーディル」
アーディルは微笑み返し、ランプ型の機械から絨毯を出してそれに乗った。
そして光の中に消えて行った。
学校ではアーディルが残してくれたソロモンが今日も教鞭を執っている。
それを子供たちが目を輝かせて聞いている。
またも訪問者に助けられ、赤獅子国のインフラが整い始めた。
そして季節は秋に向かっていた。
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